『生協の白石さん』

『生協の白石さん』という本を読みました。


東京農工大学の生協にお勤めの白石さんっていう方が
学生さんからのお問い合わせや要望に答える『ひとことカード』に
答えたことが発端のようで、
農工大の学生さんから火がつき、ブログで全国に広がったようです。


この『ひとことカード』、よく見ると私の身近かにもありました。
以前からあったようにも思いますが、
あまり投稿する人もいないみたいで、すみっこにし～～ずかに
おかれていました。

この本、白石さんという方のお人柄がすごくよくあらわれていて、
生協に関する質問以外にも、学生の恋のお話、単位や講義のお話、
そして野球やサッカーゲームなんかに関する質問にも
ユーモアをまじえて、温かく回答されているところが凄いと思います。


これだけがお仕事ではないわけで、忙しい時期は、冷やかし半分の質問もあるかと思いますが、
とても真摯に対応されています。


本書の中や後書き等にも書かれてありましたが、
いまやインターネットで日本全国、いえ世界中の人と話ができますが
それでも若者は、何かさびしさを感じてるのではないでしょうか。
自分書いた一言に、真摯に率直に受け止めてくれた、
そんな自分を受け止めてくれる居場所を探してるのかもしれませんね。

『そんなばかなことにはお答えできません』とか、
『生協の商品に関する内容に限定します』などというコメントをだされたら、
決して、受け止めて欲しい何かを求めていた若者の心をとらえるおとはできなかったと思います。


白石さんから教えてもらったこと、
相手の気持ちになって考えること、
相手の気持ちを受け止めてあげる、大きな心を持つこと

かなぁ～～

とっても、優しい1冊だと思います。