天然ガスで他国を威嚇している一番いい例が、ロシアです。
隣国のウクライナにロシア系が多いという理由で、ウクライナのクリミア半島を勝手に武力併合したのが今年2014年の冬季ソチオリンピック終了直後で、その後世界中から制裁されましたが、その逆制裁として天然ガスの供給を停止すると脅しています。
ウクライナは併合に反発しましたが、ロシアはウクライナへの天然ガスの提供を2014年6月から停止。ウクライナ経由でヨーロッパ諸国へも輸出していますが、影響があるでしょうね。
現在、ウクライナ経由で天然ガスの供給を受けているヨーロッパも交えて交渉が続いているようです。かなり前からウクライナのロシアへの支払が滞っているとするなら、これまた問題ですが、こじれさせたのは一体どちらだったのでしょうか。
その1〔日本経済新聞 2014/10/22〕
その2〔2014年10月24日 Wikipedia〕
原油価格の低下で
ロシアにも事情があり、値上げを提示しているようですが、そもそも天然ガスが原因で、他国を武力侵略したと見られてもおかしくないロシア。
私たちは、このように
ガスや食糧や資源を武器にして、他国を威嚇する国家が存在するという事例を目の当たりにして、十分にこれに備えておかねばなりません。ロシアや中国がこれに該当します。
農作物に関しては、
気候変動による凶作以外では、害虫や野生動物による食害が最大の問題でしょうか。
食糧、とくに農作物は、付加価値が低いものが多いとは言え、もっとも大切な産物でもあり、その国の国民が生きて行くために不可欠、なければならないものです。
問題点のいくつかは、次のようなものでしょうか。
- 各国が食糧自給率を一定のレベル以上にしなければならないこと。
- 危険をともなう農薬や機械化によって農業大国となった国が、農作物を輸出したい気持ちは理解できるとしても、これでロシアや中国のように他国を威嚇手段にしてはいけないこと。これはその他の産物と決定的に違うことです。
- このためTPP交渉が難航しているのも納得できます。この威嚇をなくすために「同盟」というものが存在するのでしょう。したがって中国が今の一党独裁のままでTPPに加盟することは、あり得ないし、あってはならないのです。
さて食糧難をふせぐための「食害」をなくす方法ですが
人間が栽培している農産物が、人間にとっておいしいから野生動物や害虫にとってもおいしいのでしょう。
折からの激辛ブームがいつまで続くかわかりませんが、甘さだけを追求するという幼児発想から飛び出て、辛さの中に旨さを発見しようとする試みならば、私は大歓迎します。
ただし御存知の通り、辛味と甘味をちょうどいい割合で徐々にふやしていくと、やはり辛くもないし甘くもない状態が続きますが、しつこい味になること、言い換えると複雑な味を装いながら、とんでもない塩分や糖分が含まれる可能性が高くなる、ということです。
これを知ってか知らずか、人には単純な味を求める傾向もあるようです。できるだけ素材の味を活かす和食の魅力が見直されてきて海外でも話題になりつつあります。水の問題もあり一朝一夕には解決しないことですが、飽食の蔓延で食糧難がやってくるかも知れない時代にあっては、一つの進むべき道なのかも知れません。
さてこの激辛ブームが後押しした地方再生の農業がある、というテレビ番組を見ました。
ガイアの夜明け(BSジャパン 2014/10/23)では、京都などの過疎地で、誰も手掛けなかった海外の激辛野菜を栽培し始めたとのことです。その野菜の名前は、
共にとてつもなくも辛いナス科トウガラシ属の植物で、一番の利点は
食害がない
ことらしい。それはそうでしょう、野生の猿でも、虫でも、こんな辛い野菜の葉っぱを食べることなどできそうにありません。これが究極の食害回避方法かも知れません。
通常の農産物では、野生のシカ・イノシシ・サル・ネズミ・リス・野鳥などが食い荒らすため、農薬をつかったり、電気が流れる網を周囲に張り巡らすなど高額負担が問題になっています。
高濃度の農薬を使っていた時代には、野生動物さえ避けた農産物を人類が食べていたのでしょうが、健康志向で農薬が見直されて、低濃度で効果のある農薬がどんどん開発され、おかげで害虫は少しは減ったでしょうが、人間と同じ哺乳類がこれを見逃すはずがない。
ということで農薬開発と食害回避が懸念問題でした。
そこへ登場したのが「野生動物は嫌うけれど、人類が喜んで食べる野菜の開発」で、その一つがメキシコなど中米原産の辛い野菜でした。
辛いことが発汗作用をもたらし新陳代謝を促進するという利点だけではなく、このように野生動物による食害がないために、農薬が不要だとは驚きます。
もし更に上を行くならば、生のママならとても辛くて食害がないけれども、焼いたり煮たり蒸したりして火を通すと、がくんと辛味が減るような野菜ならば、もっともっと普及して、世界の食糧難を少しでも減らすことができそうに思います。
グルメ番組でも、すでに「あっ、あまりあまくない~」とか「品のある甘さ」とタレントに叫ばせて「甘味」だけを追求する幼児番組からは、ようやく脱しつつあります。
一方、塩分にも問題があるとのこと。
■塩分過剰の問題
マウス/ラットの実験段階とのことですが
塩を与え続けて、あるとき停止すると、脳に「麻薬を求める時に出るたんぱく質に似たあるたんぱく質」が増加していることを発見したとのことです。
これは人間でも塩分の摂りすぎでナトリウム依存症に陥る可能性があることを示しているといいます。
:「病の起源第2集」NHK総合 2013/05/26
こちらも参照して下さい〔Wikipedia〕
たしかに
濃い味の食事を続けると、無意識のうちに、どんどん濃い味を求めるようになりがち。これは薬物依存症に似ているのでしょうか。塩分を断つと禁断症状が出るのでは、少々注意が必要ですね。
そういえば塩分控えめ食事を強制的に食べさせられている内臓疾患の患者には、倦怠感がただよっています。
塩の摂りすぎ→高血圧→脳卒中
に因果関係があるならば、私たちは十分に注意しなければならないようです。
■塩分不足の問題
一方、塩分の重要さが強調されている現代でもあり、塩分が不足することによってもたらされる様々な症状が報告されています。
こちらによれば塩分不足で表われる症状として次のようなものがあるとのこと。
めまい 食欲減退 脱力感 精神障害
ただし上の症状は、塩分不足以外でも大いにあり得ることなので、目安程度と思ったほうがいいでしょう。
これを知ると、どんどん塩分を摂らねばならないとなるのですが、一方では塩分の摂り過ぎも深刻な問題を起こすのです。
つまり、糖分・塩分ともに、多すぎてもいけないし少なすぎてもいけない適切な量を、一生摂り続けなければならない、ということでしょうか。なかなか難しいところですね。
食糧難の問題から、最後には、塩分の過剰摂取と、塩分不足による障害の問題にまで発展してしまいました。
もしも、
辛味(からみ)を多用することで、砂糖や塩の消費量の上限を抑えることができるとしたのなら、野生動物の食害がないゆえに、食糧難の解消に役立つ可能性があるし、人間にとっても健康的ですから
これとない健康法ですね。
今のところ、辛味成分が多い野菜が人体に与える害については、まだ聞いておりませんが、カプサイシン摂取で年から年中怒り狂っている隣国のような辛味過剰摂取には気をつけたいものです(大笑)。
医者ではないワタクチメ「はと」の説ですので、全面的に信用なさらないようおねげーしますだ(笑)。