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HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

何曲やってきた?♪

2013年02月07日 | レッスン日記(小中高生)
M4ちゃん(小2):
先週、初めて「ヘ長調の音階」の楽典的な説明を習いました。
今日は、その「ヘ長調の音階練習」が宿題で、そのほかは、テキストの続きを何曲でも-2曲でも3曲でも、本の最後まででも、とにかく自分で好きなだけやってきて、と言ってありました。
「どこまでやってきた?」
「つぎの1曲だけしかやってこなかった

そうか、全部で2曲か。
M4ちゃんにとって、2曲ぐらいの宿題がちょうどいいってことなのかな。
その辺にちょっと興味があったので、先週 あえて曲の指定をせず「いくつでも自分でできるところまでやってきて」と言ってあったのです。
M4ちゃんはお利口さんなので、たとえば5曲とかでも「宿題」と言われれば、なんとかがんばってやってくるんだろうし、反対に1曲しか宿題がなくて、自分の力が余ってしまっても「宿題はこれだけだから」と 持て余したまま1週間をすごしてしまうのかもしれない。
それで、先週「いくつでもいいよ」と言ってみたのですが、やってきたのはいつもと同じぐらいの2曲・・・
「10曲やってきちゃった!」とかの展開もありうるかも・・・と ちょっと構えたけど、まだ小2。
そこまでの野心は まだ育っていないようでした。

今 小2のM4ちゃんにとっては、先生に「これとこれが宿題ね」と課題と目標を決めてもらって、それをじょうずに弾けるように練習してくる、というだけで 充分幸せなんだろうね。
それ以上のことは いらないし、考えたこともないんだろうな・・・
大人から見たら、なんて欲のないこと、もっとどんどんがんばって進めてしまえばいいのに、と思われるかもしれませんね。
けれど、私は逆に、いくらでもできそうなのに欲を出さず、おっとりと でも与えられた課題には精一杯取り組んでくる、というM4ちゃんの姿勢に、むしろ彼女の気品のようなものさえ感じます。
「テキストを進めること」や「いくつマルがついてほめられるか」などが目標なのではなく、今やっている曲やピアノを心から楽しみ、教室に来ることや 先生とのレッスンを楽しみにしている、というM4ちゃんのピアノライフが、私には とてもピュアで、高尚なものに思えてくるのです。
それは言い換えれば、世俗的な進度や価値観とは無縁に、ピアノ(音楽)、ひいては芸術そのものを心から楽しんでいる、と言えるのではないでしょうか・・・

はじめての「一週間」がひけたよ♪

2013年02月07日 | レッスン日記(小中高生)
Hちゃん(年中):
クリーム色の「ピアノひけるよ!ジュニア1」が先週で修了し、今日からはピンクの「ジュニア2」です。
「ジュニア1」に比べて、一気に曲の譜割りが細かくなり、たくさんの音を次々弾くようになっています。
最初の曲は「10人のインディアン」。
先週、ちょっとだけサワリをやってみて、左手の
「ドッドド、ドッドド」の部分と 右手の「レッレレ、レッレレ」だけをHちゃんが弾き、そのほかの部分は先生が弾いて、歌になるようにしていました。
今日はどうするかな?と思ったら、Hちゃんは「ドッドド、ドッドド」だけ弾いて 次に先生が「ミーソソミド」と弾くのを待っています。
そうか、先週交代に弾いたから、そこだけ練習してきたんだ、と思い、Hちゃんと先生でフレーズごとに交代しながら、歌ったり伴奏をつけたりして2~3回弾いたときです。
「次の所も弾けるし!」とHちゃんが言いました。
「そうか。じゃ弾いてみて!」
「えーと、えーと」
Hちゃんは、真剣に音符を読み、指を正しく配置して、さっき弾かなかった部分も全部続けて「10人のインディアン」を完全な形で弾きました。
おうちで練習してきたのか?
それとも今、歌いながら何度も繰り返してるうちに「弾けそう!」と思ったのか?
真意のほどはわからないのですが、とにかくHちゃんが、確実に音符を読んで新曲を弾けるだけの力がついたのだ、ということがわかります。
じょうずに弾けたので、次の曲に進むことになりました。
次はロシア民謡の「一週間」です。
もっと大きい子や大人なら、「ああ、『一週間』か!」とおなじみの曲なのかもしれませんが、5才になったばかりのHちゃんには まったく知らない未知のピアノ曲です。
まずは先生がピアノを弾きながら、歌ってあげます。
調子よく歌ってから、
「Hちゃん、♪テュリャ、テュリャ、テュリャ・・・って言える?」
「言えない。先生が歌って」
「じゃ、もう一回歌うね。Hちゃんは、タンバリンでリズム打ちやってね」
こうして、2~3回歌ったりリズム打ちをやったりしたあと、
「音符を読んでみてごらん」と言ってみました。
「ラド、ミミミレ、ミミミレ、ミレド・・・」
「読めるね!もしかして弾けるんじゃないの?弾いてごらん」
Hちゃんは、慎重に両手の指を鍵盤に置いて、初めての「一週間」を弾いてみました。
弾けます!音符通りに、リズムも正しく弾けば、ちゃんと さっき初めて聞いた「一週間」の歌になるのです。
「『一週間』、ひけてよかった!」Hちゃんは言いました。
そのあと、ノートを書いたり、帰るときに片付けをしたりしながら、Hちゃんは鼻歌で「一週間」のメロディーを歌っています。
「一週間」の歌を楽しんでいたんだな、ということがわかります。
来週、また上手になったのを聞かせてね。