カンムリワシ、ワシは名ばかり、言うばかり

20年前探せばカンムリワシがいて、10年前そこにはカラスがいて、いま両方ともいません。よって最近ではそれ以外の話題に。

~から帰ってきた

2016年03月04日 02時35分37秒 | 似た言葉

▲から帰還

■から脱出

どちらも似た意味があり、「~から帰ってくる」という「帰還」と「脱出」ですが、この▲と■には何が入るでしょう?

正解は

  • ISS からの帰還
  • IS  からの脱出

でした(笑)。

ISSISは、略号としての文字は似ていますが、内容はまったく異なっています。

  • 今でも地球を周回しておりますが、かつて私は、ISSを、夕暮れ時に肉眼で観察したことがあります。すごい速さで動いていて、全天を一直線に駆け抜けるのに2~3分ほどだったと記憶しています。事の性質上、夕方か明け方でしか見ることができない「点のような移動物体」で、深夜には太陽の反射がないので見えません。詳しくはこちらなどをどうぞ。
  • 過激派組織IS(イスラミック・ステート)は、テレビでしか見たことがありませんが、あまりにも残酷すぎるため、EUの「人道的」難民受け入れにつながったのでしょうが、①難民が多すぎたために「人道的」に強制送還しようとしていること、②なぜこういう難民を生んだかの欧米の反省がない、ことが悲惨な状態を続けていることにつながっているようです。これを私は宗教戦争と呼ぶことにしています。事実受け入れ先でトラブルが無数に発生しており、イスラム過激派によるテロも多発しています。ものすごい数の犠牲者〔死傷者・難民〕を出し、なおかつ武器製造者・武器商人を儲けさせるだけのこれら紛争を、はたして止めることができるのでしょうか。

略号の意味は

  • ISS〔国際宇宙ステーション〕 International Space Station
  • IS イスラミック・ステート 〕 Islamic State

でした。

  • ISSで1年もの長期に渡って生活する人も見られますが、やがて必ず地上へ戻ってきて、かなりの「リハビリ」期間が必要とのこと。
  • ヨーロッパからISへ参加する人も見られますが、あまりにも前近代的組織であることを初めて知り、母国へ戻ってこれる人は幸運としか言えません。この人たちにも「リハビリ」が欠かせません。

ISSは

将来の有人火星探査などの惑星探査に備えてのデータ集めと訓練をかねており

ISは

現在の「規制がなく腐敗した」ヨーロッパ社会から「規制があり腐敗した」集団へ飛び出す若者がたどり着くイスラム過激派集団のこと

両方とも、「戻って来る」という共通点があります。一方は予定された十分なデータを携えて、そして一方は夢破れて山河あり・・・・・・。

現代のヨーロッパが

病んでいることの一つとして、取りあげられるのが、若者のIS志願。

そして、この志願から夢破れてヨーロッパへ帰ってくる「ある意味で恵まれた」人たちは、大きな壁を乗り越えなければなりませんが「深く人生を考えるチャンスを得る」でしょう。

ヨーロッパの賢人たちは、

これらの大いなる不幸を生んだ現代ヨーロッパ社会の問題点を、まだ見えていませんが、きっと掘り起こし始めるに違いありません。

自ら原因を作り出した「植民地獲得合戦で残した大きな歪み」が、今ヨーロッパへブーメランのごとく戻ってきています。これをしっかり受け止めることこそ、「歴史の直視」につながります。

もちろん、この場合「歴史の直視」とは、自分の汚点をひた隠しにし、自国民が自国の歴史を知ろうとしてもこれを罰則付きで固く厳しく禁じている中国や朝鮮半島が言う「歴史の直視」でないことは、明らかです。

ヨーロッパでは

EUに残留するか、それともEUから離脱するか、それ以前にイギリスから独立するかイギリスに編入を求めるか、に加え、いま難民問題をかかえており、解決の糸口さえ見えません。

アジアでは

朝鮮半島がもう長い間分断されたままで、いつまで経っても危険な暴発の恐れをかかえていますが、はやく北朝鮮が崩壊するほうがいいのか、それともこの分断状況がずっと続くほうがいいのか、意見が分かれております。折しも国連による北朝鮮制裁がより強化され、文字通り危ない段階に入ってきました。

これらを見渡していると

「難民や空爆を含めEU離脱かイギリスから独立するかの問題」がヨーロッパの深刻な問題だとすると

中国のあまりにもひどすぎる横暴と北朝鮮の暴発危険をかかえ、むしろ両天秤にかけていると自負している危うい韓国の立ち位置などが、東アジアの深刻な問題なのでしょう。

今回の引用先:

AFP 2016年03月02日〔ISS〕

NHK 2015年11月12日〔IS〕