へちま細太郎

大学院生のへちま細太郎を主人公にしたお話。

赤・橙・黄・緑・青・藍・紫

2007-05-02 23:45:07 | へちま細太郎
こんばんは、へちま細太郎です。

いきなり夕立ちがありました。
も鳴って、バケツをびっくり返したような滝のような雨が降りました。そして、あっという間にやんじゃないました。
「やれやれ、すごい雨だったねえ」
おばあちゃんは空を見上げ、
「あら、虹、細太郎きてごらん」
と、ぼくを呼びました。
ぼくはおばあちゃんと同じように空を見上げると、そこにはくっきりした虹と外側に薄い虹がありました。
「きれいだなあ」
「くっきりと半円が見えるのは珍しいね。さて、何色が見えるかな?」
「え~、青、赤、紫黄色…」
虹って7色だったよね、全部見えないよなあ。
せき(赤)とう(橙)おう(黄)りょく(緑)せい(青)らん(藍)し(紫)だよ」
「…」
そんなに見えるかなあ。
でも、なんかすごくわくわくした楽しい気分。
ぼくたちの足下に、さっきまで雷を怖がっていたリカがすりよってきました。
「リカには見えないから、かわいそうだね」
そう言いながらもぼくは、リカが虹を見えてるような気がしました。