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HIBARIピアノ教室レッスン日記♪

ピアノのレッスン日記、その他ヒバリ先生が見聞きした音楽関係・芸術関係etcの日記。

まほちゃん・伴奏コードの作り方🎵

2022年09月19日 | コード奏法

まほちゃん(小3)

月に2回か3回、ピアノに来ています。

毎週レッスンに来る人よりも レッスンスパンが広くなってしまうのですが、自分でちゃんと練習して、遅れないように進んでいます。

「たのしいピアノレッスン」、一人で練習してきた「みんなで遊びましょう」が即 合格になり、残っていた「アビニョンの橋の上で」を先生と一緒にやってみて これも出来上がり。

あとは、最後の「たまごとニワトリ」をやってきてね!ということで、来週はこのテキストも終わりそうだね。

発表会の曲「鳥の人」、「夢をかなえてドラえもん」、どちらも、もう楽譜を見ないでメロディーを弾けるようになっていました。

なので、どちらも少しずつ、コードで伴奏をつける部分を増やしました。

音の名前 ド、レ、ミ、ファ、ソ、を 英語の名前で言うと CDEF

それぞれの音の上に、鍵盤1つ置きに3つの音を重ねると コードができます。

音の名前さえわかれば、自分で簡単にコードを見つけることができるのです。

まほちゃんに、音の並びと音名を教え、メジャーとマイナーのコードの響きを伝えました。

「どう? これでコードつけられそうかな?」

「うー

できるかも、と言う気持ちと、いまいち自信なし、の気持ちがまざった返事   

ま、そりゃそうだよね。

もしできそうだったら、わかるところだけでいいからやってみてね、と言っときました。

「まだ時間はいっぱいあるから、わかんなかったら無理しないでも、来週のレッスンで充分やれるからね」と言ったら、まほちゃんは安心したようににニッコリうなずきました。 

まほちゃんは真面目だから、「宿題」と言ったら、大変でも無理しても、やってきてしまうと思うんです。

だから「無理しないように」も宿題の内容に含めてのミッションとしました。

「やってきてね」と言っておいても、忘れちゃう人もいるし、「無理しないでいいよ」と言ってもがんばってしまう人もいる。

みんな それぞれだね。

がんばり屋。

のんびり屋。

みんなの個性が、それぞれの音楽に生かされて、いい味が育ってくるといいなーと思ってるよー。

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コード奏法で「ハナミズキ」

2021年07月07日 | コード奏法

K子さん(大人):

新しいジャンル「ジャズピアノ」に足を踏み入れたK子さん、それにあたって「コード」や その奏法について学びたいと、楽典の本やリードシート楽譜を買って、熱心に勉強し始めました。

K子さんは本当に勉強熱心で感心します。

「知らなかったことについて調べたり、わからなかった理論がわかったりするのが楽しくてしょうがないの。もうやることがいっぱいで、時間が足りなくて」と元気にたくさんの本をカバンに詰め込んでくるK子さんです。

コードの使い方を練習するために、以前このblogでご紹介した「やさしいピアノ名曲150」を買い、その中で好きな曲を…ということで、JーPOPの「ハナミズキ」を弾いてみています。

クラシックピアノから入ったK子さんなので、自由に伴奏パターンをつけることには少し戸惑いがあるようですが、コード奏法は慣れれば簡単になると思うので、がんばりましょう。


「ドミナント・モーション」は「めでたし、めでたし」のオチ。

2021年07月01日 | コード奏法

ジャズやポピュラー音楽で「ドミナントモーション」という言葉を聞いたことがありますか。

「ドミナントモーション」というのは、コード(和音)進行のパターンのひとつです。

クラシック音楽でもジャズやポピュラーでも、この和音パターンは同じですが、「ドミナントモーション」というネーミングは、英語が公用語()であるジャズ&ポピュラー界の用語です。(クラシック音楽はドイツ語が主)

さて、専門的な説明は省略しますが、ドミナントモーションのいちばんわかりやすい例は「曲の終わりの2つの和音」です。

小学校とかでお辞儀をするときの

 ♪ じゃん、じゃ〜ん、じゃ〜ん

あの、曲とも言えないほど短い3つの和音でできている「曲」の、最後の2音 ♪じゃ〜ん、じゃ〜ん の流れ。あれがドミナントモーションです。

それとか、コントなんかで ♪ じゃん、じゃん! という和音でオチをつけたりしますね。これも最後の2音の流れ(全部で2音しかない『曲』だから、つまり全体だけど)がドミナントモーションです。

「はい、おしまい!」とか「完結」を感じられるような、不安定安定へと導くような和音進行。

要するに「めでたしめでたし〜」のオチ。

コードネームで言うと G7 → C (ハ長調の場合)になります。

機能和声で言うと Ⅴ7 → Ⅰ。

それが「ドミナントモーション」なのです。

なんとなく、感覚つかんでいただけたでしょうか?

え?余計わかんなくなった?

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楽譜にコードネームを書くと便利

2021年02月16日 | コード奏法

Lちゃん(小5):

「アルフレッド・ピアノライブラリー3」の終わり近く、「インテルメッツォ」を仕上げました。

イ短調(Am)の曲で、途中でハ長調(C)に転調されています。

イ短調とハ長調の主要三和音が出てくるので、コードが6つ使われています。

楽譜はスタンダードなクラシックスタイルの表記なのでコードネームはついていませんが、音符とコードネームを両方理解しながら弾くと とてもわかりやすいので、ヒバリ教室では早いうちからコード分析を教えています。

Lちゃんはコードがしっかり使えるようになっているので、伴奏譜を見ながら「ここは何のコード?」「ここは?」と先生が聞いて、楽譜にコードネームを書き込んでいきます。

先生「最初は何のコード?」

L「Am」

先「そうだね。(楽譜にAm、と書く)次は?」

L「E7」

先「そう、E7だね(楽譜にE7と書く)で、次はAm、E7、Am、と来て、次は?」

L「えっと、Dm...」

先「そうそう」

こんな具合に楽譜を仕上げてから弾くと、伴奏を弾くとき、音符だけよりさらに和音感を確認できるのです。

「インテルメッツォ」がきれいに弾けたので、次の「スカボロー・フェア」はどう?と聞いてみたら、「少し弾いてみた」とのこと。

弾いてもらったら、あっさり上手に完成していて、これも合格になりました。

タイトルの意味を説明したり、Youtubeでサイモン&ガーファンクルの動画を見たりしてイメージを高めて。

この「アルフレッド・ピアノライブラリー3」も、もう終盤に近付いています。

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付点四分音符のリズムは分散和音の伴奏で

2021年02月02日 | コード奏法

Lちゃん(小5):

先週、「アルフレッドピアノライブラリー」の「グリーンスリーブス」を弾いたときに、付点四分音符+八分音符のリズムに、いまいちしっくり乗り切れない様子だったので、「左手を分散和音にして弾いてきてみて」と言ってありました。

テキストの楽譜では、左手はコードの和音をじゃーん、と押さえるだけの伴奏系なのですが、それを四分音符3つの分散和音で弾いたら、右手と合わせるタイミングがはっきりつかめると思ったからです。

今日、分散和音で弾いてきたLちゃんの音色はとてもきれいで、イギリスの古い音楽が美しく弾けていました。

じつは和音のままで弾くより、分散和音での伴奏のほうが全然難しいんですが、Lちゃんはアッサリ弾けちゃってるので、そんなことにも気づいてないだろうと思います。(笑)

次の曲やってみた?と聞いたら「ちょっとやってみた」と言うので、次のページの「ファンダンゴ」というスパニッシュテイスト満載の曲を弾いてもらったら、「ちょっとやってみた」どころか、しっかり完璧に弾けてる。一人でちゃんと練習できて、ずいぶん実力がついている証しだと思います。

Lちゃんは持っている曲集の「エリーゼのために」も並行してレッスンし始めています。

ピアノをやってる人なら誰もが一度は弾いてみたい「エリーゼのために」、すてきなレパートリーになるようにしようね。

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コードネーム、C(シー)とCm(シーマイナー)はどうちがう?

2021年01月17日 | コード奏法

Tくん(小2):

先週、今年の初レッスンに来るはずでしたが、珍しく風邪を引いてお休みになってしまったので、今日がレッスン初めです。

「これ練習してきた」いつになく自信あり気に「バーナム」を広げました。それはすごい。

課題は「晴れの日とくもりの日の散歩」というもので、両手ユニゾンでハ長調のドレミファソとCのコード(晴れの日)、ハ短調のドレミ♭ファソとCmのコード(くもりの日)を弾く、というものです。

さっそく両手をそろえて弾いていきます。

自分で「練習してきた」というだけあって、楽譜の見方や指運びに真剣さが感じられます。

「『ドミソ』はCのコード。『ドミ♭ソ』の暗い感じのコードはCm(シー・マイナー)だよ」と確認。

「じゃあさ、こうやったら『マイナー』になるの?」Tくんが押したのは、今弾いたドから1音下がったシ、そして一番近い黒鍵を含む3つの鍵盤でした。

「うーん、これだと、ちょっと違う。マイナーってね、『黒鍵を弾く』っていう意味じゃないの。」

「え、どうして?」

「C(ドミソ)は明るい感じがするよね。そしてCm(ドミ♭ソ)は暗くない?これは、真ん中の音を『黒鍵にする』んじゃなくて、メインの音(ド)からの距離の違いなの。Cの場合、ドから次のミまでの鍵盤を白いのも黒いのも全部数えると、白、黒、白、黒、白、って5番目の音だよね。だけど、Cmの場合は、ドからミ♭までは 白、黒、白、黒、って4番目。」

「ほんとだ!」

「そして、ミまたはミ♭から つぎの音までの数が、Cの場合は4つ目、Cmの場合は5つ目になるの。こうして、コードの構成音が決まるから、いつも黒鍵が真ん中にくるとは限らないよ。たとえばDmは、レから数えて4番目、次に5番目の音でできてるんだけど、黒鍵は使わないよ」

「わかった!」

「じゃ聞くよ。さっきTくんが弾いた、シから始まるシ、レ♯、を使って、コードを完成させてごらんよ」

Tくん、ひとつひとつ鍵盤を押さえながら「1,2,3,4,5。1,2,3,4。」と数え、シレ♯ファ♯ のコードを作ることができました。

「そうそう。それでいいんだよ!じゃあ、このコードは何ていうコード?」

「待って待って!ラがAなんだから・・・A、B、C、D、E、F、G、A、B・・・Bだ!」

「大当たり~ すばらしい!」

理論派のTくんは、コードの仕組みをちゃんと理解してくれたようです。よしよし。

もう今年は3年生になるので、どんどん理論を勉強して、専門的な会話を交わせるようになってもらいたいです。

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ラプソディー・イン・ブルー アレンジ最終稿

2020年10月24日 | コード奏法

Sちゃん(高2):

今日は、「シング・シング・シング」の練習が少し一緒にできるようにと思ったので、Nちゃんのレッスンの終わり頃に少し時間が被るように来てもらいました。

来てもらったはいいけど

「アレ?Nちゃんが水曜日からテストって言ってたけど・・・Sちゃんもそう?」

「そうなんです。中間テストです~」

わぁ、Sちゃんもだ。テストでも普通にピアノに来る。

さすが、ヒバリ教室の古株たちは悠々とした音楽人だ♪

Nちゃん、Sちゃん、そしてもう一人、レッスン日が違うMちゃん分は先生が代役をして、「シング・シング・シング」を合わせました。

ここでNちゃんがレッスンUP、Sちゃんの「ラプソディー・イン・ブルー」のレッスンに入ります。

前回まだ到達していなかったフィニッシュ部分も練習してきていて、一通り全容が形になりました。

今回は楽譜をアレンジする際、あまり遠慮せず分厚い和音や転調を続出させてしまいましたが、Sちゃんが大変努力して弾きこなしてくれてうれしいです。

うん、なかなかイイね・・・と思って聴くんですが、聴いてみると、もうちょっとアレンジに手を入れたいところが出てしまいます。

「待って。ここはやっぱり、オクターブ下げたほうがいいかも?」とか、「この左手リズムをやめて、両手アルペジオにしてみて?」とか、弾き方を変えてみてもらったり、「やっぱり元通りがいいか・・・」となったり。

最終的に、2~3か所、音使いやディテールを変更して、ようやく「よしっ、これで最終稿!」としました。

ヒバリ教室では、いつもこんなです。

先生が作った楽譜をもらっても、途中であれこれ付け加えられたり削られたり盛られたり・・・

楽譜が変化しないことはまずありません。

最後まで膨らみ続ける楽譜を、その都度ちゃんと受け止めて弾きこなしてくれるSちゃん、さすがです。

長年こんなスタイルになじんできた今では、度重なる変更にも別におどろきもせず、淡々と応じる大物となりました。

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Nちゃん、ボサノヴァセンスGOODです。

2020年10月17日 | コード奏法

Nちゃん(高1):

前回から半月あいて、今月最初のレッスンです。

持ち曲は、ボサノヴァ・バージョンの「フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン」。

先月はアドリブの前半くらいまでをレッスンしていました。

今日久しぶりに弾いてもらったら、なんとまだレッスンしていない曲の最後まで、一人で全部練習して弾きこなしてあった!

そればかりか、弾き方やニュアンスに、一段と大人っぽく艶やかなセンスが加わってる。

安定したテンポ、メロディーのゆるやかな起伏、キレの良いリズム。

前回までも、大人っぽい演奏ができるようになってきたなあ・・・と思っていましたが、今日、半月ぶりの演奏には、ますます安定した心地よさが感じられ、もはや「練習を聞く」というよりも「演奏を聞かせてもらう」感覚に到達しています。

Nちゃん、上手になったねえ。

もう、一人でお任せしておいてもちゃんと曲をとらえて来れるし、センシブルな解釈やニュアンスもつけられる。

大人だね。

フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーンの完成が楽しみです。

また、Sちゃん・Mちゃんとの「JKトリオ」で弾くアンサンブル「シング・シング・シング」のピアノも、ジャジーなノリで軽快に弾いていてGOODです。

保育園の年中組だった5歳のときに「のだめちゃんみたいになりたいの!」と言ってヒバリ教室に入会してきたNちゃん。

のだめちゃんとは少しジャンルが違っているけど、ちゃんと、のだめちゃんと同じく素敵なピアニストに育ったと思います!

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Nちゃんボサノヴァのノリつかんでるね

2020年09月26日 | コード奏法

Nちゃん(高1):

「フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン」のボサノヴァバージョンを練習しています。

クラシックピアノと違って、ポピュラーピアノには色々独特な弾き方やノリがあります。

その中でもボサノヴァは、特にニュアンスの難しい曲種で、そのリズムのノリは独特。

たとえば、大体のポピュラー音楽のリズムパターンは1小節単位ですが、ボサノヴァのリズムは2小節単位なので、より複雑です。

一応、ボサノヴァもラテン曲の中のひとつですが、ラテン曲の大体が民族色強く、「南の国の音楽」という「熱さ」みたいなものを秘めているのに比べ、ボサノヴァからは、むしろクールで都会的、言ってみれば「大人っぽい」という印象さえ受けますね。

Nちゃんは高校生になったばかりですが、この大人っぽいボサノヴァのノリをすでに会得していて、ゆったりとうまーくリズムを作っています。

弾いている姿は本当に気持ちよさそうで、リズムに乗って身体が揺れてくるのが見て取れます。

高校生になって、急激に大人っぽい表現ができるようになってきた…

これからは、ただ手がよく動くとか、難しい曲が弾けるだけじゃなく、ニュアンスのある曲も弾けそう。どんどんいろんな曲を弾いていってほしいです。

アドリブの部分もほとんど弾けてきた。コンプリートまで、あと一息だね!

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ラプソディー・イン・ブルー コードで楽々♪

2020年09月17日 | コード奏法

Sちゃん(高2):

「ラプソディー・イン・ブルー」。

Sちゃんのために先生が短縮版にアレンジして、少しずつ練習を進めてきました。

今日は、いよいよ終盤部分のレッスンに入ります。

原曲のオーケストラではティンパニが力強くブンチャ、ブンチャ、と2ビートを刻み、ピアニストがフルコードでメロディーを響かせるところ。

今回はピアノ独奏なので、左手でオーケストラパート、右手でピアノパートを弾きます。

和音の楽譜を読むのはなかなかしんどいですが、コードネームを添えれば一気に譜読みが楽になり、五線譜だけでの譜読みに比べて間違いが激減します。

Sちゃんも、最初は予習してきた8小節分のレッスンのつもりが、コードネームと併用して譜読みしたら、その2倍の16小節も進むことができ、一気にフィニッシュ前まで到達しました。

この「ラプソディー・イン・ブルー」という曲、とにかく転調につぐ転調、臨時記号の続出で、本来の調号は何だったんだろうというようなすさまじさ。譜読みはものすごく大変なのです。

今回、発表会の曲としてSちゃんに勧めたのは、Sちゃんがコードネームを大分使いこなせるようになったことも大きな理由の一つとなっています。

レッスンを終わり、帰りぎわにSちゃんは「私、コードが使えるようになって本当に助かってます。ラプソディーもこんなに早く出来上がってきたし、今流行っている曲とかもコードさえ見れば弾けて、お友だちにも弾いてあげられるし」と言っていました。

コード奏法は本当にわかりやすくて便利。

ヒバリ教室では、大人や上級者はもちろん、習い始めたばかりの人や小学生、保育園生も、みんなコード奏法を習います。

コード奏法はジャズやポピュラーだけのものじゃないので、みんな、ぜひコードを使えるようになってもらいたいです。

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サー・デューク完成が見えてきた♪

2020年09月17日 | コード奏法

Kさん(大人・男性)

春頃から練習してきた「サー・デューク」弾き語り。

完成に近づいてきてます♪

イントロ(ピアノ)→歌&ピアノエンディング(ピアノ) 全部通して、ずいぶん上手になってきました。

もちろん全部暗譜です!(っていうか、譜面見ながらじゃ弾けない)

歌とピアノの部分はほぼ完成といっていいし、一番心配なエンディングもずいぶん弾けるようになりました。

発表会前2ヶ月半のこの時期で、この完成度は余裕といっていいと思います!

あとは楽に弾けるようになるまで、何度も弾いて自信つけるだけ。

がんばりましょう!

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「コロブチカ」はテトリス!

2020年09月05日 | コード奏法

M子さん(大人):

少し前に電子ピアノを新しく買い替えました。 

素敵な白いピアノです!

何種類もの音色が出たり、キーチェンジできたり、録音できたりと、楽しい機能が色々あるんですが、使い方がよくわからないので、いつもスイッチを入れてすぐ表示される「アップライトピアノ」で弾いているだけです…と言うので、ピアノの機能が使いこなせるようになるまで、しばらくの間ヒバリがM子さんのお宅までレッスンに伺うことにしました。

「今日はこの曲を弾いてみました」とM子さんが楽譜を開いたのは「コロブチカ」というロシア民謡です。

「前回『悲しき天使』をレッスンしていただいて、元の曲はロシア民謡と知りました。ロシア民謡っていいなあ、と思って本をみたら、この曲がロシア民謡と書いてあったので…弾いてみたら楽しかったです。何か親しみやすくて」

とM子さんが言ってる「コロブチカ」。

タイトルを聞いただけではピンとこないかもしれませんが、「テトリス」のBGMの曲だよ!と言えば、「あの曲か!」とわかる人、多いんでは。

「これ、『テトリス』っていうゲームに使われてるんですよ!お孫さんに言えば、ぜったい知ってます。コレ弾けるおばあちゃんって最高ですよ〜」

「あらー、そうなんですか?今度、孫に聞いてみます!

M子さんは、忘れないようにと楽譜に「テトリス」と書き込みました。

M子さんの使っている楽譜は、メロディーとコードネームだけの「リードシート楽譜」です。

コロブチカはコードをジャーンと押さえるだけの伴奏で弾いていたので、

「伴奏を少し変えましょう」と、2ビートの ブンチャ、ブンチャ、という軽快なリズムにしました。

そして音色は、ちょっとロシアっぽい感じをねらって、ハープシコードの音で弾いてみたら大成功!

ロシアのバラライカみたいな民族楽器っぽい音になり、弾むリズムで、すっかりテトリスになりました!

「すごいですね、まるで違う曲みたい」

M子さんも大喜びです。上手に弾けて、とっても楽しく仕上がりました。

ぜひお孫さんに聞かせてあげてください。

尊敬されますよ〜

 


「500マイル」の翻訳は忌野清志郎さん

2020年02月29日 | コード奏法

M子さん(大人)

本日の課題は「500マイル」。

1960年代に、フォークグループ「PPM (ピーター・ポール&マリー)」のアルバムに収録されてヒットした曲です。

後に忌野清志郎さんが 英語の歌詞を日本語に翻訳して、これがまた翻訳レベルを超えたすごい詞で、今日M子さんは、その日本語詞も書いて持参していました。

最初M子さんは、右手で弾くメロディーに、左手のコードをジャン、ジャン、ジャン、ジャン、と刻んでいましたが、淡々とした、そして切々と切ないこの歌には、もっと静かな感じの伴奏にしてみましょう。

左手のコードをドーミーソ〜とゆっくりした分散和音にし、ペダルも使ってふんわりと弾いたら、見違えるように素敵な演奏になりました。

M子さんも「素敵になりましたね!」と喜んでくれました。

清志郎さんの訳詞、本当に素敵なんですよね。

http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=k-120328-126

昔モンキーズが歌った『デイドリーム』も、清志郎さんが翻訳して素晴らしい歌になってますよ。

https://j-lyric.net/artist/a05ccf6/l041e75.html

そう言いながら目次をみたら、『デイドリーム』もちゃーんと収録されてるじゃありませんか。

清志郎ついでにこれもやりましょうよ、ってことで、次回は「デイドリーム」(オリジナルタイトル『デイドリーム・ビリーバー』)をやってみることになりました!

 


Cちゃん G/Bコードの押さえ方

2020年02月28日 | コード奏法

Cちゃん(小2)

「『歌は友だち』からやる!」と歌集を広げました。

「へー、いいよ。何か弾いてきたの?」

「『君をのせて』。」

ホホゥ、「君をのせて」か。いいね。

ジブリの曲の中でも秀逸な定番曲。学校でも、みんな一度は合唱や合奏で経験するんじゃないかなあ。

胸キュンのメロディーはみんな大好きだと思います。

「最初は先生が伴奏してよ」

Cちゃんがメロディーを弾き始めたので、先生が伴奏をつけ、一緒に弾きました。

「今度は一人で弾いてごらんよ。コードつけて」

先生に言われて、

「うん

Cちゃんは観念して()コード伴奏をつけて両手で弾き始めました。

気後れ気味だった割には、なかなかどうして達者な弾きぶりです。

たくさんのコードを、手慣れた様子で次々弾いていきます。

最後まで迷うこともなく弾けたので、先生は言いました。

「ねえ、とっても上手に弾けてるからさ。一つだけ、バージョンアップしていいかな?」

「ええ?何?」

それは、コードの押さえ方のバリエーションです。

今、Cちゃんたち小学生は、コードネームを見て Cならドミソ、Fならファラド、というように、コードの基本形だけを使っています。

「君をのせて」のメロディーに付けられているコードネームを見ると、Em、D、C、と並んだ次にG/Bと書かれています。

いつもは「Gだからソシレでいいよ」ということにしていたのですが、今日は

「これね、Gのコードだけど、1番下の音をBの音シの音になる形で押さえてっていうことなの。Gのコードを一度転回させると、シレソ、ってなるでしょ。その形で弾いてくださいってことなの」

「ふうん」

さあ、Gを転回形で弾くとどうなるでしょう。

m、D、C、G/B、Am…

ベース音がミ、レ、ド、シ、ラ、ときれいにならんだメロディーになりました。

Cちゃん、少しハイレベルなコード奏法を教わったことになります。

少しずつ、コードも大人っぽく使いこなしていけるようになって欲しいと思っています。

その後他のテキストも一通りレッスンしましたが、「先生が弾いて」と言ったり、何か今日はいつもより元気がないような感じがしました。

コロナ肺炎流行の影響で、今日から学校がお休みになるんだ、と言っていて、あれこれ疲れているのかもしれません。

そこで手早く切り上げ、最後は半音階進行を使った簡単な連弾で賑やかに気分を盛り上げて終わりました。

これから半月の間、みんな学校に行けないで過ごすんだよね

早く平穏な日々が戻ってきますように。

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コードネームと和音記号の違い

2019年09月03日 | コード奏法

げじこさん(大人):

「コードネームと、和音記号の違いがいまいちよく分からなくて」との質問です。

げじこさんは向学心旺盛で、みんながあまり読まない、テキストの巻末にある解説や理論などもしっかり読んで勉強しているので、疑問もたくさん出てくるんですね。

コードネームと和音記号の違いを、簡単に書いてみますね。 

[コードネーム]

コードネームの例(楽譜の上に書く)

 ジャズ・ポピュラーの理論。

 英語読み。

 和音を固有名詞で扱う。

[和音記号]

和音記号の例(楽譜の下に書く)

 クラシックの理論。

 ドイツ語読み。

 和音を機能で扱う。

例えば、ここに山田一郎さんという人がいたとします。

家ではお父さんと呼ばれ、会社では課長と呼ばれ、日曜日は子どもの野球チームの世話をしてコーチと呼ばれています。

でも、どこにどんな役割でいても「山田一郎さん」という名前は変わりません。

この「山田一郎さん」に当たる固有名詞がコードネーム、お父さんや課長さんやコーチ、に当たる「役割・役名」が機能、すなわち和音記号です。

居場所によって、ネーミングが変わるのです。

詳しい説明は、またの機会にゆずりますが、とりあえずは「コードネームは固有名詞、和音記号は機能/役割」と覚えておいてください

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