黍生山の村夫子 (きびゅうやまのソンプウシ)

黍生山の村夫子が「蜂を追っかけた」とか「山が笑った」とか言ってます。

薄化粧/厚化粧

2015年01月28日 12時00分00秒 | 日記

今日も2日まとめてです
先ず24日の黍生山 西はそれ程でもありませんが北はよく見えました


午前11時の気温は3.7℃ 


寒いけど御嶽山


中央アルプスが厚化粧


恵那山は薄化粧


大川入山は普通の化粧か


3つまとめて


黍生山で一番進んでいるハンノキ


林道のウラジロの群生


これはシシガシラでいいと思いますが…


問題はこの上下4枚の写真 ウグイスカグラの何なんでしょう
ピンクの蕾は他に一杯あるし 雌雄異花と言う訳でもあるまいし
幾つか有りましたけど 山トンさ~ん! これは何ですか





日曜の25日林道下まで来ると 林道から賑やかな声
声の主は20日に甥御さんを連れて下見に見えた山ガールさん達でした
5日振りの再開です 今日は総勢8名です


11時の山頂は7℃越え


薄曇りで眺望は諦めていたら御嶽山


3化粧 意外に見えました


最後にもう一度ウグイスカグラのこれ 花は有るのに…

付録
厚化粧/薄化粧で思い出した芭蕉の奥の細道
「象潟や雨に西施がねぶの花」のきっかけになった蘇東坡の漢詩


飮湖上初晴後雨  湖上に飮み 初め晴れるも 後に雨ふる
  
水光瀲灧晴方好  すいこうれんえんとして  晴れてまさによく    水面がキラキラして晴れた西湖は素晴らしいね
山色空濛雨亦奇  さんしょく くうもうとして  雨もまた奇なり     向うの山がぼんやり霞んで雨も又いいじゃないか
欲把西湖比西子  西湖をとりて西子にひせんと 欲すれば       じゃあ西湖と西施を比べたらどうなんだ
淡粧濃抹總相宜  たんしょうのうまつ すべて あひよろし       そりゃあ薄化粧も厚化粧もどっちも素晴らしいよ

芭蕉が奥の細道で行きたかったのは3か所
松島と平泉と象潟
その松島は「日本一の風景であって、中国の洞庭湖や西湖にも負けない」とベタ褒めです
一方象潟に芭蕉が着いたのは夕方で潮風が砂を吹き上げ折からの雨で辺りは靄って鳥海山も見えないそこで芭蕉は「雨もまた奇なり」とせば雨後の景色が楽しみだと蘇東坡の詩を引合いに
翌日象潟を堪能した芭蕉は「おもかげ松島にかよいて又異なり、松島は笑うがごとく、象潟はうらむがごとし」と言っています象潟に着いた薄暗い景色が胸を病んで手を胸に当ててうつむいている絶世の美女西施を連想させて「象潟や雨に西施がねぶの花」となったようです