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HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

短調の曲

2010年02月16日 | レッスン日記(小中高生)
M3ちゃん(小5):
「おとなのためのピアノ教本2」、ト長調→ヘ長調→とクリアして、イ短調に入っています。
今日は、両手ユニゾンの「一週間」を、先生の伴奏と一緒に弾くことに。

M3ちゃんは、一応初心者クラスとはいえ、学年も大きいし、いろんな力があると(腕力も)先生は思っているので、何の前フリもお手本も示さず、「弾いてごらん」と振ってみました。
「えーと、えーと」M3ちゃんは一生懸命に音符を見て、メロディーを弾こうとしましたが、残念、手の位置がちがう。
イ短調の曲なので 「ラシドレミ」のポジションに手を置き、「♪ラドミミミレ、ミミミレ、ミレド~」と弾くはずなのに、M3ちゃんは無意識に「ドレミファソ」のポジションに手を置いちゃってるので、メロディーが「ドミソソソファ・・・」と みょ~に明るくなっちゃってる。
「音ちがうじゃん。短調なのに、明るい曲になっちゃってるよ!」
「あ・・・短調?」
うろたえたM3ちゃんは、手の位置はそのままで、とっさにミを♭にし、「ド♭ミソソソファ・・・」と弾いた。
「勝手に♭つけちゃダメだよ~
「あれ?(*^o^*)?? 」
先生に笑われて、M3ちゃんはやっと間違いに気づいたようです。
「ああ、ラシドレミか~」
と手の位置を置き直し、今度は正しく、イ短調で「ラド、ミミミレ、ミミミレ、ミレド~」と弾きました。
一旦覚えると、すごく調子よくて簡単な曲なので、どんどん勢いがついてきます。
先生の伴奏と合わせ、勢いよく何度も弾いて、「一週間」は合格になりました。

M3ちゃん、最初譜読みを間違えたけど、真ん中の音に♭つけてみるなんて、「長調」「短調」の構造がよくわかっている証拠です。ある意味すごいかも。

来週は、同じイ短調の「愛のロマンス」です。
「禁じられた遊び」というタイトルで知られている、この曲。M3ちゃんなら、きっと素敵に弾けそう。

イメージと反復練習

2010年02月16日 | ブルクミュラー
Mちゃん(小5):
ブルクミュラーの「牧歌」のまとめが宿題でした。
アルプスの山羊飼い・ペーターと 山羊たちの様子を思い浮かべながら、ほとんど暗譜で仕上がっていました。
後半、最初の部分と同じメロディーが再度出てきますが、伴奏のコードが微妙に違って、フィニッシュに向かう感じが迫ってきます。

「ここの伴奏を見て。始めのときはただのGだったけど、こんどはよく見るとG7になってるよ。そうすると、ベースの音が ファ→ミ→レ と順に下がっていって、だんだん終りに向かう感じが深まっていくの」
先生がその部分を弾いてあげると、Mちゃんは言いました。
「ほんとだ。ペーターと山羊たちの後ろ姿が、だんだん遠ざかっていって、それが夕日をバックに見えてる・・・って感じかな?!」
「だね」
こうして、Mちゃんの「牧歌」は しみじみとした余韻を残して完成しました。

「さっ、『10秒未満』のバーナムだよね?」
「あっ、そうだった まず右手だけでいい?」
さてはあんまり練習できてないな。
タイムを計ってみると、右手だけならちゃんと時間以内に弾き終わることができます。
次に左手をやってみると、これは右手に比べて、大分動きが遅くて、単独でも10秒以内はクリアできません。
「これじゃ両手でやっても、到底無理だね
案の定、慌てて両手で弾くと、指は間違えるわ、両手は揃わないわで10秒どころの騒ぎではありません。
しかし、Mちゃんが、時間を気にせず ゆっくり丁寧に弾いてみているのを見ると、きちんと両手がそろい、指番号も正確に弾けているのがわかりました。
「来週は、10秒以内ということに縛られず、まずはできる速さで正確に弾くことを心がけること。そしてできたら、少しずつテンポを上げていき、最終的に弾けるテンポまで進める」ということになりました。

Mちゃんのように、イメージ力や表現力がある子は、メカニックなフィンガートレーニングがおろそかになるケースが、けっこうあります。
「あたしね、計算がダメだから、お父さんが『100マス計算』買ってきたんだよ」
そうだろうそうだろう。そうだと思ったよ。
ヒバリ自身がそのタイプだったから、よくわかるのさ。
つまらない計算問題をサボらず、大いに100マス計算練習をやりたまえ。
フィンガートレーニングも同じことです。
「わかってるから大丈夫」と思って、反復練習をサボっていると、指運びにテクが付かず、せっかくの自分のイメージどおりに表現することができません。
イメージのある子は、それを表現するための手段と思って、反復練習を面倒がらずに、テクニックをつけましょう。

はにゅうの宿 ~ 一週間

2010年02月16日 | レッスン日記(小中高生)
Tくん(小4):
先週は、お母さんが留守の間 発熱したTちゃんに付き添って、Tくんもお休みでした

今日、久しぶりに宿題の「はにゅうの宿」を聞かせてもらったら、ソレシレ、ソレシレ、という左手の伴奏が いかにもこなれた感じに弾けていて、ちょっと驚き。
これまでTくんは、どちらかというとコードの和音でジャン!ジャン!と伴奏をつけるような、ダイナミックな曲が得意で、このように「いかにもピアノです」みたいな細かい伴奏は、得意じゃなかったのです。
それが、とてもなめらかに、さりげなく弾けていて、なかなかかっこよかったです。
うまくなったもんだ。練習もよくやってきたんだね!

「はにゅうの宿」が合格して、次はイ短調の「一週間」に入りました。
先生との連弾になるので、まず右手を弾いてもらいました。
「あっ、この曲、知ってる!」Tくんの目が輝きました。
「テレビで聞いたことあるよ。あの、タレントの、なんていったかなあ・・・」
「お笑い?」
「ううん、そうじゃなくって、あの、マンガ家の・・・」
「男?」
「ううん、女」
「ブリトニー?」
「あっ、そう。ブリトニーだ。そいつが、テレビで一週間のことをやってて、この曲がかかってたんだ。月曜日は彼氏とデート~ とか。」
「そうか。そうやって歌えばいいんだ。月曜日はサッカー行って~、火曜日はピアノに来たよ~」
などと言いながら、二人で合わせて弾いてみました。
右手ができたら、もう左手は簡単です。同じに弾けばいいんだから。
そうとわかれば、お耳ちゃんのTくんは俄然 元気です。
両手いっしょも、すぐにスラスラ。
どんどんテンポアップして、調子よく弾いていきます。

じゃ、来週は、これをうんと速く弾けるようにね、という宿題で、今日のレッスンは終了しました。
Tくんが、ずいぶんピアニストっぽくなって、楽しみです

トトロメドレー

2010年02月16日 | レッスン日記(小中高生)
Tちゃん(小2):
先週、熱でお休みしてしまったTちゃん。
今日はとても寒い日でしたが、無事復活してきました。

「あのね、先生に、弾いてもらいたいのがあるの」と、カバンから出したのは「アニメ曲集」のピアノ楽譜でした。
おかあさんに買ってもらって、おうちで楽しんでいた本だと思いますが、ずいぶん使い込まれて、表紙もページもかなりヨレヨレになっています。
「この中の、『となりのトトロメドレー』と、『名探偵コナンメドレー』と、『とっとこハム太郎メドレー』!」というTちゃんのリクエストです。
楽譜を見ると、けっこう丁寧なアレンジがされていました。
まず「トトロメドレー」から弾いてみると、Tちゃんは「うわあ~」と目をまんまるにして感心しています。

「コナンメドレー」、「ハム太郎メドレー」も弾いてあげたあと、先生はTちゃんにきいてみました。
「Tちゃん・・・この中のどれか、発表会で弾いてみる?」
「えっ・・・前にがんばってみたけど、右手しか弾けないし、難しいと思う・・・おかあさんも、がんばってたよ」
「もう弾けるんじゃないの? 弾くとしたら、どれが好きなの?」とTちゃんに尋ねた先生は、念のために言い添えました。
「どれが簡単か、で決めるんじゃないよ。どれが『好きか』だからね」
「うーん。。。それならトトロ・・・」Tちゃんは言いました。
そうか、トトロなのかあ。
トトロって、もうみんなには子どもっぽいのかなあ、と思ったけど、Tちゃん、まだ2年生だもんね。
トトロの世界が、ぴったりくるのかもしれないね。

「じゃ、これをやってみようよ」先生は言いました。
今や全世界に発信している、日本のアニメを代表する作曲家、久石譲さんの作品です。
「となりのトトロ」「風の通り道」「さんぽ」の3曲をメドレーにした、このピース。
決して子どもっぽい曲ではありません。
丁寧に心をこめて演奏すれば、大変すてきな世界観が表現できるような気がしました。
「じゃ弾いてみようかな・・・」
「そうだそうだ。やってみよう」
Tちゃんは、「さんぽ」の最初の部分を弾いてみました。
右手も、左手も、Tちゃんは難しいと思っていたようだけど、適切な指番号を教えてあげたら、あっさり弾きこなすことができました。
「ほら、弾けたでしょ(^_-)」
「うん、弾けた
「ねっ? こうやって、少しずつ練習すれば大丈夫だよ。『風の通り道』もすてきだよ。」
「うん、この曲、けっこう好き
そうなんだ。Tちゃん、この 不思議な響きの、通好みの曲が好きとは。意外と大人っぽいかも。

じゃ、これを練習してみようね、ということになりました。
Tちゃん、メドレーで弾いたら、きっと素敵だよ。 がんばろうね