誰にも醜聞があります。本人が否定しようが、肯定しようが(笑)。
ここでは最近の「中国の醜聞」を集めてみました。必要な方のために出典も明示し、あればリンクも用意しています。
ほとんど同時期にアメリカを訪問したのが
- ローマ法皇
- 習近平中国国家主席
でした。これほど見事に意見がわかれるニュースはありませんね。つまり習近平の訪米が
- 大成功だったと讃美する系統
- みじめな失敗に終わったとする系統
のことです。どちらの日程が先に決ったのか分らないのですが
演出も考慮したとして、アメリカ国民がほんの少し早く訪問を開始したらしいローマ法皇を熱狂的に歓迎したのにくらべて、国賓であるはずの習近平の影が薄かったようで、皮肉でしたね。
誰の目から見ても明らかなことですが、最近の中国の横暴からすれば、単独で訪米したとしてもみじめな結果でしょうから、ローマ法皇のせいにできる今回の同時訪米のほうが、良かったのでしょう(笑)。
まぁ従来の中国共産党から類推して
- 「ど厚かましいこと」で有名な国
- 「宗教はアヘン」とする国〔現実の弾圧支配者は、共産主義・宗教を、利用あるいは否定する〕
ですから、
事前に、ローマ法皇の日程をずらすよう要求したはずですが、かといって、自分の訪米日程を変えること能わず、みじめな結果になってしまいました。
訪米などしなかったほうがよかったのかも(笑)。
国連での中国・習近平の演説にも、笑いました。
国連を尊重し国際法を大切にすると言いながら、平気で国際法を無視する姿勢は、中国やロシアに特有の3枚舌でした。もちろんアメリカ製のひげ剃りは4枚刃かも知れませんが(笑)。
南沙諸島あたりで国際法を無視しながら国連で国際法を大切にすると言える中国のど厚かましさは、吉本新喜劇よりおもしろいと言えます。
この根拠としてあげられるのが、自分勝手で誰も認めていない国際法違反の「主権」主張です。
「自分の領土だ」と言いさえすれば
国際法などに触れる必要がない、とみなすその姿勢が、批判の的なんですね。関係国と話し合うという姿勢はまったくなく、とにかく勝手に領土宣言して、かってに領土にしてしまう手法は、中国の古代史のようで、大きな違和感をもちます。
自分にとって都合がいいときに国際法を持ち出す、という精神構造に注目する必要がありますね。
これは
国際法に違反して、ウクライナ領クリミア半島を当該国(ウクライナ)の要請なく勝手に武力占領しながら、アメリカのシリア空爆が当該国(シリア)の要請がないので国際法違反だとするプーチン(ロシア)
つまり、ロシアは合法でアメリカが不法だとする、ロシアの姿勢と瓜二つですね。
どんなにひどいことをしてもシリアの「アサド(あさど)政権」を利用したいロシアの狡猾さがみごとに表われています。
ただしロシアがアサド政権を支援しているとは言え
沖縄民謡「安里屋(あさどや・あさとや)ユンタ」を支持する、とか、ロシア人が沖縄の国際通りの終点である「安里(あさと)交叉点」付近をうろついていた、という意味ではありませんので、念のため(笑)。
一方、アメリカはアサド大統領の退陣を要求しています。内戦状態ですから統治能力を欠くというのです。
ならば
シリアのアサド政権に反発しているIS〔イスラム過激派組織〕を空爆するというロシアの声明は、アメリカの方針とも一致するのではないか、とも思われます。
そこが 2015/09/30 あたりから初めてシリアを空爆し始めたロシアの声明「シリアのISを空爆」に対するアメリカの疑惑声明「ロシアの空爆には別の思惑が」に表われています。
もしもアメリカの論調をそのまま引用するならば
ロシアはISを空爆するように見せかけて、シリア西部に爆撃機などを結集させ、ISとは別の反政府勢力を空爆しているのではないか、というものです。
これはシリアの内戦状態を理解していないと分りにくいことで、まずアサドが一応シリアの政権を握っていましたが、あまりにもひどい弾圧を繰り返すので、反政府勢力がいくつも生まれ、これらが互いに「反アサド」を装って戦う始末で、これにIS〔イスラム過激派組織〕が加わるという、内戦状態です。長い中国の歴史では、こんな状態はいくつも見られました。悲壮な見方をすると、現在でも「中国は内戦状態」だとも言えます、ちょうど朝鮮半島の南北が休戦状態あるいは内戦状態なのと同じで。
よってアメリカとその有志連合(外国勢力を含む)は
ISを空爆することがアサド政権を利するのではないかと躊躇しています。
一方ロシアは
アサド政権が崩壊したあとのシリアの支配を優先して考えているようで、空爆によってアサド政権の味方をしているように見せかけ、圧倒的にアサド側が勝たないよう配慮しているようです。
かくしてアメリカもロシアも、諸外国も、
このように中東の泥沼にはまり込んでいる状態です。そしてこれに留まることなく、そこから多くの難民が命がけでヨーロッパへ押し寄せるようになり、これが商売になると見たブローカー(国籍は多様か)およびその手下が巧みに違法難民を増やしています。一旦は受け入れに積極的だったEU諸国でも、意見が分かれ、しかも難民が多すぎるため制限し始めているようです。
これらはすべて
一神教(キリスト教やイスラム教)が存在していることから必然的に出てきた問題ではないか、と私は考えています。自分の宗教が世界で一番正しい、とする一神教ですね。
そういう意味では、中国での共産党も同罪であると言えます。近く起こりそうな中国共産党の崩壊によって中国難民が海外へ押し寄せないことを願い、できれば中国人は国内に留まり、まともな国家の建設に尽力していただきたい、そう念じております。
また習近平は第二次大戦での「戦勝国」も装いました。
中国では、例によって歴史をねじまげていて、中国共産党の権限でもって、異なる解釈を許しておりません。
実際に旧日本と戦ったのは当時中国を支配していた蒋介石の国民党であり、中国共産党は端のほうで蒋介石が疲弊するのを見守っていただけでした。事実日本が降伏したあとで蒋介石に戦いを挑み蒋介石を台湾へ追いやり、かろうじて全土を支配しました。戦勝国は蒋介石の国民党だったのです。
にもかかわらず、まるで自分が旧日本と戦った「戦勝国だ」と言い張るのが、歴史を塗り替えるのが得意な中国共産党でした。
そしてそれが間違っていると指摘されると、逆ギレして「歴史を直視せよ」という始末。どっちが「歴史を直視」するべきなのでしょうね。この信じたことだけが正しく、その他は間違っているとするだだっ子ぶりには、もう手が付けられません。
ただしアメリカについて心配なことも
演出でローマ法皇を熱烈歓迎したのでしょうが、イスラム教国との関係を考えると、アメリカの限界を見た印象が残ります。
アメリカの大統領が就任時に宣誓するとき、「聖書」に宣誓する人がいることを根拠に「アメリカのどこに宗教の自由」があるのかと疑う人は多いでしょう。二枚舌~三枚舌とされるゆえんです。
宗教に関してヨーロッパをみると
「宗教の自由」を守るために、イスラム教を強調するものと見なして公の場所でのブルカなどのかぶり物を禁じているフランスをあげるべきでしょう。
「宗教の自由」と称して強い方が勝ちだと言わんばかり好き勝手に行動させるアメリカでは、自分を守る自由を尊重するため銃規制もできないまま人種偏見の風潮と共に残虐な事件が頻発しています。
同じ「宗教の自由」を守ることでさえ、
アメリカとフランスではこれだけ違うのですね。
中国が宗教を完全に否定していて論外だ、とする根拠です。とにかく中国共産党は「反論」「反対」を許さず、批判勢力を徹底的に排除・弾圧していることをお忘れなく。
こういう中国の実態にまったく触れないで立派ぶる「進歩的」な人の薄汚さが、どうも気になりますね。言わなくてもお分かりでしょうが、大江健三郎とか翁長雄志(沖縄県知事)など、枚挙にいとまがありません(大笑)。
シリアやアフリカからヨーロッパへ押し寄せる難民についても、
宗教によって対応が異なります。キリスト教徒とイスラム教徒でまったく扱いが異なることこそ、「難民がヨーロッパへ押し寄せること自体」よりも一層深刻な問題である、と私は心配しています。
その時々の発言に注目するのは、「どうでもいい」と思っている人よりはマシなようですが、長い期間にわたる発言の紆余曲折に目が行き届くならば、もっとすてきですね(笑)。