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HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

元祖スポ鑑ギャル・本領発揮

2010年02月17日 | レッスン日記(小中高生)
Hさん:
「練習できてません~ だって・・」
というHさんの第一声を聞いて、ヒバリは瞬時に「そうだ!だってアレだもん」とひらめきました。
「・・オリンピックでしょ」とHさん。
そうそう! そうだろうなーと思ってましたよ。

元祖・スポーツ観戦ギャルのHさんは、野球、相撲、○○杯etc など、プロスポーツのシリーズが始まると、毎日そのTV観戦で大変なのです。
「WBCが大変で、ピアノの練習するヒマがありませんでしたの。それがやっと終わったら、今度はお相撲が始まっちゃったでしょ
というHさんなんですから、オリンピックとなったら毎日どんなことになるか、想像がつくというものです。

・・な~んて言いながら、Hさん、その実ちゃんと練習もしてるんですよ。
ソナチネだって、第三楽章も少しみてあったし、「この曲は苦手です」というバッハの曲だって、ちゃんと最後まで練習してるんですから。

忙しいでしょうが、オリンピック観戦、そしてピアノと、充実したオリンピック期間をお過ごしください。

短調の曲

2010年02月16日 | レッスン日記(小中高生)
M3ちゃん(小5):
「おとなのためのピアノ教本2」、ト長調→ヘ長調→とクリアして、イ短調に入っています。
今日は、両手ユニゾンの「一週間」を、先生の伴奏と一緒に弾くことに。

M3ちゃんは、一応初心者クラスとはいえ、学年も大きいし、いろんな力があると(腕力も)先生は思っているので、何の前フリもお手本も示さず、「弾いてごらん」と振ってみました。
「えーと、えーと」M3ちゃんは一生懸命に音符を見て、メロディーを弾こうとしましたが、残念、手の位置がちがう。
イ短調の曲なので 「ラシドレミ」のポジションに手を置き、「♪ラドミミミレ、ミミミレ、ミレド~」と弾くはずなのに、M3ちゃんは無意識に「ドレミファソ」のポジションに手を置いちゃってるので、メロディーが「ドミソソソファ・・・」と みょ~に明るくなっちゃってる。
「音ちがうじゃん。短調なのに、明るい曲になっちゃってるよ!」
「あ・・・短調?」
うろたえたM3ちゃんは、手の位置はそのままで、とっさにミを♭にし、「ド♭ミソソソファ・・・」と弾いた。
「勝手に♭つけちゃダメだよ~
「あれ?(*^o^*)?? 」
先生に笑われて、M3ちゃんはやっと間違いに気づいたようです。
「ああ、ラシドレミか~」
と手の位置を置き直し、今度は正しく、イ短調で「ラド、ミミミレ、ミミミレ、ミレド~」と弾きました。
一旦覚えると、すごく調子よくて簡単な曲なので、どんどん勢いがついてきます。
先生の伴奏と合わせ、勢いよく何度も弾いて、「一週間」は合格になりました。

M3ちゃん、最初譜読みを間違えたけど、真ん中の音に♭つけてみるなんて、「長調」「短調」の構造がよくわかっている証拠です。ある意味すごいかも。

来週は、同じイ短調の「愛のロマンス」です。
「禁じられた遊び」というタイトルで知られている、この曲。M3ちゃんなら、きっと素敵に弾けそう。

イメージと反復練習

2010年02月16日 | ブルクミュラー
Mちゃん(小5):
ブルクミュラーの「牧歌」のまとめが宿題でした。
アルプスの山羊飼い・ペーターと 山羊たちの様子を思い浮かべながら、ほとんど暗譜で仕上がっていました。
後半、最初の部分と同じメロディーが再度出てきますが、伴奏のコードが微妙に違って、フィニッシュに向かう感じが迫ってきます。

「ここの伴奏を見て。始めのときはただのGだったけど、こんどはよく見るとG7になってるよ。そうすると、ベースの音が ファ→ミ→レ と順に下がっていって、だんだん終りに向かう感じが深まっていくの」
先生がその部分を弾いてあげると、Mちゃんは言いました。
「ほんとだ。ペーターと山羊たちの後ろ姿が、だんだん遠ざかっていって、それが夕日をバックに見えてる・・・って感じかな?!」
「だね」
こうして、Mちゃんの「牧歌」は しみじみとした余韻を残して完成しました。

「さっ、『10秒未満』のバーナムだよね?」
「あっ、そうだった まず右手だけでいい?」
さてはあんまり練習できてないな。
タイムを計ってみると、右手だけならちゃんと時間以内に弾き終わることができます。
次に左手をやってみると、これは右手に比べて、大分動きが遅くて、単独でも10秒以内はクリアできません。
「これじゃ両手でやっても、到底無理だね
案の定、慌てて両手で弾くと、指は間違えるわ、両手は揃わないわで10秒どころの騒ぎではありません。
しかし、Mちゃんが、時間を気にせず ゆっくり丁寧に弾いてみているのを見ると、きちんと両手がそろい、指番号も正確に弾けているのがわかりました。
「来週は、10秒以内ということに縛られず、まずはできる速さで正確に弾くことを心がけること。そしてできたら、少しずつテンポを上げていき、最終的に弾けるテンポまで進める」ということになりました。

Mちゃんのように、イメージ力や表現力がある子は、メカニックなフィンガートレーニングがおろそかになるケースが、けっこうあります。
「あたしね、計算がダメだから、お父さんが『100マス計算』買ってきたんだよ」
そうだろうそうだろう。そうだと思ったよ。
ヒバリ自身がそのタイプだったから、よくわかるのさ。
つまらない計算問題をサボらず、大いに100マス計算練習をやりたまえ。
フィンガートレーニングも同じことです。
「わかってるから大丈夫」と思って、反復練習をサボっていると、指運びにテクが付かず、せっかくの自分のイメージどおりに表現することができません。
イメージのある子は、それを表現するための手段と思って、反復練習を面倒がらずに、テクニックをつけましょう。

はにゅうの宿 ~ 一週間

2010年02月16日 | レッスン日記(小中高生)
Tくん(小4):
先週は、お母さんが留守の間 発熱したTちゃんに付き添って、Tくんもお休みでした

今日、久しぶりに宿題の「はにゅうの宿」を聞かせてもらったら、ソレシレ、ソレシレ、という左手の伴奏が いかにもこなれた感じに弾けていて、ちょっと驚き。
これまでTくんは、どちらかというとコードの和音でジャン!ジャン!と伴奏をつけるような、ダイナミックな曲が得意で、このように「いかにもピアノです」みたいな細かい伴奏は、得意じゃなかったのです。
それが、とてもなめらかに、さりげなく弾けていて、なかなかかっこよかったです。
うまくなったもんだ。練習もよくやってきたんだね!

「はにゅうの宿」が合格して、次はイ短調の「一週間」に入りました。
先生との連弾になるので、まず右手を弾いてもらいました。
「あっ、この曲、知ってる!」Tくんの目が輝きました。
「テレビで聞いたことあるよ。あの、タレントの、なんていったかなあ・・・」
「お笑い?」
「ううん、そうじゃなくって、あの、マンガ家の・・・」
「男?」
「ううん、女」
「ブリトニー?」
「あっ、そう。ブリトニーだ。そいつが、テレビで一週間のことをやってて、この曲がかかってたんだ。月曜日は彼氏とデート~ とか。」
「そうか。そうやって歌えばいいんだ。月曜日はサッカー行って~、火曜日はピアノに来たよ~」
などと言いながら、二人で合わせて弾いてみました。
右手ができたら、もう左手は簡単です。同じに弾けばいいんだから。
そうとわかれば、お耳ちゃんのTくんは俄然 元気です。
両手いっしょも、すぐにスラスラ。
どんどんテンポアップして、調子よく弾いていきます。

じゃ、来週は、これをうんと速く弾けるようにね、という宿題で、今日のレッスンは終了しました。
Tくんが、ずいぶんピアニストっぽくなって、楽しみです

トトロメドレー

2010年02月16日 | レッスン日記(小中高生)
Tちゃん(小2):
先週、熱でお休みしてしまったTちゃん。
今日はとても寒い日でしたが、無事復活してきました。

「あのね、先生に、弾いてもらいたいのがあるの」と、カバンから出したのは「アニメ曲集」のピアノ楽譜でした。
おかあさんに買ってもらって、おうちで楽しんでいた本だと思いますが、ずいぶん使い込まれて、表紙もページもかなりヨレヨレになっています。
「この中の、『となりのトトロメドレー』と、『名探偵コナンメドレー』と、『とっとこハム太郎メドレー』!」というTちゃんのリクエストです。
楽譜を見ると、けっこう丁寧なアレンジがされていました。
まず「トトロメドレー」から弾いてみると、Tちゃんは「うわあ~」と目をまんまるにして感心しています。

「コナンメドレー」、「ハム太郎メドレー」も弾いてあげたあと、先生はTちゃんにきいてみました。
「Tちゃん・・・この中のどれか、発表会で弾いてみる?」
「えっ・・・前にがんばってみたけど、右手しか弾けないし、難しいと思う・・・おかあさんも、がんばってたよ」
「もう弾けるんじゃないの? 弾くとしたら、どれが好きなの?」とTちゃんに尋ねた先生は、念のために言い添えました。
「どれが簡単か、で決めるんじゃないよ。どれが『好きか』だからね」
「うーん。。。それならトトロ・・・」Tちゃんは言いました。
そうか、トトロなのかあ。
トトロって、もうみんなには子どもっぽいのかなあ、と思ったけど、Tちゃん、まだ2年生だもんね。
トトロの世界が、ぴったりくるのかもしれないね。

「じゃ、これをやってみようよ」先生は言いました。
今や全世界に発信している、日本のアニメを代表する作曲家、久石譲さんの作品です。
「となりのトトロ」「風の通り道」「さんぽ」の3曲をメドレーにした、このピース。
決して子どもっぽい曲ではありません。
丁寧に心をこめて演奏すれば、大変すてきな世界観が表現できるような気がしました。
「じゃ弾いてみようかな・・・」
「そうだそうだ。やってみよう」
Tちゃんは、「さんぽ」の最初の部分を弾いてみました。
右手も、左手も、Tちゃんは難しいと思っていたようだけど、適切な指番号を教えてあげたら、あっさり弾きこなすことができました。
「ほら、弾けたでしょ(^_-)」
「うん、弾けた
「ねっ? こうやって、少しずつ練習すれば大丈夫だよ。『風の通り道』もすてきだよ。」
「うん、この曲、けっこう好き
そうなんだ。Tちゃん、この 不思議な響きの、通好みの曲が好きとは。意外と大人っぽいかも。

じゃ、これを練習してみようね、ということになりました。
Tちゃん、メドレーで弾いたら、きっと素敵だよ。 がんばろうね

バンクーバーオリンピック開幕!

2010年02月13日 | TV・映画・ステージなど
いよいよ冬季オリンピックが開幕しました\(^O^)/
冬のオリンピックは、なんか幻想的で、色彩もカラフルで、大好き
オープニング・セレモニーのアトラクションを見ていて、ヒバリは カナダのネイティブの人たちのダンスが、めっちゃ気に入りました
カラフルなインディアンの、羽がいっぱいついた衣装、そして飛び跳ねるような、わくわくする踊り
実はもう何年も昔、ヒバリは青森の「ねぶた祭り」に参加して、あの「跳ね人(はねと)=踊り手」になって踊ったことがあるのですが、あのピョンピョン跳びはねる「ネブタ・ダンス」にそっくりだ\(^O^)/
(気に入ったんで、TVみながらちょっとマネして踊ってみた
ここにもっと写真あるからみてね♪

その後、さらにプログラムが進んで、ヒバリは思わず「やっほー\(^O^)/」と叫んでDVDの録画スイッチを押してしまった
だって、ヒバリの大好きなフィドルと、大大好きなタップが始まっちゃったんだよ
そのダンスはこれです。少し長いけど、好きな人は見てください。

パンク・フィドルとタップダンス群舞

                      

バンクーバーオリンピックばんざあい! (これからが本番だって・・・

ソフトクリームと乱太郎

2010年02月13日 | ブルクミュラー
Y子ちゃん(小4):
ブルクミュラーの「優美」前半をやってきました。
「優美」は 「ターン」という、一種の装飾音符の練習曲です。
たとえば ドー と伸ばしている音に、レドシド~♪と たくさんの飾りが付くのです。

「バレエのときに、くるりんっと回って しゅっ、とトゥで立つ。そんな感じ、わかるでしょ?」
「うん、わかる(^-^)」
Y子ちゃんはクラシックバレエを習っているので、くるっと回る時の感覚がわかると思います。
「この弾き方も、それとおんなじ感じだよ。回るときに、まず構えてから ふわっと体を引き上げて くるりん!と回る感じ。ドー で構えて、レドシド で ふわっと引き上げながらくるりっ、と回る」
「うんうん」
「それから、そうね、ソフトクリームを作る感じ。♪ド~レドシド(と、先生はソフトクリームを作るかっこうに手を回す)、♪ファ~ソファミファ(もうひと巻き!)、ラ!(ソフトクリームの先端を しゅっ、ととんがらせて、完成!)こんな感じ。」
「うん、わかった(^◇^)」
さあ、弾いてみようね。きれいに巻いて、しゅっ、と先端がとんがった、ソフトクリームになるように。
最後の音で、やわらかく力を抜ききるのがポイントだよ~

できたできた!とってもきれいなソフトクリームができました。

「最後のところは大変だよ。ひとつ、ふたつ、みっつ・・・5つのターンが続いてるから、5段重ねのソフトクリームだよ。曲がらないように、くずれないように、積み上げないと。後の方は、少しずつ小さくして、重みでつぶれないように・・・そう、そして最後、丁寧に・・・ちょん!ととがらせる」

できたー\(^O^)/ とても優美なソフトクリームの完成だ!

さて、優美なソフトクリームの後は、うってかわって元気いっぱいの、「100%勇気!」アニメ「忍たま乱太郎」のテーマ曲です。
「元気な曲が弾きたい」というY子ちゃんのために、とびっきり元気な曲を選びました。
「さて、こういう曲はね、普通にソナチネとかみたいな弾き方すると、ダサくなっちゃうんだ。音の長さを正確に守ると、かえって変なの」
「へえ~」
「音は切って、アクセントをつけながら弾くの。ひとつひとつ、はっきりメリハリつけて。ほら、普通に楽譜通り守って弾くと、こうなるんだけど・・・」
先生は、「100%勇気!」を、クラシックタッチで正確に、優雅に奏でました。
「どう?」
「うん、ダサい
「ねっ? だから、耳で感覚を確かめながら、かっこよく弾いてきてね」

正反対の二つの曲が宿題になってるY子ちゃん。
どちらも、それぞれのかっこよさがあるので、よーく感じをつかんで弾きこなしてほしいです。

威風堂々

2010年02月13日 | レッスン日記(小中高生)
S子ちゃん(小5)
三月に行われる小学校の卒業式で、式典の時に在校生が演奏する合奏の ピアノ伴奏を受け持つことになったS子ちゃん。
二月中に自分のパートをマスターしておかないと、音楽の先生から叱られる、ということで、今日はその曲をレッスンしました。
曲は「威風堂々」です。
イギリスの作曲家エルガーの、まさに威風堂々とした 式典にはぴったりの曲です。
あちこちの卒業式で演奏されることと思います。

S子ちゃんのピアノパートは、先生からもらったという楽譜を見たところ、「演奏の難しい部分は全部ピアノでなんとかしてください」みたいな、かなり無理矢理名な感じを受けました。
だって、合奏なら、2部なり3部なりのパートは それぞれ別な人が受け持つものですが、S子ちゃんのピアノは、同時に2つのパートを 右手・左手それぞれに割り当ててあって、小学生一人の力では どうやったらいいのか 途方に暮れてしまうに違いない、というものです。
仕方がないので、丁寧に楽譜を分析して フレーズや指使いを設定し、なんとか弾けるような工夫をして、たっぷり1時間、一緒に練習しました。
それでも、S子ちゃんはこれまで、バーナムやブルクミュラーで 和音の転回や分析などを大分勉強してきていたので、それを応用することができて助かりました。

指番号を考え、練習方法を考え、PCでオーケストラ演奏を聴かせてあげてイメージを高め、何度も何度も練習を繰り返して、ようやくレッスンの終わり頃には、S子ちゃんの顔に「やれそう」という明るさが浮かびました。
ここまでくれば大丈夫。あと半月、S子ちゃんだけの力でがんばれるよ。

「威風堂々」は、本当に心が揺さぶられるような感動的な曲なので、それをみんなで演奏した、ということを 良い思い出にしてもらいたいです。
「伴奏が大変でつらかった」という、いやな思い出にならないように、ぜひとも演奏を克服してもらいたいです。

S子ちゃん、がんばって

江古田・タップとタイムスリップの夜♪

2010年02月12日 | いろんな楽器
江古田でタップのライブがあると、友人が誘ってくれたので、夕方から出かけていきました。
渋谷で待ち合わせて 山手線で池袋まで。そして西武池袋線に乗って江古田駅までのJourneyです。

西武池袋線に乗るのは久しぶり!
以前、西武池袋線の東長崎近くに住んでいたこともあるのですが、下北沢に移り住んで もう13年。
それ以来、すっかりご無沙汰していた西武池袋線・・・
なんかみょ~にわくわくします。

池袋から椎名町(もとトキワ荘があった町)、次が東長崎です。
ここで、急行待ち合わせとのことで 数分間 電車が停車したままだったので、窓の外をあちこちと透かしてみて なつかしの東長崎駅前の面影を探したんですが・・・
すっかり暗くなった 夜の東長崎駅前は、モダンなレンガ造りのロータリーができていたり、Softbankの大きなショップのライトが 明るく輝いていたりと、すっかりおしゃれな街に変貌していました。
以前の「ローカル線の街」みたいなイメージは 全く残ってなかったよ・・・(゜◇゜;)

さて、江古田は東長崎の次の駅です。
東長崎に住んでいたときにもほとんど縁がなく、利用したこともなかった江古田駅。
ライブ開始まではまだたっぷり時間があるので、先に食事をしようということにしました。
学生の街らしく、居酒屋やラーメン屋、カフェなどが並ぶ中、細い階段を上って行く「インドカリー」の店の看板を見つけ、面白そうなので入ってみることにしました。

期待してなかったのに、これが大当たり\(^O^)/
真っ白なテーブルクロスのかかったテーブル、落ち着いた焦げ茶の木の床、そしてまっ白いジャケットに蝶タイ、漆黒の髪をきれいになでつけた、インド人ウェイター。
インドご当地ダイニングじゃなく、古き良きイギリスのインド料理の店、って感じでした。
店内には、静かに、しかしパーカッションがシャンシャンと響くインド音楽が流れ、客は私たち二人だけで、女王の別宅のよう。
片言のウェイターが 丁寧にオーダーを取りに来てくれました。

     

いろんなカレーやサラダがあって、上品でとても美味しかったです。

さて、いよいよ7時半からはタップライブ。
江古田駅すぐの Buddyというお店です。
グランドピアノがあって、店内も広く、大人っぽいスペースでした。
演奏は、タップのバックに生のグランドピアノによるJAZZピアノと、生のウッドベースの演奏がつき、大変大人っぽく おしゃれな編成でした。

ゲストのSUJIさんのダンスがとてもごきげんだったので、また彼のステージが有れば ぜひ行きたいと思います。

充実した一日でありました。

ピアノの世界に遊ぶ

2010年02月10日 | レッスン日記(小中高生)
Sちゃん(年長):
「ちょっと待ってね。これ、弾いてみるから」
レッスン室に入ったSちゃんは、まっ先にこう言うと、鍵盤の上に手を用意しました。
まず右手。それから左手。
そして慎重に、右手で「ドレミファミレド~」と弾きました。
「あっ、わかった。一人で『おいかけっこ』できるようになったの?」
「うん。でもちょっと難しい」
Sちゃんは、答えるのも上の空、というぐらい真剣に集中しながら、「ミファソラソラミ」に進んだ右手に添えて、左手で「ドレミファミレド」と弾き始めました。
すごいすごい!がんばれ!・・・だけど、途中で指が足りなくなったり、指番号がわからなくなったり・・・両手一緒に弾くのは大変なことです。
「こうやって、1本の指で弾けば簡単だよ」と先生が提案しました。
右手も左手も、人差し指1本だけで弾けば、あっという間に きれいなハーモニーの「かえるのうた」の始まりです
「ね?」「ほんとだ!」
Sちゃん、後半のところでは また5本の指を使ったりして工夫しながら、とうとう最後まで「一人輪唱・かえるのうた」を弾きました。やった~

次に、「わたし、こういう曲を考えたの」と、黒鍵の上に両手の1本指を置き、3度の音程を中心に あちこち音の響きを楽しんでいます。
「ここを踏んでやってみてごらん。もっと素敵になるよ。いちばん右のペダルだよ」
「じゃ、もう1回、やってみるね!」
Sちゃんは、力いっぱいペダルを踏みます。そして弾き始めるのに合わせて、先生は低音の方で、静かに伴奏をつけました。
黒鍵ばかりを使ってゆるやかに伴奏が響き、上の方ではSちゃんの弾く和音が自由に遊び、それがペダルの響きで全部溶け合って、なんだかゆったりとした、沖縄の海を思い出すような曲になりました。
いつしか、海の曲は二人の呼吸を合わせて静かに終わり・・・
「きれいにできたね~」と先生が言うと、
「これ、ママが来たら聴かせようか!」とSちゃんが提案しました。
「そうだね、そうしよう。それじゃ、宿題やテキストをさっさとすませようね」
「うん、そうだね」
ということで、テキスト課題やドリルが サクサクと進みました。
ママがお迎えに来たときは、もちろん「ミニコンサート」をご披露しましたよ!

今日は、Sちゃんと入れ替わりに、ピアノに入門希望のNちゃんが、ママとやってきました。
帰り際に玄関ですれ違ったSちゃんは、ドアの中に入っていく小さいNちゃんとママに向かって、道路から大声で
「ここのピアノいいよ~! (^O^)/」と お薦めしていました・・・

がんばってますね♪

2010年02月10日 | レッスン日記(小中高生)
Hさん:
ディアベリのソナチネ・ハ長調を練習しています。
先週、第一楽章の最後まで ひと通りできたので、余裕があれば第二楽章の方にも・・・と言ってありました。
今日は、なんと第二楽章が最後まで全部できていた!\(^O^)/  すごいすごい!
「だって、『次は第二楽章に』っておっしゃいましたでしょ」
Hさんは涼しい顔です。でもね。

忙しい大人の人が、こうやってソナチネなどをしっかり学習してくる、というのは、本当に大変なことだと思います。
時間のやりくりだけでなく、その時その時間、日常の雑事から気持ちを切り替えて ピアノに集中する、ということは、たやすいことではありません。
それを、ずっとコンスタントに続けてきているHさんの努力には いつも感心します。

「またまた、お世辞がお上手ですこと。何も出ませんわよ」
と言ってるHさんの顔が、目に浮かびます。
昔からヤンチャだったらしい、へらず口のHさんですが、意外にシャイなんですよ~

雨の日曜日

2010年02月09日 | レッスン日記(小中高生)
M3ちゃん(小5):
先週は体調不良でお休みでしたが、今日はめでたく復活しました

ヘ長調の「旅愁」、ややこしい伴奏の弾きにくい曲でしたが、がんばってクリアしました。

さて、ヘ長調の次は短調・・・「イ短調」です。
テキストには、長調と短調のコードがいくつか例として挙げられています。
CとCm、FとFmなど。
M3ちゃんは、コード奏法には慣れているので、この辺はお手のものです。
「ふつうのコードとマイナーコードの違い、わかるよね」
「うん。真ん中の音でかわるんだよね」
音の響きも反射的に聞き分けられるので、マイナーコードは大丈夫!

テキストには、練習として「雨の日曜日」という、編者オリジナルの曲が載っています。
C、Cm、F、Fm・・・と、コードが次々にメジャーからマイナーへと変化し、メロディーもそれにつれて、光がかげりを帯びるような、寂しい感じの曲です。
なにしろ、タイトルからして「雨の日曜日」ですから・・・
せっかくのお出かけ予定も何もかもパァになった、悲しい雨の日曜日・・・
小学生のみんなには、あまり人気のない曲です。

コードの練習のための課題なのでメロディーも簡単、ささっと弾けそうなので、M3ちゃんには「いっぺんに両手で弾いてごらん」と言ってみました。
すると、なんとM3ちゃんは、初見で一気に弾けてしまったのです。
「すごい!初見で、もう○だよ!」
先生は、M3ちゃんの楽譜に 大きな3重丸をつけてあげました。
「このフレーズ、好き
えっ、何て言った?
「このフレーズ、好き・・こういう、何ていうか・・・」
なんとM3ちゃんは、この静かな曲の、穏やかに歌うようなフレーズ感が好きだというのです。
「そうか・・・M3ちゃんは、美しい曲が好きなんだよね」
「うん
そう。人は見かけによらない。
いくら食いしん坊で騒々しいふざけ屋だからといって、見かけで判断してはいけない。
M3ちゃんは、実は見かけより大人っぽく、うっとりするような、静かで美しい曲が好きな乙女なのです。

「そうだったね。M3ちゃんは、美しい曲が好きなんだったよね。・・・ところでそろそろ、発表会の曲も考えなきゃいけないんだけど・・・そうね、感じでいえば・・・」
M3ちゃんのテキストをパラパラめくってみながら、先生は言いました。
「ほら、こんな感じかな?『パッヘルベルのカノン』とか」
「あっ、知ってる。コレいいな
「じゃこれやる?」
「うん」
「実際に弾くなら、これだけの楽譜じゃすまないよ?もっと増えるし難しいよ」
「うん、いいよ」
うわあ、すごいよ、M3ちゃん すてきな曲が見つかったね
今年の夏は 一気に大人っぽくバージョンアップだ~\(^O^)/

音階練習

2010年02月09日 | レッスン日記(小中高生)
Mちゃん(小5):
バーナムの「走ろう」という課題が宿題になっていました。
ニ長調の音階を、16分音符でくり返し上下するというものですが、
「速く弾く。10秒以内で」というのが、今回の課題です。

「10秒以内、って、10秒も入るの?」とMちゃんがきいたので
「うーん、10秒はダメ」
「じゃ『10秒未満』かな?」
「そうだね。10秒未満。9.××・・・とかなら合格」ということにしていたのです。

「じゃ計るよ。いい?」
Mちゃんがピアノの前に座ったとたんに、先生はを開いて「ストップウォッチモード」にしました。
「えっ、もう?」
「そうよ。宿題でしょ」
Mちゃんは弾きましたが、これじゃ全然ダメです。
指使いが一定してない。フォームが整ってない。両手がそろってない。16秒ぐらいかかってる・・・
はっきり言って、練習ができてないんです。
とはいえ、小学生が、超メカニックの音階練習を一人で的確におこなってくるというのは、これもはっきり言って不可能と思われます。
そこで今日は、一緒に音階の練習をしました。

16分音符は、4つずつ(つまり1拍分ずつ)「ケタ」でつながれて1まとまりになっています。
その、1つのまとまりごとに、最もなめらかで最も効率のよいムーブメントを見つけ、1フレーズとして それを手に覚えこませます。(まずは右手だけで)。
指をクロスさせたりするときに、動きがぎこちなくなったり 一息でできなかったりするので、1フレーズごとにそれを見つけ、完全になめらかに弾けるまで工夫→練習します。
こうして、1つずつのフレーズを仕上げていき、次に2つのフレーズを続けて弾きます。
2つ続けると、つなぎ目がギクシャクしてしまうので、今度は2フレーズを1フレーズとして 全体をなめらかにできるように練習します。
このようにして、フレーズを徐々につないでいき、最後に全体つなげて、一息で弾けるまでに練習します。
今度は左手です。先ほどの右手と同じように、1フレーズ→2フレーズ・・・とつないで、全体まで練習します。
最後に、両手合わせて弾きます。すると、片手ずつではなめらかに弾けていたものが、またまた ちっとも揃わず、指も間違えたり、さんざんなできばえになります。
これは、指換えおよび クロッシングのタイミングが、左右の手では違うため、さっき練習したムーブメントの流れがうまく使えなくなるためです。
今度は、左右合わせて、また1拍分から地道にムーブメントの研究・・・

と、このように、音階練習というのは、大変奥の深い、そして難しいものなのです。
Mちゃんの「10秒未満完成」の宿題は、来週に持ち越されました。
今度は練習のやり方がわかったので、なんとかがんばってこれるのでは・・・

Mちゃん、がんばってね。


元気な曲・暗い曲

2010年02月06日 | レッスン日記(小中高生)
Y子ちゃん(小4):
ブルクミュラーの「進歩/前進」を仕上げました。

先週、「2匹の子猫が 遊んでるようにね」といってイメージを考えて、いたずらな子猫たちの スリルいっぱいの冒険が表現できました。

「ダダダダ~ッと走っていく2匹、よくそろって、とってもきれにに弾けたね。」
「うん(^-^)」
「あと、最後の方の『ミファッ、ミファ♯ッ、ミソ♯ッ、・・・』ってだんだん音が上がっていくところは、はじめ急に音を小さくしよう。子猫が、『これ何だ?』ってなにか見つけて、そっとつっついてみてる。たとえば、脱いだセーターの丸まったやつとかさ。だんだん思い切って、引っ張ったり引きずり出したりして、クレッシェンドしていく。最後は『平気さ~!』って感じでフォルテ!」
「ああー、わかる
こうして、Y子ちゃんらしい 生き生きした「進歩」が、すてきにできあがりました。

さて、アレンジの練習に使っている「うたはともだち」。
前回、Y子ちゃんが「ぜひ弾きたい」といって希望した「世界がひとつになるまで」が大体できあがったので、何か自分で曲を決めてやってきて、と言ってあったのですが・・・
「あのね、まだ決めてないの」と言うY子ちゃんには、何か決めにくい理由みたいなものがあるようです。
「あのね、Y子の好きなのは元気な曲なんだけど、元気なのは速いし、コードがみんな難しそうで、無理だしね。ゆっくりな曲とか暗い曲は、弾けるかもしれないけど、ずっと暗い曲が続くと、なんていうか、あのね」
「気持ちが暗くなっちゃうって?」
「そうそう。『世界がひとつになるまで』やったから、また暗い曲だと・・・」
「えっ、『世界がひとつになるまで』は、暗い曲なの?」
この曲、しみじみしたバラードで、たしかに「ぐっと胸に迫る」という人はたくさんいますが、決して「暗い」というイメージではないんですが・・・
メジャーキーだし、テンポだって中くらいで、「スロー」ではないし。
どちらかといえば、聴く人の希望を呼び起こすような、明るい未来を示すような曲です。
けれどY子ちゃんは、
「うん、暗い曲。」と言い切ります。
「そうなんだ。Y子ちゃんの中では、『世界がひとつになるまで』は、暗い側にはいるんだ」
「うん」
「こうやって(と先生は両手を広げて)こっちの端が『暗い』、こっちの端が『明るい』とすると、『世界がひとつになるまで』ぐらいの感じだと、暗い側の方に寄ってるんだ?」
「そう」
なるほどね! まだ9才のY子ちゃんには、底抜けにはじけたような、ピーカンの青空こそが「明るい」と実感できる輝きなのかもしれないね。
「じゃあわかった。同じ『乱太郎』の曲で、これはどうよ?」
と、先生がページを開いたのは、「世界がひとつになるまで」と同じ、「忍たま乱太郎」のテーマソング「100%勇気」。

 そうさ 100%勇気  もうがんばるしかないさ~

「コレなら元気でしょ?」
「うん!でも難しい」
「大丈夫。この曲はね、いちいちコードを全部弾かなくていいよ。ベースの音を連打してリズムをとるの。Cだったらドドドド・・・Gだったらソソソソ・・・というふうに」
これでやっと、Y子ちゃんは心からにっこりすることができました。

ま、確かに、「世界がひとつになるまで」をY子ちゃんがやりたいといったときには、「へー、こんなしみじみ系の曲を?」と、先生も内心 以外に思ってたんだけどね。
次回は キャラぴったりの「100%勇気」で、思いっきりはじけておくれ

一週間

2010年02月04日 | レッスン日記(小中高生)
M2ちゃん(小4):
先週、「これやっておいて」と宿題にしておいた「一週間」・・・
「あんまりうまく弾けてない。よくわかんないし」と持ってきました。
「そう?この歌、知らなかったかな・・・」と、先生は、M2ちゃんがポツポツと弾くメロディーに、ゆっくり伴奏を入れ始めました。

「あっ、両手、同じなんだ!」
「そうだよ。伴奏はこっちのページの、先生だけだもん。両手揃えて、同じに弾くの」
「そんなら簡単!」
M2ちゃんは、思い切って弾き始めました。最近、ピアノのタッチがしっかりしてきたM2ちゃんです。自信をもって打鍵すると、たちまちキラキラと音が響き始めました。

日曜日に市場へ出かけ 糸と麻を買ってきた
  テュリャ、テュリャ、テュリャ、テュリャ、テュリャ、テュリャリャ~

慣れてくると、とっても調子のいい旋律なので、先生は徐々に、伴奏のテンポを上げていきます。

テュリャ、テュリャ、テュリャ、テュリャ、テュリャ、テュリャリャ~

どんどんどんどん、テンポを上げて、二人の連弾はもはやコザックダンス状態。
すごい勢いで、何度も何度もくり返します。
最後に、ジャーン!と和音を弾いて、曲はおしまい。
この「一週間」は、イ短調の音階の応用として出てるものなので、同じ見開きページに書いてある音階練習を一緒にやり、「上手に弾けるまで練習してきてね」ということになりました。

子どもたちの、新しい曲への取り組みには、「自信」が非常なパワーとなります。
「一週間」という曲は、M2ちゃんなら初見でも上手に弾いてしまえるような曲ですが、それでも「知らない曲」と思っただけで、「難しそう!」と感じてしまったようです。
大人でも、知らない曲には気後れしてしまうものですが、子どもたちは大人よりもっともっと、「知っている曲」と「知らない曲」とで 自信の落差が大きいのです。
今の子どもたちは、幸い あふれるほどたくさんの音楽に囲まれているのですから、そういう「知っている曲」「好きな曲」を利用して、弾ける自信や楽しさを、たくさん経験してもらいたいと思っています。