![Imgp1748s Imgp1748s](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/c2/bbf2cf484110a20c044ae5bf8b1e4e72.jpg)
パイロット万年筆 エラボー SF(Soft Fine);細字 軟
![Imgp1746s Imgp1746s](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/29/a4/acd71e9a11ae272694064a2fb6aab39f.jpg)
YouTubeで話題になったNAMIKI Falconという万年筆。これはパイロットのELABO(エラボー)なる製品の海外ブランド。動画がきっかけで逆輸入。今ではAmazonでも買えるようになっています。
ではエラボーとは。
1970年代に全国万年筆専門店協会から「日本の文字を万年筆でも美しく書きたい」という提案によって、パイロットが毛筆の「とめ」や「はらい」を美しく表現するために、毛筆のような筆圧をかけなくともゆるやかにしなるペン先を開発したもの。そして1978年に初代が発売。現在は3代目が販売されています。
このようにコンバータ付で販売されています。
![Imgp1751s Imgp1751s](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6f/09/0a9b5b49896410d16139683962c36bc5.jpg)
ペン先は独特のカーブ。こんな複雑なカーブは日本でしか作れない、そう思わせる工作精度の高さです。
![Imgp1750s Imgp1750s](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/24/3911c819d7e715f87acdff35d02af7c2.jpg)
拡大するとこのように真ん中あたりで一度折れ曲がった形状をしています。
![Imgp1754s Imgp1754s](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/d5/53a6457352d7a2de13a4fe2c366b3532.jpg)
試し書き。
柔らかい。ここまで柔らかいのは初めてです。
細い毛筆のような感じで、力を抜くと 極細線。筆圧をかけると、かなりの太線が描けます。筆圧なんですが、「ここまで押しつけて大丈夫か」 と躊躇するところまで行っても大丈夫。線が2本になることもなく太い線が描けます。
![Imgp1821s Imgp1821s](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/13/57/37acb3326b03c49eead44df72368dec3.jpg)
インクはシェーファーのブルーを入れてみました。
使いこなしは毛筆と同じ。腕が無いと下手な文字になります。すなわち、筆圧で線の太い、細いに加えて、色の濃淡も変わります。不要な筆圧の変化がそのまま文字に反映されるので、気を抜くととんでもない下手な文字になります。
一方で気合いが入って、調子が良い時には、こんなすごい文字が書けるのかと、自画自賛したくなります。
これは、使いこなしは難しいですが、その時の自分の心が反映されるような、また稽古をすることで文字が上手くなる喜びがある、飽きない味わい深い万年筆です。
好きになっちゃいました。
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