
前回「最初に書かれた『メリーさんのひつじ』の詩は、正式な形式によるスタンザ(四行詩)だった」と書きました。
詳しくは、4行ずつ3つの節(スタンザ)からできていて、内容はこうです。
メリーはひつじを飼っていた
その毛皮は雪のように真っ白だった
メリーが行く所どこへでも
ひつじは必ずついていった
ある日学校へついて行った
これは規則違反
子どもたちは大はしゃぎ
学校にひつじが来るなんて
先生がひつじを追い出した
でもひつじはウロウロして帰らない
おとなしく待っていた
メリーが外に出てくるまで
これが元の、「4行ずつ3節でできている詩」の直訳です。
今現在歌われている歌は、この1つのスタンザ(4行)を2行ずつに分けて、1番、2番…としているので、歌詞が6番までできるということになります。
元々の詩はこれで全部でした。
そして最後の どうしてヒツジはメリーさんがそんなに大好きなの?と子どもたちが聞き、先生が「それはメリーさんがヒツジを愛してるからですよ」と答えた、というラストの結末は、どうやら後からつけ加えられたものらしいのです。それも元の詩を書いた人とは別の人によって。
具体的には、最初の「メリーが出てくるまでひつじはおとなしく待っていた」までの四行詩(スタンザ)を書いたのはジョン・ラウルストンという人で、結末の「先生が言いました」の件(くだり)は、女性編集者で作家でもあるサラ・ジョセファ・ヘイルが、子どもたちのための詩集を出版するにあたって、『メリーさん』の詩に続きの3節を付け加えて、その詩集の中に入れたというものです。
これについては諸説あり、アメリカでも大論争になった案件だそうです。
ジョン・ラウルストンとは何者か?
はたまた サラ・ジョセファ・ヘイルとは?
続きはまた後ほど。
To be continued…
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