霜恋路日記

【しもこいじにっき】
ロマンチックな名前「恋路」という場所においての出来事です。これは正真正銘本当の地名です。

宝清山徳佐八幡宮記④宮中覚書

2005-02-16 20:14:39 | 郷土史
宮中覚書(1240年に記したもの)
1当社八幡宮勧請以来余社と格別也、東門西門中殿は2社大神宮譽田神也、宮中の秘極互に両家嫡子相伝に限るなり、以上4社なり、西は輿玉盬土翁、東は大玉天鈿目以上8社也、玉殿八座の御玉串2尺5寸にして玉中也。
1御畳錦ヘリ8畳
1御褥蜀紅錦4張
1御睡襖飛紋の金緞4覆これ中宮の分、残り4社御畳金襴へり4御服ご装束金襴4褥1御綺帳生絹
1戸帳錦8尺8流
1御廉3間へり甲乙錦釣鈎6鏁紅大總也
1両人宮中出入り8月神事前夜子の刻大歳、夜子の刻御灯8所但し松明也、両人行事畢神宮寺陳にて奉幣、惣て封社ありという、その外出入り停止也、

1御膳8膳「上段・サエカ・アユカ・コンフ 下段・花餅・ニシホ・饗」8社紐あり、その外75これ備える。 右両夜内陳、その外は下段にこれ備える。

御神宝の事
1御玉串葉順年1紀にかわる。※一紀=12支、12年ごと
1奉幣2策調作8本充てる、以上16
1門幌1具 但し錦地
1太鼓は悪魔不浄を祓い清浄の神宝也、表は水徳神、裏は火徳神、天神23尊神表爾也、陰陽両儀動を以ってその徳用を現す。牛の皮を用るは黒色にして北方水也、皮を用いるは河の儀也、それ故皮というは牛に限るなり、外虎皮羊皮云うビヤウ64・72・108に限るなり、打ち始めは753、響きは波なり、波立ては火を生す、火あれば風あり、風あるは聲音備わる、すなわち久遠実虚成る無の神体端的来現す、自然妙用神最上具なり
1鼻長は猿田神、獅子は大蛇化現、便悪心は帰し善心は表爾なり、口伝嫡子相伝なり、竜頭を用いは正直の根元、鉾は神知劒也。

※畳=床の上に敷く敷物ヘリの付いた8畳のもの、平安時代では、ゴザにふちをつけた敷物、薄縁、平安時代の部屋は板の間なので、要所にこれを敷いた。
※褥=いもむし、まつりのうつわ、とうまる。※蜀=ふとん、しきもの ※紐=つなぐ、つなぎ
※内陳=神体を安置してある所、神社の本殿 ※策=札 ※調作=ととのえつくる
※幌=たれぎぬ、鎧の背に負う矢を防ぐもの、
※儀動=作法で動かし ※聲音=鳴り物の音曲 ※端的=はっきり ※妙用=自然と不思議な働きをして神が具現化してくる。※釣鈎=かぎばり状の吊るすもの※御廉=堂の側をいう

(防長風土注進案より一部引用)

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