御影堂は「ごえいどう」か「みえいどう」か
「御」を「ゴ」と読むか「み」と読むかの問題。
結論から言えば
阿弥陀如来とか弥勒菩薩などの名称・意味が流派によって異なるのと同じで、寺によって異なるようです。
「御」
〔音〕ギョ(漢音) ゴ(呉音:寺に関係する?)
〔訓〕おん・お・み・おおん
広辞苑第六版
まさか
兵庫の御影石(みかげいし)につられて「御影堂」を「みかげどう」と読む人はいないと思われます(笑)。
「御影堂」ですが、京都では
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- 東本願寺:御影堂(ごえいどう)
- 知恩院 :御影堂(みえいどう)
- 東本願寺:御影堂(ごえいどう)
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と読ませているようです。
この説だと、東本願寺は「呉音」、知恩院は「訓よみ」らしい。
しかし広辞苑第六版によれば
西
〔音〕セイ(漢音) サイ(呉音)
〔訓〕にし
なので、関西大学(かんさいだいがく)が仏教系(つまり呉音)で関西学院大学(かんせいがくいんだいがく)が非仏教系(キリスト教系)ということになり、関西大学が仏教系とは言えないので必ずしも現状に合わず、関西(かんさい)が・関東関西(かんさい)・関西弁(かんさいべん)・関西国際空港(かんさいこくさいくうこう Kansai International Airport)など普通に使われていることからも、「単なる習慣の違い」と言えるのかも知れません。
ということで「ごえいどう」か「みえいどう」かも
寺によって異なる
としました。
みなさんは、「御影堂」を
自信をもって「ごえいどう」または「みえいどう」と読み「寺によって読み方が違う」
としてくださいね。
さてさて、皆様はどう思われますか。