インタヴューのポイント一覧
(1) 2012年頃以降、今では憎悪や怨念、執着が澱のように社会に満ちている。(Ex.ヘイトスピーチ、Ex.脱原発デモ)
実際、NHK放送文化研究所の意識調査を見ると、70年代以降初めて、投票以外の政治参加が大事だと考える人が少し増えている。
《評者の感想》
2012年、民主党に期待を裏切られ下野させた状況が、投票を、政治参加として減価した。
(2)「民主主義が優れた政治制度なのは、何が正しいかが空欄になっているため。」(クロード・ルフォール)
《評者の感想》
実践理性による最高善の探究の永遠の過程としての民主主義。
カントの形式主義倫理学が正しい。
とはいえカントは、実は決して形式主義ではない。
カントは、「人間が理性存在として平等だ」という命題は「正しい」と、前提する。
民主主義は、自然法的な価値前提を持つ。
上記のクロード・ルフォールの主張には、このような価値前提があることを忘れてはならない。
(3)マンハイムが『イデオロギーとユートピア』で述べる言説:民主主義は「人間は絶対的な価値を持ちうる」と前提しない。だから科学が答えることができるのは、「手段と目的の連関の精査」のみである。
《評者の感想》
民主主義が、上記(2)のような自然法的テーゼを、いわば絶対的価値としていることを、忘れてならない。
それ以後の議論では、マンハイムの言説は正しい。
(3)有権者の政治行動を、合理的個人の次元だけで、論じることはできない。
地縁、血縁、人間関係における評判、威信など、公共性へのコミットの次元をも、論じなければならない。
例えば、投票に行く理由は、社会的尊敬を得るため。
《評者の感想》
自らの共同体への愛着の表示が、共同体内で尊敬を得る。つまり投票への参加は、共同体への愛着の表示としてあるということ。
(4)合理的個人の次元だけでなく、「感情や共同体を意識した形で政治を分析するツール」が必要と、吉田徹氏は述べる。
《評者の感想》
「感情や共同体」が問題というのは正確な言い方でない。
共同体に対する感情、共同体における自己の位置づけのプラスorマイナス感情、共同体成員からの評価に対する自己の感情などが、問題である
(1) 2012年頃以降、今では憎悪や怨念、執着が澱のように社会に満ちている。(Ex.ヘイトスピーチ、Ex.脱原発デモ)
実際、NHK放送文化研究所の意識調査を見ると、70年代以降初めて、投票以外の政治参加が大事だと考える人が少し増えている。
《評者の感想》
2012年、民主党に期待を裏切られ下野させた状況が、投票を、政治参加として減価した。
(2)「民主主義が優れた政治制度なのは、何が正しいかが空欄になっているため。」(クロード・ルフォール)
《評者の感想》
実践理性による最高善の探究の永遠の過程としての民主主義。
カントの形式主義倫理学が正しい。
とはいえカントは、実は決して形式主義ではない。
カントは、「人間が理性存在として平等だ」という命題は「正しい」と、前提する。
民主主義は、自然法的な価値前提を持つ。
上記のクロード・ルフォールの主張には、このような価値前提があることを忘れてはならない。
(3)マンハイムが『イデオロギーとユートピア』で述べる言説:民主主義は「人間は絶対的な価値を持ちうる」と前提しない。だから科学が答えることができるのは、「手段と目的の連関の精査」のみである。
《評者の感想》
民主主義が、上記(2)のような自然法的テーゼを、いわば絶対的価値としていることを、忘れてならない。
それ以後の議論では、マンハイムの言説は正しい。
(3)有権者の政治行動を、合理的個人の次元だけで、論じることはできない。
地縁、血縁、人間関係における評判、威信など、公共性へのコミットの次元をも、論じなければならない。
例えば、投票に行く理由は、社会的尊敬を得るため。
《評者の感想》
自らの共同体への愛着の表示が、共同体内で尊敬を得る。つまり投票への参加は、共同体への愛着の表示としてあるということ。
(4)合理的個人の次元だけでなく、「感情や共同体を意識した形で政治を分析するツール」が必要と、吉田徹氏は述べる。
《評者の感想》
「感情や共同体」が問題というのは正確な言い方でない。
共同体に対する感情、共同体における自己の位置づけのプラスorマイナス感情、共同体成員からの評価に対する自己の感情などが、問題である