Movies!!

映画感想ブログです。3周年を迎えました♪
相変わらず、日本映画と香港映画が好きです。

真昼ノ星空

2006-07-27 14:16:41 | 映画(ま行)
鈴木京香、ワン・ホーリン、香椎由宇、柳沢なな、中川知也、幸野善之出演。中川陽介監督作品。

公式サイト

台湾人の殺し屋・リャンソンは、仕事を終え、沖縄に身を潜めていた。そこで出会った仕出し弁当屋で働く由起子に恋をする。由起子は、仕出し弁当屋の他、工事現場の交通整理のアルバイトもする日々。夜のコインランドリーでリャンソンに食事に誘われるが、彼女は過去の恋愛に囚われていた。
プールの監視員をしているサヤは、毎日のようにプールに通い詰めるリャンソンが気になりはじめていた・・・。

昨日は、昼頃からなんとも運のない状態でした。生まれて初めて、頭の上に鳥のフンが落ちてきた(苦笑)。レディーズディなので、夜、映画を観に行こうと思ってたけど、やめようかなぁと一時は考えたのですが、とあるブログを見て、やっぱり見たいと思っていた「ゆれる」を観に行く事にしました。これは先々週、昼間の時間帯に仕事を休んで観に行ったのですが(映画のために休んだわけではないです、念のため・笑)、満席で観れませんでした。もう2週間も経っているし大丈夫だろうと思って上映1時間くらい前に劇場に行ったら、チケット完売。おそるべし夏休み(爆)。しょうがないので、「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマン・チェスト」を見ようと思い、劇場に電話をかけて「パイレーツ・・・」と言ったら「『パイレーツ・オブ・カリビアン』」のチケットは完売致しましたぁ」と言われて笑うしかなかった・・・。もう帰ろうかなと思ったのですが、なんだか悔しくて(苦笑)、携帯で渋谷の映画館を検索し、何か見たいのがないかなと思ったら、「レイヤーケーキ」がまだやってるのを知り、ユーロスペースへ。ところが、行ってみたら本日休映(爆)。同じユーロスペースでやっていたこの「真昼ノ星空」を見てきました。チケット買ったら「一般のチケット1700円です」と言われ・・・レディースディの意味ないじゃん!!これで映画がつまらなかったら泣く。と思ったのですが、予想以上に良かったです。

去年の東京国際映画祭で上映されたのは知っていて、興味はあり、公開されてからも観てみようかなと思った事もありました。他にもっと観たい映画があったので、観てなかったという感じ。公開されてから1ヶ月くらい経つんですね。あまり広くない劇場ですが、比較的お客さんが入っていました。「レイヤーケーキ」が休映だったせいもあるのか?(苦笑)

ワン・リーホン演じるリャンソンは、台湾の殺し屋で、仕事を終えた後、沖縄に身を潜めます。映画は銃声から始まります。殺し屋と思われる銃を持った男(ワン・リーホン)は帽子を目深にかぶり、口元くらいしか見えません。見た時、金城武くんにソックリ!と思いました。後で観ていくうちに分かったのですが、リャンソンは父親が台湾人、母親が日本人という設定でした。確か、金城くんもそうでしたよね?父親と母親どっちが日本人だったか忘れたけど・・・

沖縄で、独り暮らすリャンソンを通して、男に逃げられてやはり孤独に生活している鈴木京香演じる由起子、プールの監視員で淡々と過ごしているサヤを描いていました。
特に大きな事件が起こるわけでもなく、リャンソンが恋をした由起子にコインランドリーで声をかけ、一緒に食事をしたり、毎日ようにプールで泳いだり、プラモデルを作ったり、そんな風に穏やかな生活を淡々と描いているのですが、リーホンのモノローグがなぜかとても心地よい。(始まってすぐに猛烈な眠気が・爆)当然、中国語のモノローグなのですが、今迄にないくらい心地よかったです。由起子と話すなど、生活の面では、日本語を使っているリャンソンでしたが、びっくりするくらい流暢な日本語でしたね。
淡々と送る生活も、身を潜めている割りに気楽そうで(笑)、時々悪夢を見るくらいで、あまり暗い影も緊張感もなく、日本人に恋をしたりして、なんだか可愛いかったです(笑)。ゆったりと時間が流れるので、人物の描写もゆったりしていて、リーホンもとても魅力的に見えました。食事のシーンとか、プラモデルを作るシーンとか良かったです。

鈴木京香さん演じる由起子は、仕出し弁当屋で働き、夜は工事現場の交通整理をやっていて、家にいる時は寝ているか新聞を読んでいるかで、全然楽しそうじゃない雰囲気。過去に何かあったのね、と思わせる感じでした。少しずつ過去が明らかになりますが、リャンソンに好き、と言われて、拒否するものの、髪を切りに行ったり、弁当屋で他のアルバイトたちと笑い合うようになったり、ワンピースを着てみたり・・・と、ちょっとした生活の変化があったりして、観ている私の方が嬉しくなりました。
二人の食事のシーンが良かったですね。リャンソンの手作り中華料理、とっても美味しそうでした。私にも作って欲しい~(笑)。

プールの監視員のサヤは、女友人となんだか普通の雰囲気じゃないので、そっち系の人なのかしら・・・と思ったのですが、詳しくは説明がありませんでした。
毎日プールに通ってくるリャンソンが気になって、後をつけてみたり、後でリャンソンに、由起子宛ての手紙を託されたり・・・あのすれ違いがなんとも切なくて、台湾に帰ったリャンソンが殺されちゃったら嫌だな~~~と思って観てたのですが、そうはなりませんでした。香港映画なら、殺されるだろうな~(苦笑)と思いましたけど。

モノローグのせいもあってか、叙情的で、小説を読んでいるような気持ちになりました。
リーホンがどんな演技をするのか全然想像してなかったのですが、予想以上に魅力的でしたね。特に魅力的に撮っている風(つまりアイドル映画的)ではないのに、あそこまでステキなのは、きっとリーホン本人の魅力なのでしょう。
観てよかったなと思える作品でした。


最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (mrie)
2006-07-27 17:41:55
映画が良くてよかった♪鳥のフンが頭に降るなんて運が付きますよ!

「ゆれる」って人気あるんですね。観てみたいわ。パイレーツは先日ネットオークションでちょっと安くチケット手に入れました。でも人気あるので早めに行ったほうが良さそうですね。

ワンリーホンは今度色戒でトニーと共演する人ですよね。楽しみです。この映画のレヴューを読んでいたら非情に観てみたくなりました。観に行くのは厳しそうなのでDVDでたら観ます♪
>marieさん (hi-chan)
2006-07-28 11:30:36
ウンがついたでしょうか・・・(笑)。

「ゆれる」密かに人気があるんでしょうか。

東京では渋谷と新宿2館でしかやってないんですよね。

オダジョー人気もあると思いますが。



ワン・リーホン、そうでした!!!トニーと共演するらしいですね。なかなか魅力的な人でしたよ。

そうか~トニーも頑張らないとね~若さでは負けるぅ~~(笑)。
Unknown (かえる)
2006-07-29 16:54:51
こんにちは。

私も26日水曜に観ました。

そうそう、ユーロスペースはレディースデーないので

久しぶりにミニシアター回数券を買って行きました。

思ったよりも、お客さんが多いなぁという印象でしたが

なるほど、レイヤーケーキ目当てで来た人もいたのかな。

リーホンって全然知らなかったんですが人気シンガーなのですか?

とにかく映画はとても気に入りました。
>かえるさん (hi-chan)
2006-07-30 11:35:12
TB&コメントありがとうございます。

リーホンは名前とシンガーだという事は知っていたのですが、演技を意識して観た事はなくて、どんな演技するのかな~と思ったのですが、とても魅力的でしたね。

私も映画の雰囲気、気に入りました