今日は立春。
暦の上ではもう春です。
何となく陽射しが暖かく感じられます。
受験生の皆さん、「志望校合格」という春も、もうすぐそこまで来ています。
あとひと踏ん張りです!
入試本番で持てる力を出し切れるよう、体調管理には十分気をつけてくださいね。
今回は、僕の「入試」にまつわる思い出をひとつ紹介します。
僕が中学校に勤務していた頃、ある私立高校入試の引率を担当した時の出来事です。
今から23年前、平成5年2月1日発行の学級通信の記事をそのまま載せます。
タイトルは・・・「真っ白な雪。そして、オレンジ色の光が揺れた。」
* * * * *
まだ夜明け前だというのに、駅へ向かう道は、雪の白さにボンヤリと明るく照らし出されていた。
この冬一番の大雪だ。
前日から降り続いた雪が、街をスッポリと白で覆ってしまった。
皮膚が凍ってしまうかと思うほど、顔が冷たい。
子どもの頃から、雪の朝はいつもそうだった。
なるべく足跡のついていない雪の上を、わざわざ選んで歩いたものだ。
まるで、まだ誰にも侵略されていない未開の土地に、初めて足を踏み入れる開拓者になったような気分で…。
大人になっても少しも変わらないなと思った。
踏切に差しかかると、少し離れたところに、オレンジ色の光が揺れているのが見えた。
線路の切り替えポイントの凍結を防ぐために、火が焚かれているのだ。
私は思わず立ち止まり、少しの間、真っ白の雪の中の、その優しいオレンジ色の光を眺めていた。
集合時刻は6時15分。
アイツらにとっては、この早さはかなりしんどいだろうな。
そんなことを考えながら駅に着いたのが6時。
そこにはすでに、◯、◯、◯、◯の4人の顔があった。
すぐに、◯、◯、◯もやって来た。
やがて、10メートルほど先に、1台の車が止まった。
ドアが開いて、中から男が3人出てきた。
赤いマウンテン・パーカーを着た、スラッとした男。
そして、ベージュのスーツを着た、かなり体格のいい中年の男。
そのとき、◯が叫んだ。
(「真っ白な雪。そして、オレンジ色の光が揺れた。(2)」に続く)
暦の上ではもう春です。
何となく陽射しが暖かく感じられます。
受験生の皆さん、「志望校合格」という春も、もうすぐそこまで来ています。
あとひと踏ん張りです!
入試本番で持てる力を出し切れるよう、体調管理には十分気をつけてくださいね。
今回は、僕の「入試」にまつわる思い出をひとつ紹介します。
僕が中学校に勤務していた頃、ある私立高校入試の引率を担当した時の出来事です。
今から23年前、平成5年2月1日発行の学級通信の記事をそのまま載せます。
タイトルは・・・「真っ白な雪。そして、オレンジ色の光が揺れた。」
* * * * *
まだ夜明け前だというのに、駅へ向かう道は、雪の白さにボンヤリと明るく照らし出されていた。
この冬一番の大雪だ。
前日から降り続いた雪が、街をスッポリと白で覆ってしまった。
皮膚が凍ってしまうかと思うほど、顔が冷たい。
子どもの頃から、雪の朝はいつもそうだった。
なるべく足跡のついていない雪の上を、わざわざ選んで歩いたものだ。
まるで、まだ誰にも侵略されていない未開の土地に、初めて足を踏み入れる開拓者になったような気分で…。
大人になっても少しも変わらないなと思った。
踏切に差しかかると、少し離れたところに、オレンジ色の光が揺れているのが見えた。
線路の切り替えポイントの凍結を防ぐために、火が焚かれているのだ。
私は思わず立ち止まり、少しの間、真っ白の雪の中の、その優しいオレンジ色の光を眺めていた。
集合時刻は6時15分。
アイツらにとっては、この早さはかなりしんどいだろうな。
そんなことを考えながら駅に着いたのが6時。
そこにはすでに、◯、◯、◯、◯の4人の顔があった。
すぐに、◯、◯、◯もやって来た。
やがて、10メートルほど先に、1台の車が止まった。
ドアが開いて、中から男が3人出てきた。
赤いマウンテン・パーカーを着た、スラッとした男。
そして、ベージュのスーツを着た、かなり体格のいい中年の男。
そのとき、◯が叫んだ。
(「真っ白な雪。そして、オレンジ色の光が揺れた。(2)」に続く)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます