梅の木に薬剤散布した。
薬剤が飛散しない風のない日を待っていた。今日は、風もなく、おまけにポカポカ陽気だった。
・・・・・梅は他の農産物とは違う・・・・・
みかんなどの柑橘類は、表皮が多少ぐらいどうであれ、皮を剥けば中味は変わらない。
白菜なども虫にかじられたとしても、その葉だけを取り除けば食べられる。
梅干しで食べる梅は、表皮が病害虫にやられると廃棄しなきゃならない。ほっとけない!
家庭園芸で最も気がすすまない作業は背丈の高い果樹への農薬散布だけに、気が重い。作業後は、シャワーと洗剤で体を洗い流さなければならない。
・・・・・梅防除・・・・・
家庭園芸で作る我が家の梅は、ポイントでしか薬剤散布しない。
今日使ったのは、「Zボルドー」という「かいよう病」の薬剤。
花が落弁期に入ってから、葉の芽が出始めるまでに散布しないといけない。今がその時期と判断した。
小梅以外の梅の木は、今まで「かいよう病」が発生したことはないが、ついでだし念のため散布しておくことにした。
この時期の梅の木は、剪定後で枝も少ないし葉っぱもないので、散布する薬剤量も散布の手間も少なくて済む。
電池式簡易噴霧器を用意した。剪定した梅の木は3mぐらいまでの高さなので、これで十分。
マスクも用意した。
頭からスッポリかぶれるフード付きのカッパも用意した。風がなくても、高い枝に向けて噴霧すれば頭から農薬を浴びることになる。
農薬の希釈倍率は500倍だった。倉庫に貼ってある希釈倍率表を確認した。
噴霧器の容量が5Lなので、農薬用の秤を使って薬剤10gを計量した。家庭園芸ゆえに1袋の農薬で何年も使える。有効期限は見ないことにしている。
薬剤は2回の計量で済んだ。作業がはかどったので、開花前の「桃」にも散布した。
・・・・・・・
気が重い薬剤散布が終わった。準備から片付け、終わってからの道具やカッパ類などの洗浄など、時間にすれば僅か約2時間の作業だった。
これで、「しばらくは、どうしても、やらなきゃならない家庭園芸作業はなくなった」と思うと、ホッとした気分になった。
勝手気ままな家庭園芸と言えども、たまには「やるときはやる!」
勝手気ままな家庭園芸だけに、
気が重い果樹への農薬散布だっただけに、
昼間からシャワーを浴びてスッキリポンしただけに、
今は格段の心地よさに酔いしれている。