霜恋路日記

【しもこいじにっき】
ロマンチックな名前「恋路」という場所においての出来事です。これは正真正銘本当の地名です。

長楽寺(建礼門院)

2005-03-24 21:39:54 | 随想
 平安時代の延暦24年(805)に桓武天皇の命令により最澄が建立した寺で後の室町時代には国阿上人が時宗に改宗して今日に至る。もともと円山公園の大部分を含む広大な寺域を持った有名な寺であった。大谷廟建設の幕命に境地内を割かれ、明治初年境内の大半が丸山公園に編入された。
 
 寺宝は一遍上人像がある(重文)アゴが長くやせた細長の顔が反っていて目はぎょろりと光っている。これも水晶が埋められている。
 また布袋さんの像で一番古いものがある、自然の笑顔をだし無邪気な笑顔がなんとも言えずすばらしい表現である。泥でできた塑像で1000年以上も保たれていること自体不思議である。

 書院庭園はもみじのきれいな庭園で、ある大きな庭園の試作庭園として相阿弥が作庭したものである。

 源平合戦の壇ノ浦の戦いで建礼門院は入水を図ったが源氏方の熊手で長い髪を掻き上げられ入水できずこの寺に預けられた。ここで仏門に入り平安の滝で修業したといわれている。安徳天皇が身に着けていた御衣で作った仏幡が唯一安徳天皇の形見としてのこってる。

この寺の鐘がいわゆる平家物語に書かれている「祇園精舎の鐘の音」といわれている。

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