窪田恭史のリサイクルライフ

古着を扱う横浜の襤褸(ぼろ)屋さんのブログ。日記、繊維リサイクルの歴史、ウエスものがたり、リサイクル軍手、趣味の話など。

こちらは横浜の町中華ーCook Face(羽衣町)

2024年06月20日 | 食べ歩きデータベース


 昨日に続き、町中華。尤もお邪魔したのはさらにさかのぼること4ヶ月、昨年11月なのですが、一見中華屋とは思えないお店(ピザ屋かと思いました)の「Cook Face」さんです。ご夫婦二人で切り盛りされているため、不定休、予約制となっています(お店の入口に掲示された携帯番号で予約します)。

 こちらのお店、後で見るように単品単品はどこにでもあるありふれた料理なのですが、それだけにその美味しさに驚かされました。



 冒頭の前菜と海老の香草焼きはもちろんのこと、上の焼き餃子も何の変哲もないのですが、うまい。



 ただでさえ好きなよだれ鶏ですが、このタレなど絶品です。



 あまりに美味しいので、次に来たお肉の詰まった焼売も醤油ではなく、よだれ鶏のタレで食べました。



 小松菜とイカのピリ辛炒め物も普段なら普通すぎて手を付けないのですが、こんなに旨味のあるものだったとは…。



 エビチリは、見た目で察しがつくかと思います。



 酢豚も。これは美味しいよ…。



 炒飯もネギと卵だけで、叉焼も入っていないのですけどね。普段なら締めのご飯って面倒なので食べないのですが、食べてしまいました。

クックフェイス

神奈川県横浜市中区羽衣町2-6-7



繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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京都で評判のよい町中華のようですー四川料理 駱駝(京都・北白川)

2024年06月19日 | 食べ歩きデータベース


 京都は意外と町中華が多いそうです。小雪の舞う3月20日、京都芸術大学そばにある「駱駝」さんにお邪魔してきました。四川にラクダがいるのか疑問ですが、横浜にも四川料理なのに「敦煌」というお店がありますしね…。町中華と呼ぶにはややお洒落なお店で、ちょうど外苑前の「シャンウェイ」のような雰囲気です。

 辛さについては主観なので、比較的辛いものが好きだということをお断りした上での話になりますが、さほど辛くはないです。唐辛子よりは山椒が利いた辛味で、辛さのあまり旨味まで殺してしまっているということもありません。むしろ、旨味を上手に引き出しているかと思います。

 冒頭の野菜の唐辛子炒めの他は、四川料理で必ずと言っていいほど頼む好物ばかりになってしまったのですが、



 四川料理の定番、麻婆豆腐。



 宮保鶏丁(鶏とカシューナッツの辛味炒め)。



 中でも大好物の、水煮牛肉。



 少しお腹を満たすため、水餃子も頼みました。結構ゴロッとしたボリュームのある水餃子です。

 寒かったこともあり、なおさら四川料理で良かったと思います。京都に来て中華というのもなかなかない経験でした。

四川料理 駱駝

京都府京都市左京区北白川瀬ノ内町27-4



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今年も事例発表三本立てー第64回燮(やわらぎ)会②

2024年06月18日 | 交渉アナリスト関係


第3部:「実践的交渉戦術と実例」 



 第3部は、いつも交渉関連の書籍に取り上げられているトピックから、それに合った交渉事例をお話しいただいている、篠原祥さん。今回の関連書籍は以下の通りです。









 今や広く知られていますが、ダニエル・カーネマンによると、人間の脳は情報を処理する際に直感的思考であるシステム1と、論理的思考であるシステム2という二つのモードを使い分けているそうです。冷静な交渉者は、システム2を使って交渉していると思いますが、交渉が難航している時、とりわけ①平行線であることが明らかな時、②立場による違いの隔たりがある時、③交渉が長引き、感情的な対立が発生している時などは、なるべく交渉相手にシステム2を使わせたくない時があります。

 では、人はどのような時、システム1に頼りがちになるのか?①疲れている時、②情報量・選択肢が多い時、③時間がない時、④モチベーションが低い時、⑤情報が簡単で見慣れすぎている時、⑥気力や意志の力がない時などが挙げられます。ということは、その様な状況を作り出せば、相手はシステム1に頼る傾向が強まるわけです(逆も然りであることは、頭に入れておかなければなりません)。交渉学においても、相手をシステム1のモードにするための戦術や陥りがちなバイアスが取り上げられています。例えば、

・時間のプレッシャー(Deadlines):相手の決定に一方的に期限を設ける戦術。
・口車戦術(Snow Job): 相手がどの情報が重要で、どの情報がそうでないか判断しかねるほど多くの情報で圧倒する戦術。専門用語の多用もこれに含まれる。相手には非常に高い認知負荷がかかるため、無抵抗に合意してしまうことがある。
・利用可能性ヒユーリースティック:簡単に想起できる情報に頼って判断してしまう傾向のこと。

などがそれにあたります。システム1に頼らせたいのは、システム1には騙されやすい、認知バイアスにより判断を誤りやすいといった欠点があるためです。篠原さんの経験では、口車戦術(Snow Job)は欧州の交渉者が使ってくる戦術として3本の指に入るほど頻繁に見られるものだそうです。

 そのような戦術に対する対処として、

1.理解していないことには同意しない
2.要約を求める(最近では、オープンAIも使える)
3.口車戦術(Snow Job)で返す

といった方法があるということでした。

第4部:「『コミュニケーション』と『広報』・『報道』」 



 第4部は、中沢則夫さん。1.広報(コミュニケーション)の基礎、2.よい広報(=よいプレゼン)のために留意すべきこと、3.報道対応上注意すべきこと、についてお話しいただきました。情報が盛りだくさんでしたので、ここでは要約してお伝えしたいと思います。

1.広報(コミュニケーション)の基礎

1.「広報」と「報道」の違い
・広報対応業務…情報を分かりやすくお知らせする仕事
・報道対応業務…取材者の関心事項に応える仕事

2.その他
・公聴…広く意見や問い合わせを受ける
・情報公開…「行政文書開示制度」に矮小化されていることは多い
・パブリック・アクセプタンス…社会的受容性、社会的合意形成。戦略的に行う必要がある。
・広告…通常は商業広告を指す

3.「広報」の英語訳と使い分け
・Public Relation…若干表面的
・Communication…広報対象への情報伝達(通常は望ましいものを指す)
・Disclosure…公表が義務化されている情報の開示
・Media Handling…報道対応を指すことが多い
・Advertisement…商業広告

4.Communication の諸タイプ
・コミュニケーションの概念は広い…指示、報告、伝承、交渉、調整、すべてコミュニケーション
・情報発信者、受信者も幅広い

5.コミュニケーション・ループ


6.コミュニケーションの事故
・伝言ゲームの悲劇
・受信者の理解不十分による悲劇
・情報の第三種過誤による悲劇
・情報の毀損、憶測や曲解による悲劇

7.広報意図
・政策広報
・世論形成……特定の世論を形成するために広報することがある
・存在の誇示
・アドバルーン…世の中がどう思っているのかを調べる、不都合な情報を小出しにしておくことでガス抜きをするなど

2.よい広報(=よいプレゼン)のために留意すべきこと

1.プレゼンの目的と手法
・プレゼンのタイプ
① 正確な事実を伝える
② 受信者の共感を得る
③ 受信者を説得し、行動を起こさせる

・どのプレゼンをしているのかを意識することが重要
① 数字、5W1H 簡潔
② ムードを盛り上げる仕掛け
③ 受信者が主体的に考えられる材料の提供

2.プレゼンで心掛けるべきこと
・受け手の関心を的確に把握する…関心を向けさせるための仕掛けが有用
・広報情報の伝達経路、伝達速度を理解する…ビジュアルも重要(話し手の見た目、資料の見た目)、情報が伝達される過程で正確さは減衰する、一般に悪事は伝達速度が速く、浸透度が高く、かつ不正確に伝わる、単純な話ほど浸透度は高い
・TPOに合った話題、論法、資料を使う…第一受信者のTPOだけに注力しないよう注意
・明確なメッセージを持つ…受け手に沿う論法、メッセージは明確かつ簡潔に(多くて3つ)
・分かりやすい言葉の使用を心がける…専門用語を使わなければならない時は、分かりやすい解説で補う。
・単純な論理を用いる…せいぜい三段論法ぐらい、論旨展開は、「起承転結」または、「序破急」
・安定感を持った口調・文体を用いる(つまり、平易)…話すスピードは一定に。A4用紙4行を30秒が目安。準備・トレーニングが必要。 
※参加者が上司から言われた教え:「プレゼンをする時は、相手が酔っ払いだと思え」

3.「分かり易さ」と「正しさ」のトレードオフ
・正しくても伝わらなければ意味がない
・正確であること≒全てを開示すること、を理解する
・一般的には正しいことより分かりやすいことの方が大事
・脚注の活用、予め限界に言及しておく

3.報道対応上注意すべきこと

1.報道対応の現場= 事件・不祥事対応
・どこまで情報を公表するか?
・緊急記者会見…適切な方法と対応者、内容の正確さ
・経済部記者の動きと社会部記者の動きはまるで違う
・会見前の利害関係者への根回し

2.報道対応で気を付けるべきこと
・窓口の一本化
・電話取材は録音されているものと心得る
・会見における注意事項…これまで述べてきた、適切な対応者、会見で伝える範囲、見た目、感情的にならない
・悪い情報はエスカレートするので、直ちにラインに共有、
・悪い情報の公表の可否・要否の判断
・公表する際は、時間を空けない、嘘をつかない、想定問答を用意

 最後に、今回のお話しに関連して、参加者から出たヒントの幾つかを挙げます。

※(簡潔にまとめさせるために)わざと小さなフォントの使用を禁止する。
※資料のまとめとプレゼンの練習を繰り返す(その過程で、論理の矛盾に気づいたりする)
※上記と同じように、スタートアップではプレゼンの訓練をすることが多い。それよりビジネスモデルが磨かれてくる
※会見で、自由にしゃべりたい上司とリスクを回避したい部下(第2部の話であったように、内部調整が必要)
※マンガのようなビジュアルと簡潔な言葉でまとめるという考え方も有効
※プレゼンは場数 練習 重要なプレゼンならビデオを撮って確認するのも有効

 今回のお話しの結びに、中沢さんの考える「知的活動」を構成するのは、「予測力」と「伝達力(つまり、コミュニケーション力)」であるということでした。



 懇親会は、当社からわずか240mのところにある割烹「仙や」で行われました。マンションが立ち並ぶ下町の中にポツンと現れる美しい日本庭園が魅力のお店です。ちょうど庭の紫陽花が満開でした。

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今年も事例発表三本立てー第64回燮(やわらぎ)会①

2024年06月17日 | 交渉アナリスト関係


 6月15日、今年も弊社会議室にて第64回燮会を開催しました。燮会は交渉アナリスト1級会員のための交渉勉強会です。昨年は5月開催でしたが、今年は6月に戻りました。今回で8回目の横浜開催、過去の開催内容は、下記をご覧ください。

【過去の横浜開催】
第60回燮会
第55回燮会
第48回燮会
第42回燮会
第37回燮会
第32回燮会
第27回燮会

 さて、今年は全部で4部構成。いつもの理論研究と、通常の燮会より多くの時間が取れることを活かしての、1級会員による事例発表3本立てでした。



第1部:「交渉理論研究」第23回「統合型交渉の理論(3)」 

 第1部は、定例の「交渉理論研究」、第23回。「統合型交渉の理論(3)」と題して、お話しさせていただきました。



 本題に入る前に、岐阜大学の佐藤幹晃氏、寺田和憲氏、南カリフォルニア大学のジョナサン・グラッチ氏による論文“Teaching reverse appraisal to improve negotiation skills”を要約したスライドをご覧いただきました。というのも、前々回「統合型交渉の理論(1)」において、統合型交渉における合意可能範囲(ZOPA)が何故扇形になるのを示しましたが、当論文の実験で使われた交渉シミュレーション(最後通牒ゲーム)のサンプル動画が、これをビジュアルで理解するのに非常に分かりやすかったからです。論文も非常に興味深いものでした。



 さて、本題です。前回までで統合型交渉の理論的基礎は終わりましたので、今回は以下の点についてお話ししました。

1.(交渉ロールプレイの合意の分布から)現実の交渉では多くの交渉者がテーブルに価値を残してしまう
2.対策:「合意後の合意」による価値創造
3.統合型交渉を阻むバイアスについて(ゼロサムバイアス、反射的価値下げ、社会的効用、根本的帰属の誤り)

第2部:「南大洋州島嶼国でのインフラ構築提案における交渉」



 第2部からは1級会員による事例発表。まず、北川敬司さんより、「南大洋州島嶼国でのインフラ構築提案における交渉」と題して、大規模なプロジェクトをめぐる国際交渉の事例についてお話しいただきました。

 ある南の島に対し、北川さんの会社では大規模な太陽光発電施設の提案を行いました。その島は、南洋の小さな島国であるがゆえに、不安定な電力供給に悩まされていました。しかし、これといった資源は持たないものの、太陽光だけは豊富であったので、提案に至ったという訳です。「授人以魚 不如授人以漁((飢えた)人に魚を与えることは、漁を教えるのに及ばない)」という格言がありますが、北川さんらは、ただインフラを整備するのではなく、その島がその先も自立的に運用できるよう、「島の人たちが自ら成長できること」をテーマに、

① 可能な限り現地の資材を使う
② できるだけ現地の人を雇う
③ 問題が発生しても、現地の人だけで縮退運転(フォールバック(※))できるようにする

※システムなどに障害が起きた時、性能の低いシステムに代替したり、機能を限定して運用したりすること。

などの提案を行いました。

交渉ポイント1:社内説得

 さて、本交渉を通じて北川さんが感じられたことのポイントの一つ目が、「社内説得の難しさ」です。しばしば、「外部交渉より内部交渉の方が難しい」と言われますが、本件も例外ではなかったようです。交渉の初期段階では、社会的意義こそ理解されるものの、経済合理性やリスク面などで疑問が呈され、その説得に苦労したそうです。中期段階では、交渉のセオリーに則り、キーマンの関心事を探りながら説得を進めましたが、これまたキーマンによって関心事が異なるため、その調整も容易ではありません。一枚岩になるのは難しく、そのため部分的に承認を得ながら進めていきました。後期段階においては、キーマン同士の不仲が露呈。問題解決の成否と直接関係のない要因が意思決定に影響を及ぼすという不合理も現実の交渉ではままある話です。北川さんは、キーマンの関心事に基づき、それぞれが受入れられやすい切り口で説得を試みました。因みに、ハーバード大学のジェームズ K.セベニウスは、このようなやり方を「アコースティック・セパレーション」と呼んでいます。後になって振り返ると、第三者やさらに上層部に働きかけることもできたのではないかと、ご本人は分析されています。

ポイント☞交渉相手の選択、交渉相手の事前プロファイリング

交渉ポイント2:仲間集め

 複雑な交渉では、誰と組むか、あるいは組まないかの判断が重要になります。また、誰からどの順番で交渉していくかも重要になります。なぜなら、ある当事者との交渉結果が別の当事者との交渉に影響を及ぼすことがあるためです。とりわけ相手が外国ともなれば、この作業は容易ではありません。さらに言えば、交渉の過程で生み出した選択肢もどの順序で提示するかも結果に影響を及ぼします。特に、望ましいプロジェクトチームの組み合わせになるまで柔軟に調整できるよう、最後まで暫定的な状態でその余地を残しておくことが難しかったそうです。前述のセベニウスは著書『最新ハーバード流 3D交渉術』の中で、当事者の選定にあたっては「全当事者相関図」、交渉の順序を決めるにあたっては「逆方向マップ」の作成を勧めています。



 北川さんらが取り組んでいたのはまさに「3D交渉」でした。政府と民間企業とでは関心事が異なるため、価値交換の仕方が通常のビジネスとは異なっていたこと、共通ゴール(島の人たちが自ら成長できること)の設定は交渉当事者の姿勢に影響を及ぼすため、これを最初にしっかりと固めておくことが非常に重要であるといったことが、この仲間集めでの教訓になります。

ポイント☞チームミーティング時の交渉、チーム対交渉相手、政府系組織の関心事

交渉ポイント3:初心忘るべからず

 交渉が日本と相手国双方の民間企業ばかりでなく、政府関係者なども巻き込み巨大化、複雑化するにつれ、関係者の期待値も高まっていきました。ところが、その結果、内部の意思決定者がリスク回避的になり、過度なリスクヘッジをするなど思わぬ副産物も生まれてしまいました。しかし、やはりその際に大事だったのが共通ゴールだったそうです。

交渉結果

 ところが、思いがけないことが起こります。いよいよ合意という段になって、同国で政権交代が起こり、プロジェクトそのものが御破算になってしまったのです。ということで、北川さんは本件を交渉に失敗事例としてお話しされていたのですが、交渉の何を以て成功と見なすのかは難しいところです。例えば、ヘンリー・キッシンジャーは、1973年のパリ和平協定でベトナム戦争を休戦に導きましたが、2年後のサイゴン陥落で、アメリカが支援した南ベトナム政府は消滅してしまいました。本件の場合、確かに合意にも至りませんでしたが、交渉プロセスについては概ね成功だったと言えるのではないかというのが、お話を伺っての感想です。もちろん、北川さんはエドウィン O.ライシャワー博士のように、同国の市民と対話するなど、さらにやれたことがあったのではないかと、今後の課題を挙げておられました。

<つづく>

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沖縄一品料理まとめ(2023.10-2024.02)

2024年06月17日 | 食べ歩きデータベース


 昨年10月と今年2月の沖縄出張の際の一品料理まとめです。



 初めは、那覇空港で販売している「大東寿司」。かなりの人気で、午前中には売り切れてしまうようです。僕は沖縄に行くときはいつも始発便なので、無事購入できました。その名の通り、北大東島の郷土料理で、そのルーツは八丈島、小笠原などの「島寿司」にあるそうです。

 見た目の通り、鰆を砂糖醤油に漬けこんだほんのり甘いお寿司で、6巻あっという間に食べられます。ちょっとしたおやつにちょうどいいくらいですね。なかなか珍しくて美味しかったです。



 続いて、弊社社員に教えてもらったお店で、嘉手納にある「ルークタコス」。タコスを食べること自体ほとんどないのですが、頼んだのは、パリパリとしたハードシェルタイプのタコス。左がステーキチーズタコス、右がガーリックシュリンプタコス。僕はステーキチーズタコスの方でしたが、ハラペーニョをトッピングすればなお良かったと思います。しかし、タコの食感と肉との相性が良く、食べ応えもあり、満足でした。



 三軒目は、浦添にある「高江洲そば」。浦添の高台にあるお店ですが、かなりの人気で、開店と同時にあっという間に満席になります。ここへは5年前にも来たことがありましたが、その時はあまり体調が良くなかったのと、直前に奥武島で沖縄てんぷらを食べてしまったために、正直元祖「ゆし豆腐そば」を味わえる状態にありませんでした。ゆし豆腐というのは、にがりで固まる前のおぼろ豆腐のような沖縄の豆腐で、これが固まると「島豆腐」になります。ゆし豆腐そばは、この大豆の旨味たっぷりのゆし豆腐と豚でとった出汁で作った沖縄そばです。このように言うと、さっぱりとしたイメージがしますが、何の、しっかりとしたコクがあり、軟骨ソーキもトッピングすれば、ガッツリ食べられるそばになります。



 四軒目は意外にも、「Coco 壱番屋 沖縄北谷国体道路店」。「わざわざ沖縄に来て、ココイチ?」と、僕も思いました。しかし、この時は「第161回YMS」の準備にかかりきりで、しかも限られた時間の中、近所に昼食がとれそうなところもほとんどなく、やむを得なかったのです。

 ところが、お店に入ると、他では見かけない、北谷国体道路店限定というチキンカツカレーバーガーが!しかも、嘉手納基地に近いお店だけあり、厚みのあるチキンカツに、これまた分厚いベーコンがのった、とてもボリュームのあるハンバーガーです。また、カレー屋さんの期待に違わず、カレーソースがしっかり辛い。全国チェーンで思いがけず沖縄限定品に出会いました。



 最後は、お決まりのステーキハウス88へ。実は本当はグルメバーガーが食べたくて、嘉手納から那覇にかけ、目星をつけた店を4軒あたったのですが、4軒が4軒とも跡形もなく無くなっていたので、「美肉の策(?)」として、空港でステーキを食べようということになったのです。腹いせに1ポンドステーキを平らげましたが、その翌週アメリカで3日間1ポンドでは収まらないステーキを食べ続けることになろうとは、この時考えもしなかったのでした。

Luke Tacos



沖縄県中頭郡嘉手納町嘉手納445-12



高江洲そば



沖縄県浦添市伊祖3-36-1



Coco 壱番屋 沖縄北谷国体道路店

沖縄県中頭郡北谷町字上勢頭844-1



ステーキハウス88 那覇空港店

沖縄県那覇市鏡水150 際内連結ターミナルビル3階

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今回の九州一品料理まとめ-福岡、小倉、佐賀

2024年06月14日 | 食べ歩きデータベース


 5月27日から30日の九州出張時の一品料理まとめです。順番として本当は二番目ですが、初めにご紹介するのは、小倉の焼肉屋「肉ときどき魚」の「イクラ雲丹ユッケ丼」です。大きさは牛丼(並)のどんぶりを一回り小さくしたぐらいなのですが、ご飯も、そしてご覧の通り具も盛りだくさんで、腹八分目位にはなります(50歳男性、個人の感想です)。

 そして何より、写真映えするだけのメニューではなく、具材が新鮮。特にイクラはもの凄い自己主張で、口の中で弾き返してくる弾力でした。北海道でもここまではなかなかお目にかかれないのではないかと思います。



 続いてベタなのですが、福岡ではカジュアルに親しまれている「ウエスト」の肉ごぼう天うどん。チェーン店とはいえ、僕はウエストのうどんは結構ばかにならないと思っていて、昔からよく行きます。のど越しの良い茹で方が好きで、以前店員さんから茹で方のアドバイスをいただいたことがあります。

 7年ぶりに訪れた、バー「ウーバンギャアー」の後に行きました。



 小倉から3時間10分かけて大牟田へ。さらに1時間23分かけて佐賀に。佐賀に到着したのは21時36分、「肉ときどき魚」から何も食べていなかったので、22時閉店という駅前のラーメン屋、ビックワンに駆け込みました。

 折角なので特製ラーメンを。佐賀ラーメンは久留米ラーメンにルーツがあり、あっさりとした豚骨スープに、博多よりは柔らかめの麺(九州の人から見るとやや太い麵だそうです)。生卵がトッピングされています。2年前に訪れた、鹿児島ラーメン「小金太」を思い出しました。



 翌朝、唐津に向かうにあたり、乗り遅れたら次の電車は1時間20分後という長崎本線にあって、駅の「寅ちゃんうどん」に駆け込み、待ち時間を含めわずか7分で肉うどんを完食。井上製麺という製麺所さんの直営店だそうです。前日夜遅くにラーメンだったので、優しいうどんは嬉しい。



 夜は福岡に戻り、清湯系豚骨の先駆け、「月や」へ。初めて行ったのは5年前ですが、今や福岡空港にも入っていますね。

肉ときどき魚



福岡県北九州市小倉北区魚町2-4-20



ウエスト春吉店

福岡県福岡市中央区春吉3-21-24



駅前ラーメン ビッグワン

佐賀県佐賀市駅前中央1-13-16 東高ビル



寅ちゃんうどん

佐賀県佐賀市駅前中央1-11-1



月や

福岡県福岡市博多区中洲2-5-2



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エンターテイメント界からのぞく、すぐそこにある未来ー第165回YMS

2024年06月13日 | YMS情報


 6月12日、NATULUCK関内セルテ 801にて、第165回YMS(ヨコハマ・マネージャーズ・セミナー)を開催しました。3月から始まった「比較的若手シリーズ」も佳境です。

 今回の講師は、プロミュージシャンで株式会社SAKAY ENTERTAINMENT代表取締役の酒井俊光様。19歳からプロギタリストとして活動、コロナ禍であらゆるイベント活動がなくなる中、それまで副業として行っていた動画編集の幅を広げ、現在はSNS運用代行(編集・撮影)を主軸として、ミュージックビデオ撮影、編集、エンタメ業界以外でもイベントの会場選定やPV作成、プロモーション支援などを行っておられます。そんな酒井さんに、「エンターテインメント業界が経済に及ぼす影響」と題してお話しいただきました。



 初めに、エンターテイメント業界とは、スポーツ、テレビ・ラジオ、映画、音楽、アニメ、ゲーム、舞台・イベント、テーマパーク・レジャー、動画配信など、非常に幅広い業界を包含する概念です。したがって、その裾野は我々が思っているよりも広く、雇用創出、収益増加、観光産業の発展、技術革新の促進など、多岐にわたる影響を経済に及ぼしています。

 例えば、地方で大規模なイベントが行われ、そこに人が集まると、地元のレストランやホテル、小売店、観光産業などに10%~30%の売上増が見込まれるそうです。しかもそれは、コロナ禍で一旦ゼロになり、未だ回復途上にある直近の数字であり、本来はもっと見込めるそうです。

 「戦争は発明の母」という言葉があります。同様に、エンターテイメント業界も様々な技術革新を促す土壌があります。むしろ、エンターテイメント業界で起こった技術革新が軍事転用される例さえあります。例えば、VR(仮想現実)/AR(拡張現実)技術を用いた軍事訓練は、元はゲームから生まれたものです。もちろん、その逆も起こり得るでしょう。そしてエンターテイメント業界で起こる技術革新は、我々の日常生活をも変えていく可能性を秘めています。例えば、観客が観客席から鑑賞するのではなく、自らも参加する体験型(没入型)演劇、「イマーシブシアター」は、VR/AR技術の進展により今後ますます発展し、そのノウハウがエンターテイメント業界を超え、私たちの生活にも浸透していくことでしょう。その他、5G技術によりリアルタイムデータ処理が可能となり、リアルタイムストリーミング(ライブストリーミング)はよりタイムラグのないものとなります。企業で言えば、リアルタイムのデータをマーケティングに活用することが可能でしょう。エンターテイメント業界には欠かせない著作権管理をAIにやらせるということも行われているようです。

 一方、このような技術革新の副産物として、新たな課題も生まれています。例えば、誰でも手軽に発信ができるようになった結果、二次創作の商業化、AIによるコンテンツ自動生成ツールの登場、NFT(非代替性トークン。デジタル上の資産鑑定書のようなもの)の無許可販売などが起こり、著作権、知的財産権の保護がより困難になっています。また、ストリーミングサービスで大量のコンテンツが配信されるようになった結果、質の低いコンテンツも大量に出回るといったことが起きています。



 最後に、総務省が出している「5Gで繋がる世界」という動画を見ました。



 それで思い出したのですが、40年前に「ミーム いろいろ夢の旅」という科学教養アニメがありました。当時は子供心に「本当にそんな未来が来るのか?」とわくわくしたものでしたが、「5Gで繋がる世界」は遠い未来ではなく、部分的には既に起こっている「すぐそこにある未来」という印象でした。ということは、その結果起こる私たちの生活や取り巻く環境の変化もある程度予測の範囲内と言えます。しかし、そうなった時、今は当たり前のように見えて、今後その価値が高まっていくもの、あるいは生活環境が変わっても普遍的に残る価値、そうしたことに想いを馳せることは、40年前の「ミーム」のようにわくわくします。

 懇親会は、関内駅前周辺の再開発でセルテと共にあと1年半で46年余りの歴史に幕を下ろす「スポーツカフェ ヤンキイス」で行われました。まさに横浜大洋ホエールズから横浜DeNAベイスターズの歴史と共にあったお店で、子供の頃から知っていたので寂しいです。

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした

過去のセミナーレポートはこちら
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くぼたとくぼたくぼたへいくー三代目くぼた(東神奈川)

2024年06月12日 | 食べ歩きデータベース


 4月5日、東神奈川の横浜市神奈川区民文化センター(かなっくホール)1階にある居酒屋、「三代目」にお邪魔してきました。

 京急東神奈川(旧仲木戸)駅から歩道橋を渡り、かなっくホールの2階からエレベーターで降りようとしたのですが、できず。お店に行くときは京急東神奈川からであれJR東神奈川からであれ、地上を渡るのが近道です。

 店主の窪田賢治さんが、弊社社員の高校の先輩に当たるそうで、この日はその社員を含む3人でお邪魔しました。「久保田」でない二文字の「窪田」は少数派なので(一説には久保田の方が3倍ぐらい多いようです)親近感がわきます。初回は、2時間半飲み放題付のスペシャルコースで。

 冒頭の写真、前菜は豆腐の味噌漬け、白身魚のチーズ味噌白和え、季節のお浸し、ワカサギ南蛮漬け。



 サラダは、蒸し鶏の塩麹サラダ。



 刺身五種盛。



 鰆のフキノトウ味噌焼き。



 一品写真を撮り忘れた気がしますが、白だしで炊いたぶり大根。



 締めはあなごと三種の薬味うどん。この三種類の国産小麦をブレンドし、2日間も寝かせたという自家製うどんは、次回来た時、一品で頼もうと決意しました。



 そして5月12日、あの悔しい負けゲームを観た横浜スタジアムの後に、後輩の窪田健一君と共に二度目の訪問。今回はアラカルトで、まぐろと鮮魚の刺身三点盛りから。



 直前にガスバーナーで炙ってから出してくれる、脂ののった大きな炙りしめ鯖。昨年10月にしめ鯖にあたり、アナフィラキシーショックで運ばれて以来のサバ解禁です。



 野球の試合が長引き、最後には日が落ちて結構寒かったため、もつ煮込みを頼みました。お酒はひたすら焼酎のお湯割り。



 驚くほど柔らかかった、やまゆりポーク(神奈川県のブランド豚)の一本焼き。焼いた豚肉とは思えない柔らかさで、これだけボリュームがあってもペロリといけてしまいます。



 そして約束のうどんは、匠の大山鶏入り釜玉。直前の関西出張でカレーうどんを食べていたので、僕は釜玉うどん。後輩の窪田君がやまゆりポークのカレーうどんを頼みました。本当はざるうどんをと思っていたのですが、前述の通り寒さのために温かいうどんとなりました。それでもできるだけうどんのモチモチ感と風味を楽しみたかったので、釜玉にしました。これから暑くなるので、次回はざるうどんにしようと思います。カレーうどんも魅力的です。

三代目くぼた



神奈川県横浜市神奈川区東神奈川1-10-1 店舗5



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生命力を浴び身体の変化を感じるー慈恩②(上町)

2024年06月11日 | 食べ歩きデータベース


 6月8日、再び上町の慈恩さんへお邪魔してきました。直前まで生きた素材を使い、その鮮度のみならず、調味料を極力使わずに調理のタイミングまではかることで素材の持つ味の奥深さを感じ、かつ身体とも共鳴するお料理の数々。店主である岡野さんの目から鱗のお話しも楽しみの一つです。

 さっそく行きましょう。冒頭の写真右上は、亀の手という本当に亀の前足に似た形の貝とカブのスープ、豆乳仕立て。前回は牡蠣のスープでした。お皿の左下は今が旬のアイナメ。右上の蓮華にのっているのは、岩手県産の青ミズ。クセがなく、水菜と同様、瑞々しい野菜です。そして、右下のレバーのようなものは羊の心臓。韮の先端に丸いものがついていますが、これは蕾です。韮は蕾をつけた頃が生命力が強く、確かに韮とは思えないほど甘いです。



 二皿目。綺麗な飴色の海老が出てきました。天草から生きたまま取り寄せた海老の、店主曰く「飴焼き」です。何とこの飴色のソース、日本酒で有名な「浦霞」の本醸造を煮詰めて作ったのだそうです。日本酒の糖分だけなので、見た目よりはるかに甘さは控えめ、頭から食べられる海老の香ばしさが引き立ちます。



 こちらは水菜を野菜でとった出汁と腐乳で和えたもの。腐乳とは、Wikipediaによると「豆腐に麹をつけ、塩水中で発酵させた中国食品」とあります。台湾で有名な豆腐餻(とうふよう)のルーツだそうです。しかしながら、臭みはなく、むしろ出汁のコクが引き立っています。あんかけと水菜のキャキシャキ感、そして上にまぶしたそば茶のサクッとした食感のコントラストと焙煎された蕎麦が香ばしさを添えています。

 因みに、日本酒はしかりとした甘みのある「豊盃 純米吟醸 モヒカン生娘」でした。



 お待ちかね。前回話題に出てきた鮎の登場です。天然の鮎にフランス産ホワイトアスパラのピューレを合わせています。添えられているのは、アスパラソバージュ。これもWikipediaによれば、オルニトガルム・ピレナイクムというオオアマナ属の植物の若芽のことだそうで、アスパラガスの仲間ではないそうです。本来、鮎とホワイトアスパラは旬がちょうど入れ違いだそうですが、それをギリギリのところでくっつけたのだそうです(この日に開催したというのも意味があります)。俳優の故・緒形拳さんの好物だったそうで、頭から丸ごと食べられます。天然の鮎は元々肉食ですが、春になると川を遡上し、川底の藻を食べるようになるのだそうです。元々鮎の肝は好きですが、これは本当に美味しかったです。身も、僕が知っている鮎のパサパサ感がなく、口の中でほろほろと溶けるように崩れていきました。

 なお、お酒は一転してさっぱりとした、清流のような「春霞 夏純吟 田んぼラベル」に変わりました。



 塩漬けしたオーストラリア産の羊を塩抜きしたもの。マトンに近いそうですが、柔らかく臭みが全くありません。その秘密は、野菜の皮の酵素に漬けこみ、臭みを消しているのです。モンゴルなどで用いられる手法なのだとか。添えられているのは長ネギに見えますが、マコモダケ。名前からするとキノコのようですが、イネ科の植物「マコモ」の茎だそうです。ソースは、やや酸味のあるフォアグラソースのような感じがします。

 お酒は切れの良い、「睡龍 純米 無濾過生酒」。青草のような、日本酒ではあまり出会ったことのない不思議な香り。また、少し時間を置くと米由来の旨味の厚みが増すと共に、軽い塩味を感じます。
 


 小豆島手延べ素麺。スープは、豆乳とグリーンピース。羊肉の後、口の中をさっぱりとさせるのにちょうど良いです。焙煎した玄米との食感のコントラストも良いですね。



 軽く火入れした淡竹(はちく)。驚くほど柔らかく甘みがあり、筋やシュウ酸由来の痺れるような感じが全くありません。

 これには、すっきりとした酸味のない味わいのスペインの白ワインを合わせました。



 台湾産パイナップルに、もちろん砂糖不使用の小豆餡、ビタミン豊富なルバーブ(食用大黄。初めて食べました)、クコの実。疲労回復に良いデザートです。砂糖を使わなくてもここまで十分な甘味が出せるのだなと感心します。果実の酸味との相性も良いです。



 最後に。お話しの中で試食させていただいたのですが、イタリア産のルッコラ。概して土地が瘦せている欧州と日本とでは、土の肥沃さによって苦みや香りにどのような違いが出るのかを体験しました。8年前、今は無き「パクチー ジョーズ」へ行った時、正直パクチーの香りに物足りなさを感じていたのですが、あれは水耕栽培だったからなのかもしれません。

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ランチで並ぶのも納得-芳すし(関内)

2024年06月07日 | 食べ歩きデータベース


 6月7日、ランチョンミーティングのため、噂の芳すしへ行ってきました。行列ができるとは聞いていましたが、11時の開店で11時20分到着。すでに行列ができ始めていました(3組目)。15分後、店を出た時には長蛇の列(ミーティングが15分だったのかという疑問はさておき)。お店は13時で一旦閉店してしまうので、なるべく早めに行くのが良いと思います。



 行列の秘密は、このボリュームにして700円という価格。ラーメンでも1,000円超えが珍しくない昨今、破格の値段といえます。写真だと分かりにくいのですが、銀シャリは通常の1.2~1.3倍、卵焼きも1.5倍はいずれも目見当ですがあります。

 上の写真がちらし、下がにぎりのランチ。大盛もあるそうですが、それでも900円。しかし、僕には普通の大きさでも十分な量がありました。関内界隈でお昼を食べることを考えてみ、700円はむしろ安い方に属すると思いますが、それがお寿司とは、行列にもなるわけです。

 ただ、これだけのお客さんをご夫婦だけで切り盛りされているのが少し心配。結構大変だろうと思います。

芳すし

神奈川県横浜市中区真砂町2丁目2−12

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2024年5月アクセスランキング

2024年06月03日 | 人気記事ランキング


 今朝はまた能登半島で震度5強の地震がありました。一方、関東地方では今日も一部の地域で大雨の予報が出ております。十分ご注意ください。

 さて、2024年5月にアクセスの多かった記事、トップ10です。

 5月は久しぶりに月の半分でブログを更新しました。それにより、定番記事の一掃を密かに目論んでいたのですが、

3位:久村俊英さんの超能力を目撃してきました(47ヶ月連続)
6位:「上田和男さんバーテンダー歴50年を祝う会」に参加してきました(6ヶ月ぶり)

上の2つの記事がランクインしました。前月、「BAR TENDER」が2位に入りましたが、「『上田和男さんバーテンダー歴50年を祝う会』に参加してきました」の久々のランクインはそれと関係があるかもしれません。今年は2024年ですから、上田さんのバーテンダー歴60年にあたる年。8月には80歳を迎えられますね。

 さて、個別記事のトップは2位:「近くにできたハンバーグ屋さんに行ってきましたー万平食堂(吉野町)」であり、3位と232PV離しての独走でした。そして3位~10までが50PV内に収まっており、その点では掲載期間わずか3日の「カウテレビジョン様創業20周年に出席させていただきました」が10位に入ったのはなかなか凄いと思います。地元の小さなイタリアンですが、4月投稿の「下町に咲いた素敵なイタリアンーオステリア 小川製麺所(吉野町)」が5月になってランクインしました。

1 トップページ
2 近くにできたハンバーグ屋さんに行ってきましたー万平食堂(吉野町)
3 久村俊英さんの超能力を目撃してきました
4 おしゃれ感より本場感の羊肉料理ー小城(福富町)
5 横浜在住51年、なのに初!―ハングリータイガー(横浜駅)
6 「上田和男さんバーテンダー歴50年を祝う会」に参加してきました
7 今求められるエンゲージメント向上と”複”業のはなし-第164回YMS
8 立地すこぶる不便、でもまた行きたくなる豪快な焼肉―香味(鶴見)
9 下町に咲いた素敵なイタリアンーオステリア 小川製麺所(吉野町)
10 カウテレビジョン様創業20周年に出席させていただきました

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久留米の老舗久"留米ー田中鰻屋(久留米)

2024年05月31日 | 食べ歩きデータベース


 恐らく久留米に降りるのは初めてなのではないかと思いますが、5月30日、1804年(文化元年)創業の鰻の老舗、田中鰻屋さんに行ってきました。こちらのお店の創業者である清右衛門は、久留米藩主有馬頼貴の御膳寮奉仕、すなわちお殿様のために蒲焼を焼く役を務めた方なのだそうです。

 お店もいつ頃の建物なのか分かりませんが、襖絵なども立派でなかなか趣があります。

 名物は上の写真の「せいろ蒸し」。久留米から筑後川を下ると、どじょうや鰻で有名な柳川がありますが、そこと同じく、たれで味付けした茶色いご飯に、鰻の蒲焼と錦糸たまごをのせ、蒸籠で蒸します。一般に柳川発祥と言われていますが、久留米よりやや南西に位置する大善寺というところが元祖ではないかと伺いました。

 前回ご紹介した近江八幡のひつまぶしとは対照的に、仕上げに蒸してあるため、全体が柔らかくふっくらと仕上がっています。九州なので、味付けは甘め。鰻は地方によって製法も食べ方もそれぞれで、楽しいですね。当初底が浅いと感じましたが、食べ終わるとそこそこボリュームがあります。肝吸い付き。

蒲焼元祖 田中鰻屋



福岡県久留米市中央町15-32



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カウテレビジョン様創業20周年に出席させていただきました

2024年05月29日 | リサイクル(しごと)の話


 5月27日、ホテルオークラ福岡にて、日ごろお世話になっている株式会社カウテレビジョン様の創業20周年感謝の集いにお招きいただきました。弊社のHPに掲載されている様々な動画を作成していただいた企業様です(動画もぜひご覧いただけたら幸いです)。



 総勢290名弱の方々が集い、大変な盛況でした。



 この日のために、社員(同社では「クルー」と呼んでおられますが)のみなさんが昨年9月から仕事の合間を縫って準備を進めてこられたそうです。以前、同社の四半期総会に参加させていただいたことがありますが、日ごろからみんなで仕事を作り上げていくという文化を感じます。

 開会と閉会にあたっての髙橋社長のお話では、創業に至るまでの経緯や想い、その後の目まぐるしく変わる環境の荒波に揉まれながらも、進むべき方向を見失わず、むしろその波を自分のものとしていった様々なエピソードが語られました。そして、クルーの皆さん一人一人にもストーリーがありました。一人一人のストーリーがフラクタルな構造をなして会社全体のストーリーを作り上げている、そんな企業だと感じます。



 そして強く印象付けられたのは、「偶然を偶然としない」会社であること。一言でいえば「ご縁を大切にする」ということですが、ご来賓で挨拶された、福岡の名だたる企業の社長様との繋がりもご縁なら、



素敵な演奏を聴かせていただいたヴァイオリニスト竜馬さんとの繋がりもご縁。この会場におられる皆さんが全てご縁で結びつき、一つの空間を作り上げていました。因みに僕もたまたま横浜育ちなのに在京福岡県人会に顔を出していたことから福岡の会社である同社とご縁を頂き、今日に至っています。

 「ご縁」というのは、偶然の出会いを偶然でやり過ごさない人のところに生まれ、またそういう人のところに新たなご縁が舞い込んでくるのだと思います。したがって、どの方のお話を伺っても、そこには必ず出会いと現在に至るまでのエピソードがあります。これがここにいる300人近い人たち全員にあるとすれば、これはなかなかないことなのではないでしょうか?



 採用動画を作成し、著しい成果を挙げた企業者様や、同社が企画するインターンに取り組んで学生ともども良い成果をもたらした企業様への表彰もありました。



 因みに、僕も同社が企画する、学生と企業経営者をオンラインで結ぶ大学の公式ゼミ、「DXゼミ」の最多参加者ということで賞をいただきました(写真撮って下さった方、ありがとうございます)。僕の仕事では学生さんの生の声を聴くことができることはそう多くありませんし、様々な業種の中小企業経営者の皆様からお話を伺える貴重な機会ですのでせっせと参加していただけなのですが、まさか呼ばれるとは思わず恐縮です。

 弊社も今年創業90周年を迎えるので、会そのものも含め、大変勉強になりました。非常に若くて元気な会社ですので、今後ますますのご発展をお祈りしております。

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シーズンの分水嶺となったかもしれませんー日本プロ野球2024 横浜vs広島10回戦

2024年05月28日 | スポーツ観戦記


 昨日のブログでご紹介した通り、5月22日に2試合で33得点(0失点)というとんでもない試合に立ち会ったわけですが、3日後、地元横浜で違った意味のとんでもない試合に遭遇することになろうとは…。



 5月25日、横浜スタジアムで行われた、横浜vs広島10回戦に行ってきました。前日、エース東投手を援護できず、8回に同点に追いつかれ、延長10回ついに力尽き5vs2で敗れた横浜。せっかく勝率5割に戻したものの、1日で借金生活に逆戻り。交流戦前最後の3連戦の緒戦を落とし、なおさらこの日は負けられない試合となったのですが…。結論から言うと、またしても8回に追いつかれ、延長12回9vs6で逆転負けとなりました。5時間16分、シーズンの命運を左右しかねない、ショックの大きい敗戦でした。

 横浜スタジアム史上最高33,376人の観衆を集めたことも、舘ひろしさんと柴田恭兵さんが始球式を務めたことも、「そういえばそんなことあったな」と記憶の彼方に霞んでしまいました。



 横浜の先発は、前回5月18日の中日戦で6回5安打2失点と試合を作り2勝目を挙げた、今や現役では4人という、希少なアンダースローの中川(颯)投手。



 その立ち上がりですが、先頭の秋山選手にいきなりライト線際の二塁打を浴び、続く野間選手のファーストゴロの間に3塁とピンチを迎えます。



 すると3番菊池選手にあっさりレフト前に運ばれ、失点。試合開始ものの10分もしないうちに先制点を許してしまいました。



 一方、広島の先発は、今シーズン初登板の玉村投手。こちらは16球で三者凡退に抑える上々の立ち上がり。



 2回表。野球に限らず、およそ相手のある勝負事というのは、いかに自分がしたいことをするかばかりでなく、いかに相手が嫌がることをするかが非常に大事だと思っているのですが、それがこの回の広島の攻撃に見られました。まず、坂倉選手がファーストゴロに倒れ、1死となってから矢野選手がライト前ヒットで出塁します。



 すると、カウント3‐1となったところで矢野選手が盗塁。2回から走ってきたのは、伊藤捕手の肩(盗塁阻止率はあまり高くない)、そして中川投手がアンダースローであることを見越してのことだと思います。判定は当初アウトでしたが、リプレイ検証の結果、セーフに。次の打者が投手ですから、その前に得点圏に走者を進めることができました。そして8番打者の林選手は四球で出塁。これで1死2塁・1塁。



 さらに9番玉村投手の打席の時、矢野選手が三盗を決めます。これで併殺のリスクを減らすとともに、1死3塁・1塁で、外野フライ、あるいは仮に内野ゴロでも1点が取れる可能性のある環境が整いました。つまり、2塁・1塁であればほぼ間違いなく送りバントで2死3塁・2塁となるシチュエーションに対し、よりオプションを拡げることに成功したわけです。すなわち、守備側はそれらのオプションを想定して守らなければなりません。その結果は、玉村投手のサードゴロの間に矢野選手が生還。これで2vs0。



 昨日の流れを引きずる嫌な展開でしたが、2回裏、横浜にビッグイニングが巡ってきます。まず先頭の筒香選手がセンター前ヒットで出塁。



 宮崎選手は8球粘ってランエンドヒットを成功させ、無死3塁・1塁。



 大和選手は左肩に死球を受け、無死満塁。すると伊藤選手がすかさずセンター前ヒットを放ち、2vs1。なお無死満塁。



 知野選手は四球で押し出し、同点。



 すると前回登板時はホームランも放った、パ・リーグから移籍の中川投手がレフトにタイムリー。これで逆転。様々な事情を考慮してのことだと思いますが、広島の新井監督はここでよく堪えたなと思います。



 しかし、蝦名選手もレフト前ヒットで続き、さらに2点追加。これで0vs5。



 オースティン選手も続き、4度満塁。しかも未だ無死。ただ惜しむらくは、ここで3番、4番を迎えながら追加点を奪えなかったことです。タラレバになってしまいますが、ここで攻め切れていれば結果は変わっていたかもしれません。



 3回は両軍無得点で終えましたが、4回表、2死から林選手がセンターフライ、センターの蝦名選手は最初前進してきますが、打球はぐんぐん伸び、後退した蛯名選手の頭を超え二塁打に。



 そして玉村投手の代打、宇草選手にもレフトに二塁打を浴び1点を返されます。下位打線で2死までこぎつけてからの失点だったので、ひじょうに勿体なかったですね。



 さらに悔やまれるのが5回表。先頭の野間選手をショートフライに討ち取り、続く菊池選手の強烈な当たりを同じくショートの大和選手がダイビングキャッチ。この投手を盛り立てる好守備に応えなければならなかったのですが、二死走者なしから小園選手にレフト前ヒットを浴び、



 つづく末包選手にもライト前ヒット。2死2塁・1塁。



 そして坂倉選手にはセンターに二塁打。これで2点が入り、ついに同点。



 ただ横浜もその裏、広島の3番手中崎投手から宮崎選手がレフトへの2塁打で出塁すると、大和選手のセカンドゴロで1死3塁のチャンスを作ります。



 ここで伊藤選手がレフト前にヒットを放ち、再び横浜が勝ち越し。5vs6。



 6回、7回は、2番手坂本投手が36球とやや球数を要したものの1安打無失点に抑えます。野間選手のセカンドゴロがこの試合3回目のリプレイ検証で覆ったり、森選手が深いショートゴロを強肩を活かして刺したり、守備も健闘しました。



 ただ6回裏、最後のファウルフライを1塁オースティン選手が捕球に行き、そのままカメラマン席に転落。アウトにはしましたが、オースティン選手は退場となりました。ようやく怪我から復帰し2週間も経っていないというのに、大事に至らないといいのですが…。本当に気がかりです。



 さらに中盤守備で必死にこらえるも、7回裏の横浜は広島の4番手森浦投手の前に、宮﨑選手から三者連続三振を喫してしまいます。森浦投手は6回、7回を投げ、横浜の中軸打線を相手に5奪三振。坂本選手も良かったのですが、それ以上に森浦投手の好投が素晴らしかった。



 8回表。横浜は4番手山崎投手が登板。矢野選手を三振、林選手を2球でショートゴロに討ち取ったところまでは良かったのですが、



 森浦投手の代打、広島に何人かいる横浜の天敵の一人、石原選手に痛恨の同点ホームランを浴びてしまいます。時間は18時15分過ぎ位だったと思いますが、ちょうどこの時間帯の横浜スタジアムは風邪の影響でレフトポール際は結構怖い印象があります。この時の当たりもまさかホームランになるような当たりとは思えなかったのですが、入ってしまいました。

 「試合に流れなどない」という人もいますが、僕はあると思っています。何故なら人の心理が影響するからです。試合中盤の展開に加えてこの1発が生まれたことにより、「流れ」は広島に行ってしまった、少なくとも、それを横浜が覆すのはかなり難しいと感じました。



 8回裏、横浜は代打戸柱選手がヒットで出塁するも、後続が倒れ無得点。



 9回表。森原選手が2奪三振を含むわずか10球で広島打線を抑えます。



 さて、9回裏の広島は通算100Sに王手をかけている栗林投手が登板します。



 広島の抑えの切り札栗林投手の前に、横浜は先頭の佐野選手が倒れますが(この試合、佐野選手は打撃面で良いところがありませんでした)、筒香選手がライト前にヒットを放ち、代走関根選手が送られます。



 そして続く宮崎選手は、栗林投手にしては珍しい4球連続ボールの四球で出塁します。抑えのエースがくれたチャンスで1死2塁・1塁。勝ち越しのランナーが得点圏に進みます。



 ただ解せなかったのは、ここで1塁走者宮崎選手に代走柴田選手を送ったことです。柴田選手が悪いというのではありません。9回裏です、2塁走者が生還すればそこで試合は終わりなのです。もちろん、足は速いとは言えず、かつその足の状態も宮崎選手は万全ではないのかもしれません。より考えられる理由として、併殺打のリスクを下げ、より1点が入る確率を高めたかったのかもしれません。

 しかし、続く大和選手は、今シーズン打席数が少ない(32打席)とはいえ、併殺打は1回です。それより何より、こう言っては失礼かもしれませんが、このチームは打つか打たないかじゃないですか?それを併殺打が起こる確率、さらに走者の足の速さによってそれを防ぐことができるシチュエーションが起こる確率を考えたら、このまま延長戦に突入する確率の方がよほど高いと思います。その際、オースティン選手は既に下がり、筒香選手も下げ、宮﨑選手まで下げ、将棋でいえば飛車角香落ちのような打線で、対照的にほとんどスタメンを残している広島打線にどう伍するつもりだったのでしょうか?

 2回表の攻撃の場面で、「いかに相手が嫌がることをするか」というお話をしました。何よりもこの交替を喜んだのは広島ベンチだったはずです。そして結果はどうだったのかというと、大和選手はレフトフライでしたが、これは末包選手の好守に阻まれたと言ってもよく、落ちる可能性も十分にありました(尤も、前に落ちた場合、2塁走者の生還は難しかったでしょうが)。そして伊藤選手は三振。サヨナラのチャンスは潰え、2試合連続の延長戦突入となりました。



 それでも諦めない選手の気持ちは伝わってきました。10回から登板した徳山投手は、2イニングを投げ、打者7人に対し2安打無失点と踏ん張ってくれました。



 徳山投手を野手陣も盛り立てます。1死1塁の場面で、二俣選手のバントを伊藤選手に代わってマスクを被った山本選手が拾い、ショート森選手との強肩による連携で見事併殺に切って取ります。これは非常に盛り上がるプレーで、ぜひこれを裏の攻撃に繋げたいところでした。



 10回裏、その山本選手が矢崎投手からセンター前に弾き返し、出塁します。ところが、先ほど盛り上がったバント失敗による併殺を今度は横浜の林選手がやってしまいます。これで台無し。



 11回裏は、開幕2戦目で危険球によりわずか3球で退場となった黒原投手が、関根選手に死球。身体の軸に近い位置だったので心配されましたが、関根選手は元気に還ってきました。しかし、結果としては、黒原選手の前にわずか12球で凡退。



 再三出塁するもモノにできなければ、「流れ」も行ってしまうというものです。12回表、とうとう力尽きました。三嶋投手が2本の2塁打を浴びついに広島が勝ち越し。



 さらに前日に続いて登板の石川投手(恐らくもう投手は残っていなかったはずです)もヒット3本を浴び、9vs6。



 12回裏はベンチに残っていた最後の選手、桑原選手がヒットで出塁しますが、その他の選手がいずれも河野投手に三振に討ち取られ万事休す。この2試合で広島打線に16安打、19安打、計25安打を浴び、激しく競り合いながらも結局は力負け。13時開始のこの試合も、19時15分を過ぎていました。後で振り返った時、この試合は今シーズンの重要な意味をもつ試合になったかもしれません。

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初の京セラドームは大変なことにー日本プロ野球2024 ソフトバンクvs楽天9回戦

2024年05月27日 | スポーツ観戦記


 昨年は5月4日に初めて甲子園に行きましたが、今年22日は初めて京セラドーム大阪へソフトバンクvs楽天9回戦の観戦に行きました。



 このシリーズは、過去にこのブログでもご紹介したことのある、「鷹の祭典」の原型、「白のキセキ」が20年振りに復活。

日本プロ野球2012 ソフトバンクvs西武7回戦
日本プロ野球2015 ソフトバンクvs西武13回戦
5時間21分の激闘、鷹の祭典-日本プロ野球2019 ソフトバンクvs西武12回戦

 最後に観戦した2019年の「鷹の祭典」も試合時間5時間21分というとんでもない試合でしたが、今回も別の意味でとんでもない試合となってしまいました。結論から言うと、前日の試合、19年振りに何と0vs21と大敗を喫した楽天が、この日も0vs12と大敗してしまったのです。2試合合計で33失点は、19年前の32失点をも上回ります。しかも19年前の楽天は球団創設初年、言葉は悪いかもしれませんが、言うなれば近鉄とオリックスの2軍選手の寄せ集めでした。その時とは事情が違います。さらに楽天は2試合続けて無得点。



 ただし、今シーズンのソフトバンクはこの試合終了時点で2位日本ハムに早くも6.5ゲーム差をつける首位。チーム打率.268、防御率は驚異の1.93、本塁打31本、得点195、失点90は他の11球団を圧倒しての1位。何しろ楽天のチーム総本塁打が13本であるのに、山川選手1人で12本という凄まじさです。



 そしてこの日は試合開始から20分ほど遅れて球場入りしたのですが、ゲートをくぐろうとした際に球場内から大きな歓声が。その源は、山川選手の11号3ランでした。得てして大量得点した翌日の試合は逆に点が入らないといったことが起こる印象があるのですが、今のソフトバンク打線にそんなジンクスはお構いなし。あっという間に0vs3。



 しかもソフトバンク打線は攻撃の手を緩めません。続く近藤選手が四球で出塁すると、



 栗原選手、ライトフェンス直撃の二塁打。1死3塁・2塁。



 中村選手は打率1割台ですが、塁を埋めるためと思われる四球。1死満塁。ここで先発の荘司投手が1/3回36球、4安打、2四球、5失点(この後の2点が自責点のため)で降板します。



 2番手は松井投手。松井投手も球そのものは悪くないように見えたのですが…



 球が真ん中に寄りすぎでした。海野選手にセンター前に弾き返され、0vs5。結局、1回裏だけで打者10人。



 ソフトバンクの先発は、43歳の大ベテラン、和田投手。元々速球派ではありませんが、それでもストレート140㎞台前半は出ます。こちらは精密機械のような正確なコントロールで、楽天の中軸打者をあっという間に3人で切ってとります。この試合は7回を投げ、102球、3安打、0失点、0四死球、4奪三振と十分すぎる内容でした。



 2回に入っても、ソフトバンクの猛攻は止まず。1死から柳田選手がセンター前ヒットで出塁すると、



 山川選手が2打席連続ホームラン。これで0vs7。



 近藤選手は倒れ2死となりますが、栗原選手に四球。すでにこの試合、何度マウンドに集まったか…。



 続く中村選手はサード内野安打、さらに松井投手のワイルドピッチで2塁に進塁。



 そして海野選手には四球。2死満塁となると、三森選手にタイムリーを打たれ、0vs9。2回終了時点で早くも1時間を経過していました。



 これでは終わるのが何時になるのかと懸念されましたが、3回以降は比較的早いテンポで試合が進みました。松井投手も3回裏は三者凡退に抑えました。ソフトバンクの中押しは4回裏。1死から近藤選手が二塁打で出塁。



 これを次の栗原選手がライト前ヒットであっという間に返します。ついに2試合連続の2桁得点となる0vs10。



 この試合、楽天のポジティブな点を挙げるとすれば、6回から3番手で登板した弓削投手が、2回を投げ被安打0、2奪三振と好投したことです。



 8回裏、楽天は4番手津留崎投手が登板。



 ところが、先頭の俊足周東選手を死球で歩かせてしまいます。しかし、周東選手は足にボールを受けたためベンチに下がり、緒方選手が代走。



 6回から守備に入った川瀬選手は併殺崩れで、自身が1塁に残留。1死1塁。



 続く柳田選手は四球で1死2塁1塁。代走に川村選手。さらに山川選手はサードゴロで2死3塁2塁。



 そして近藤選手がレフトフェンス直撃の2塁打。ダメ押しの2点が入り、ついに0vs12。序盤に大量得点をしながら、なおも中押し、ダメ押しと集中力を切らさないソフトバンク打線。心情的にはもういいじゃないかという気になりそうですが、決して手を抜かないところが圧倒的な強さを誇るチームたる所以なのだと思います。



 ソフトバンクは8回津森投手、9回長谷川投手と継投して、楽天打線を4安打無得点、0四死球に抑え込み二夜連続の完勝。



 横浜スタジアムでも、たまにはこんな楽に見られる試合を期待したいです。

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