『はつかいち』 ぶらり

安芸の宮島の地・・・廿日市を見たまま紹介―独自の好奇心アンテナを張り巡らせて、ビビッと反応したものを紹介します。

可部鋳物師鋳造作品-下ケ浜の鉄燈籠

2020年02月22日 | 鋳物師

 

 

 

 


JR可部駅の近くにある明神公園の一角に覆屋が設けられた大きな鉄燈籠みられる。銘文によると文化5年(1808)に可部の鋳物師三宅惣左衛門延政が鋳造している。平成初年頃にはこの鉄燈籠の木型、土型が二宮産業の資料室に展示されていたということであるが、廃業された現在どこかに保存されているのであろうか。三宅惣左衛門延政は昨日紹介した善徳寺の喚鐘を文化9年(1812)4月に、同年6月に厳島神社反橋の擬宝珠5ケ所を鋳造しており何れも現存している。
江戸期可部町には三軒の鋳物師がいたとされるが史料などによると三宅氏と細田氏が主に鋳造活動をしていたものとみられるのである。詳しくは拙稿「江戸期における安芸国可部鋳物師の鋳造活動」参照(芸備地方史研究第205号・安芸国鋳物師の鋳造活動所収)


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