カンムリワシ、ワシは名ばかり、言うばかり

20年前探せばカンムリワシがいて、10年前そこにはカラスがいて、いま両方ともいません。よって最近ではそれ以外の話題に。

中国に関する醜聞 04

2015年05月30日 04時16分15秒 | アジア

誰にも醜聞があります。本人が否定しようが、肯定しようが(笑)。

ここでは最近の「中国の醜聞」を集めてみました。必要な方のために出典も明示し、あればリンクも用意しています。 


中国共産党の「党に心を渡す」運動の大罪 

中国人は文革のとき、かつて全国民が提出した自己反省書にもとづいて、処罰された。

どうしてこんな状況に陥ったのだろうか。私は、伝統的な封建思想のせいだと思う。そのほかに、国民党と共産党がソビエトの強い影響を受けたことも関与しているように思う。例えば、告白制度 - ソ連はロシア正教の影響を強く受けているが、ロシア正教にもカトリックと同じような「告解」がある。これが変じて、「自白、検証」という制度になった。それが東方の貧困、愚昧と結合して、強大な閉鎖力を生んだ。 

中国大陸では、1950年代に、「党に心を渡す」すなわち党に忠誠を示して、何でも正直に告白する、という運動が実施された。当時、みんな共産党を信頼していたので、思想上、行動上の過失をすべて党に告白した。共産党はそれを賞めて、過去のことは一切追及しない、と約束した。 

しかし、共産党はその約束を破った。皆の告白を個人ファイルに入れて人事部門が管理し、必要なときにそれを取り出して、人をおとしいれる材料に使ったのだ。それ以来、人民は一切正直な話をしなくなってしまった。自分を守るために、嘘を言うしかない社会になった。 

文革当時には、ほとんどの人が、「検査」すなわち自己批判書を書かされた。当時、町じゅうにこういう看板が出されたという。

「検査を代書します。一般検査は五毛、もっとも深刻な検査は一元」。

つまり、嘘を代わりに書くことが、商売になったのだ。小さな嘘なら、値段も安く、大きな嘘は高い値段で取引された。 

嘘が商売になるとは、誠に不思議なことだが、共産党は干渉しないどころか、党の幹部すら、人に頼んで「検査」を書いてもらった。「検査」の書き方にも一つの公式ができており、うまく公式どおりに書かないと、検査にパスしない。「検査」に失敗して、多くの人の首が実際地に落ちた。 

当時、小平も、「検査」を何回も提出させられた。彼は華国鋒に対しても二回「検査」を書いている。要するに、騙し合いである。人民が恥知らずなことをやるのを、励ましているかのようだ。文化大革命は、中国文化の中にあったもっとも暗い面をきれいに洗い落とした、と言う一人もいるが、私は逆に、さらに悪い面を付け加えたように思う。 

: 柏楊(ポーヤン)「醜い中国人」張良澤・宗像隆幸(共訳)光文社1988/06/25 12刷発行  


以上で、現在の中国が「だまし社会」に陥った流れをよく理解できたと思います。

「正直に告白書を提出しなさい。これをもとに過去を追求することはありません」とした中国共産党が、その「告白書」をもとに国民を弾圧し始めたのです。

よって中国人は正直にものを言えなくなり、中国共産党政府をだましてでも、個人の利益を得よう、つまり自分を守ろう、と考え始めたのでした。

さかのぼれば切りがありませんが

だましあい・ウソ・偽造満載社会の責任は、近年では間違いなく中国共産党にあったようで、中国共産党が国民をだまし始めた、こういう歴史を忘れてはいけません。

これじゃあ国民が「そんならこちらもだましてやる」と「構えるようになった」のは、庶民の防衛本能からして、当然の流れだったのでしょう。

1921年結党の中国共産党が1949年に中華人民共和国を建国したことを思い出すと、中国共産党が中国人をだますのでは、火を見るよりも明らか、でしょうか。

  • 中国共産党にとって、中華人民共和国やその国民よりも大切なのは、中国共産党なのでした。
  • そんな国にAIIBなるものを設立する資格はないと、私は思っています。
  • そんな国民をだました中国共産党が、文化大革命〔1966-1967〕や天安門事件〔1989〕で、中国共産党幹部よりも賢い人たちを徹底的に抹殺したので、残っている今の中国共産党幹部はカスばかりなのでしょう。
  • さらにひどいことには、今の中国人が文化大革命や天安門事件を知ることができないよう中国共産党はひた隠し、つまり歴史を都合の良いように捏造し、違反すれば〔知ろうとすれば〕逮捕する始末。そんな「歴史を捏造する」国が韓国とともに「日本は歴史に学べ」とは、落語のようにおもしろく、同時に、恐怖の国と言えます。これをぜひとも知っておきたいものです。

それでも・・・・

中国共産党よ、世界中から制裁されても、頑張れ!

共産党政府を信用していない中国人よ、がんばれ! 

ただし

中国人が共産党政府をだまして利益を得ようとする行為そのものが、共産党政府の政権維持に役だち、共産党政府を延命させているかも知れない・・・・

これを知っておきたいものです。

中国人のあなたが儲かれば儲かるほど、あなたが得をすればするほど、あなたの国「中国」は、発展し世界中から嫌われ、やがて制裁され衰退していくのですが、それでも構いませんか(笑)。

いやAIIBがあるではないか、と頑張りますか?

しかしやがてギリシャやイギリスはEUから離脱するかも知れず、EUそのものがFIFAから離脱するかも知れないほどのFIFA不祥事、を考えると、ヨーロッパ諸国はAIIBどころではなくなり、多くの国が参加表明から一転して離脱するかも知れません。それからでは、余りにも遅すぎませんか(大笑)。

普通ならば、政治・外交に失敗し、経済運営に大きな問題があれば、別の党が代わって政権の座につくはずですが、中国ではそれがあり得ない、これが「一党独裁」という諸悪の根源でした。

今宵はこう述べさせていただいて終わりとう存じます、また来週?のお楽しみ(笑)。