カンムリワシ、ワシは名ばかり、言うばかり

20年前探せばカンムリワシがいて、10年前そこにはカラスがいて、いま両方ともいません。よって最近ではそれ以外の話題に。

台湾の海域占領

2014年07月28日 08時28分07秒 | 海外

気楽なもんですが、通常ならば

中国が勝手に何の根拠もなく、ある島の領土権を宣言し、それには根拠がないと他国が反論すると、これまた根拠なく情緒的に、禿げしくいや激しく反発するのが中国。

横取りしようとした時に他から文句を言われると、「神聖にして議論の余地がない中国固有の領土」となってしまうのが落語のようでおもしろい中国共産党の本質。

これら他国の主張は当たり前の反応であり、中国が、誰とも対話することなく、一方的に「歴史的に不可侵の中国固有の領土」と勝手に宣言するのですから、開いた口がふさがらないのがアジア諸国であって、その反論には十分な妥当性があります。

 

しかし、唯一、中国がだまっている場合があります。

それは台湾が領土を主張するとき。

通常ならば、ある国が中国と重複する領土の自国所有宣言をすると、真っ先に反論するのが中国〔反論しないと相手の主張を認めたことになるからすぐに情緒的に反発する〕ですが、そのある国が台湾の場合、なぜか中国は黙っています(笑)。

黙っていることが「共産党内で意見が一致していないために、通常のようには激しく反論できない」証拠となるでしょう。


もちろんこれは

台湾を中国の領土だと考えている

からであり、これまた中国の自分勝手な根拠のない妄想でした。

自国の領土である台湾が

自国が主張する領域と重複する地域を領土だと宣言することは、当然中国の国内問題になるらしい。これまた、あ然とする論法。

だまし・偽り・計略の伝統が生き生きと光っております。

 

わかりやすい図を描いてみました。 

組織Aとしては

影響力があると思っている組織の言動には比較的温厚であり、とくに自分が対立している組織Bに対して、そこがちょっかいを出すとき、それが組織Aの役に立ちそうな時には、どれだけ影響力があるかを判定する上で大切ゆえ、黙って推移を見守るのが筋道。

ただし私は、アジアの現状に対比させて、この図が

中国と台湾、そしてフィリピンやベトナムやインドネシアや日本

のことを暗示している、などとは決して言っておりませんので、誤解なきやうおねがひいたします(大笑)。あくまでも対立構造を一般的に説明するための図であります。 

 

ハワイに拠点を置くシンクタンク「東西センター」のデニー・ロイ氏は、「台湾政府は、領有権を争う当事者の中で、台湾だけが中国に妨害されないということを理解している」と指摘。「そのため、太平島の施設整備は、中国からの批判を恐れることなく自由に行うことができる。必要なら、中国は台湾の駐屯地を守るだろう」と続けた。:REUTERSロイター 2014年05月26日13:34JST


台湾も、中国に反発したり接近したり大きく振れていて、難しいところですね。

同じ中国語をしゃべる連中(蒋介石など)が戦後毛沢東の共産党に追われて大挙して台湾へ逃げ込んだことは確か。

その後中国大陸を代表するのが「中国共産党が建国した中華人民共和国」だと世界が認めさせられたのは事実。

しかし、台湾が中国共産党の領土だという根拠は、どこにもありません。 

中国共産党が中華人民共和国を建国〔1949年〕したのだから、台湾が中華人民共和国の領土だというのも、まったく成り立たない論理。

太平島(たいへいとう)はスプラトリー諸島の北部にある同諸島最大の島で、台湾がここの領有権を主張しているほか、フィリピンとベトナムと中華人民共和国が自国領土だと主張しているようです。

台湾としては、中国の陰謀で国連から追放〔1971年〕されたけれども、中国とは別の国であるという毅然とした態度を取りながら海域の領有を宣言すると、間違いなく中国に邪魔されるからでしょうか。中華人民共和国の「台湾は中国の一部」という怪しげな論理を当面、巧みに利用しようとする姿勢でしょうが、微妙なところですね。


私の個人的な意見ですが

中国大陸から台湾へ逃げ延びた人はたくさんいますが、オランダ占領以前から台湾が中国の領土だったという証拠は何もない、と思います。

中国は、大昔から台湾のことなど無視していたのに、中国共産党が中華人民共和国を建国し、国民党を大陸から一掃し台湾へ追いやってから、台湾が自国の領土だと言い始めているようです。

資源が埋蔵されていることが分ってから突然領有を強硬に宣言し始めた、尖閣、スプラトリー、パラセルのことは、もう誰もが分っていますね。

世界の国々も、中国が似たような汚い言動を繰り返していることに、ようやく気がつき始め、中国人による進出や中国製品の政府調達品への認可を抑制・削減する国が増えるなど、ようやく中国包囲網が完成しつつあります。

中国としては、北朝鮮が思い通りに動かず離れつつあり世界中から敵視されつつある中では、韓国が唯一たよりであり、習近平も北朝鮮より先に韓国を国賓として訪問〔2014/07〕しています。

韓国の対応も、3ヶ月前にオバマが訪韓〔2014/04〕した時とは、まったく異なっていたように思われます。

中国としては、韓国を米国から引き離し、もう後戻りできない状態にもちこみ、やがて南北を強引に統一させ、朝鮮半島全体を属国化させたい、そういう意向でしょう。

ただし韓国内にも、中国を警戒する声は依然として存在するようで、もう千年以上にわたって微妙な立場にある朝鮮半島の深い悩みをあらわしています。

自ら蒔いた種とはいえ日米から徐々に離れ、民主国家風味をただよわせていた韓国は、やはり本質を隠せないのか、独裁体制の中国に限りなく接近中です。

★★★ 年から年中ケンカ・対立に明け暮れる朝鮮半島人は、やはり独善的な抑圧支配に安心を感じるのでしょう ★★★

その方が、やむを得ないとはいえ、まとまりやすいからです。これは現在の中国の体質とそっくりですね。

注目し続けたいと思います。

 

近年、台湾から観光客が日本へ押し寄せていて、中にはトラブルを引き起こす人もいますが、これはすぐまえに大陸から台湾へ渡った中国共産党ヨイショ組で、台湾人とは言えない、つまり中国人が台湾人を装っている可能性が大と把握するほうがよく、日本人はきちんとこれを見分けなければなりません。


今回は、尊大な自説に都合が悪ければ、すぐさまこじつけの反論をする中国ですが、中国が黙っているという特徴から分ってくることもたくさんあるという証拠としてあげました。

私たちは

あるマスメディアが自社の利益確保のため、どうしても伝えられないことがあると見抜かねばならず、一方的に洗脳されないために複数の報道企業からニュースを受け取りましょう

例えば、NHKテレビだけではダメだし、フジテレビだけでもかたよってしまうし、テレビ朝日だけに洗脳されてもまずいし、TBSの信仰だけでも危うい、そう考えたいものです。

私たちは、あるマスメディアが発信するニュースから、その社が発信しない内容が何であるか、伝えないゆえに見えてくるそのマスメディアの本質、を理解したいものです。

もしマスメディア側が

「伝えないことがバレたらまずい」

と判断すると、その社は、何かを発信するでしょう。その時「妙にある国や企業を擁護するような言葉で誤魔化している」と発見できたなら、もうこれは立派です(笑)。

たとえば、ですが、マスメディアが

    • 昔からの大切なCM契約先ゆえにその企業の汚点を報道しないとか
    • どこかの国と密約を結びその国に不利なニュースを発信しないとか
    • どこどこを刺激するから、これこれのニュースは報道しないでおこうという危うい自主規制をする

などですね(大笑)。

  

さて混沌の情報社会を、今日も乗り越えてゆきましょう!

 

 

  


 

 


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