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Movies!!

映画感想ブログです。3周年を迎えました♪
相変わらず、日本映画と香港映画が好きです。

星願 ~あなたにもういちど~

2006-06-20 11:47:03 | 映画(さ行)
リッチー・レン、セシリア・チャン、ウィリアム・ソー、エリック・ツァン、シャーレン・タン出演。ジングル・マ監督作品。

目が見えず、口も聞けないという二重苦にもかかわらず、明るいキャラクターで人気者だった青年オニオン(リッチー・レン)は、不慮の事故でこの世を去ってしまう。しかし神様の計らいで5日間だけ地上に戻ることを許された彼は、生前恋していた看護婦のオータム(セシリア・チャン)に自分の想いを告げようとするのだが……。(amazonレビューより)

99年の作品ですか・・・。セシを見た瞬間、あれ、セシってこんな顔してたっけ・・・?と思ったんですが。
顔というか、目ですね。今の化粧と違うからかなと思って、今、画像を検索して見てみたんですが、こりゃ化粧じゃないですね。まぁ今、とても綺麗で可愛いので、いいんじゃないですかね。(以下自粛)

リッチー・レンは「ブレイキング・ニュース」で見ました。あの時は短髪&悪役でかっこよかったですが、この映画ではちょっと長めの髪で、障害者の役。でも明るくて、セシ演じるオータムに恋する可愛い青年でした。
始まり方とかは悪くなかったんですが、ストーリーが進むうちに、やっぱり定番のラブストーリーだなぁとちょっと客観的に見始めてしまったのですが、中盤くらいから、涙が出っぱなしでした(苦笑)。
こういうのは、一度泣いてしまうと、次にちょっと涙腺緩むようなシーンが来るとまたすぐ泣くといった感じになってしまうので、そのままラストまでほとんど泣き通しでした。疲れた・・・(泣笑)。

セシは、「喜劇王」に続き、2作目の映画出演だそうですが、演技はとても2作目に見えませんね。上手いです。泣きながら、自問自答するシーンなんて、秀逸でした。リッチー・レンの演技も自然でよかったです。
でも一番良かったのはエリック・ツァンかな~。キャラもいいですが、やっぱりシブい演技にグっときました。地上の世界に戻ったリッチー演じるオニオンは、地上の人にはオニオンとは別人に見えるはずなのに、塩レモンソーダ(でしたっけ?)が好きだったり、それを一気飲みする癖などで、彼がオニオンである事を察するくだりとか、好きですね~~。
塩レモンソーダや、サックスなどの小道具も上手く使われてましたね。実はサックスを吹いていたのはオニオンだったと分かるシーンあたりで、サクっと終わるかと思いましたが、その後がちょっと長く感じてしまいました。
ただ、「一緒に星を見る」というがキーワードになっているので、仕方がないと思いますが・・・
オニオンの去り方はまさにファンタジーでしたが、実は私はああいう映像が好きじゃなくて・・・違う方法をちょっと期待したのですが、ダメでした・・・(苦笑)。
振り向いたら、いなかった、とかね。ちょっと話が逸れますが、前クールでの「神はサイコロを振らない」というドラマでは、振り向いたらいない、という方法を使ってました。特に大好きなドラマではなかったですが、あのシーンは良かった。

素直に泣けるいい映画だと思いますが、私は一緒に借りた「トランサー 霊幻警察」の方が好きだな・・・(^^;

柔道龍虎房

2006-05-31 11:45:34 | 映画(さ行)
ルイス・クー、アーロン・クォック、チェリー・イン、レオン・カーフェイ、ロー・ホイパン、カルバン・チョイ、チョン・シウファイ、ジョーダン・チャン出演。ジョニー・トウ監督作品。

かつて柔道の世界で最強を誇ったシト・ポウは、数年前に突然引退し、いまでは酒場のしがない雇われマスター兼バンドマンになっていた。すっかり酒に溺れて、自堕落な日々を送るシト・ポウの前に、ある日トニーと名乗る若者が現われて柔道の勝負を申し込んできた。勝負そのものはまったく相手をする素振りを見せないシト・ポウだったが、トニーのことはなぜか気に入るのだった。そんな2人の前に、日本で歌手になる夢を持つシウモンが現われ、3人の奇妙な生活が始まる…。(allcinema onlineより)

公式サイト

やっと観に行ってきました。あやうく前売券が無駄になる所でした(汗)。
本当は27日のトークイベントがある時に行くつもりだったのですが、寝坊してしまい(笑)、急げば間に合う(なんといっても、キネカ大森は近いので)時間だったのですが、その後の予定が詰まっていることもあり、諦めました。
水曜日はともかく、火曜日は空いているだろうと思って、ギリギリに行ったら、思ったより客がいて、びっくりしました(失礼!)。

柔道青春モノ(しかもオジサンの青春モノ)でしたが、思ったより笑えて楽しめました。
終始クスクス笑っていたので、どのシーンで笑ったのか、あまり覚えてないんですが(笑)、まず冒頭の歌で大笑い。変な日本語歌詞になっているので、最初は歌詞の意味が分かりませんでした(笑)。
印象に残ったシーンは4つのテーブルで会話が同時進行するシーン。何を話しているのか理解できないんですが、会話の止まるタイミングが絶妙で、なんかおかしくって、笑いを堪えるのが大変でした。パンフレットにジョニー・トウ監督のインタビューが少し載っていて、このシーンは最初から撮るつもりで、意味が分からなくてもいいみたいな事が書いてありました。どうやら、インタビューはDVDの特典として収録されているようなので、DVDが出たら、インタビューを見たいですね。
シウモンの「売春」という言葉にだけみんなが反応するので、私も一緒にその言葉だけが頭に入ってきてしまい、その後の展開に???となることも。チェン・ヤッサムがシト・ポウの師匠だという事も気付くのが遅れたし、道場を継いでほしいみたいな事を言われていたというのは、パンフレットで知りました(苦笑)。
俳優陣は柔道の練習が大変だったようですね。私は柔道に詳しくないですが、あまり観た事がない技があったような気もしますが、気のせいでしょうか?(笑)。路上でお互いを投げ飛ばしているのは、見ていてやっぱり笑えます。殴った方が早く相手をやっつけられそうなのに(笑)。
シト・ポウ役のルイス・クーは柔道だけでなく、他のほとんどのシーンでフラフラしていて、あちこちにぶつかったり、倒れたりとかなり痛そうな役でしたね。身体が痣だらけになったんじゃないかとちょっと心配になりました。
最初はなんであんなにフラフラしてるんだろう、酒のせいだけじゃなさそうだ、と思っていたら、目の病気だと分かり納得しました。
アーロンは元気な役でしたね。柔道やってる時が一番楽しい!みたいな感じで。
ラストの方で木に引っかかった風船をシウモンが取ろうとして、アーロンがルイスたちを肩車するシーンがありますが、二人を背負って、大変そうでしたねぇ(笑)。あのシーンも印象に残りました。
シト・ポウが再び柔道を始めるようになる流れが、なんか好きでした。チンと一緒に暮らし始め、一緒にご飯を食べるシーンも、凄く良かった。チンがストローで飲み物をブクブク吹いているのをたしなめるシーンとか、チンの笑顔を見て、ジーンとしてしまいました。

男が二人、女が一人という図式だとどうしても恋愛感情が絡んできたりしますが、それがなかったので逆に良かったです。レコード会社に断られて、バスの中で涙するシウモン、前席で何も言わずに肩を貸す(よく観るとバスの座席ですが・笑)シト・ポウのシーンとか、シウモンを日本に行かせるために父親を止めるシーンとかで彼らのシウモンに対する気持ちは十分伝わってきましたね。

レオン・カーファイ演じるレイと、シト・ポウが闘うシーンは、暗かったのと、歌に気をとられ(爆)、レイが「俺の負けだ」と言った時に「え?終わり??」とポカーンとしてしまったのですが、闘いはシト・ポウの優勢だったのでしょうか?レイは目の見えないシト・ポウと同じ条件にするため、目隠しをしていて、途中、それが外れても付け直そうとしたりしてましたね。レオン・カーファイが柔道をやるシーンは、そんなにたくさんはありませんでしたが、同じくらい練習したんですかね(苦笑)。

黒澤監督の「姿三四郎」も、TVシリーズも観た事ないのですが、ちょっと気になりますね。黒澤監督のは、実家にビデオがありそうだなぁ・・・

深紅

2006-04-19 14:50:50 | 映画(さ行)
内山理名、水川あさみ、小日向文世、緒形直人、内田朝陽、塚本高史、堀北真希出演。月野木隆監督作品。

修学旅行中の小学生・秋葉奏子は、家族が事故に遭ったという知らせを聞き、タクシーで4時間かけて病院に駆けつけた。そして、両親と2人の弟が都築則夫という男に惨殺されたことを知らされる。以来、奏子は家族の死体と対面するまでの出来事をリアルタイムに追体験する“空白の4時間”の発作に襲われるようになってしまう。8年後、大学生になった奏子は、都築に死刑判決が下りることを知る。そして、都築の娘・未歩に興味を抱いた奏子は、素性を隠したまま未歩に近づいていくのだった…。(allcinema onlineより)

故・野沢尚氏が原作の映画化です。脚本も担当されています。
公開時、興味があったので劇場に観に行きたいと思っていたのですが、タイミングが合わず、結局観れませんでした。DVDが出たので、DISCASで待ってたのですが、なかなか送られてこないので、TSUTAYAで借りてきちゃいました。

ワタクシ、内山理名ちゃん、苦手です。が、この映画ではなかなか良かったと思います。水川あさみちゃんは、あまり演技を観た事がなかったのですが、ドラマ「西遊記」でちょっと好感度アップ(笑)。
被害者の家族の生き残りの娘と加害者の娘が背負っているトラウマと二人の交流がうまく描かれていた映画でした。
奏子が家族と対面するまでの出来事を追体験するという発作を見て、分かるなぁと思いました。あそこまで酷いトラウマになることは、やはりこれくらい酷い状況でなければないと思いますが、受け入れがたい事実は、何度も思い出し追体験することで、少しずつ受け入れていく事が出来るのだと思います。たぶん、そういう経験している人いるんじゃないかなぁ。
ミステリーというには、完全犯罪の部分は、ほんとにそれで完全犯罪なのか??という疑問は残ったものの、ラストの二人のキスはとても綺麗で、その後はたぶん、二度と会わないのだろうと思わせるシーンが秀逸です。
加害者の娘と被害者の娘が会うなんていうことは、まずないでしょうが、私にはこの二人がこれから生きていくために必要なことだった、と思えました。

親切なクムジャさん

2006-04-15 13:57:41 | 映画(さ行)
イ・ヨンエ、チェ・ミンシク出演。パク・チャンヌ監督作品。

天使のような美貌の持ち主クムジャは、ひょんなことからペク先生に幼い娘を人質に取られ、彼が犯した幼児誘拐殺人の罪を背負わされて投獄される。刑務所では誰に対しても優しい笑顔を絶やさず、“親切なクムジャさん”と慕われていた。しかし、彼女の目的はただ一つ、ペク先生に復讐を果たすこと。そして13年の服役の末、ようやく出所した彼女は、かつて恩を売った囚人仲間のもとを訪ね、ペク先生への復讐へ向けて周到な準備を進めていく…。(allcinema onlineより)

パク・チャンヌ監督、復讐シリーズ3部作完結編だそうです。
「オールド・ボーイ」は試写会が当たって見に行きましたが、面白かった!確かにグロいシーンが結構あって、また観たいとは思わなかったし、人に薦めようとも思わなかったですが(笑)、オチが分かった時、「○○○か!」と心の中で叫んだ時の爽快感がなんともいえず、意外と高評価(笑)。

この映画で一番印象に残ったのは、音楽(笑)。あの時々挿入されるバイオリンなのかチェロなのか、メロディが印象的な曲。あれいいですねぇ。
主役のイ・ヨンエは、意外と年齢がいっていて、ちょっとびっくり。若くも見えるし、アップになると、ちょっと疲れたオバサンにも見える。けれど、妙な色気があったりして。あの赤いアイシャドーがとても似合ってました。
テンポなどは「オ-ルド・ボーイ」の方が良かったような。ラストの方がちょっとダラダラしたような気がしました。
途中、眠くてうつらうつらしながら観てしまったんですけど(苦笑)。
クムジャさんが親切にした時のニッコリ笑顔と復讐している時の無表情のコントラストが良かったですね。演技もなかなか良かったです。
チェ・ミンシクは「オールド・ボーイ」で主役だし、それ以外にもソン・ガンホ(復讐シリーズ第1作の「復讐者に憐れみを」で主演)やユ・ジテが出て来たりして、おおー!と思いながら観てました。
「オールド・ボーイ」に負けず劣らず、グロいシーンがありました。女性が主役というのもあって、観ている方もちょっと油断してしまったので、これ、劇場で観るとかなりキツイかも、と思いました。
復讐シリーズ2作目、3作目を観たら、やっぱり1作目も観たいですねぇ。近いうちに借りれるといいなぁ。

戦場のアリア(試写会)

2006-04-05 16:39:05 | 映画(さ行)
ダイアン・クルーガー、ベンノ・フユルマン、ギョーム・カネ、ダニエル・ブリューム、ゲイリー・ルイス、ダニー・ブーン出演。クリスチャン・カリオン監督作品。

1914年、第一次大戦下。
過酷極まりないフランス北部の戦場に10万本のクリスマス・ツリーが届いた。
その聖なる日、銃声は消え、境界線を越えて心に響く歌声が兵士達を包み込んでいく……。(公式サイトより)

公式サイト

戦場の最前線で、クリスマス・イブの夜、フランス軍・スコットランド軍、ドイツ軍隊を率いるボスたちが集まって、休戦を決め、歌手が歌を歌い、神父がミサを行うという、実話を元にした話。
ありえない感が漂うけれど、観ているうちにこんな事もあるんじゃないかと思えてしまう不思議さ。だって、戦争しているのは、人間なんだもの・・・と。
結局、休戦したことがバレて、それぞれの隊は、他の前線へ送られてしまうのだけど、そこで交流した言葉の違う国の兵士たちのと不思議な友情は嘘じゃない。もし、こんな状況じゃなかったら・・・いつか、うちに酒を飲みに来てくれというフランス軍中尉とドイツ軍中尉。

そして、この映画が何よりステキなのは、ダイアン・クルーガーとベンノ・フユルマンが歌う歌。(吹替えなのかどうかは知らない)
心が洗われるというのは、こういうことを言うのだなと思いました。
歌声だけで涙してしまいましたよ。
音響の良い映画館で観る事をお薦めします。

ザ・インタープリター

2006-03-25 18:13:26 | 映画(さ行)
ニコール・キッドマン、ショーン・ペン、キャサリン・キーナー、イェスパー・クリステンセン出演。シドニー・ポラック監督作品。

アフリカのマトボ共和国。独裁的な大統領ズワーニが治めるこの国では、民主化を目指す多くの活動家の命が無惨に奪われていた。マトボに生まれた女性シルヴィア・ブルームは、現地のクー語の通訳として5年前からニューヨークの国連本部で働いていた。ある日、彼女はズワーニ暗殺計画にまつわる会話を偶然耳にする。すぐさま当局に通報したシルヴィアだったが、以来彼女の身辺では不穏な動きがつきまとう。彼女を守るためトビン・ケラーや女性捜査官ウッズらシークレット・サービスのメンバーが送り込まれる。しかしケラーはすぐに、シルヴィアが何か嘘をついているとの直感を抱くようになり、彼女への疑念を強めていくのだが…。(allcinema onlineより)

公開時、非常に気になっていた映画でした。サスペンスだし、私が好きそうな感じの映画だな~と。
ただ、主演の二人が苦手で…試写会当たらないかな、と結構たくさん申し込んだんだけど、ダメでした。お金払って観に行く決心がつかず、DVDになって、やっと観ました。
思っていたのとちょっとストーリーが違ったのですが、なかなか楽しめました。緊張感のあるシーンがとても良かったです。なんかちょっと物足りなさも感じましたが……
主演の二人は苦手ではあるんですが、演技が嫌いなわけではなく、ニコールに限って言えば、顔が苦手(苦笑)。どうしても冷たいツンとした感じがしてしまって。
この映画でも常に眉間に皺が寄っているような表情でしたが、ラストで笑顔を見せてくれて、いつもこんな感じならいいのにーと思いました。
彼女はとっても色白で、綺麗過ぎるんだと思います。他から浮いてしまうんですよね。むかーし、トム・クルーズと共演した「ディズ・オブ・サンダー」を観た時、彼女は映画の中で1人浮いていて、嫌な感じの人だなぁと思ったら、その後、トム・クルーズと結婚したので、マジで驚きました…。離婚しちゃったけど…

以下、ネタばれ含みます。
ストーリーは難しかったですね。「シリアナ」ほど???ではなかったですが(笑)
黒人の顔の見分けがつかず、あの人最初から出てたっけ?みたいな感じになってしまって。ラッド氏は最初から怪しかったですけどね。
ラスト、シルヴィアがゾワーニを撃とうとしたのは、最初から計画されていたわけじゃないですよね?観た時は、ラッド氏と組んでたのかと思っちゃいました。あまりにも普通に控え室みたいな所に入れてるし…国連の職員だから??
上のブースからゾワーニを撃とうとした人が狙撃銃を組み立てている時も、そのパーツがフルートの一部に見えて、最初の方でその場所にシルヴィアが置いていたバックの中にフルートが入ってたっけ、と思い出し、え?仲間なの??
と思ってしまったんです。でも違うよねぇ(苦笑)
よく分からないけど、見直す程じゃないので、別にいいか、と(笑)

バスが爆発する直前のシーンが非常に緊張感のあるいいシーンでしたね。バスの中と犯人と思われる人の家の中の捜索、そして、バスの中にいる捜査員とケラー捜査官が電話で話すカットバック。上手いな~と思いながら観てました。
ケラーとシルヴィアが心を通わすシーンもいいですね。でも深い間柄にならない、というのもいいですね。そこでラブラブになるのも嘘くさいし。

実際の国連での撮影が初めて許可されたそうですね。ほほう、これが…なんて思いながら観ました。



スタンド・バイ・ミー

2006-03-22 11:20:16 | 映画(さ行)
ウィル・ウィートン、リヴァー・フェニックス、コリー・フェルドマン、ジェリー・オコンネル、キーファー・サザーランド、リチャード・ドレイファス出演。ロブ・ライナー監督作品。

59年、オレゴン州の小さな町、キャッスルロック。ともに12歳のわんぱく仲間4人が、森の奥で行方不明になった少年を見つけだそうと冒険に出る。しかしこの2日間の冒険は、それぞれ生涯忘れられない思い出となるのだった。(allcinema lonlineより)

86年の作品です。最初に観たのがいつなのかはっきりしないのですが86年という事を考えると公開当時に観たとは考えられないので、おそらく高校生の時に観たのが最初だと思います。
名作、と言われていたのでビデオを借りたのだと思いますが、正直、面白くありませんでした。特に大きな事件が起きるわけでもなく、普通の少年4人の夏の想い出、という映画だったからだと思います。
一昨年、キーファー・サザーランドのファンになった時、え?不良のにーちゃん役で出てたの?全然覚えてないよ、という事で観てみて、衝撃を受けました。
なんでこんな名作を面白くないと思ったのだろうと・・・
やっぱり年を取ったということなのでしょうか(爆)。

アカデミー賞やゴールデン・グローブ賞にノミネートはされていますが、受賞はしてないようです。ありえない。こんな名作が賞を取れなくて、他にどんな映画が取るんじゃい・・・

いつかDVDを購入しようと思っていたのですが、安く手に入る機会があったので、コレクターズ・エディションを購入。メイキングでキーファーが懐かしそうに当時の事を話すインタビューを観る事が出来て、大満足です。
他にも当時の4人の少年のうち3人と監督、そして、リチャード・ドレイファスのインタビューを観る事ができました。
インタビューのなかった4人のうちの1人は、皆さんご存知のリヴァー・フェニックス。彼は4人の中でも一際オーラを放つ少年でした。リヴァーが小指を唇にあて、投げキッスをするシーン、ヤバイです。セクシーです(笑)。
リヴァーの出演作品は他にも「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」や「マイ・プライベート・アイダホ」などは観ました。
彼の若い死には、当時、とても衝撃を受けたと同時に残念でなりませんでした。この映画のラストを観ると、その気持ちが一層つのります。
コレクターズ・エディションのミュージックビデオでは、リヴァーがギターを弾く姿を観る事も出来ます。

この映画の何がいいと言えば、とにかく少年4人の演技が素晴らしい。とても自然です。撮影の前に合宿をしたと監督が言っていましたが、それが良かったのでしょうね。子役に上手い演技をさせるには、演出も上手くなければならないので、ロブ・ライナー監督は素晴らしい監督だと思うのですが、今、あまり名前を聞かないような・・・・・・

少年たちの家の事情や彼らが抱える悩みなども描かれ、それが観ている側の胸に突き刺さります。戦争の英雄だが、精神を病み、入院している父親がいるテディ、家が貧乏で酒飲みの父親がいるクリス、両親が亡くなった兄を溺愛し、父親に愛されていないと感じているコーディ・・・

親や大人を信じられない子どもたちにとって、友達というのは、どんなに大切な存在なのだろうと改めて考えさせられます。
行方不明になった少年(死体になっていると思われる)を見つけるたった2日間の冒険にそれが凝縮されて描かれています。
私が一番グっときたシーンは、コーディが死体を見つけたシーンです。
コーディの両親は、兄のことにしか関心がなかったのに、当の兄は、コーディの作家としての才能を見抜き、それを認めてくれる、コーディにとって大切な存在でした。そんな兄の葬式でも泣けなかったと言っていたコーディが、死体を見つけた時、死んだ兄を思い出し、なぜ死んだの?と泣きながら問いかけ、父親は自分を愛していないと言い、感情を爆発させます。その隣でクリスは、コーディの肩を抱き、慰めます。クリスは、兄と同じように、コーディの作家としての才能を見抜き、他の人がその才能を育ててくれないのなら、自分が守ってやる、と言ってくれる存在です。
そんな大切な友人のクリスが、不良少年エースにナイフで脅された時、コーディは持っていた銃を発砲し、逆にエースを脅します。目が据わってました(笑)。
そして、新聞やTVに出る事で英雄になろうとした少年コーディはラストで、「英雄になるんじゃないのか?」とテディに聞かれ「こんなんじゃダメだ」と答えます。
そして、彼は大人になって作家として成功します・・・。

ホラー小説で有名なスティーブン・キングの小説が原作です。メイキングにはスティーブン・キングのインタビューも入っていて、それを観ると、この小説は自伝ではありませんが、多分に彼の経験や見聞きした事などが織り込まれているようです。

キーファーは、上にも書いたように不良少年エースとして登場します。4人の少年たちは、スタッフも監督も全然怖くなかったようですが、唯一、怖い存在がキーファーだったようです(笑)。コーディ役のウィル・ウィートンは、今考えると、あれはキーファーの役作りだったと言っていました。
パッと見、迫力があって怖いです。脇役なのに存在感があります。そして演技が上手いです。
同時期にキアヌ・リーブスと共演した「ザ・ブラザーフッド」という映画にも出演していますが、全くキャラが違います。別人みたいに。当時、17,8歳くらいですが、この頃から、悪役もオッケーな演技派俳優だったんですね。
また、当時は今のように酒焼け、タバコ焼けしていない声です(笑)。でも十分迫力ありますよ。必見です。

もう一つ。音楽もいい。60年代のオールディーズが何曲も流れます。私は60年代オールディーズのカバーをしていたバンドを好きだったので、聴いた事のある曲が何曲もありました。「ロリーポップ」とかは、聴いた事ある人、結構いるんじゃないかな~

12歳のひと夏のストーリー。その時の友人が大人になってずっと続くわけではなくても、その時、感じた友情や気持ちはずっと消えないものです。
あの時にしか経験できなかった、と思えるからこそ、大人になってこの映画を見ると、共感でき、感動するのかもしれませんね。

小学生の頃、一緒に木登りをして、木の上を秘密基地と称して、いつも集まっていたあの男の子たちは、今どうしているだろう・・・。

ソウ 2

2006-03-20 11:24:05 | 映画(さ行)
ドニー・ウォールバーグ、ショウニー・スミス、トビン・ベル、ディナ・メイヤー、エリック・ナドセン出演。ダーレン・リン・バウズマン監督作品。

元々は荒くれ刑事で今は内勤に甘んじているエリック。彼はある時、猟奇的連続殺人犯ジグソウを執拗に追う女刑事ケリーに呼び出され、凄惨極まりない殺人現場に立ち会う。その残忍な手口から、これもジグソウの仕業に違いないと思われた。しかも死体はエリックが使っていた情報屋、マイケルだった。犯人が現場に残したヒントから、エリックはアジトを推測、SWAT、ケリーとともに急行する。案の定、そこにいたジグソウは、思いがけずあっけなく捕まった。だが、それはジグソウが仕掛けた新たなゲームの始まりに過ぎなかった。その部屋に設置されたモニターには、どこかの部屋に監禁された男女8人が写っており、その中にはエリックの息子ダニエルも閉じこめられていたのだった…。(allcinema onlineより)

観始めて、すぐに怖いよ~と後悔(笑)。もともとホラー映画はどちらかというと苦手なんですが、「ソウ」がとても面白かったので、2も観てみようと思って、DISCASで予約したら、予想以上に早く届いて、ちょっとビビりました(汗)。
前作は閉じ込められた人数が2人で少なかったため、緊張感はあるものの、残虐なシーンはそれほど多くなかったのに、今回は人数が多いので、その分、死ぬ人も多いわけで(苦笑)。
場所も一部屋ではなく、家みたいになっていて、動きがあったので、その分緊張感は薄れていたように思います。
でも十分怖かったよ~~~。
今回は犯人とおぼしき「ジグソウ」が早くに登場したり、対決する刑事の息子が閉じ込められていたり、ラスト近くで犯人が屈服したりと前回とはちょっと趣が違いましたが、やっぱり騙されました(笑)。ちょっと考えれば分かりそうなもんですが・・・

ただ、やっぱり前作よりは衝撃度が少なかったと思います。前作のあのラストにはすっかり騙されましたからー

犯人の動機が、「気持ちが分からないわけではないけど、でもそれ犯罪だし、アンタ、頭おかしいから」というものなので、感情移入はできないのですが・・・ホラー映画は感情移入なんて関係ないか(笑)

サウンド・オブ・サンダー(試写会)

2006-03-20 10:51:44 | 映画(さ行)
エドワード・バーンズ、キャサリン・マコーマック、ベン・キングスレー出演。ピーター・ハイアムズ監督作品。

西暦2055年、人類はタイムトラベルを可能にしていた。シカゴの大手旅行代理店タイム・サファリ社では、6500年前にタイムトラベルして恐竜狩りを楽しむという人気ツアーを主催していた。地球の歴史が変わらぬよう、ツアーは厳格に管理されていたが、ある時、ツアー客の一人が気づかぬうちにごく小さな何かを過去から持ち帰ってしまったため、地球上の進化が大きく狂ってしまう。それはタイム・ウェイブ(進化の波)として地球に押し寄せる。最初に異常気象が引き起こされ、続く波で巨大植物の異常繁殖、さらには未知の巨大生物まで出現する。そして最後の波が来たとき、人類は滅亡してしまう。それまでに残された時間はあと僅か。はたして、人類はこの未曾有の危機を乗り越えることができるのか?(allcinema onlineより)

公式サイト

アメリカで大コケしたと何かで読んだのは、つい最近で、そういえば、試写会に応募したっけな~と思っていたら、当たりました(汗)。
この手の映画は、絶対に劇場に観に行かないし、DVDを借りる事もないので、試写会が当たらなければ観ない映画だったと思います。
大コケしたと聞いていたので、全然期待せずに観ました。まぁ、それなりに楽しめましたが、やっぱり金出してまでは絶対に観ませんね(苦笑)。
たまたま友人に会ったので、映画が終わった後に、ご飯を食べながら、4人で映画についてヤンヤヤンヤと激論(?)を交わしたのですが、どうにもツッコミどころのある映画でした(笑)。
それも、さっき、この映画についてちょっと調べていて分かりました。どうやら映画の製作会社が倒産し、製作が遅れ、公開も遅れ・・・と言った状態だったようです。
つまり資金難だったわけで、首をかしげるCGや、なんで昔の映画の映像が挿入されているんだ、という疑問点について、納得できました。

どうやら、原作があるようで、それは短編のようですね。ストーリー的には特に目新しいものはなく、CGでパニック映画を作ろうという感じだったのでしょうか。
ただ、ハリウッド映画らしく、ハラハラドキドキさせる手法は上手いなと思いました。
CGで恐竜を再現したり、巨大生物・・・というかマントヒヒみたいなやつとか、黒くてゾロゾロと歩く昆虫類(書いててゾっとしました・苦笑)とかが出てきたり、暗い中を危険にさらされながら行く、という感じのシーンが多かったので、これってホラー映画??と思う事もしばしば・・・
あの黒くてゾロゾロ歩く昆虫のシーンが異様に長くて・・・あんなのに金かけるんじゃなくて、別の所に金かけてよ!というのが、私ら4人に意見でした(笑)。
黒い虫が苦手な人は要注意です。(私は目を細めてそのシーンが終わるの待ってました・笑)

アメリカで大コケしたというのは、話が暗いとか、ラブなシーンが全然ないとか、そういうのも理由なのかな~とちょっと思いました。

スピリット SPIRIT 霍元甲(試写会)

2006-03-17 11:40:27 | 映画(さ行)
ジェット・リー、中村獅童、スン・リー、原田眞人、ドン・ヨン、コリン・チョウ出演。ロニー・ユー監督作品。

優れた武術家を父に持つ少年フォ・ユァンジア。強さに憧れを抱くフォだったが、息子が同じ道に進むことを嫌った父は稽古をつけることを拒み続けた。だが、彼は秘かに鍛錬を積み、やがて天津一の格闘家へと成長する。高まる名声とともに傲慢さも増したフォはある日、大ケガをした弟子の仇をとろうとして、怒りのあまり相手を殺めてしまう。しかし、その報復がフォの家族に及んだとき、フォは絶望の果てに天津を離れ、放浪の旅へと出るのだった。そして、数々の苦難の末にフォは本当の強さというものを知る。ついに彼は天津に帰る決心をする。そんなフォを待ち受けていたのは、世界中から戦いの猛者が集い開催された世界初の異種格闘技の大会だった。(allcinema onlineより)

公式サイト

試写会に当たらなくても、観に行く予定の映画でした。この映画、なんとなく試写会に当たるような気がしてました(笑)。でもジャパン・プレミアに当たるかな~と思っていたので、それが外れた後は、「なんとなく」の予感のことはすっかり忘れていましたが。
新宿ミラノ座での上映でしたが、映画館だと見やすいし、音響もいいので、良かったです。

ジェット・リーが出演した前作「ダニー・ザ・ドッグ」がとっても良かったので、今回の映画も楽しみにしていました。
結論から書いてしまうと、私の中では「ダニー・ザ・ドッグ」ほどの感動はないものの、なかなか良かったです。
武術を極めるということは、相手を倒す事ではなく、自分に打ち勝つことだというテーマは、目新しいものではないにせよ、ちゃんと伝わってきましたし、そういう人物が実際にいたということを知ることが出来て良かったです。

やはり一番素晴らしかったのは、りんちぇいのアクションですね。冒頭の外国人格闘家との試合も凄いですが、天津で唯一闘っていなかった武術家、秦との闘いが凄かったです。観ている方も力が入りました。

以下、ネタばれ含みます。

無敵で傲慢だったフォは、秦を殺してしまったことで、恨みを買い、自分の家族を殺されてしまいます。その後、旅に出て、たどり着いた村ののどかさがまたいいですね。りんちぇいが田植えしてるし~。
盲目の女性役のスン・リーの演技も良かったです。
フォは天津に戻り、中国人の誇りを守るために再び闘うことを決意します。4人の格闘家との試合、アクションはもちろんいいんですが、りんちぇいの表情が凄くいい。
ラスト、毒殺だったとはちょっとびっくりしましたが、それでも闘い続ける姿にうるっと来ましたね。

共演の中村獅童には、中国語と日本語のセリフがありました。中国語は吹替えかと思ったら、そうではないようですね。フォと対面して、茶を飲むシーンがありましたが、りんちぇいに比べて、ずいぶんぼそぼそしゃべってるなぁと思ったら、本人のセリフだったようです。あれって、通じてるのか?(笑)
けれど、日本語の方がなんだか変でしたよ。あれは、中村獅童の演技うんぬんよりも、セリフが臭すぎるような気がします(苦笑)。外国の映画で日本語のセリフがあるとやたらと臭かったりするパターンをよく見かけるので、あれはしょうがないのかなぁ。なんといっても、監督が日本語分からないんだから、ニュアンスの判断のしようがないもんね・・・。凄くいいシーンのはずなのに、全然グッと来ませんでした・・・。残念。私の中で、ここがこの映画の点数下げてる部分なんですよね。
中村獅童のアクションはもちろん、吹替え。それがとてもよく分かるというのが、これまた残念(苦笑)。ラストのりんちぇいと中村獅童との対戦で中村は真剣を、りんちぇいは三節棍(ヌンチャクみたいな物で、棒の部分が3つのやつ)という武器を使ってますが、途中で武器を交換してました。しかも、中村獅童がそれを振り回して、自分の身体にぶつけ「いてっ」みたいなシーンがあって、思わす笑ってしまいました(笑)。
あ、そうそう、原田眞人監督が「サムライフィクション」に引き続き、役者として出演してましたね。この監督の映画、いくつか観ましたが、結構好きです。「突入せよ!『あさま山荘』事件」や「バウンス ko GALS」とか。
ミッシェル・ヨー姐さんが、出演していたけれど、時間の関係で全てカットになったそうで、残念。観たかったな~。

りんちぇいはこの映画で、自分が出演する最後の武術映画にすると語っているそうです。本当にそうなるのかは分かりませんが、それはそれで残念ですねぇ・・・
ここでインタビュー読みました。

主題歌ですが、ジェイ・チョウの歌が、日本のバンド?に差し替えられたという事で、物議をかもし出してますが、エンディングに流れた曲を聴いて???となりましたよ。
私は特にジェイ・チョウのファンというわけではないので擁護するというわけではないですが、あの女性ボーカルの歌はどうかと(苦笑)。
家に帰って来てから検索して、ジェイの主題歌を聴いてみましたが、ファンじゃなくても、ジェイの歌の方がいいと思うんですが、どうでしょ。