子どものころは「昭和」だった

頭も悪く、体も弱い子どもでした。そんな子ども時代を思い出すだけ綴ります。
頭の悪い、体も弱い子の成長後も書いてみます。

61. お祭り 2

2013年05月20日 | 疎開生活
お祭りに伯母さんの家にはお客がありました。わたしが見たのはお客さんたちが座敷に座っていました。
床の間に近いところには、巡査さんがいました。村には役場の近くに駐在所があり、そこに巡査さんがいました。普段見たことがないので顔は知りません。サーベルを横に置いて制服で座っていました。巡査さんがサーベルを持たないようになったのはいつからか知りませんが、このときはまだ持っていました。

その横には国民学校の先生が座っていました。わたしたち6年生担当の男先生です。伯母さんちの孫たちの先生ではありません。これも驚きで、今も記憶しています。

ほかの客さんは覚えていません。

台所でいとこ(ここの主婦)は天ぷらを揚げようとしていました。鍋に一升瓶から油を注いでいました。その油の色、琥珀色というのでしょうか。まっさらの油の色、いままで何回も揚げた油しか見たことがない私には、その色が忘れられません。こんな油があるんだ!びっくりしたことを覚えています。

この二つがお祭りの記憶です。