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映画感想ブログです。3周年を迎えました♪
相変わらず、日本映画と香港映画が好きです。

「水蒸気急行」「ライブイン茅ヶ崎」(第28回ぴあフィルムフェスティバル招待作品)

2006-07-18 11:24:30 | 俳優・女優・監督
「水蒸気急行」
(1976年/カラー/59分)
監督:森田芳光

井の頭線、東海道線、常磐線、山手線、東横線、地下鉄、モノレール、etc。ルールの読み切れない配列に従って走る電車のカットにラジオの天気予報や'60sポップス、FEN放送などがかぶさり、圧倒的な編集技術と疾走感の演出で見せきった意欲作。(第28回ぴあフィルムフェスティバル 公式サイトより)

「ライブイン茅ヶ崎」
(1978年/カラー/77分)
監督:森田芳光

『水蒸気急行』の成功後、作られた「ニューエンターテインメントシネマ」(観客も参加する<僕たちの映画>)第2弾。茅ヶ崎生まれで茅ヶ崎育ちの若者たちの日常が、ほとんど脈絡のない19のエピソードで綴られる。当時24歳の大友克洋が、チラシデザインを担当。(上記同サイトより)

第28回ぴあフィルムフェスティバル 公式サイト

友達が上映会に当選したので、行ってきました。「間宮兄弟」の森田芳光監督が8mmフィルムで撮った初期自主制作作品。
観客の中で、どれくらいの人が当たった人で、どれくらいの人がお金を払って観に来ているのは、全然分からなかったんですが・・・
これを金取って上映しちゃうんだから、巨匠(?)になると凄いですねぇ(爆)。
上映前に森田監督がゲストで来て、これらの映画を撮った頃の話しなどをされていました。「間宮兄弟」の試写会でのティーチインでも思ったのですが、よくしゃべる監督さんだなぁと(笑)。というか、監督という人達は話し好きな人が多い気がする(笑)。

「水蒸気急行」
上に紹介にもある通り、出てくるのは走っている電車のみ。電車の外から、中から、ホームから撮っている映像を編集し、音を入れたもの。もしかしたら、空撮(ヘリコプターか何かから?)もあったかも。古いフィルムなので、音は悪いし、映像は汚いしというコンディション。この映画はすべて、森田監督が一人でやったそうで、撮っている時もカメラを持っている自分の影が映ってるし、照明もクソもないので、被写体が暗かったりするのですが、見始めて、これは面白い、と思いました。
電車の走る躍動感がなかなかいい感じ。編集も飽きさせないように工夫されているように感じました。何よりその映像に被って、ラジオの天気予報とか、交通情報とか、ニュース(それも英語)とか、60年代ポップスとかが流れるのが面白い。次に何が来るんだろう、となぜかワクワクしてしまう(笑)。音楽の著作権はどうなっているんだろうと変な心配をしたりして(^^;
ただ、ちょっと長すぎる(笑)。最初は面白いと思って観ていたのだけど、途中から眠くなってしまい、気がついたら終わってた。1時間以上あったかな?

「ライブイン茅ヶ崎」
こちらは、人が登場。ただし、森田監督の親戚、知人のみ(笑)。人が登場する映画になったとたん、チープに感じるから不思議(笑)。
上記作品と同じく、映像と音が悪いのはまぁいいとして、これまた照明がなってないので、被写体が逆光で真っ暗なんて朝飯前な感じ(笑)。照明って重要なのねぇと勉強になったりして。
登場人物は、役者じゃないので、演技の期待してないのだが、あまりにベタな演技とオフレコ(しかも口と合ってない。あれはワザとなのか?)に逆に笑いが起きたりする。ほとんどドキュメンタリーのような感じで、茅ヶ崎の紹介なんぞしてたりもする。
特にストーリーが繋がっているわけでもなく、エピソードが繰り広げられる感じなのだろうか。
人物が映っている時よりも、車が走っている映像とか、車の中から流れる景色を撮っている映像の方がいい感じ。これも音楽にかなり有名な曲を使っているけどJASRACから怒られないんだろうか(笑)。商業用じゃないからいいのかなぁ。(でもこれ上映して金取ってるけど・・・)

私は「水蒸気急行」の方が好きだった。(途中から寝たけど)「水蒸気急行」ってタイトルの意味が良く分からないんだけど・・・(苦笑)
そんなことより、この映像を一般客に見せてしまう森田監督が一番凄いと思う(笑)。


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