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HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

アルペジオのコツは1の指

2013年01月26日 | 音符・楽譜・テクニック
Y子ちゃん(中1):
今日のバーナムの課題は、レギュラーのテキストも、ルーレットでランダムに決めるものも、アルペジオ中心となりました。
アルペジオは、広い範囲の分散和音を粒のそろった音で弾いていくもので、ピアノのテクニックの中でも難しい方の部類に入ると思います。
手のポジションを決定していくポイントは「1の指」です。
まず最初の音を1の指で弾いたら、次の音を弾くとき もう1の指は次の位置に向かって移動を始めていなければいけません。
いつまでも元の位置にいると、いざ出番が来たとき ギクシャクした固い音になってしまうし、手のポジション移動がなめらかにできなくなってしまうのです。
アルペジオの時には、意識して「1の指の移動」をなめらかに進めていくのがコツなので、みなさんも覚えておいてね。

Y子ちゃんも、この「1の指を先へ先へ進めて」ということをポイントにしたら、アルペジオの音が一気になめらかに、きれいになりました。
「発表会には、どんな曲がいいのかな?」
と聞いてみると、
「うーん・・・テンポのゆっくりのは、きれいだけど、ヘタに弾くとボロが目立つし・・・」
「表情とかも上手につけないと、ダサいよね?」
「うん。そう」
「どっちかというと、テンポ速くて『スポーツ的』な快感のあるものがいいのかな?」
「うん・・・そうかも」
ということでした。
Y子ちゃんは、スケールやアルペジオも、まじめによく練習しているので、そういう「速い指さばき」を前面に押し出した曲、というのもいいかもしれない。
確かに、ゆったりしっとり、表情たっぷり、というのは、12才のY子ちゃんには まだ大人っぽすぎて 取りつく島がない、って感じかも。
まだもうしばらく、体育会系ノリで元気いっぱいに弾いてもらおかな?

満足いく音色を求めて

2013年01月26日 | レッスン日記(小中高生)

Tさん:
「カヴァレリア・ルスティカーナ間奏曲」の仕上げです。
前回、「弾けてはいるけど音色に不満」と言っていたTさんですが、自分で満足できる音色が出せるまでには、とてもたくさん時間がかかります。
逆に言うと、簡単に満足いく音が出せないからこそ、その音を求めて努力するのがピアノを弾くということであり、苦労でもあるけれども同時にまた 喜びでもあるのではないでしょうか。

誰しもピアノを初めて弾き始めた頃には、ただただ知っているメロディーが弾けたり、だんだん指が動くようになって 難しい曲やテンポの速い曲が弾けるようになったりして、そのことだけで充分嬉しいと思えるでしょう。
しかし、だんだんとそれだけでは満足できなくなり、より美しい音色や表現を求めるようになってくる・・・
Tさんは、すでにそういう「アマチュアピアニスト・第二ステージ」に入ったといえるのかもしれませんね。
一旦そのステージに入ってしまうと、これからはピアノを弾く喜びだけじゃなく、苦しみも増えるかもしれません。
けれど、苦労して、自分の探す音色に少しでも近づけたときの喜びは、今までよりもずっと大きくなることは保証します。
その小さな達成感と喜びが、ピアノを弾き続ける原動力となっていくのではないでしょうか。