京都・烏丸駅そばにある北京料理のお店。この一風変わったお店の名前が読めなかったのですが、膳處漢(ぜぜかん)というのだそうです。
滋賀県大津市に膳處という所があるのですが、ここは平安時代に陪膳浜 (おもののはま) と呼ばれ、朝廷に魚介類を納める土地だったそうです。こちらのサイトの解説によれば、その膳處が腕の良い料理人が多いことで知られていたことから、それにあやかり膳處。漢は北京→中国→漢ということらしいです。そして「ぽっちり」というのは、舞妓さんの帯留のことで、小さくかわいらしいものを意味するのだとか。まず名前で勉強になりました。
この辺りはかつて呉服屋が軒を連ねていたそうで、お店は昭和初期の呉服店を改装したものだそうです。和洋折衷の建物の中心には坪庭があり、和室から庭を眺めながら食事を楽しむことができます。横浜育ちの僕は、初め京都へ来てなぜ中華?と思いましたが、京都らしい雰囲気を楽しめるお店でした。
季節の前菜盛り合わせ。海老、蒸し鶏、鴨のロースト、秋刀魚の燻製など。味もさることながら、盛り付けも独創的で目を引きます。
お店の秋のおすすめから飄香嫩牛肉。牛肉を唐辛子・香菜・松の実などで味付けしたもの。思いの外上品な味わいで、確かにお勧めです。
北京料理ですが紹興酒のお供にピータン。
蒸し魚。この時は旬の太刀魚でした。僕は蒸し魚が好きで、海外でも必ずと言っていいほど頼みますが、身がふっくらと柔らかく美味しかったです。
げんこつ肉の黒酢酢豚。一見肉団子に見えますが、ミンチではなくほぐした豚肉を丸く固めたもので食べごたえがあります。一口に放り込んでしまい、食べるのに苦労しました。
小龍包四種盛り合わせ。
大皿で出てくる普通の中華と違い、ひとつひとつ工夫を凝らした独創的な料理でした。
中庭を抜けた奥の部屋は、落ち着いた雰囲気のバーになっています。
膳處漢ぽっちり
京都府京都市中京区錦天神山町283-2
繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
よろしければクリックおねがいします!
↓
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます