前回の「アメリカ編」に続き、日本での「メリーさんのひつじ」普及の流れです
と き | で き ご と |
1924(大正13) | 「世界童謡集(富山房)」に水谷まさる翻訳の「マリイの羊」が掲載される(↓のサイトより。これが日本での初訳であろう、と書かれています)※ 「メリーさんの羊」の作曲者はだれか。 | レファレンス協同データベース |
1927(昭和2) | 高田三九三が翻訳した「メリさんのひつじ」が発表される |
1937(昭和12) | 日本ビクターにより、日本での初レコード化 |
1952(昭和27)頃 | 日本NHKラジオ番組「うたのおばさん」で紹介され、全国に広まる |
※ この詩を読んでみたら「リトル・ラム、リトル・ラム…」とくり返す「歌詞」ではなく、四行詩「Mary's Lamb」からの翻訳でした。
高田三九三氏は「アメリカの童謡集とイギリスのレコードをもとに本曲を訳詞した」とWikipediaに記載されています。
レコードをもとに!
そうか。
それまでは朗読するための「詩」であった「Mary's Lamb(マリイの羊)」だけど、ガラッと変わって「🎵リトル・ラム、リトル・ラム」と歌うメロディー、そしてそれに合わせて日本語で歌える「歌詞」を日本に初めて伝えたのは、高田三九三氏ということで間違いなさそうです。
そして、その後 1952年にラジオ番組で紹介されたことをきっかけに「メリーさんのひつじ」のメロディーと歌が一気に日本全国に広まり、教科書や歌の本、楽譜集などにも載って みんなに歌われたり演奏されたりするようになった、ということだと思います。
…って、ちょっと待ってよ?
日本に「メリーさんのひつじ」を紹介したのは確かに高田三九三氏、だけどそこから一気に全国に広まったんじゃないんだ。
年表を作ってみて気づいたんだけど、高田三九三氏が日本語歌詞発表してから、初のレコード化まで10年、ラジオ番組「うたのおばさん」で取り上げられるまでさらに15年。四半世紀かかってる。
そしてそれから日本全国に歌が広まった。
そうだよ!
「うたのおばさん」!
これこそが「メリーさんのひつじ」を日本中に広めたキーワードだったんじゃないの?!
To be continued…
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