学ぶ喜びを生きる力に☆奥田塾

三重県桑名市にある小さな英語塾・奥田塾のブログです。テーマは、学ぶ!楽しむ!分かち合う!

映画 『糸』 (その2)

2020年09月24日 | 日々の雑感
前回の記事の続きです。
一番印象に残ったセリフは…

泣いてる人や悲しんでる人がいたら抱きしめてあげられる人になりなさい

漣の娘・結(ゆい)の小さな胸の中には、この母の教えがしっかりと刻み込まれています。

物語終盤のこども食堂のシーン。
18年ぶりに戻ってきた葵を「お帰り」と優しく迎え入れる女主人。
「ここのごはんが一番おいしい…」
(私の居場所はここなんだ…)
葵は号泣する。
その震える背中をそっと抱きしめる女の子。
「ママが、泣いてる人がいたら抱きしめてあげるんだよって」
「いいママだね」

ドラマチックなラストシーンに向けてのお膳立てをしてくれた結ちゃん。
「2本の糸はもう一度つながる運命にあるんだよ」と教えてくれたのです。





泣いてる人や悲しんでる人がいたら抱きしめてあげられる人になりなさい

もう一つ、このセリフは『糸』の歌詞にリンクしているようにも感じます。

「♪ 織りなす布は いつか誰かを 暖めうるかもしれない ♪」
「♪ 織りなす布は いつか誰かの 傷をかばうかもしれない ♪」

人と人が出会い、糸が結ばれてつながる。
そうして織り上げられた布がほかのだれかを包み込む。
するとまたそこから延びた糸が違う糸につながる。

生きることは糸をつなぐこと。
そして、誰かのために糸をつないであげること。

出会いを大切にしよう。
出会いに感謝しよう。

そんな気持ちにさせてくれる映画です。

*  *  *

『糸』を観たのはちょうど1週間前ですが、その余韻がなかなか消えません。
その間、何度も YouTube でトレイラーを見たり、いろいろな人が歌う『糸』を聴いたりしています。

あ~、もう一回観に行こうかな…。
(*^^*)
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