駅前不動産屋今日も回りは敵だらけ

株式会社 ハウスショップ 東京都町田市

会社経営は現状変更への恐怖との戦い

2022年09月12日 | 独り言

ビルの売却が決まって

テナントにオーナー変更の通知をする

私達にとっては普通の行為ですが

そのテナントにとっては大問題

そんな話が最近ありました。

何が大問題か?

って言うと

心の大問題です。

長年そこで商売をしてきた人は

オーナーが変る事が

不安になるのです

これまで通り商売を続ける事ができるのか?

今回の方は大変頭の良い方なので

これまで通り変わることなく借りて頂く

この言葉で安心していただける訳ですが

過去にはこの事で大問題になった事があります。

私がオーナー変更の通知を持っていったら

テナントの了解も取らずに勝手に売却した

これにキレて

まぁ大変でした。

もういくらこちらが事情を説明しても

話を聞かずに一方的に喚き散らかすだけで

本当に疲れました。

ただ

この人の気持ちが分からないか?

って言うと

実は良く分かります。

この方は長年そこで商売してきて

いつも経営が頭にありますから

少しの現状変更も怖いのです。

これがきっかけで会社がつぶれるのではないか?

って

まぁしかしこんな人が良く長く商売を始める勇気があった物だ?

って思いますよね。

実はこの事も良く理解できます。

この現状変更に対する恐怖

これは老化現象なんです。

つまり若い頃は

先の不安より期待

それに賭けて大きな一歩を踏み出す訳ですが

時間が経ち

老いて来ると

もう考える事は

とにかく今の状態が永遠に続いて欲しい

それだけです。

そうは言っても

環境は変化しますからね

普通は勇気を振り絞り

その現状変更を受け入れる訳ですが

一定割合で

その恐怖が強すぎて

精神を病んでしまう

そんな人たちがいるのです。

これが

私がオーナー変更の通知を持って行った入居者が半狂乱になった原因です。

まぁこの話

何もビジネスに限った事ではありません

私達の日々の生活で頻繁に起こります。

私の実家では

30年以上前になりますが

私と兄で相談して

実家を建替えよう

そう決めました

そして父親にそれを話すと

まぁキレましたね

お金は全部俺達が出すから

そう言っても全く聞く耳を持ちませんでした。

ですから

仕方なく諦めて

兄と話したのは

いずれ父親が亡くなり

兄の時代になってから建替えよう

って決めました。

今から13年前に父親が亡くなり

兄の時代になり

どんどん実家を新しくする

そう期待していたら

今度は兄が現状変更を許さなくなりました。

ボロの倉庫すら壊そうとしません。

私からすれば

何でそうなったの?

って思いますが

実はそれは加齢による人格の変化

これも理解していますので

残り少ない時間をそれでケンカするのも愚かですから

実家の建替え問題は永遠に棚上げとなりました。

そんな感じで

この現状変更への抵抗は

加齢と共に誰でも起こるのです。

ですから

若い人たちは

そんな高齢者の心理も理解するべきでしょう。

その理解が足りないと

親子でケンカして

後味の悪い最後となる

こんな事が良くあるのです。

まぁ高齢者は若い人に理解していただくとして

高齢者自身も

なるべく自分の中にある

現状変更への恐怖心

これに打ち勝つ努力はした方が良いですね。

何でもかんでも子供たちがやろうとする事

これに反対しては

人生孤独なまま終わる

その可能性が高くなります。

まぁしかしその意味では私は恵まれていますね。

私も加齢と共にこの現状変更への恐怖

これは間違いなく増して来ますが

会社の経営は

それに負けては成り立たたないのです

時代が変化しますから

どんどん新しい事にチャレンジしないと生き残れないのです

今一番の課題は

人員の増加と

狭い支店の移転です。

大金が出て行きますから

リスクを伴いますので恐怖もありますが

やらないと先も無いのです。

むしろ

現状維持欲求は

社員達の中にあって

私はそれを打ち破るべく

あれこれ語ったりしています。

立ち止まる事が許されない

私が恵まれた環境にいる

と言うのはその事です。

そんな訳です

社員の皆さん

現状変更への恐怖

これを打ち破り

前へ進みましょう。

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