「弾圧」「一党独裁」などイメージが悪い共産党ですが、国によって、様々な事情があるようです。
私は相当まえから
日本共産党も『弾圧と規制を連想させる』名前が悪すぎる。
日本共産党にも、いい人材がいるに違いないので
①暴力革命の綱領変更
②党名変更
があるならば、支持することがあるかも。
と言っておりますが、それが実現したことはありません。
そして今
沖縄が社民党(旧社会党)・共産党を支持する唯一の場所となってしまったような印象です。ただし例に漏れず沖縄では、みな「無所属」となっているので、だまされないやうおねげーしますだ(笑)。
似た政党として、社民党・共産党・社大党などが共存できるのは
- いい意味では、日本特有の多様性であり、それでも生きていく権利がある、というものですが、(好き勝手な)議論を避ける風潮もみられます。
- 悪い意味では、左翼勢力にありがちな路線議論という、小さな、しかし本人にとっては大きな壁があるからです。これが少数野党を乱立させ、保守勢力の思う壷でしょうか。
▲中国(中華人民共和国)
先に①中国共産党が結党され、②その党が中華人民共和国を建国した、ことに注目したいと思います。
イスラム国家に似ており、①イスラム教というのがあって、②その宗教が国家を作った、のと同じですね。
一応、形式的に中国共産党以外も存在しているようですが、ほぼ一党独裁とみて構わないようです。
中国では総選挙はないけれども、党員になることが出世の秘訣らしく、中国共産党が弾圧と報道規制という恐怖の独裁政治を進めております。
人口は多い(13.8億:近々インドが世界一に?)けれども、世界中を敵にまわして嫌われているのは、中国共産党による弾圧のせいか、それとも長年培ってきた「うぬぼれ」漢族の生き方によるものでしょうか。
党員人数としては、①インド人民党(1億1000万人)、②中国共産党(9000万人)になっています。
ほかの共産国と同様に共産主義だけだと腐敗するためか、部分的に市場経済を取り入れているようです。1930年から5回ほど改称し、1976年以来ずっと現在まで「ベトナム共産党」になっていて、憲法で共産党の一党独裁を標榜しています。
伝統的に北隣の中国とは仲が悪く、北へ遠く離れたロシア(旧ソ連)と関係が深いようです。
ASEAN加盟国(インドネシア、カンボジア、シンガポール、タイ、フィリピン、ブルネイ、ベトナム、マレーシア、ミャンマー、ラオス:10ヶ国)
タイやフランスの支配下から独立をはたすも内戦に明け暮れ、社会主義国ラオスが誕生。1972年に改称してラオス人民革命党となり、憲法によって唯一の共産主義に基づく政党。珍しく海のない内陸国です。
ASEAN加盟国(インドネシア、カンボジア、シンガポール、タイ、フィリピン、ブルネイ、ベトナム、マレーシア、ミャンマー、ラオス:10ヶ国)
フランスや日本の支配の後、1953年に独立しましたが、朝鮮半島同様にベトナムでも代理戦争(ソ連・中国・アメリカ)が繰り広げられました。極端な共産主義を唱える共産主義者ポル・ポトらの恐怖政治が終わりましたが、中越戦争が起っており余波は避けられません。古くはフランスが、そしてソ連や中国やベトナムが関係した複雑な歴史をたどり、1993~2004年までシハヌーク国王(1922-2012)が再即位しました。
今では、シハヌークが退位しその息子「シハモニ」が国王に就任しています(ちょうど今の日本の天皇も退位して皇太子に座を譲るようですね)。
ASEAN加盟国(インドネシア、カンボジア、シンガポール、タイ、フィリピン、ブルネイ、ベトナム、マレーシア、ミャンマー、ラオス:10ヶ国)
500年ほど前からイスラム教やスペインがフィリピンへも進出。
その後フィリピンへ進出した共産主義では、中国派とソ連派が必然的ともいえる内部抗争を繰り返しております。
つまり、イスラム教や共産主義や仏教・ヒンドゥー教が、多くの島にわかれた場所で激しい争いを続けてきたのがフィリピンですね。
ドゥテルテが大統領になってから「共産主義者との和平は次世代までない」とし共産主義者との停戦を破棄しています。
しかしドゥテルテが、たとえ中国共産党が修正主義に走っていたとしても中国との経済関係を重視し、それまでのフィリピンが中国と埋立て関係で対立を繰り返してきたのに、祖父が中国人であることを割り引いてもなおかつ不思議なドゥテルテの中国への接近です。
ASEAN加盟国(インドネシア、カンボジア、シンガポール、タイ、フィリピン、ブルネイ、ベトナム、マレーシア、ミャンマー、ラオス:10ヶ国)
1959年ごろキューバ革命で反米・親ソの路線に転じ、ソ連の支援を受け続けますがソ連崩壊で支援者を失います。その後プーチンが再び支援をし始め、2011年からは、カストロ(1926-2016)が生きているうちに弟のラウル・カストロに譲位したらしく、直後にオバマも宥和政策をとりはじめたのですが、トランプになってから中東やキューバ関係を乱しはじめ、対米関係が再び怪しくなっております。
トランプも高齢とはいえ、更に上をいくラウル。次の若い指導者が望まれており、一刻もはやく「まとも」な国になるよう祈っております。一党独裁。
ブラジルの政権へ閣僚を送り込んでいるようで与党の一角を占め、比率は低いのですが、それなりの存在感をもっております。
2009年憲法で「共産主義」を削除したようで、さらには2013年には「10大原則」から共産主義を削除して、金一族による世襲を明記したらしい。ただし2016年憲法でも「社会主義」は明記したままのようです。
言うまでもなく、「社会主義を装った李氏朝鮮王朝風味」の朝鮮労働党でした。
反人種差別運動でも活動しましたが、どこでも見られる恒例の「路線問題」でソ連派が毛沢東派と対立し、勝った方がまるで「ソ連アメリカ支部」だと揶揄されたものです。
1954年には非合法化され、その後変わったという報告は受けていません。
生きているうちに「譲位」した例
カンボジア国王:シアヌーク→(息子の)シハモニ
キューバ指導者:フィデル・カストロ→(弟の)ラウル・カストロ
日本の天皇:明仁(あきひと)→(息子の)徳仁(なるひと)
ただし1年後の2019年5月に譲位する予定
さてさて、皆様はどう思われますか。