Karl Bohm Wiener Philharmoniker
1975年から1977年にかけて収録されたベームのブラームス。
当時ベームとウィーン・フィルが来日。レコード会社のマーケティングもあったのでしょうが、ベームという不器用に見える翁がカラヤン ベルリン・フィル以上の名演奏を繰り広げていると言われ、クラシック業界ではベームがブームになりました。来日公演の模様がFMとNHK TVで放送され、私も聴き入って「これは凄い!」と感動していました。
この来日公演とほぼ時を同じくして収録、LP発売されたブラームスです。当時は高価なLPであったので購入を見合わせ、その後CD化され、21世紀に廉価なボックスセットになってようやく入手して聴きました。そしてこの演奏は 今年になって Amazon Prime で無償になってしまいました。これを機に再び聴き直しました。
レベルの高い、高品質な演奏です。私はこの中でも第3番が飛び抜けた名演だと思っています。ぐいぐいと進む迫力、威圧感に圧倒されるばかり。一方で第4番も良くできた演奏ですが、この当時のベームとウィーン・フィルならもっと凄い名演奏ができたのではと、多少のがっかり感を抱いています。
ブラームスの交響曲で私が一番好きな演奏は ブルーノ・ワルター指揮ニューヨーク・フィルのモノラル盤。これは一般の評価も高くないのですが、音質が悪いモノラルの中でブラームスの姿が見えるような気がするのです。美しく かつ 恐ろしく感じるところがある名演奏です。
話をこのベームのブラームスに戻して。
これは名演奏。Amazon Primeにて無償で聴くことができるのがおかしい、間違っていると言いたくなるほどの値打ちがあります。お薦めです。
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