世界には、政情が不安定な地域があります。
単に不安定だけではなくて、何かが起こりそうで不気味な国をも含めると、次のようになるでしょうか。
シリア
内戦が続いています。米露がからむとろくな結果になりませんが、これも独裁者が「国外の協力者に心地いい」ことを述べてまで独裁を続けたいと考えるからでしょう。
同族で血を流すのが正しいとも思いませんが、外国の手を借りるときに悲劇が起こります。
中国
もちろんチベット・ウイグル地域です。
中国共産党は共産主義国らしく、領土を拡張することしか考えていませんが、一方で極端に外国の介入を恐れています。それは次の北朝鮮と同じで、暴力的な弾圧に自信があるからでしょう。
ひょっとして、それしか能がないのかも知れませんし、「それ以外の能力をもった人は粛清されてしまった」ので、今は「残りカス」だけになり、奇妙なことばかりを考える人が生き残りました。
北朝鮮
北朝鮮はアメリカをだませると思っていて、ベトナムでの会談も決裂したのに、まだ「孤高」ならぬ「孤低」の戦いを進めております。
- アメリカは「だまされないよう」一括解決
- 北朝鮮は「だませるよう」に段階的な解決
を唱えています。
韓国は、アメリカに対して制裁適用除外を求めるも一蹴されていますが、米朝双方から信頼されていない韓国は、それでも卑怯なコウモリを演じなければいけません。
こんなとき、韓国は北朝鮮へ特使を送ろうとしているようで、中国を信頼していない北朝鮮は、ロシアに依存しようとします。それが「仲裁者の韓国にはだまされないぞ」とする北朝鮮に通用するかどうか。
たとえ「分断の責任が日本にある」とピント外れなことを言おうとも、こんなみじめな事態を続けた総責任は、南北朝鮮半島(韓国と北朝鮮)にあるのです。「責任はいつも自分ではなく他者にある」という信仰の限界でしょうか。
いずれが「タヌキ」か「キツネ」か、だましだまされの関係が、永遠に続く朝鮮半島です。
ベネズエラ
大統領と暫定大統領が同時に存在します。両者が互いに非難しあっているのは当然で、マドゥロ大統領は最高裁判所に暫定大統領宣言(2019/01)を却下させるなどグアイド逮捕を狙っているようです。日本政府は、「法的に承認したわけではないけれどグアイド暫定大統領(国会議長)を承認した」としています。
2018年12月の物価上昇率が「年率169万%」という信じられないほど極端なインフレの責任はいったい誰にあるのでしょうか。IMFは2019年中にインフレ率が年率1000万%と予測しているとのことです。
アメリカや、中国・ロシアなどの外国をも含めた対立です。このままだと間違いなくシリアの二の舞でしょう。
タイ
一神教が厳しいのは理解していますが、キリスト教内でも醜い対立があり、イスラム教内でも越えられない対立があります。
タイでは2014年に軍事クーデターが起こっています。仏教国のタイですが、過激なところもあります。
日本の歴史でも奈良京都には「焼き討ちにあわなかった寺」があるようで、これは政権に近づかなかった証拠ですね。善悪は別として「比叡山の焼き討ち」などはその正反対の例でしょうか。
しかしタイ仏教やイスラム教国やキリスト教国の多くが、政権に近づくというよりも、政権そのものでした。
こんな中にあってアメリカでは、新教や旧教よりも、それらを否定する人たちが初めてわずかに上回ったとのことです。これは喜ばしい面と不安な面を想起させます。一神教の限界を人が理解し始めたとも言えますが、中国のように自分の利益しか考えないようになるとも考えられるのです。
さてさて、皆様はどう思われますか。