「トラックバックとコメントについて」
ウルリッヒ・ミューエ、マルティナ・ゲデック、セバスチャン・コッホ、ウルリッヒ・トゥクール出演。フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナー監督作品。06年。ドイツ。
1984年、壁崩壊前の東ベルリン。国家保安省(シュタージ)の局員ヴィースラー大尉ウルリッヒ・ミューエ)は国家に忠誠を誓う真面目で優秀な男。ある日彼は、反体制的疑いのある劇作家ドライマン(セバスチャン・コッホ)とその同棲相手の舞台女優クリスタ(マルティナ・ゲデック)を監視し、反体制の証拠を掴むよう命じられる。さっそくドライマンのアパートには盗聴器が仕掛けられ、ヴィースラーは徹底した監視を開始する。しかし、音楽や文学を語り合い、深く愛し合う彼らの世界にヴィースラーは知らず知らずのうちに共鳴していくのだった。そして、ドライマンがピアノで弾いた“善き人のためのソナタ”という曲を耳にした時、ヴィースラーの心は激しく揺さぶられてしまうのだったが…。
総合:★★★☆☆
ストーリー:★★★★☆
映像・演出:★★★☆
ラストが好き度:★★★★☆
タイトルだけ知っていた映画で、良い評判は聞いていたのですが、見始めて全然予想していた話と違ったので驚きました。正直、旧東ドイツの政治的なことに興味はないので、なんでそんなに評判がいいんだろう?とあまり期待しないで観ていったのですが、途中から引き込まれてしまいました。総合は★3.5です。
2007年英国アカデミー賞外国語映画賞を受賞しています。
ヴィースラー大尉は、最初にドライマンを監視し始めた時は、完全に国家に忠誠を誓っている男でしたが、監視しているうちにドライマンたちに共鳴していきます。そしてヴィースラー大尉を変えた大きなキッカケは、ドライマンが弾いた「善き人のためのソナタ」を聴いたからでしょうね。正直、そんなにいい曲だと思わなかったのですが(汗)、あまり表情を変えないヴィースラー大尉が、息を呑み、驚きの表情で曲に聴き入っているのを見て、なんか凄いもん聴いている気がしてしまいました(笑)。
ヴィースラーが盗聴していて、反体制の証拠を掴めそうになった時「許せん!」と言いつつ、「今回だけは見逃してやろう」と言っているのを聞いて、吹き出してしまいました。なんか可愛いなと。なんとかしてドライマンとクリスタを助けようと奮闘する姿がいじらしいというか、応援したくなってしまいます。それなのに、クリスタには悲劇が・・・・・・。あの時の呆然としたヴィースラーの表情が、とても切なかった。
結局、ドライマンは助かりますが、ヴィースラーは左遷させられ、毎日、郵便物を配る仕事を淡々とこなします。ヴィースラーのおかげで自分が助かったことを知ったドライマンが、その様子を見て、声をかけるのか・・・と思いきや、結局声はかけません。そして、本を出版します。
ある日、ヴィースラーはドライマンが本を出版したのを知って、本屋で手に取ります。そこには”ヴィースラーに捧ぐ“と書かれていました。レジに持っていくと、店員に「ギフトですか」と聞かれ、「これは自分のための本だ」と言うヴィースラー。彼の人生が報われた瞬間だ、と思ったらとても嬉しくなりました。こういうラスト、私は大好きです。
ウルリッヒ・ミューエ、マルティナ・ゲデック、セバスチャン・コッホ、ウルリッヒ・トゥクール出演。フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナー監督作品。06年。ドイツ。
1984年、壁崩壊前の東ベルリン。国家保安省(シュタージ)の局員ヴィースラー大尉ウルリッヒ・ミューエ)は国家に忠誠を誓う真面目で優秀な男。ある日彼は、反体制的疑いのある劇作家ドライマン(セバスチャン・コッホ)とその同棲相手の舞台女優クリスタ(マルティナ・ゲデック)を監視し、反体制の証拠を掴むよう命じられる。さっそくドライマンのアパートには盗聴器が仕掛けられ、ヴィースラーは徹底した監視を開始する。しかし、音楽や文学を語り合い、深く愛し合う彼らの世界にヴィースラーは知らず知らずのうちに共鳴していくのだった。そして、ドライマンがピアノで弾いた“善き人のためのソナタ”という曲を耳にした時、ヴィースラーの心は激しく揺さぶられてしまうのだったが…。
総合:★★★☆☆
ストーリー:★★★★☆
映像・演出:★★★☆
ラストが好き度:★★★★☆
タイトルだけ知っていた映画で、良い評判は聞いていたのですが、見始めて全然予想していた話と違ったので驚きました。正直、旧東ドイツの政治的なことに興味はないので、なんでそんなに評判がいいんだろう?とあまり期待しないで観ていったのですが、途中から引き込まれてしまいました。総合は★3.5です。
2007年英国アカデミー賞外国語映画賞を受賞しています。
ヴィースラー大尉は、最初にドライマンを監視し始めた時は、完全に国家に忠誠を誓っている男でしたが、監視しているうちにドライマンたちに共鳴していきます。そしてヴィースラー大尉を変えた大きなキッカケは、ドライマンが弾いた「善き人のためのソナタ」を聴いたからでしょうね。正直、そんなにいい曲だと思わなかったのですが(汗)、あまり表情を変えないヴィースラー大尉が、息を呑み、驚きの表情で曲に聴き入っているのを見て、なんか凄いもん聴いている気がしてしまいました(笑)。
ヴィースラーが盗聴していて、反体制の証拠を掴めそうになった時「許せん!」と言いつつ、「今回だけは見逃してやろう」と言っているのを聞いて、吹き出してしまいました。なんか可愛いなと。なんとかしてドライマンとクリスタを助けようと奮闘する姿がいじらしいというか、応援したくなってしまいます。それなのに、クリスタには悲劇が・・・・・・。あの時の呆然としたヴィースラーの表情が、とても切なかった。
結局、ドライマンは助かりますが、ヴィースラーは左遷させられ、毎日、郵便物を配る仕事を淡々とこなします。ヴィースラーのおかげで自分が助かったことを知ったドライマンが、その様子を見て、声をかけるのか・・・と思いきや、結局声はかけません。そして、本を出版します。
ある日、ヴィースラーはドライマンが本を出版したのを知って、本屋で手に取ります。そこには”ヴィースラーに捧ぐ“と書かれていました。レジに持っていくと、店員に「ギフトですか」と聞かれ、「これは自分のための本だ」と言うヴィースラー。彼の人生が報われた瞬間だ、と思ったらとても嬉しくなりました。こういうラスト、私は大好きです。
ヴィスラーを演じたウルリッヒ・ミューエは、実際に自分も旧東ドイツ時代にシュタージの監視下におかれていたそうですね。
監視される恐ろしさや憤りを、わかりすぎた上での、あの監視する側の切ない演技は、ものすごく心にしみました。
亡くなられてしまったのは、ほんとに残念ですね…。
ラストは涙がじゅわ~っときました(涙)
そして、ウルリッヒ・ミューエさん、お亡くなりになっていたんですか!!全然知りませんでした・・・。
ラスト、凄く良かったですね。こういうジワっとくる映画、好きです。