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Movies!!

映画感想ブログです。3周年を迎えました♪
相変わらず、日本映画と香港映画が好きです。

ストロベリーショートケイクス(試写会)

2006-09-07 11:59:51 | 映画(さ行)
池脇千鶴、中越典子、中村優子、岩瀬塔子、加瀬亮、安藤政信出演。矢崎仁司監督作品。

泣いてすがった大失恋を経ても尚、恋がしたいと口癖のようにつぶやく里子(池脇千鶴)。フリーターの彼女の今の仕事はデリへル店「ヘブンスゲイト」の電話番だ。最近親しく口をきくようになった店のNo.1の秋代(中村優子)は、稼いだ金で一人で生きて死ぬために5階以上の高層マンションを買うつもりでいる。一方、イラストレーターの塔子(岩瀬塔子)は仕事に没頭しながらも、口を開けば男と占いのことばかりのルームメイト・ちひろ(中越典子)の能天気な態度にいらいらを募らせていた。(goo映画より)

公式サイト

Movie Walker主催のブロガー限定試写会に行ってきました。
全体の感想しては、音楽が少なく、音は生活音が中心になっていて、その影響もあってか、映像がとてもリアルに見えました。原作は既読で、脚本は設定など変更されている部分がありましたが4人の女性の主な性格などは、原作でのキャラが反映されていると思います。淡々と話が進みますが、いつのまにか映画に惹き込まれている、という感じでしたね。面白い映画、という表現は当てはまらないような気がするので、どう表現したらいいか難しいですが・・・やはり女性にとっては痛い映画という事になってしまうのかな。原作でもそうでしたが、私は塔子が見てて一番辛かった。ちひろは自分から一番遠い存在のような気がしました。

上にも書いたように原作は既読。見る前に池脇千鶴ちゃんのインタビューを読みました。
千鶴ちゃんは、里子役ですが、「この役は他の人には出来ないかもしれない、と思いました」と語っていて、えらい自信だな、と正直思ったのですが、映画を見て納得。この役は、少なくともこの映画の出演者の中では千鶴ちゃん以外の人には出来ないなと。
いきなりのアップというのも、知っていたのに、やっぱりびっくりしました(笑)。
千鶴ちゃんは童顔だし、しゃべり方のせいもあって、幼く感じましたが、恋に憧れる少女という雰囲気が出ていてハマってました。
原作では、塔子が主役っぽいかなと思っていたけれど、映画では里子が主役で良かったような気がしましたね。バランスが取れたという感じ。塔子が主役だともっと重い映画になっていたでしょうね。

塔子の吐きっぷりのリアルさが凄かった。ちょっと引くくらいリアルで、もらい○ロしてしまいそうなくらいでした(汗)。塔子が苦しみながらイラストを描きあげていくのをじっくりと描いているので、出版社の担当の女性が塔子のイラストをなくしたシーンは辛かったですね。一生懸命描いたイラストを、絵のことなんて全然知らないと思われる小娘に「結構いいですね」とか言われたら、グサっと来るよな~とか、大切なイラストをなくしてしまったのに、その態度は何?ぼーっと突っ立ってないで血眼になって探したら?それでもダメなら、塔子が言うように泣いて謝れ!と思いましたね。だから吐きっぷりが凄くて、うぇ~~って思いながらも感情移入して泣いてしまいました。

千鶴ちゃんがインタビューでちひろが一番愛しいと言っていましたが、私には別の意味でイタイ女に見えてしまって、うーん・・・何度か見ると印象が変わるでしょうか。一生懸命、恋に生きているという感じは伝わってきましたが。

秋代はまず、棺桶の中で寝ているということにびっくり(笑)。起きた時に、顔の部分の扉をカパっと開けて、タバコを吸い、煙がもわ~っと出てくるシーンは映像的に面白いなと思ってしまいましたが、寝る時は閉めて寝てたので、酸欠にならないのかしらとか余計な事も考えてしまいました(笑)。身体も動かせなくて辛そうだし。デリヘル嬢の彼女はその手のシーンも多かったですが、里子以外の3人に共通する点として、まぁ見事な脱ぎっぷり(笑)。リアルと言えばリアルなんでしょうけど・・・。秋代役の中村優子さんは、時々凄く綺麗に見えました。もうちょっとキクチを想う切ない気持ちが伝わってくるかなと思いましたが、私には物足りなかった。魚(金魚でしたっけ?)が死んでしまうシーンは切なかったですけど。(どうやってあのシーンを撮ったのかも凄く気になりました。金魚が死んでいくシーンが凄くリアル・笑。CGなのかな・・・?)

加瀬亮くんと安藤政信くんは、出番があまり多くなくて、加瀬くんなんかはいつもの加瀬くんらしさは出せてませんでしたね。ま、しょうがないですけど。安藤くんは、普通の青年を普通っぽく演じてました(笑)。例のベッドシーンですが、正直びっくりしました(笑)。キクチを強く想う秋代を見せる、というよりもキクチがクローズアップされちゃってる感じで。でも秋代の視点、という風に考えればああいう描写になるのかな・・・。安藤くん、肌綺麗だなーとか、雨に濡れた子犬の瞳だぁ・・・とか、ポケーっと考えちゃったりもしましたけど。ただ謝ったらダメですね。あれは傷つくと思うな・・・。
しかし、R-15指定になるほどのシーンにする必要があるのか、私にはちょっと分かりませんでした。あのシーンだけじゃなくて、秋代がチェーンで繋がれているシーンがあったので、それも影響しているのかもしれませんが。
原作は既読ですが、ラスト、あんまり覚えてません。でも映画のラストはオリジナルだと思います。4人それぞれの希望が見えるシーンでしたね。

里子はデリヘルの電話番を辞めた後、ラーメン屋で働いてましたが、映画が終わった後、ラーメンが食べたくなったのは、私だけでしょうか?(笑)


シン・シティ

2006-08-31 16:44:54 | 映画(さ行)
ブルース・ウィリス、ミッキー・ローク、クライヴ・オーウェン、ジェシカ・アルバ、ベニチオ・デル・トロ他出演。フランク・ミラー、ロバート・ロドリゲス、クエンティン・タランティーノ(スペシャルゲスト監督)監督作品。

<EPISODE 1>――その屈強な肉体と醜い容姿から誰も近づこうとしない仮出所中のマーヴ。彼は、一夜の愛をくれた高級娼婦ゴールディを何者かに殺され、復讐に立ち上がる…。<EPISODE 2>――罪から逃れるため過去を捨てシン・シティに身を潜めるドワイト。ある時、昔の恋人ゲイルが仕切る娼婦街で警察官が殺されるトラブルが起こる。発覚すれば警察との協定は破棄され、娼婦たちは窮地に陥る。彼女たちを救おうと一肌脱ぐドワイトだが…。<EPISODE 3>――街の実力者の息子を相手に正義を貫くハーティガン刑事。しかし、相棒の裏切りに遭い無実の罪で投獄される。8年後、出所した彼はかつて救い出した少女ナンシーに再び危機が迫っていることを知り、最後の戦いへと向かう…。(allcinema onlineより)

なんだかよく分からないんだけど凄そうな映画だな(笑)と思っていて、どちらかというと敬遠しがちなタイプの映画ですが、なんとなく借りてみました。
モノクロの映像がかっこいいですね。アメコミ原作だそうで、フランク・ミラーと言われてもちっともピンと来ないので、それについて何も語れないのですが、原作好きな方達には評判がいいようです。世界観をちゃんと描けてるのかな?

途中寝てしまったせいもあり、よく分からない所もあったのですが、ブルース・ウィリスのキャラが最後には好きになってしまっていた自分がいました。しかし、ジェシカ・アルバのスタイルのいいこと!可愛いし、人気が出るはずですね。
個人的にはベニチオ・デル・トロ扮するジャッキー・ボーイがすでに死んでいるのに、ドワイトの妄想の中で生き返り、車の中でベラベラしゃべるシーンが面白いなと思って観てました。首が切れてるので、上を向いてしゃべると声がかすれて、下を向くと低い声になるのがウケた(笑)。
あとで特典映像をちょこっと見たら、あのシーンはタランティーノ監督が撮ったそうですう(大笑)。

ハリウッドの俳優が大勢出ているようですが、名前を見ても分からない人ばっかり~。
allcinema online にたくさん出てました。

ザ・センチネル 陰謀の星条旗

2006-08-30 14:58:10 | 映画(さ行)
マイケル・ダグラス、キーファー・サザーランド、エヴァ・ロンゴリ、キム・ベイシンガー出演。クラーク・ジョンソン監督作品。

公式サイト

141年にわたって大統領警護の任務にあたってきたシークレット・サービスに、激震が走った。内部の何者かが、大統領暗殺計画に関わっているという情報がもたらされたのだ。さっそく局内では、トップ調査員のブレッキンリッジ(キーファー・サザーランド)を責任者に捜査が開始されたが、何の進展も見ないうち、大統領専用ヘリが撃墜される事件が起こる。幸いにも大統領と夫人(キム・ベイシンガー)は無事だったが、暗殺計画が現実化したいま、内部の裏切り者を探すことはシークレット・サービスの急務となった。そして浮かび上がってきた第一の容疑者――それは、レーガン大統領を暗殺から救ったベテランのエージェントであり、ブレッキンリッジの恩師でもあるピート・ギャリソン(マイケル・ダグラス)の名前だった……。(公式サイトより)

「24 TWENTY FOUR」シーズン5一気見上映の後、引き続き、この映画をお台場映画王で観てきました。日本ではこれが最初の一般上映。
気が緩んで寝ちゃうかも・・・と思いましたが、途中でちょっとだけ睡魔に襲われたくらいで済みました。

映画はなかなか面白かったです。ただ、「24」を見たばかりだったので、ちょっと物足りなさは感じてしまいました。同じFOX制作の映画ですが、「24」みたいなストーリーを映画でもやりたかったのねという感じでしたね。笠井アナウンサーが同じ事言ってましたが。
大統領暗殺計画の首謀者として追われる立場のピートはジャック・バゥアーみたいに、一人でもサクサクと危機を切り抜けるだけの知識と実力の持ち主でした。しかし、ファーストレディと不倫はどうかと思う(苦笑)。
ピートを追う立場のブレッキンリッジは、キーファーの役でしたが、ジャック・バゥアーとはキャラが違ったので、私には同じに見えませんでしたよ。
冒頭から捜査能力の高さを見せつけるブレッキンリッジでしたが、ジャックと違って、穏やかな表情で、とても落ち着いていて、インテリに見えました。(ジャックがインテリに見えないという意味じゃありません・笑)
スーツ姿もバッチリ決まっていてステキ(はぁと)。ただ、銃を構えるとやっぱりジャックに見えます(爆)。銃の構え方は、この映画の時にあらためて教わったそうで、ジャックの時より弱冠、銃を構える位置が低いように見えました。

ピートが追っ手から逃げる時にはハラハラドキドキするはずなのでしょうが、すでに24時間ハラハラドキドキし通しだったので、ちょっとやそっとじゃハラハラしないです(笑)。
ラストの銃撃戦も、普通であればもっとハラハラしたのでしょうけど・・・。「24」のクオリティの高さを期待しちゃダメなんでしょうね(汗)。

ジル役のエヴァ・ロンゴリさん、とても可愛くて魅力的な方でした。
そういえば、ブレッキンリッジが自分の妻のことを言う時、字幕で「ワイフ」となっていたのを見て、ああ、字幕はなっちゃん(注:戸田奈津子さんのこと)だなと思いました。・・・・・・別にだからどうというわけではないですよ?(笑)。

映画が公開になったら、また見に行こうと思ってます。

SAYURI

2006-08-15 13:33:56 | 映画(さ行)
チャン・ツィイー、渡辺謙、ミシェル・ヨー、コン・リー、役所広司、桃井かおり、工藤夕貴、大後寿々花出演。ロブ・マーシャル監督作品。

貧しい漁村に生まれ、9歳で花街の置屋に売られた少女・千代(大後寿々花)。そこには、千代と同じ境遇のおカボという少女と、花街一の売れっ子芸者、初桃(コン・リー)がいた。下働きの辛さと、初桃の執拗ないじめに希望を見失いかけていた千代に、ある時、“会長”(渡辺謙)と呼ばれる立派な紳士が優しく声を掛ける。この一瞬の出会いが千代に確かな希望をもたらした。以来、芸者になって会長さんにもう一度逢いたいと夢見る千代。15歳の時、そんな千代に転機が訪れる。一流の芸者、豆葉(ミシェル・ヨー)が千代を芸者として育てたいと申し出たのだった。そして、豆葉の厳しい指導の末に千代は芸者“さゆり”(チャン・ツィイー)となり、やがて花街一の芸者へと花開いていくのだった…。(allcinema onlineより)

劇場に観に行こうかなぁどうしようかなぁと思っているうちに上映が終わってしまった映画でした。
今回DVDで、字幕版で鑑賞しました。どちかというと、悪評の方がたくさん耳に入っていたので、それなりに覚悟して観たのですが、思っていた程つまらなくはなく、それなりに楽しめました。
踊りや着物の着方が違ーう!というのは、よく知っている人はそう思うのかもしれませんが、私はあまり知らないので気になりませんでした(苦笑)。
一番気になったのは英語で、これはもうアメリカの映画なのでしょうがないとは思いつつ、見始めた時は違和感ありあり。だってさっきまで(冒頭の部分)日本語しゃべってたじゃん!みたいな(笑)。全部が英語ではなく、日本語も混じっているというのが微妙でした。これは吹替えで観た方がしっくり来るかもしれませんね。吹替え版は謙さんとか桃井かおりさんとか自分で吹替えやってるのかな?
大後寿々花ちゃんは、渡辺謙さんの紹介だそうですが、あの悲しげな瞳がなんとも言えず魅力的ですね。おしんとかやらせてみたい(笑)。それを考えるとチャン・ツィイーとは対照的な気がしなくもない(言っちゃった)。

チャン・ツィイーは、演技は嫌いではないんですが、生理的に受け付けないというか、ツンとした所がどうしても好きなれない女優さんなんですが、豪華な衣装を着た時の美しさは認めざるを得ないですねー。着物が似合うのかちょっと心配してたんですが、いやぁ全然大丈夫でした。でも、反面、ボロの着物の似合わないこと!(笑)。目の色のせいもあるのかなと思いましたが、ボロを着ても、田舎者に見えないというか・・・誉めてるのか貶してるのは分からないですが(笑)。
女優陣の中で一番印象に残ったのは、コン・リー姐さんでした。美しいし、背が高いので見栄えするし、さゆりをいじめる嫌な女っぷりを魅力的に演じてました。コン・リーもチャン・ツィイーに負けないくらいツンとした気位の高い雰囲気を漂わせる女優さんですが、コン・リーは好きな女優さんです。何が違うんだろ(笑)。単なる好みなんでしょうけど。
ミシェル姐さんは、コン・リーよりもまたちょっと年が上という雰囲気(実際は知らない)だったのですが、いい姐さんっぷりでしたね。落ち着いて観れました。
桃井かおりさんは、こういう役をやらせると本当にハマりますよねぇ。工藤夕貴さんは、やっぱり他の人よりも英語が上手いなと思いました。
渡辺謙さんや役所広司さんは、まぁ可もなく不可もなくという感じで、あまり本領発揮という感じには見えませんでした。

ストーリーは、原作に忠実なんでしょうか。うーん、まぁそれなりに楽しんだというか、でもあまり印象に残らないというか。ラストもああ良かったね、みたいな感想しか出てこなくて、前日までたくさん映画を観てたので、疲れて感覚が麻痺してしまったのかと思いました(汗)。
ああ、一つ印象に残ったのは、温泉(?)のシーン。男女一緒に露天風呂ですか。なんか変なシーンでしたねぇ(苦笑)。

どこでも言われてますが、やはり主人公のさゆりが日本人じゃないというのは、残念ですね。かといって、チャン・ツィイーほど、アメリカで有名な女優が日本にはいないし、日本もアニメばっかりじゃなくて、もっと邦画が世界に出て行かないとダメじゃんという気がします。日本を代表する女優さんって誰なんだろ・・・全然浮かんでこない・・・吉永小百合とかが浮かんできちゃったよ(苦笑)。

Sad Movie 〈サッド・ムービー〉(GTFトーキョーシネマショー2006/試写会)

2006-08-14 13:13:58 | 映画(さ行)
チョン・ウソン、チャ・テヒョン、イム・スジョン、ヨム・ジョンア、シン・ミナ、イ・ギウ、ソン・テヨン出演。クォン・ジョングァン監督作品。

プロポーズをうまく伝えられない消防士、別れさせ屋をすることで自分の恋を守ろうとする男、病気の母親を守りたい少年、恋に憧れる耳の聞こえない女の子・・・。様々な人に訪れる”さよなら”の形を描いた感動作。

公式サイト

オムニバス映画なのかと思っていたら、一つの映画の中に4つのエピソードが入っているという形で、それぞれが絡み合っていました。

チョン・ウソンは消防士役で、普通の青年でした。チャ・テヒョンは定職についていないダメ青年。決してイケメンじゃないのけど、味がありますよね。ただ「僕の、世界の中心は、君だ」高校生はかなり無理があるような気がするんですが(笑)。
4つのエピソードの中では、耳が聞こえず、顔にやけどの跡がある女の子が、いつも遊園地で絵を描いている青年に恋をする話が好きでした。別れのシーンはあるけど、涙が出る程ではなく、でもせつない話でした。
チョン・ウソンのエピソードはラストが分かってしまうというのと、あのビデオテープはやり過ぎ(苦笑)。泣かせようとしていることがミエミエなので、好きになれませんでした。泣かせようとしている映画だという事は分かってるんですが(苦笑)。
病気の母親を守りたい少年の話は、辛すぎでした。母親があんなに苦しんでいる姿を子どもに見せちゃダメだよ・・・とそっちが気になってしまいました。子役の子の演技はとても良かったです。
チャ・テヒョンは、自分自身のエピソードは大したことないですが、別れさせ屋という事で他のエピソードに絡んだりしていて、面白い役回りになっていました。

実は、私はあんまりいろんなエピソードが入っているストーリーが好きではないので、私的には高評価にはなりませんが、せつないストーリーが好きな人にはオススメですね。

スーパーマン リターンズ(試写会)

2006-08-09 14:54:23 | 映画(さ行)
ブランドン・ラウス、ケヴィン・スペイシー、ケイト・ボスワース、ジェームス・マースデン出演。ブライアン・シンガー監督作品。

地球から忽然と姿を消したスーパーマンことクラーク・ケントは、自分の居場所を求めて宇宙の果てまで旅をしていた。しかしクリプトン星の消滅を確認し、自分の故郷は地球しかないと悟った彼は、5年ぶりに“故郷”へ戻ってくる。だが彼を待ち受けていたのは、あまりに厳しい現実。永遠の恋人ロイスは婚約、幼い息子まで産んでいた。宿敵のレックス・ルーサーもまんまと刑務所を抜け出し、全人類を標的にした破壊計画を着々と進めており…。(goo映画より)

公式サイト

いったいいつからこの映画の予告をやってたんだろうというくらい、たっくさん予告を見ていて、「デスノート 前編」の試写会に行った時の予告では会場から「おおー!」という歓声が上がり、私はその歓声に驚いたという経緯がありますが(笑)、そういえば、この映画の上映前に「デスノート The Last name」の予告が流れたなぁ。
「スーパーマン」シリーズは子どもの頃にTVでよく観た記憶があります。ストーリーはあまり覚えてなくて、スーパーマンは普段は記者で、メガネかけてて、同僚の女性に恋をしてて、みんなが困った時に助けに来てくれる人。そして悪人と闘って危機に陥るものの、最終的は悪人を倒して・・・最後はどうなるんだっけ??という程度(苦笑)。シリーズ4作まであったんですね。たぶん、全部観てるとは思うんですが、記憶がないです。
この映画も、お金払っては観に行かないけど、試写会は行きたいなぁと思ってました。

・・・・・・すみません。私が間違ってました。この映画、私はお金払って観に行っていいと思うくらい良かったです!!
序盤からワタクシ、感激のあまり泣いてしまいました(爆)。まさかスーパーマン観て泣くとは思ってなかったので、ハンドタオルを手元に用意してませんでしたよ~~。
感動、ではなく、感激して泣いてしまったんです。そう、これがスーパーマン!これぞ世界のスーパーヒーロー!!と思ったら、もう嬉しくて(笑)。自分がこれほどスーパーマンを待ち望んでいたとは!(笑)。

ストーリーは正義の味方、スーパーマンが活躍するヒーローモノの王道を行ってます。意外性は、まぁロイスの子どもくらいかな。でも大した意外性でもないし・・・もっと活躍するかと思ったくらいで。
スーパーマンがクリプトン星から帰ってきて、また地球で活躍する、好きだったロイスは子どもを産み、他の男性と付き合っている、なぜか極悪人が出所していて、またしても悪巧みをしている。天下無敵のスーパーマンにも弱点があって(それをすっかり忘れてました・笑)、それを使って、極悪人のレックス・ルーサーに痛めつけられてしまう、しかしそれを乗り越えて地球を救うスーパーマン!
王道でしょ?(笑)病院に運ばれたスーパーマンを見た時は、びっくりしましたけど(笑)。

ロイスとの恋愛部分はちょっと弱いのと、とにかく上映時間が154分と長い!!!「パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」より長い!(笑)ので中だるみするのが気になりますが、そんなことどうでもいいくらい、スーパーマンの活躍を見ていると胸が躍ります。
ああ、この世界で、空を、宇宙をあんな風に飛べるのはスーパーマンだけ!!と観ながら、思ってました(笑)。

最近の映画、ハリウッドに限らずですが、人が次々と死ぬシーンだったり、凄い爆発シーンだったり、天災が起きたりするシーンをCGやVFXでこれでもかと見せ付けられ、確かに撮影技術は凄いよねと思うのですが、描写が酷すぎるのが多いような気がします。人の命の扱いがあまりにも軽い。

でもスーパーマンは違います。人が高層ビルの上階からまっさかさまに落ちても、寸での所でスーパーマンが助けてくれます!音よりも光よりも早く飛んできてくれるのです。
それも主な登場人物が助かるだけではなく、一般の、どこにでもいそうな普通の人もちゃんと助けてくれるのです。

「あなたまで一瞬」

なんて素晴らしいキャッチフレーズでしょう(笑)。
誰かが危なくなると、つい手をぎゅっと握り締め「スーパーマン早く来て!!」と心の中で叫んでしまい・・・まるで子どもに返ったようでした(大笑)。きっと私も子どもの頃、テレビを観ながら、テレビに向かって言ってたんじゃないかな~~(照)。目をキラキラさせながら、テレビにかぶりついている自分の様子が目に浮かびます。

それからあの壮大な音楽!聴いただけで、ワクワクドキドキ。瞳孔が開く感じ!スターウォーズとごっちゃになったりはしますが(笑)。
このシリーズは劇場で観た事がないので、大音響でこのテーマソングを聴くの初めてでした。もちろん感激!映画館で聴いたらもっと音がいいんじゃないかな。
映画が終わってからも、このテーマソングがずっと頭の中で鳴っていて、帰りとかにもウォークマンを聴きたくないんです。このテーマソングを忘れたくない!(笑)

ロイスは突然いなくなってしまったスーパーマンを忘れようとし、前向きに生きるために、スーパーマンは必要ない、というテーマの記事を書いてました。が、ラストには、なぜスーパーマンは必要か?に変わっていました。
映画では答えは出ていませんでしたが、スーパーマンは私達の希望なんだ、と観ながら思いました。
絶体絶命の時にはきっと助けに来てくれる、みんなのスーパーヒーローなのです。活躍の場がやっぱりアメリカだけ(しかも東海岸のみ?)、というツッコミは置いておいて(笑)。

第1作目でスーパーマンの父親役で出演した故マーロン・ブランドがCG処理されて、出演してました。ちょっと分かりにくかったですが。たぶん、セリフとかもそのままなのでしょう(すみません、全然覚えてない・汗)。父親の息子に対する愛情と、希望を託す言葉でした。それはラストへの伏線でもあり・・・このラストでは感動して泣きました(苦笑)。
そのスーパーマンの父親は、地球人のことを「彼らは自分たちに頼りきってしまい、自分自身で何もしなくなってしまう」という事も言っていました。なるほどー、そんな事も言ってたのね、深いわ・・・と思いました。
俄然、前4作が観たくなってきました。もしかしたら、実家にTVから撮ったビデオテープとかがあるかもー。探してみよう。

ところで、クラーク・ケントがスーパーマンの衣装(?)に着替える時に、以前は電話BOXを使っていたんでしたよね?(それさえうろ覚え)今回は、電話BOX出てきませんでした。着替えるシーンなんて、あったかな?という感じ。服の下に着てたし(笑)。
以前のスーパーマンはクリストファー・リーブが演じていて、正直、顔はあまり思い出せないので、今回のブランドン・ラウスと似てるのか似てないのか分からないのですが(似てるような気がするけど)、今回のスーパーマン、かなり正統派のイケメンであることは確かです。あの筋肉質な身体は作ったのか元からなのか分かりませんが、なかなかステキでしたよ。
レックス・ルーサー役のケヴィン・スペイシーのハゲネタが笑えます。演技はさすが!の悪役っぷりでした。楽しんで演じてましたね。

あとちょっと気になったのは、今作はリメイクとかではなくて、5作目という位置だそうで、人物紹介がはっきりされてなくて、ストーリーをすっかり忘れている私はレックス・ルーサーって誰だっけ?(汗)みたいな感じだったので、予習をしていった方が楽しめるかもしれません。
2時間くらいにおさまってる映画だったらもう1回観に行くのにな~(苦笑)。

たぶん、じっくり観ればツッコミ所はたくさんあるんでしょうが、私は観てよかったーーー!と思いました。試写会に行かなかったら、あやうくDVD鑑賞になる所でしたよ・・・。
なので、昔のスーパーマン観てて好きだったけど、今回のはどうかなぁと思ってる人、劇場へ行った方がいいです。あの音楽とスーパーマンの活躍を見て、泣かなくていいですが(爆)、目頭を熱くして下さい!
映画、ヒットするといいなぁ!子どもたちとかも観てくれるといいなぁ。公園でスーパーマンごっことかしてるのを見たら、ワタクシ泣いて喜ぶかもしれません(笑)。

青春漫画~僕らの恋愛シナリオ~(試写会)

2006-07-29 14:30:07 | 映画(さ行)
クォン・サンウ、キム・ハヌル、イ・サンウ、チャン・ミイネ、パク・チビン出演。イ・ハン監督作品。

13年間、幼馴染みどうしで兄妹のように粗だったジファン(クォン・サンウ)とダルレ(キム・ハヌル)。今も昔も会えばケンカばかりのふたり。だが、いつのまにかそれぞれに別の恋人ができた。互いに微妙なすれ違いを感じつつも、かけがえのない友情は変わらない。そんななか、ジファンはアクション俳優として、ダルレは映画女優としての夢を実現する。が、幸せも束の間、突然の交通事故がジファンを襲い、彼はアクション俳優の道を絶たれる事に…。(チラシより)

公式サイト

前日に急に試写状が来てびっくり。時々、試写会当日に来る時もあるので、まだマシですが。
ラブストーリーかぁ…とやや不安になりつつも行って来ました。試写状の写真ではヒロインの女優さんが誰なのか分からなかったのですが、映画が始まってすぐ、
「彼女を信じないでください」の女優さんだと分かりました。

映画の中で最初のジファンとダルレの年齢設定は高校生でいいのでしょうか?かなり違和感があったのですが…(苦笑)。主要メンバーが誰も高校生に見えない(笑)。なのであまり年齢とかを気にせずに見るようにしました。
幼馴染みなので恋愛関係にならず、でも大切な友達で、お互い誰かと付き合ってみて、初めてお互いが大切な存在だと気付く…という、ありがちな設定のストーリーではありましたが、私がいいなと思ったのは、恋愛の部分よりも、ジファンとダルレがそれぞれの夢に向かって頑張る姿でした。
たぶん、誰も泣かないようなシーンで、1人でボロボロ涙を流してたと思います(笑)。
ジャッキー・チェンが大好きでアクションスターを目指すジファンが、カーアクションに挑んで成功した場面とか、ダルレがテイク36回目(じゃなかったっけ?笑)で、すごくいい演技をして監督に誉められた後、1人になって、喜ぶシーンとか。凄く泣けてしまいました。ああ、こうやって夢を少しずつ実現していくんだ、と…。ちょっと自分と重ねてしまったのかもしれません。
ダルレの喫茶店での演技シーンは素晴らしかったですね。それまでとガラっと雰囲気が変わり、彼女を取り巻く空気まで変わったようでした。この女優さん、もしかして、凄く演技上手いのかも…(失礼だ)と思いましたよ。「彼女を信じないでください」の時も良かったですしね。

ジファンが事故った時は、事故キターー(苦笑)と思いましたが、まぁ韓国のラブストーリーですから、それはしょうがないのでしょうね。ダルレが作ったビデオレターを見ながら、ジファンが泣くシーンは良かったです。

クォン・サンウとキム・ハヌルも良かったのですが、この映画で一番良かったキャラは、ジファンのお父さん(笑)。これは素晴らしいです。まともな職についたことがなく、一体どうやって暮らしているのだろう??と思ったりしましたが、息子の親友や幼馴染みから金をだまし取ったり(笑)、ジファンとダルレの子どもの頃の話しを小説にしようとしたりしてましたが、ジファンの足が事故で膝下からなくなって、ジファンが「親父が食べたのか?」と聞いた時、「お腹が空いてたから食べた」と泣きながら言うお父さんにマジで感動してしまいました。息子の気持ちを察して、壁に落書きする所も良かった。お父さんのキャラ好きでした。
お金出して観たいと思わないジャンルの映画だったので、試写会で観る事が出来て良かったです。

青春☆金属バット(試写会)

2006-07-25 11:59:25 | 映画(さ行)
竹原ピストル、安藤政信、坂井真紀、上地雄輔、佐藤めぐみ、若松孝ニ、寺島進出演。熊切和嘉監督作品。

公式サイト

熊切監督と竹原ピストルさんのティーチ・インのある試写会に行ってきました。
原作漫画は既読です。安藤くんが出演する映画は、先に原作を読んでしまうことが多いですね。単に待てないという(笑)。



映画のキャッチコピーになっているように「コンビニバイトさえうまくやれないやつ、拳銃ぶっぱなしたいだけの不良警官、車をボコボコにする呑んだくれ女」の出てくるストーリーです(笑)。
原作を読んだ感想は、正直、とても面白い!という感じではありませんでした。
勢いやテンポといったものからは遠い存在で(苦笑)、でもマッタリというのとも違う。誰も彼もやる気がないのかというと、そういうわけでもなく、過激で暴力的なのに、ギラギラしているわけではない。
もしかして、映画もその雰囲気なのかなと予想していたら、予想通りでした(笑)。
しかも映画は、それプラス、シュールだけど、妙にリアリティがある感じ。主人公のナバンバの生活している地域を「所沢」に限定しているからかもしれません。ファンタジックで、ちょっと郷愁を誘うような雰囲気もあり。

テンポが良いとはお世辞にも言えないので、苦痛に感じる人もいるかもしれませんが、私は嫌いじゃないですね。
ストーリーはほぼ原作に沿っていて、プラスアルファという形で寺島進さんの役が増えていたり、安藤くん演じる石岡のキャラがさらに嫌な酷いやつ、でもなんだか憎めない(笑)になっていたりしました。
原作と同じくどうしようもない呑んだくれで凶暴な巨乳女のエイコは、ただ凶暴なだけじゃなく、ベランダの窓から外を見ているシーンでは、ハッとするようないい表情をする時がありました。その表情のあと、すぐに元の凶暴女の表情に戻るので、演技でこの表情したんだ、と思いました。坂井真紀さんって、特に注目している女優さんではないんですが、さすがだわ、と思いましたね。エイコは、原作でもなぜこんなに凶暴なのか、呑んだくれているのか、いったい今迄どんな生活をしてきたのかなどは、全く描かれていません。映画でもそうでした。でもああいう表情を見せられると、エイコも過去になんかあったんだろうな、と思えますね。

竹原ピストルさんは、演技初めてだそうですが、ナバンバの雰囲気がよく出てました。ぬぼ~っとした感じ(笑)。んで、バットのスィングが凄くいいです(笑)。セリフがあまりなくて、間が持たない感じも原作の雰囲気と同じでした。

ところで、この映画、舞台が所沢です。以前にもどこかで書いたような気がしますが、ワタクシ所沢出身です。自分が見たことのある風景があるかなとちょっとワクワクしながら見てました。
舞台になっていたのは、西所沢ニュータウンだそうで、私が住んでいた地域とはちょっと場所が違ったので、見覚えのある風景は少ししか出てきませんでした。米軍基地をぐるっと囲んでいる道路を車で走っているシーン。あそこは場所分かる~。
ナバンバと石岡の出身高校は所沢南高校に設定されていました。実際には南高校は存在しません。でも安藤ファンの私としてはですね。安藤くんが「所沢(南)」と刺繍された野球部のユニフォームを着ているのを見るだけで、もう嬉しくて涙が出そうでしたよ(笑)。セリフでも「とこなん(所沢南)のエースをなめるなよ」とか、言ってたので、それも嬉しくって、一人で舞い上がってました。
他にも安藤くんは、学ラン姿、ほぼ丸坊主の頭(笑)、警官の制服姿を披露してくれて、制服フェチの私には万歳したいくらいの映画です。
キャラとしては、上にも書いたように原作のキャラ設定を踏襲しつつ、さらに嫌なやつになってました。やる気のない警官というのは原作通りですが、安藤くんが演じるとさらにやる気がなさそうに見える(笑)。あのテンションの低さが私には凄く良かったです。
肘を痛めて野球を諦め、彼女に振られ、その後警官になって・・・という人生もサラっと説明し、感傷的には描いてはいません。でもそれが逆にクライマックスのナバンバと石岡の対決をカラっと爽やかに見せているような気がしました。

途中まではやる気が全然なくて、ヤンキーに殴られたり、奥さんに逃げられたりと情けないですが、クライマックスのあのナバンバとの対決は、かっこいいです。(鼻血出てますけど・笑)ピッチングフォームがキマッてるし、「腐ってもエースだぜ、俺」(語尾はうろ覚えです)というセリフとかもシビれました。また観たいです。
あ、ちなみにキッチンでの例のシーンはありましたよ(笑)。

ラスト、車でナバンバとエイコが行ってしまうシーンで、エイコの「私、悪魔だもん」というセリフがなかったのが、ちょっと残念。あれ、聞きたかったな~。

そうそう、寺島さんは原作にはない役でした。必要かどうかと聞かれるとうーん、という感じがしなくもないですが、個人的に寺島さん好きだし、良しとします(笑)。

昨日見終わった時よりも、今の方が、結構いい映画だったかも、とじんわり来ているような気がします。
ただ万人にオススメかと聞かれるとうん、とは言えません(苦笑)。画面は終始暗いし、テンポ良くなくて淡々としてるし、地味と言えば地味な映画です。でも私は公開したらまた観ようっと。

上映後、熊切監督と竹原ピストルさんがゲストで登場。ティーチ・インがありました。竹原さんはすでにこの映画を13回くらい見たとか言ってましたね(笑)。安藤くんはいい人だったとちょこっとだけ話題にしてました。熊切監督も、安藤くんを「キッズ・リターン」で観てから好きだったと言ってました。

公開日は8月26日だそうです。「46億年の恋」と同じ日じゃないか~~~!

詩人の恋/妻と愛人

2006-07-11 10:23:07 | 映画(さ行)
スティーブン・フォン、テレサ・リー、森野文子、ジョー・チェン出演。ケイシー・チャン監督作品。98年。

中国に実在した詩人の半生を描いたドラマ。グー・チョン(スティーブン・フォン)は保守的な文学界からは批判されているが、若者に絶大な人気を誇る才能あふれる詩人。彼の詩に共鳴した学生リー・チン(森野文子)が教えを乞うため家に通うようになる。いつしか2人は愛人の関係になるが、彼の妻レイミー(テレサ・リー)はそれを黙認していた。やがて、中国での活動が難しくなったグー・チョンは妻と共にニュージーランドへ移住する。しばらくしてレイミーはリー・チンを呼び寄せ、再び3人の奇妙な関係が始まるが……。(allcinema onlineより)

スティーブン・フォン繋がりで観てみました。詩人のグー・チョンは実在した人物なのですね。ストーリーも事実に基づいているのでしょうか。暗い話しでした。
私は実在した人物のストーリーがあまり得意ではありません。面白いと思えることが少ないんですよね。ドラマ性が薄いというか・・・この映画も私好みのストーリーではありませんでした。

とりあえず、ジャケットがエッチですね(笑)。このジャケットを見て、キーファー・サザーランド出演・監督の「美しき家政婦/ウーマン・ウォンテッド」を思い出しました。
そのジャケットがこれです。



女性の裸の後姿がジャケットに載ってますが、ストーリーは全然エッチなものではありません。キスシーンはありますが、ベッドシーンなんて出てこないし。期待した人はガックリくるでしょう。でも売る為にはこういうジャケットにするのも仕方がないようですね。
この映画はキーファーが監督をしていますが、制作側がキーファーに断りなく、勝手に編集を変えたことで、会社と決裂し、キーファーは業界をしばらく離れたそうです。このジャケットもキーファーが観たら、嘆くでしょうね・・・。

全然話が逸れてしまいましたが、この映画、私は誰にも感情移入できず、ポケーっと観たまま、終わってしまいました・・・。
グー・チョンが若い女を好きになって、若い女も才能溢れる詩人を好きになる。そしてうっかり愛人関係になってしまうのは理解できるんですが、それを黙認する妻も、ニュージーランドに移住してから、わざわざ女を呼び寄せる妻の行動も理解できませんでした。その方が詩人にとって、良いと思ったのでしょうか。
グー・チョンは3人で楽園を作りたい、みたいな事を言ってましたが、そんなの男の勝手な発想ですよねぇ。やっぱり芸術家って大変ね、という感想しか出てきません(苦笑)。詩人が心を病んでしまっているというのも、妻が言うまでは分かりにくかったです。
ラストもねぇ・・・・・・やっぱりこういう展開になるのか、と暗―い気持ちになりましたよ。

愛人役は日本人の元アイドルだそうですね。顔見たことあるかなぁ。可愛い人でした。スティーブン、かなり役得じゃないでしょうか(笑)。「美少年の恋」といい、この映画といい、モテモテくんなので、その後の映画でナンパな役回りになるのも頷けますね。

ストーリーは好きじゃなかったですが、グー・チョンと妻のレイミーが出会う駅のシーンとか、初めて部屋に連れてきたシーンなどは、好きでした。何枚も絵を描き続けるスティーブンが芸術家っぽくてステキでしたよ。

ジェネックス・コップ

2006-07-06 11:59:22 | 映画(さ行)
ニコラス・ツェー、スティーブン・フォン、サム・リー、エリック・ツァン、グレイス・イップ、仲村トオル、ダニエル・ウー出演。ベニー・チャン監督作品。1999年。

素行の悪さから訓練学校を追い出された新人警官ジャック(ニコラス・ツェー)、マッチ(スティーブン・フォン)、エイリアン(サム・リー)の3人。彼らはチャン刑事の挑発に乗ってしまい凶悪事件の捜査を担当することになる。遊び半分で組織に潜入した3人は徐々に組織の心臓部に近づいていくのだが……。(allcinema onlineより)

この映画を観るまで、タイトルを「ジェネシックス・コップ」だと思い込んでいた事は内緒です(笑)。
原題は「特警新人類」。新人類って言葉、日本では聞かれなくなって久しいですね。私の代の一世代前くらいの人達がそう言われていたような気がします。イメージとしては、上司や年配の人達の言うことなんて聞かず、自分勝手に好きなことをする人達(笑)。いつの時代も若手はそんな感じに見られ、「今の若いもんは・・・」と言われるもので、私達の時代ももちろん言われました。で、自分が年とって、世間の荒波にもまれてくると、まだ初々しい怖い物知らずの若者を見て「オイオイ・・・」と思うワケです(笑)。

映画の全体の感想から書くと、面白かったです。ニコやステ、サム・リーも大活躍。しかも、仲村トオルがダニエル・ウーやン・ジャンユーを差し置いて、一番重要な敵役。出番も結構あるし、ちょっとびっくりしました。
ただですね。ストーリーがちょっと複雑過ぎるような。あーなってこーなって・・・というのが実に細かくて、1シークエンスの中にいろいろ詰め込みすぎな感じがしました。もうちょっと落ち着いてドラマを作ってもよかったんじゃないかなと。3人のテキトーぶりとか、チャン刑事を慕うようになる経緯とか、笑えるシーンとかがあったら、もっと彼ら3人が好きになれたような気がします。相変わらず、ワタクシ、エラそうに言ってますけど(爆)。
「ディバージェンス」もやっぱりストーリーが複雑だなぁという印象を持ったので、たぶん、ベニー・チャン監督はそういうストーリーが好きなんでしょうね。

この映画での新人類とは(たぶん、同じような意味でしょうね)、ジャック、マッチ、エイリアンを指します。本編でははっきりと描かれていませんが(未公開映像では観る事が出来ました)、何かをやらかして処分を受け、それに対して3人が上司に文句言いに来た所にチャン刑事(エリック・ツァン)が居合わせ、凶悪事件の捜査の協力を依頼されることになります。この3人、上司が処分を撤回しないもんだから、制服を燃やしてましたね。やりすぎ(笑)。

さて、冒頭からラム・カートン出てきました。お!シブい役だなぁと思っていたら、あっという間にいなくなりました・・・(爆)。
3人とチャン刑事のスカイダイビングのシーンは凄いな~と思ったら、スタント使ったようですね。そりゃそうか。飛行機からはともかく、ビルの上からは危険すぎる(苦笑)。プロだって危険な気がするよー。さすが香港、それでもやっちゃうワケですから。

チャン刑事に協力し、潜入捜査をするために3人は髪型と服を変えますが、ニコとステは髪を染め、イケてる若者風ですが、サム・リーの髪は爆発してました(笑)。サム・リーはいつもコメディリリース的存在で笑えるし、個性的でいいですね!

ダニエル(ダニエル・ウー)のいるディスコに潜入し、すったもんだの挙げ句、ロコ(ン・ジャンユー)に金を持っていく仕事をするはめになりますが、ロコをはめようとしたダニエルたちと共にいる所へ警察が乱入し、銃撃戦に。ダニエルの手下の金牙がテレンス・インでした。この人、つい顔を忘れてしまうんですが、これでもう覚えました(笑)。他の映画で観ても大丈夫。
こんな風に悪い奴が何人もいるので、なかなか赤虎(仲村トオル)にたどり着きません(苦笑)。
たどり着いたら、着いたで、ダニエルもロコも消えていき・・・凄い展開でした。プールでのシーンは凄かったですね。炎の走るプール中からニコが出てきた時はびっくりしました。メイキングでも観ましたが、香港の俳優って大変だね・・・。
赤虎の目的もなかなか分からなくて、武器(ミサイル)を手に入れたりしてて、一体何の目的で何がしたいんだろうと思いつつ観ていても、またそこに辿り着くまでに一悶着あって、チャン刑事まで・・・。あのシーンは私的にはちょっと微妙でしたが。もうちょっと感動もしくは悲しい気持ちになったらよかったなぁ。

結局、赤虎の目的は個人的なもので(苦笑)、そのためにコンペンションセンター(で、よかったかな?)を爆発してしまうという。
イベント会場でのニコはかっこよかったですね~~~。スーツ姿も似合ってるし。しかし、新人刑事があそこまで素早い動きと銃さばき出来るものなのか・・・(苦笑)。かっこいいからいいのか(笑)。ニコの流暢な英語も聞けたしね。ビルから脱出するために3人で走るシーンも凄かった。炎に追いかけられてる感じでしたが、メイキングで観ても、やっぱりちょっと危険だなぁ。よく大事故が起こらないなぁと感心してしまいました。

メイキングでベニー・チャン監督が、普通は主役が爆発を食い止めるものだが、爆発させたかったと言っていて、それは「24」のシーズン2にも繋がるなぁと個人的に思ったりしました。あえて、爆発させてしまうという。だけど、主人公たちを死なせて終わりにしたくないという監督の気持ちもよく分かりました。この映画はそうしなくてよかったと思いましたしね。ラストは明るく終わりました(笑)。

ラストにちょこっとだけジャッキー・チェンが出てきましたね。昔はいっぱいケガをした・・・みたいな事言ってました(笑)。あなたはケガし過ぎですからー!