米トランプ政権の周辺で辞任・解任が続き、5月には大統領弾劾のための特別検察官も任命されました。
- 安倍政権の不祥事の場合、「自公が大勝したため気が緩んだ」ものと思われ、都議選(2017/07/02)でもそれが、あらわれました。
- 米トランプ政権の場合、「大統領の資質そのものが発端」のようで、1つや2つならまだいいのですが、無数の低レベル問題をかかえており、近年まれに見るほど「無知・統治能力を欠く」トップのようです。
どちらも新しい受け皿を考える段階に来ましたか。
- 安倍晋三の場合、しぶとく見えるものの簡単に辞任するでしょうが
- トランプの場合、無効となりそうな大統領令を乱発して徹底抗戦か。
米トランプ大統領周辺の辞任・解任〔×:解任、▲:辞任、○:任命〕
2016/11/18 辞任▲ クラッパー米国家情報長官が辞表(辞任は2017/01)
2017/01/20 解任× イエイツ司法長官代行を解任(僅か10日間の運命)
2015/02/10 辞任▲ タルーロFRB理事(64)が4月初めに辞任
2017/02/13 辞任▲ フリン大統領補佐官(国家安全保障)が辞任
2017/02/17 辞退△ ワーウォード退役中将にフリンの後任を断わられる
2017/03/08 辞任▲ ダニエル・ラッセル国務次官補(3年半東アジア担当)
2017/03/11 解任× バララNY連邦検事が解任される
2017/03/31 辞任▲ ケイティ・ウォルシュ次席補佐官が辞任
2017/04/06 解任× バノン首席戦略官をNSC常任委員から外した
2017/05/13 解任× コミーFBI長官を解任
2017/05/17 任命○ ミュラーを米司法省が特別検察官に任命
2017/05/18 辞任▲ マイク・ダブキ(47)米WH広報部長が辞表
2017/06/01 辞任▲ マスクが大統領助言委員会の委員を辞任
2017/07/19 辞任▲ ショーブ倫理局長辞任(2017/07/06発表)
2017/07/22 辞任▲ スパイサー報道官8月一杯で辞任
これだけ辞任・解任が続くと、国の仕組みが違えども、中国共産党の粛正を連想してしまいます。
- これだけ辞任・解任が続くとトランプ政権でも「ヨイショ人間」のカスばかりが残っているような印象さえあります。
- 一方、文化大革命・天安門事件であまりにも無数の人間を粛正・殺害し過ぎたため、今の中国共産党幹部が「ヨイショ人間」のカスかその末裔ばかりになったような国家運営が見られます。
特に重大だったのが
例の「大統領自身が部下による捜査対象になっているかどうか」で有名になりましたが、この結果、ミュラー(モラーとも)特別検察官が任命されました。
最近2017/7/22の報道では、トランプが特別検察官の権限を制限しようと試みるなど、迫り来る自分への危険を払いのけようとしているように見え、「座して死を待つ」ではなく必死で対抗策をとろうとしますが、その対抗そのものが司法妨害なのでした。
これにも驚きました。例によってトランプは「スパイサーを交代させようと考えていた」とし、スパイサーの登場も減ってきたようですが、これは辞任を匂わせていたための後日談のような気もします。
任期中は美しい話をしていますが、これまでの経過を知っている人ならば、スパイサーが辞めるであろう9月になればトランプが何を言っているか分からないくらいは、理解しているでしょう。
先にダブキ広報部長が辞任(5/18報道)しており、この空席に上司としてカラムッチを起用したことに抗議して(ソリがあわなかった)スパイサーが辞任したものと思われます。
もう末期的症状をみせており、トランプは弾劾されることでしょう。
- 特別検察官の権限を制限する試みなど、司法妨害の明確な証拠。
- あり得ない自分自身を恩赦できるか検討するなどの異様な言動。
私は、ミュラー(モラー)特別検察官が任命された2017年5月ごろ
ある人に「トランプは弾劾されるでしょう」と言いましたが、言われた人はビックリしていたので、その反応に私のほうがビックリしました。
トランプの弾劾など「どうでもいい」という日本人は多いのでしょう!
さてさて、皆様はどう思われますか。