2012年作品。
漫画のTVドラマ化、そしてこの劇場映画が制作された。漫画「ギャル汚くん」と「出会いカフェくん」の2作を基としている。
イベントサークルBumpsを取り仕切り、成り上がりを夢見る純はイベント会場費用の資金繰りに困りカウカウファイナンスから闇金を借りる。さらに、ここから示談金をせしめるため、知り合いの女性4人から恐喝で訴えさせる。これによりカウカウファイナンスの社長丑嶋(山田孝之)は警察に逮捕される。
フリーターの みこ(大島優子)は母親のカウカウファイナンスの借金返済を丑嶋に求められ、さらに母親に売春を持ちかけられ愛想をを尽かし家出する。生活のために出会い系カフェでバイトをはじめる。
警察に逮捕された丑嶋が自分をはめたのが純であることを探り、その分を借金として取り立てようとしていく。そこに純に好意を寄せる みこが絡み、さらに暴走族の総長、謎の凶暴を極める肉蝮が登場。丑嶋はどうなるのか? 純のイベントは成功するのか? みこは売春までするのか?
丑嶋と純とみこ この3人の物語が並行して動き、最後に集約されていくというハリウッド映画のような構成となっています。実際のところ、最初は純を中心としたドラマなのか と思ったくらい、上手く作られています。
社会の裏を描いた漫画、その実写化。従って、リンチ場面もたっぷり。腕を折る、歯を抜く、タバコの火を押しつけるなど、殴る蹴るだけではない痛いシーンがたっぷりあります。また、売春も少女の美人局から、熟女(?)まで、しっかりと描かれています。こういうリンチや売春も金に絡んでいます。
とんでもなく暗い映画になるところを最後の みこ のシーンでリセット。これがあって良かったです。
みこ役の大島優子さんは、垢抜けない、自立できない弱い女の子役。みこが表情が豊かでない、ダサイ女の子という難易度の低い役柄なので、違和感無く見ることができました。
丑嶋役の山田孝之さんも上手くはまっています。無表情の威圧感がなんともいえない。
ちょっと暑苦しい映画ですが、これもあり。変格ハードボイルドとして楽しめます。
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