根無し草のつれづれ

日々の雑感をひたすら書き綴ったエッセイ・コラム。また引用部分を除き、無断掲載の一切を禁ず。

想起

2010-04-27 21:19:07 | エッセイ、コラム
電車の乗り換え途中で、ふと見つけたこの表示。

「lost and found」

という単語に反応して、キャロル・キングの「ナチュラル・ウーマン」という曲が頭の中で流れ出す。
そういえば、キャロル・キングのこの曲が収録されているアルバム『つづれおり』を買ったのは『トーキョー・ポップ』という映画がキッカケ。
劇中で、田所豊(ダイヤモンド・ユカイ)扮する日本人の青年が、主人公の白人女性のためだけにキャロル・キングの「ナチュラル・ウーマン」をカバーするシーンがあり、その原曲を聴きたかったからだなぁっということを思い出し、更に、そこから

「結局私たちのやったことって単なる“トーキョー・ポップ”に過ぎないのよ」

というような台詞を主人公の白人女性がポツリと呟くシーンにまで僅か数分で考えが及ぶ。

何かを夢中で一生懸命やって、その時は楽しくて考える余裕なんてなくて、でもそれがひとときの夢みたいなもので、実は殆ど実体のないもので、徒労に終わったときには、ふとこの台詞を思い出してしまう。

こういう「象徴」の飛躍と連鎖は妄想癖のある私にはよくあることで何ら珍しいことではないのだが、普通の人もそんな風に夢想が芋づる式に噴出するのだろうか…?


因みにキャロル・キングのアルバム『つづれおり』も映画『トーキョー・ポップ』も良い作品なので気が向いた方はチェックしてみて下さい。

Atelier “Present”Release Party! -その1-

2010-04-27 14:58:44 | エッセイ、コラム

去る25日の日曜日の夜はアトリエさんのライヴに行ってきました。

アトリエさんはヴォーカルのK-coさんとギターのコジマタクヤさんからなるアコースティック・ユニットです。

彼らは03月03日にミニ・アルバム『プレゼント』をリリースしており、今回のライヴは彼らからのファンに向けての“プレゼント”でした。
池袋の「cafe pause」というカフェを借り切った『“Present”Rlease Party at cafe pause』と題されたライヴ・イベントで、ゲスト・ミュージシャンを招いてはいましたが、基本的には彼らのワンマン・ライヴでした。
しかも料金は無し、カフェに支払うドリンク代のみで彼らの音楽を楽しめるという気前の好さ。
まさに「プレゼント」。

ライヴ開始より30分前に会場に着くものの、彼らの目には私の姿が見えない様子でした。
私の容姿を知っている人はよく分かると思いますが(苦笑)、普通は私の姿が視界に入らないということは考えられないのです。
それが彼らの目に入っていないということは、アトリエさんが非常に緊張しているからに他なりません。
彼らが緊張して神経質になっているのが分かったので挨拶するのは止めにしておきました。
席も既に一杯で、隅の方に通されてしまったので、そこから私は彼らを見守ることを決心。
サウンド・チェックで、K-coさんがたまたま私のそばにいらしたので、その時に軽く「頑張って」とは言っておきましたが…。

予定時刻を少し押して、ライヴがスタート。
何やらテレビ局のADさんがタレントさんに指示を出すような画用紙を我々に無言で見せ、今回のライヴのテーマが

「固定概念を捨てる」

であることが提示され、各テーブルに用意されたキャンドルに火を灯すことを促し、最小限度にライトも落とされ、まずはキャンドルの明かりで彼らの世界観を作り上げていっていました。

それから、ライヴのテーマに沿った曲「Take Off All」を1曲演り、ゲスト・ミュージシャンのアニス・ヒソップさんと一旦は交代し、アトリエのおふた方はライヴ・スペースから下がりました。

アトリエさんと仲が良いという彼女のステージはそのことがよく分かる、アトリエのK-coさんもよく行う鳴り物の小道具をマイクのそばに持っていき、曲のアクセントとして生でSEを入れる、ということを多用したヒーリング系のものでした。

アニス・ヒソップさんのステージは今回初めて拝見しましたが、その夜の主役のアトリエさんを引き立てることをかなり意識した構成をしてきた様子が伺えました。
アニス・ヒソップさん曰わく「世界一控え目な唄い手」なのだそうです!!
アトリエさんは良いミュージシャン仲間を持っているなぁっと目を細める想いでした。

そんな感じで会場をシットリとした雰囲気に持って行き、小休止を挟み、再びアトリエさんの登場とあいなりました。


アニス・ヒソップさんのステージは、今回彼女目当てで会場にいらしていた取材者の方が詳細なメモを取っていましたので、その模様は彼に任せることにして取り敢えずアニス・ヒソップさんのセット・リストだけ記しておきましょう。


1、ナーサリー・ライムス
2、マホガニー
3、La la la・ta-ta
4、にわか雨
5、せめて


↓elegant lady
AnisHyssop(アニス・ヒソップ)さん


↓heart-warming tunes
アトリエさん

タイムの花

2010-04-27 02:48:38 | エッセイ、コラム
近所のお屋敷の前を通り掛かったら、「タイム」がピンク色の花を咲かせていました。

レモンのような香りのするハーブのタイムです。

サイモン&ガーファンクルの楽曲「スカボロウフェア」で

♪パスリ、セイジ、ローズマリー、アンド、タイム

と唄われたタイムです。

最近はハーブを植えているご家庭も多いので機会があれば散歩の途中にでも、実物をご覧になって下さい。
淡く可憐で小さな花を付けていますよ。

因みに「パセリ・セージ・ローズマリー・タイム」というハーブの組み合わせに深い意味はないらしく、誘惑を掛ける魔物の誘いにのらないように旅人が唱える呪文らしいです。
日本語では「くわばら、くわばら」っといった意味合いに近いのだとか…この部分の解釈については諸説あるようですけどね…。