窪田恭史のリサイクルライフ

古着を扱う横浜の襤褸(ぼろ)屋さんのブログ。日記、繊維リサイクルの歴史、ウエスものがたり、リサイクル軍手、趣味の話など。

豪栄道の初優勝も-大相撲九月場所2016 14日目

2016年09月25日 | スポーツ観戦記


  大阪出身力士としては86年振りとなる大関・豪栄道の初優勝。14勝0敗の堂々たる成績での優勝にもかかわらず、今ひとつ盛り上がらない館内の雰囲気を感じたのは、恐らく僕だけではなかったろうと思います。

  2016年の大相撲九月場所14日目。去年に続き横綱白鵬が休場という場所で、全勝の豪栄道を追うのは2敗の平幕・遠藤のみ。両横綱は既に日馬富士が3敗、鶴竜は4敗。大関陣も今場所綱取りを期待された稀勢の里が4敗、琴奨菊5敗、照ノ富士に至っては9敗で既に負け越しと、白鵬のいない場所を引っ張るべき横綱・大関は燦々たる有様。そして、この日勝てば優勝の決まる豪栄道の対戦相手が、4敗とはいえ14日目にして前頭六枚目の玉鷲とあっては、場が盛り上がらないのも無理からぬことであったかもしれません。



  その豪栄道と玉鷲の一番。あっという間の電車道で寄り切り。これといった見せ場もなく、余りにも予定調和な幕切れ。とても悲願の優勝がかかった大一番とは思えませんでした。



  さらに残念だったのは最後の横綱-大関戦の二番。既に優勝が決まった後の取り組みとはいえ、通常は制限時間いっぱいで盛り上がるはずの横綱戦。それがおしゃべりに興じる観客のざわめきの中、しれっと始まりあっという間に終わり。まるで十両の取り組みを見ているかのようでした。しかも、綱取りが絶たれモチベーションを欠いたか、稀勢の里はあっという間に日馬富士に寄り切られ…。綱を目指したはずの大関の意地は微塵も感じられませんでした。



  照ノ富士にしても同じ。鶴竜にあっという間に寄り切られ、10敗目。照ノ富士は一場所休場してでも怪我の治療に専念してほしいと思うのですが、このままでは相撲人生に関わる怪我につながりかねないだけに心配です。



  今場所の収穫と言えば、関脇で10勝を挙げた高安。そしてその高安を破り12勝を挙げ、復調を印象づけた遠藤くらいでしょうか…。



  この日、十両の明生vs朝弁慶からずっと観戦していましたが、観客が大いに湧いたのは取り直しの一番となった、十両阿夢露vs宇良くらい。白鵬不在というだけで、ここまで場所が締まらなくなるものでしょうか?いないはずの白鵬の存在感が、逆説的に際立った秋場所でした。

  今場所もチケットが非常に取りにくく、相撲人気は堅調だったのだと思います。しかし、来る時の総武線はいつもより空いているように感じましたし、隣の桝席は最後まで空いていました。

  「何か違う…」そんな胸騒ぎと共に、国技館を後にしました。

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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「よみがえり」を使っていただきました-C-habitatさんの活動模様

2016年09月21日 | リサイクル軍手の世界


  「誰もがきちんとした場所で暮らせる世界へ」をテーマに掲げ、発展途上国の貧困地域における住居建築を支援する、中央大学ボランティアサークル「C-habitat」さんの活動に弊社の「特殊紡績手袋 よみがえり」を使っていただきました。

  この7月に実際に学生さんがフィリピン・マニラ郊外のケソン市に赴き、数週間現地に滞在しながら家を建ててこられたそうです。その模様を写真で頂きましたのでご紹介したいと思います(次の写真にTwitterのリンクを貼らせていただきました。そちらでより詳しい活動の模様がご覧いただけます)。


 
  弊社は1998年からフィリピン・スービックにて工場を操業し、「特殊紡績手袋 よみがえり」もそこで生産されています。したがって、フィリピンは我々にとっても大変馴染みのあるところでもあります。

  7月のフィリピンは雨季です。暑さこそ乾季程ではないとはいえ、それなりに暑い上に、雨が降ればこのケソン市付近はたびたび洪水に見舞われるなど、インフラにすぐ影響が出ます。そんな中で、地面を掘り、柱を立て、レンガを組む作業は大変だったろうと思います。しかし、そのような中でも貧しい人々に喜んでもらうため、明るく取り組む学生さんの姿が写真から伝わってきました。そしてかなり本格的な家を作られていたことにも感心させられました。

「貴社から戴いた軍手は、作業中の大きな怪我の防止はもちろん、チーム内全員の団結力をより高めるものとなりました。」

通常の軍手に比べて持ちが良く二週間に渡る作業にも耐え抜き手を守ってくれました。洗えば繰り返し使えます


  このように言っていただけると、我々も愚直にもの作りをしてきて本当に良かったと思う次第です。現地のみんなもこれを聞いたら喜ぶと思います。



  弊社もフィリピンで貧困女性の安全なお産を支援するクリニック植林活動とお付き合いさせていただいていますが、どこの国でも同じなのは子供の屈託ない笑顔ですね。上の写真でも背景で見物している子供姿を見るとつい微笑んでしまいます。

  使えなくなった古着を再生した手袋「よみがえり」を通じ、さまざまな「よみがえり」の活動と関わらせていただく機会に恵まれました。そのことを本当に嬉しく思います。

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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台湾の締めは小龍包で-京鼎樓

2016年09月17日 | 食べ歩きデータベース


  9月13日。台湾での仕事を終え、訪問先から徒歩10分位の所にあった小龍包の名店、京鼎樓に行ってきました。恵比寿にもお店があるようです。



  到着したのはまだ11時過ぎでしたが、早くも店は観光客らで賑わっていました。店頭では、ガラス越しに小龍包を包む作業を見ることができます。



  こちらが小龍包。普通の小龍包の他、烏龍茶、カニ味噌などの小龍包を頼みました。小龍包というと、火傷するほど熱い肉汁があふれ出てくるイメージがありますが、ここの小龍包は意外にも適度に加減された熱さでした。そのおかげで、口の中で十分味わいを楽しむことができました。カニ味噌は特におすすめです。

  因みに背後に映っている緑色のビンは、18天台灣生啤酒という台湾のビール。18天(18日という意味)とは、賞味期限が18日という意味で、確かに今回飲んだ台湾のビールの中で最も飲みやすく、美味しかったです。



  おつまみに頼んだ、排骨と海老とチーズの揚げ春巻き。海老とチーズの揚げ春巻きも結構おすすめ。



  台湾に来たら、やっぱり食べて帰りたい牛筋麺。本当は街中の屋台で食べたかったのですが、機会がなかったので最後にここで。

京鼎樓

台北市長春路47號

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台湾の初日は羊づくし-岡山羊肉壚

2016年09月17日 | 食べ歩きデータベース


  9月11日、実に12年振りの台湾。初日の晩に街でよく見かける羊肉鍋の店に行ってきました。台湾にいるとずっと中華になってしまう恐れがあったので、初日から毛色を変えてみた次第。



  肉屋に併設された、バックヤードを改装したかような店舗。到着したのは日曜の夕方6時でしたが、早くもお客さんで賑わっていました。



  こちらがメインの羊肉鍋。古の遊牧民の料理をそのまま持ってきたかのような、素朴かつ豪快な鍋です。一緒についてくるレタスに煮た羊肉を巻いて食べるらしいのですが、説明される前にレタスも煮てしまいました。骨付きの羊肉は脂身が少なく、さっぱりとしています。その他のメニューも全般的に薄味でしたので、僕は豆板醤を多用しました。



  サイドメニューも羊づくし。まずは、羊肉沙茶醤炒め。沙茶醤(サーチャージャン)というのは、蝦醤、ヤシの実、五香粉、砂糖などをピーナッツ油で炒めた、マレーシア由来の調味料のことで、台湾ではポピュラーなようです。



  羊モツ炒めに、羊胃袋炒め。いずれにしても羊の内蔵。



  台湾胡麻油素麺。その名の通り、素麺を胡麻油で和えたものですが、思ったよりも油がしつこくなく、むしろ味が薄く醤油を足して食べました。



  強烈だったのは、羊睾丸台湾胡麻油炒め。睾丸のみならず陰嚢も一緒に。これは少々厳しかったです…。

  今回は頼みませんでしたが、羊肉鍋のスープに素麺を加えた単品の麺もありました。

  羊の好き嫌いにより賛否が分かれましたが、いずれにせよ一緒に行ったメンバーに強烈な印象を残した、岡山羊肉壚でした。

岡山羊肉壚

台北市遼寧街201巷2號

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未知なるネイルの世界-第75回YMS

2016年09月16日 | YMS情報


  全く関心のなかった世界に触れることは、ひょっとすると僕個人にとって最もワクワクする体験なのかもしれません。9月14日、mass×mass関内フューチャーセンターで行われた第75回YMS(ヨコハマ・マネージャーズ・セミナー)はまさにそのような体験でした。

  講師は2年前からYMSにもお越しいただいている鎌田みゆき様、テーマは『美しくなれるネイルアートやネイルケアの基本』でした。そう、恐らくこの日参加した女性にとっては基本、男性にとっては新鮮な知識、そして僕にとっては気づきもしなかった世界。

  そんな僕でも爪に絵を描いたり、付け爪をしたりする女性がいることは知っているのですが、最近では身だしなみの一つとしてネイルをする男性も増えてきているようです。不潔な爪は論外として、特に小指の爪だけ伸ばしている男性に嫌悪感を抱く女性は多いのだそうです。ただの切り忘れという事もあるでしょうに、良く見ているのですね。

  ネイルアートはその行為自体ストレス解消になるようなのですが、例えば高齢化社会にあって爪を切ることができないお年寄りのケアをしたり、ストレスによる噛み爪の癖を止めさせるリハビリに、スカルプチュアネイル(人工爪)を使用したりと、その活躍の場はお洒落を超えて幅広いようです。



  さて、日本におけるネイルの歴史を遡ると、飛鳥時代に顔料の一つであった赤錆を儀式的意味で口元や爪に塗る風習があったようです。その後平安時代になると、ホウセンカ(爪紅)とホオズキで爪を赤く染める風習が貴族から遊女に広まりました。それから下って江戸時代、中国から紅花が入ってきて、爪紅と紅花を混ぜたものを口紅や爪に使用していたようです。明治になると、フランスから磨爪術(まそうじゅつ)と呼ばれるネイルの技術が入ってきて、フレンチルックと呼ばれるナチュラルカラーを基本としたネイルが昭和以降広まりました。

  ネイルというと、爪をカラフルに染めるイメージがありますが、それはここ30年位の事で、現在でも基本は赤とピンクなのだそうです。赤はその人の血色を良く見せ、興奮を喚起する色でもあるので色気がでます。色彩心理の観点から見ても赤は生命力を意味する色ですが、この赤への執着は人類史に共通して見られる現象のようです。

  化粧の始まりとされるのは古代エジプトで、ミイラの爪は朱色に染められていました。これは魔術の一種と考えられています。また、ギリシャ・ローマ時代でも上流階級の化粧としてやはり赤への執着が見られました。そこで思い出したのですが、子供の頃読んだ本にもクロマニョン人の埋葬地から赤い土や赤く塗られた人骨が発見されたと書かれていました。

  次に、主なネイルのトラブルについて。

1.グリーンネイル(緑膿菌感染症)
原因:免疫力の低下など
対処法:感染中はジェルネイルをやめる

2.爪の横溝
原因:栄養失調・過剰なダイエット
対処法:栄養を摂る、保湿ケア

3.爪の縦筋
原因:主に老化と乾燥
対処法:特に爪の根元を保湿

なお保湿には爪用のオイルを使うそうです(1日5回)。



  その後、様々な種類のネイルの紹介があり、いよいよネイルを体験してみようということになりました。マニキュアなどを塗らなくても、丁寧に生皮を取り磨くだけでおじさんの爪が見違えるようにピカピカに。しかも爪という身体の極々小さな部分であるのに、こんなにも目立ち、印象が良くなるとは!「身だしなみとしてのネイル」の意味が少しわかった気がしました。



  僕もマニキュアとジェルネイルを初体験。ジェルネイルは爪の表面にジェルを塗り、紫外線を当てると固まります。マニキュアは除光液で落とせるのですが、ジェルネイルは除光液では落ちません。



  というわけで、左手の青い方はこのブログ執筆時点でまだ僕の指に残っています。趣味ではないので悪しからず…。
 
  最後になりますが、今回の記事に掲載した写真は写真家永田知之さんからご提供いただいたものです。その永田さんには、次回10月12日の第76回YMSに講師としてお越しいただく予定です。お楽しみに!

過去のセミナーレポートはこちら。

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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大きな3と5の差。3位争いは混沌として-日本プロ野球2016 横浜vsヤクルト21回戦

2016年09月09日 | スポーツ観戦記


  CS進出をかけ熾烈な3位争いを繰り広げる両チームの直接対決、第3ラウンド。一昨日、昨日と連勝した3位横浜は、怪我で離脱していた主力が次々と復帰し勢いを増してきた4位ヤクルトとの差を4ゲームに広げています。



  横浜は3戦目にヤクルトと相性の良い石田投手を中4日で当て、三連勝を狙います。



  台風13号の影響で心配された雨もあがり、湿度60%を超える蒸し暑い中、駆けつけた観衆27,665人。この日はビール半額というサービスもありました。



  一方、ヤクルトの先発は石川投手。



  1回は両先発とも三者凡退の立ち上がり。試合が動いたのは2回裏、まずこの回先頭の筒香選手がセンターに抜けるヒットで出塁します。



  続く宮崎選手は四球を選択し、無死二塁・一塁。



  梶谷選手はタイミングは合っていたものの、ややバットの先だったか、センターへの大飛球でアウト。しかし、続く倉本選手のライト前ヒットで一死・満塁とします。



  そしてこのところ打撃好調の戸柱選手がセンターへタイムリーヒット。まず横浜が先制します。0vs2。



  石田投手は送りバント失敗で二死となりますが、1番に返って桑原選手がさらにヒットで続き、再び満塁。



  ここで二番白崎選手は死球を受け、押し出しによる追加点。しかし、ロペス選手はセンターフライに倒れ、打者9名を費やした攻撃もここで終了。0vs3。しかし、この流れであればもう少し攻め切りたかったところでした。



  序盤の大きなヤマを迎えたのは4回表。ヤクルトは二番比屋根選手から山田選手、バレンティン選手へと続く好打順。この回は、サード白崎選手が山田選手の強烈なライナーをダイビングキャッチ。好プレーにも助けられ、石田投手は三者凡退で切り抜けます。これにより、試合の主導権は完全に横浜へ。

  石田投手は6回を86球、4安打無失点。10勝目の権利を得て降板します。しかし、結果論になってしまうのですが、この継投が試合の流れを大きく変えてしまいました。



  7回表、横浜はバレンティン選手に相性の良い加賀投手が登板。そのバレンティン投手は見事三振に打ち取りますが、続く鵜久森選手にライトへヒットを浴びます。



  横浜は勝ちパターンの継投に入り、三番手田中投手が登板。この試合で55試合目の登板、防御率1.85と極めて安定感のある投球を見せてきた田中投手ですが、この日は明らかに球が走っていませんでした。



  まず骨折から復帰した川端選手にセンターへのヒットを浴び、一死三塁・一塁。



  続く荒木選手にはライトへの二塁打を浴び、1vs3。



  さらに西田選手にも二塁打を浴びて、同点。続く坂口選手にもヒットを許します。



  横浜は四番手として、こちらも55試合目の登板、防御率2.74の須田投手に交替。



  西浦選手を討ち取り二死とするものの、代打雄平選手にはショートの頭を超える何とも不運なヒットを許し、ついに逆転、4vs3。



  8回表。横浜は抑えから中継ぎに回った山崎投手が登板。ここ数試合は球の走りが戻っていたのですが、この日は二塁打と2つの四球で二死満塁のピンチを作ると、坂口選手にタイムリーを浴び、5vs3。



  8回裏。横浜は宮崎選手の四球と梶谷選手のヒットで無死二塁・一塁のチャンスを作りますが、倉本選手のセカンドライナーに二塁走者宮崎選手が飛び出し、帰塁できず。反撃のチャンスもあえなく潰えました。



  収穫と言えば、9回表に登板したザガースキー投手が球威・制球共に良かったということぐらい。



  結局横浜は、勝たなければいけない試合を勝たなければいけない展開にもかかわらず落としてしまいました。もし勝っていれば、残り13試合で5ゲーム差となったところ、敗れたことで3ゲーム差。横浜にとっては極めて痛い敗戦でした。


繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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交渉学特別セミナーに参加しました

2016年09月07日 | 交渉アナリスト関係


  9月6日、NPO法人日本交渉協会主催の「交渉学特別セミナー―米国・英国の交渉学の教授を招聘し、最新の交渉理論、交渉教育を学ぶ特別セミナー」に参加してきました。



  講師は、ハーバード大学PON(Program on Negotiation)のアラン・ランプルゥ先生とオックスフォード大学PONのミシェル・ペカー先生。

交渉のメソッド: リーダーのコア・スキル
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白桃書房


  講義は主に、ランプルゥ先生の著書『交渉のメソッド:リーダーのコア・スキル』(英語題“The First Move”)の要点である、「交渉を前進させるための10原則」と「あらゆる交渉で重要な3つの側面」について、名古屋市立大学大学院経済研究科教授、同協会の専務理事でもある奥村哲史先生によるポイント解説も交えて行われました。

  人は生まれ落ちた時から、何らかの交渉を日々行っています。赤ん坊が母親に空腹を知らせるために泣くことが交渉の始まりとすれば、人は本能として交渉力を備えているともいえます。しかし、それゆえか世界中で多くの交渉が半ば直感に基づいて行われているという現実もあります。しかし『交渉のメソッド:リーダーのコア・スキル』にも書かれていることですが、人は交渉スキルを学ぶことで、人はそうでない場合よりもより望ましい成果を得ることができます。また、交渉力は学ぶことによって誰でも上達させることができるということです。今回の「交渉を前進させるための10原則」と「あらゆる交渉で重要な3つの側面」は、そのための最も重要なポイントと言えます。



  初めに、ペカー先生より「交渉を前進させるための10原則」についての講義がありました。書くと長くなりますので、要点を下の図にまとめました(クリックすると拡大します)。



  図の青い部分、「明白なこと」と書かれている部分を上から縦に見たのが通常、直感に基づいて行われる交渉プロセスです。すなわち直観に基づきアクション→交渉参加→自分本位→結論ありき→自己主張→取り分の奪い合い→表面的な解決案→その評価→最終的な解決策の選択→合意、というプロセスになります。

  しかし、これらのことはあらゆる交渉で自明に行われることなので、交渉力を高めるには別のポイントに目を向けなければなりません。それが明白なことの前に行うべき「大切なこと」です。図のオレンジの部分がそれに該当します。これが「交渉を前進させるための10原則」であり、右側の「ポイント」欄にその要点を記載しました。

ウォートン流 人生のすべてにおいてもっとトクをする新しい交渉術
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  以前、「第9回ネゴシエーション研究フォーラムに参加しました」でもご紹介した、ペンシルバニア大学ウォートン校のスチュアート・ダイアモンド教授の”GETTING MORE MODEL”も要点はこの10原則とほぼ同じでした。下の図は、先ほどの図に”GETTING MORE MODEL”で挙げられていた20のポイントを当てはめたものです(クリックすると拡大します)





  続いて、ランプルゥ先生より「あらゆる交渉で重要な3つの側面」についての講義がありました。3つの側面とは、「人」・「問題」・「プロセス」。あらゆる交渉の準備において、この3つを必ず考慮に入れなければならないということでした。こちらも図でまとめます。

1.人に焦点をあてる



  「人」の範囲をどこに置くかによって、交渉の結果は大きく違ってきます。講義の中では「人」の範囲を1962年のキューバ危機におけるジョン・Fケネディ大統領に例えてお話がありました。すなわち、自分はケネディ大統領自身、プリンシパルはアメリカ国民、相手はフルシチョフ書記長、実行者はアメリカ軍およびソ連軍、その場にいない人たちは地球上の人々、次世代の人たちは文字通りです。キューバ危機の回避は、ケネディとフルシチョフが誰に焦点をあてて交渉したかで得られた歴史的成果でした。以下、「問題解決」、「プロセス促進」も同様です。

2.問題解決



3.プロセス促進



  繰り返しますが、これら3つの側面は、交渉のより良い結果を生むための必須要素になります。



  さて、講義の後は、いくつか質疑応答が行われました。まず現代で良き交渉者(リーダー)として誰が挙げられるかという質問に対しては、ドイツのメルケル首相が、サーバント型であり、問題を伝える能力に長けているという点でそうであろうということでした。また、質問をしながら相手の考えを引き出しより良い成果を上げるという点では、助産師さんなどまさに良き交渉者と言えるであろうということでした。

  次に恐らく多くの人が抱くであろう、とても交渉になりそうにない、例えばテロリストのような相手にこの原則を当てはめた場合のポイントは、という質問に対しては、問題の焦点を絞ることが大切であるということでした。

  三つめは、『交渉のメソッド:リーダーのコア・スキル』でも強調されていたアクティブ・リスニング(積極的傾聴)について。良き交渉者(リーダー)とは、問題の解決策を出す人ではなく「より聴くことができる人」。お話の中でアメリカ民主党の元下院議員ハワード・ウォルプ(1939~2011)の例が挙げられました。死刑制度に反対する彼は、死刑制度を支持する人々の集会に乗り込み、自分の価値をただ押し付けるのではなくひたすら彼らの話に耳を傾け、かつ自分の理解が間違っていないか尋ねたそうです。相手の言うことを正確に理解することはそれほどまでに難しいからで、これからの交渉者(リーダー)必要なのは”Active Listening”というより、むしろ”Active Perceiving”(積極的認知)であるとさえ言えるかもしれないということでした。

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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2016年8月アクセスランキング

2016年09月01日 | 人気記事ランキング


  8月で43歳になりました。このブログを書き始めたのが34歳の時ですので、もう9年。今日が1,268回目の投稿になります。これからも「リサイクルライフ」をよろしくお願い申し上げます。

  さて、2016年8月にアクセスの多かった記事、トップ10です。

  一番アクセスの多かったのがトップページというのは、もっと頑張って更新しなければいけないという事なのかもしれません。次いでアクセスの多かったのは、今年も大盛況の内に終わりました、YMSのワインセミナー。いつも多大なるご協力をいただいている馬車道十番館様、横濱屋様にこの場をお借りして、改めて御礼申し上げます。

  3位は日本交渉協会が主催する、交渉アナリスト1級会員の勉強会「燮会」の記事です。

  4位「「上田和男さんバーテンダー歴50年を祝う会」に参加してきました」、6位「エコノミーとエコロジーの語源」、10位「久村俊英さんの超能力を目撃してきました」、ずっと定番だった記事が3カ月ぶりに揃いました。そう言えば、上田さんも8月がお誕生日。おめでとうございます!

  5位、7位は野球観戦の記事。更新日が早く、しかも今シーズン圧倒的な強さで25年ぶりの優勝に突き進む広島戦の記事が7位で、後から更新した横浜vs巨人の記事が5位だったのは、僕の周りに横浜ファンが多いからかもしれません。

  9位「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ(Gardens by the Bay)」、更新後わずか2日半ですが、ランクインしてきました。

1 トップページ
2 この暑さ、すっきりワインが飲みごろ-第74回YMS
3 あらためて「交渉とは何か」を考える-第29回(やわらぎ)燮会
4 「上田和男さんバーテンダー歴50年を祝う会」に参加してきました
5 連夜の猛攻、打線復活なるか?-日本プロ野球2016 横浜vs巨人22回戦
6 エコノミーとエコロジーの語源
7 両軍拙攻17四球、23残塁!-日本プロ野球2016 ヤクルトvs広島17回戦
8 暑い甲府の夜は冷たいビールで!-甲府地ビールフェスト2016
9 ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ(Gardens by the Bay)
10 久村俊英さんの超能力を目撃してきました


繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ(Gardens by the Bay)

2016年08月29日 | その他


  シンガポールの湾岸を埋め立てて造られた、壮大なスケールの植物園、ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ。空港から市街中心地に向かう高速道路からも巨大なガラスドームが一際目を引きます。帰りの飛行機が夜中だったので、その前に寄ってみました。



  その巨大ドームの一つ、「クラウド・フォレスト」。写真ですとなかなかその大きさが伝わりにくいと思うのですが、高さ35mの人工の山がそびえ立っています。その姿は昔観たアニメ『天空の城ラピュタ』を彷彿とさせます。

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  山の頂上「ロスト・ワールド」から見下ろすと、こんな感じです。山からは人工の滝が流れ落ち、空調も効いて大変涼しいです。



  頂上からは、シンガポールの観光名所が一望できます。後ろにあるのは、有名なホテル「マリーナ・ベイ・サンズ」。



  「スーパーツリー」と呼ばれる、園内にある12本の人工の木も見えます。「スーパーツリー」は高さが25mから50mもあり、太陽光エネルギーをここで集めているのだとか。



  「クラウド・フォレスト」は頂上までエレベーターで昇り、帰りは回廊を使って降りていきます。途中、「クリスタル・マウンテン」と呼ばれるフロアに出ます。そこでは、巨大な鍾乳石やアメジストのジオード(天然石の内部にできた空洞や隙間のこと)を見ることができます。



  もう一つのドームは「フラワー・ドーム」と呼ばれる花を中心とした植物園。今年の春には、日本から本物のソメイヨシノを持って来て、さくら祭りとコスプレショーのようなものが行われたそうです。



  今回は、シンガポールの国の花でもある蘭を数多く見ることができました。



  花の他にも、世界各地から集められた珍しい植物を見ることができます。上の写真はアメリカ大陸のサボテン。



  そしてこちらはバオバブと呼ばれる、アフリカの珍しい木です。

  とても全部はご紹介できませんので、今回撮影した写真を以下の動画にまとめました。

【GARDENS BY THE BAY】


繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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連夜の猛攻、打線復活なるか?-日本プロ野球2016 横浜vs巨人22回戦

2016年08月28日 | スポーツ観戦記


  前日からの巨人三連戦が始まる前まで、8月の横浜は6勝13敗。借金は7まで膨らみ、気が付けば4位阪神が0.5ゲーム差、5位ヤクルトも2.5ゲーム差に迫っていました。原因は7月の快進撃の立役者であった筒香選手をはじめとして、打線が停滞したことにあります。6勝13敗中の平均得点は2.57。特に最近10試合は1.6点という有様でした。

  しかし、前日26日の巨人21回戦は、それまでの鬱憤を晴らすかのように初回から打者一巡の猛攻、終わってみれば16安打11得点で快勝。



  翌27日。台風10号の接近に伴う風雨の中、横浜vs巨人22回戦が行われました。前日の勝利により対戦成績は10勝10敗の五分。横浜の先発は自身初の9勝目を狙う山口投手。立ち上がりは三者凡退、わずか8球と上々の滑り出しを見せます。



  一方、巨人の先発は対横浜戦1勝の大竹投手。これまで序盤の制球に苦しむ大竹投手を横浜打線が攻めきれていないというのが個人的な印象でした。したがって、この試合もいかに早い回で大竹投手を捉えるかがカギになると見ていました。



  すると横浜は先頭の桑原選手がレフト線ぎりぎりに入る二塁打で出塁。石川選手はセカンドゴロに倒れますが、桑原選手が三塁に進塁。さらにロペス選手の四球で早くも一死三塁・一塁のチャンスを迎えます。



  ここで7月と8月の打率が2割も違う四番筒香選手。しかし、横浜ファンの期待を一身に集める中、カウント2-2から真ん中に甘く入ったボールを左中間に運ぶ二塁打。昨日に続き、横浜が初回に先制します。



  さらに五番宮崎選手もやはりカウント2-2からレフトへの二塁打。初回に3本の二塁打を集めた横浜が0vs3とします。大竹投手は予想通り1回裏だけで39球を要する制球難。



  しかし、巨人も直後に反撃。まず絶好調の阿部選手が左中間に抜けるかと思われる大飛球。これは守備範囲の広い桑原選手の好捕に阻まれます。続く村田選手はファウルでフルカウントまで粘り8球目をレフトフライ。二死となり、山口投手はギャレット選手もカウント1-2まで追い込みながら、そこからボールを続けフルカウント。6月26日には三打席連続本塁打、前日も本塁打を放つなど、狭い横浜スタジアムを非常に得意としているギャレット選手(因みにこの打席前までで横浜スタジアムでの成績は打率.471、8本塁打、16打点)。そのギャレット選手に対し、フォールボールが落ちず真ん中高めに入ってしまいました。この失投を見逃さず、ギャレット選手はライトスタンド中段に刺さる本塁打。これで1vs3。



  2回裏の横浜は石川選手が二塁打で出塁するものの、上位打線で無得点。流れを渡さないためには8番から始まる3回表の巨人の攻撃は必ず押さえなければならない場面でした。

  しかし、小林選手にカウント2-2からセンター前ヒットで出塁を許すと、去年まで課題として言われてきた弱気の虫が頭を持挙げたか、それまでも高めに浮き気味だった制球がさらに乱れ始めます。

  大竹投手には3バントを決められ、長野選手にはフルカウントからの四球。さらに橋本選手は一塁線を見送ったボールが切れず、嫌な形でのヒット。これで一死満塁。



  そし目下首位打者、打率.343の坂本選手には初球をあっさりとレフトに抜かれ、2vs3。



  挙句は、阿部選手のファーストゴロで一塁走者を刺すも、一塁ベースカバーがおらず併殺が取れないというお粗末なプレー。この併殺崩れの間に三塁走者が生還。同点に追いつかれたばかりか、これら一連の自滅と言ってよいプレーにより試合の流れも巨人に。山口投手もこの回の乱調で、投球数が58球に達します。

  この嫌な流れを四番から始まる3回表で何とか断ち切りたかった横浜ですが、あえなく三者凡退。一方、巨人も四回表は七番からの下位打線のため三者凡退。



  5回。両チームとも一番から始まるこの回は、試合のターニングポイントになるであろうと見ていました。すると、山口投手が5回から立ち直りの兆しを見せます。橋本選手にセイフティバントによる出塁を許すも、四番までの中軸を討ち取り、大事なイニングを無失点に抑えました。



  一方横浜は何が何でも先頭打者を出塁させたいところ。その桑原選手に対しては、ボールが三つ続いた後の1球見逃しで四球も期待できましたが、桑原選手は5球目を果敢にレフトへ運び出塁。二番石川選手はバント失敗の後のバスターエンドランで、辛うじて役目を果たします。



  一死二塁となって、三番ロペス選手。これまでの打席、タイミングが合っていたとは言い難かったのですが、ボール先行の大竹投手がカウントを2-0と悪くした3球目。小林捕手は真ん中低めを要求していたのですが、その球が真ん中に甘く入ってしまいました。これを捕えたロペス選手は、レフトに二塁打。ついに均衡が崩れます。



  続く筒香選手はボテボテの内野ゴロでしたが、必死で走る筒香選手に一塁への送球が乱れセーフ。すると宮崎選手が初球を捕え、ライト線を破る二塁打。これで3vs5。この試合、宮崎選手の大活躍が光りました。



  巨人は、5回一死で投球数が97球に達した大竹投手をここで諦め、二番手の山口鉄也投手に交替。



  しかし、その山口投手も梶谷選手にカウント0-1からレフト前に運ばれ、3vs6。横浜は一死からの四連打で巨人を突き放します。

  横浜の山口投手はむしろ6回以降、尻上がりに調子を上げていきました。ストレートが走り、鬼門の印象がある7回も無難に切り抜け、投球数は100球を超えていましたが、後は完投か9回だけ山崎投手を出すのかという展開になっていきました。心配された雨も5回をピークに次第に弱まっていきました。



  横浜は8回裏にダメ押し点。まず先頭の宮崎選手がこの日猛打賞となるヒットで出塁すると、梶谷選手がライト前ヒット。倉本選手は倒れ一死となるも、高城選手が四球で一死満塁。山口選手倒れて二死満塁となったところで、先頭の桑原選手が押し出しの四球。これで3vs7。6回以降の山口投手の出来であれば4点差あれば安心と思われたので、これは大きな1点となりました。



  終わってみれば、山口投手は6回以降無安打。巨人を4安打3失点に抑えての132球完投勝利。自身最多となる9勝目を挙げました。この日、ヤクルトが阪神を破ったため、順位が入れ替り、4位ヤクルト・5位阪神と3位横浜とのゲーム差は2.5。2位巨人とは5.5ゲーム差となりました。因みに巨人とのゲーム差を11とした首位広島は今週一気に優勝マジックを減らし、14。

  8月苦しんだ横浜ですが、二試合連続二桁安打(16安打、13安打)となり不調の底は脱しつつあるように見えます。しかし、ロペス選手、筒香選手、梶谷選手、倉本選手ら打線の軸となる選手の調子はまだまだと思われ、初のCS出場に向けた大事な9月を迎えるにあたり、復調が待たれるところです。

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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あらためて「交渉とは何か」を考える-第29回(やわらぎ)燮会

2016年08月16日 | 交渉アナリスト関係


  8月13日、第29回燮会に参加してきました。お盆休みの真っただ中ということもあり、通常より少人数での会となりましたが、今回は改めて「交渉とは何か」を考えるということで日本交渉協会会長、藤田忠先生監修による交渉ビデオ鑑賞と同副会長、土居弘元先生による交渉学講義が行われました。

  初めのビデオ鑑賞は、今や入手困難な1990年頃と思われる日本経済新聞社から発売されていたVHS、『勝つための交渉術』。細かくは述べられませんが、以下にそのあらましを挙げたいと思います(自分のメモを元にしているため、ビデオの構成そのものではありません)。

Ⅰ.対内交渉の重要性
 ・対外交渉の成否は、対内交渉に依存する(対外交渉30%、対内交渉70%)
 ・「夫れ、将は、国の輔なり。輔、周なれば、則ち国必ず強く、輔、隙あれば、則ち国必ず弱し。」-『孫子』(謀攻篇)-

Ⅱ.バランス理論と信頼関係
 ・ゼロサム交渉→交渉条件の追加→ノンゼロサム交渉へ
 ・AとBの信頼関係を変える、C(ヒト・モノ・コト)の存在が重要
 ・交渉のライフサイクル理論(信頼関係の高低における論理力と心理力)

Ⅲ.交渉の準備(重要)
 ・相手側情報の収集と分析
 ・「先知は…敵の情を知る者なり。」-『孫子』(用間篇)-
 ・交渉項目の決定と優先順位の決定(チャーチマン・エーコフの方法)
 ・要求の正当化(価値観+論理体系+大義名分)

Ⅳ.戦略の立て方と選び方
 ・初期陣形を高く
 ・交渉最下点を決める
 ・最悪事態に備える(ミニマックス決定基準)
 ・戦略決定のプロセス(ディシジョン・ツリー)

Ⅴ.交渉の実践テクニック
 ・平常心を失うな
 ・ポーカーフェイスを守れ
 ・相手の本音を見抜け
 ・相手の面子を立てる(承認欲求を満たす)
 ・こちらの本音を隠せ(ショッピングリスト方式)
 ・脅しに負けるな
 ・交渉はNoから始まる
 ・行き詰まりを恐れるな(90-10の法則)
 ・押さば廻れ(攻:一点集中主義、守:パッケージ作戦)
 ・「我は槫まりて一と為り、敵は分れて十と為らば、是れ十を以て其の一を撃つなり」-『孫子』(虚実篇)-
 ・譲歩の幅は徐々に小さく(ナッシュ点)



  さて、後半は土居弘元先生による交渉学講義。先のビデオは25年以上も前のものですので、特別目新しい内容ではありません。しかし、ロジャー・フィッシャーとウィリアム・ユーリーが”Getting to Yes”(邦題『ハーバード流交渉術』)で「原則立脚型交渉」を世に問うたのは1981年。それから約10年後が先ほどのビデオです。そして現在もなお様々な交渉理論や交渉術が巷間に溢れ、まさに百家争鳴の様相を呈しています。にもかかわらず、人々が一般に「交渉」というものに対して抱くイメージは、昔も今も余り変わっていないのではないかという印象があります。

  それだけに、改めて「交渉とは何か」について考え、自分の価値観を反映させた定義をしっかりと持っておくことには意義があるのではないかと思いました。出席者から「交渉は未だに戦争のメタファーから抜け出せていないのではないか?」というご意見がありましたが、上記にも『孫子』をいくつか引用している通り、まさにその通りだと思います。

 交渉とは何か?今回は非常に限られた時間の中で、「複数人が目的を達成するために協働する行為」としてまとまりましたが、土居先生も今回だけにとどまらず「自分の交渉術を確立してほしい」とおっしゃっていました。

 さて、次回は9月6日(火)に「交渉学特別セミナー」が開催されます。

交渉のメソッド: リーダーのコア・スキル
クリエーター情報なし
白桃書房


燮会は、日本交渉協会が主催する交渉アナリスト1級会員のための勉強会です。

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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この暑さ、すっきりワインが飲みごろ-第74回YMS

2016年08月11日 | YMS情報


  いよいよ夏本番!うだるような暑さ、寝苦しい夜、夏バテ気味の身体をいっきに吹き飛ばす、大好評企画「馬車道十番館ワイン会」(第74回YMS)が今年もやって参りました。



  2013年から今年で4回目。毎年、馬車道十番館さんのご厚意により、素敵なお部屋で夏によく合うワインを圧巻のコストパフォーマンスで楽しむことができます。



  今年のテーマは、「世界が認める勝沼甲州ワインを軸にした日本ワインとフレンチのマリアージュ」。年々高まる各地のジャパニーズワインの実力を味わいつつ、フレンチとのマリアージュを楽しみます。今回のワインリストは以下の通り。

・グランポレール・エスプリ・ド・ヴァン・ジャポネ 絢-AYA-(岡山)
・グランポレール・エスプリ・ド・ヴァン・ジャポネ 泉-SEN-(岡山)
・ジャパンプレミアム・マスカットベリーA2013 (山梨)
・ジャパンプレミアム・甲州2014 (山梨)
・エクセラント・かみのやま・カベルネソーヴィニョン (山形)
・エクセラント・かみのやま・シャルドネ (山形)
・日本のあわ・勝沼甲州 (山梨)
・シャトーメルシャン・アンサンブル・ももいろ2014
・リザーブ・クナワラ・カベルネソーヴィニョン2013 (オーストラリア)



  ワイン会といっても、あくまでYMS(ヨコハマ・マネージャーズ・セミナー)の一講座なので、ソムリエの片桐様より一つ一つのワインの解説をしていただきました。



  料理長より合わせる料理の解説。



  8月10日の蒸し暑い夜に、個人的にはスッキリとした辛口が好み。

  日本酒を感じさせる不思議な「日本のあわ・勝沼甲州」、鮮やかなピンク色にイメージ通りのベリー系の薫りと甘みが感じられた「シャトーメルシャン・アンサンブル・ももいろ2014」、山奥の湧水のようなスッキリとした飲み口に、爽やかな青草の薫りがかすかに感じられた「ジャパンプレミアム・甲州2014」。すいすいと、つい飲みすぎてしまいます。

  初めてYMSに参加された方も多く、楽しい会話が弾むうちにあっという間の時間が過ぎていきました。今年の夏も元気に乗り切っていきたいと思います。

過去のセミナーレポートはこちら。

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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両軍拙攻17四球、23残塁!-日本プロ野球2016 ヤクルトvs広島17回戦

2016年08月06日 | スポーツ観戦記


  21時38分、ゲームセット。両軍合わせて17四球、23残塁。蒸し暑い中の何とも間延びした試合が終わりました。駆け付けた観衆は公式発表で30,733人。ビールの売り子さんだけは実に忙しい夜となったのではないでしょうか?



  8月4日、首位広島を迎えた神宮球場での試合。ヤクルトの先発は、先日7月24日の中日戦で実に1,786日ぶりの勝利を挙げた由規投手。立ち上がりは三番丸選手に四球を与えたものの、まず順調でした。



  一方、広島の先発は福井投手。こちらは一番大引選手、二番坂口選手に連続四球を与え、いきなり無死二塁・一塁のピンチを迎えてしまいます。幸い、後続を討ち取り無失点で切り抜けたものの、思えばこれが両投手大乱調の引き金だったように思います。

  二回表になると、由規投手も二死から連続四球を与え、自らピンチを招きます。下位打線だったのが幸いし無失点で抑えたものの、二回にして早くも両軍5四球。



  試合が動いたのは二回裏。センターに上がった先頭打者西田選手の打球は、思いのほか伸びてバックスクリーン左フェンスぎりぎりに。エラーこそつかなかったものの、これをセンター丸選手が捕球できず。さらに打球処理をもたつく間、西田選手は三塁に到達します。

  そして続く西浦選手がきっちりとライトへ犠牲フライ。ヤクルトが先制します。



  この試合、三者凡退で終わったのは三回表広島の攻撃のわずか1回のみ。四回表、広島ルナ選手の二塁打の後、二死から鈴木選手、松山選手の連続四球で満塁のチャンスを作ります。しかし2回表に続き、ここも會澤選手が倒れ得点ならず。



  四回裏。今度はヤクルトが二死から西浦選手が四球、山崎選手は敬遠気味の四球で二塁・一塁のチャンス。さらに由規投手までがピッチャー強襲の内野安打で出塁。絶好のチャンスでしたが、大引選手がキャッチャーフライに倒れ、ヤクルトも追加点ならず。



  五回。広島先発福井投手の投球数が早くも100球に達します。一方、ヤクルト先発由規投手も5イニングを投げた時点で98球という球数の多さ。試合も5回裏で早くも2時間を超えました。



  五回裏。ヤクルトは今浪選手の二塁打、そしてまたしても山田選手、西田選手が四球で出塁し二死満塁とします。そして西浦選手がライト前へヒットを放ち、ヤクルトもようやく追加点。0vs2。



  広島も六回表、四球と暴投などで二死三塁・一塁のチャンスを作りましたが、得点できず。



  六回裏。広島は福井投手に代わり、二番手薮田投手が登板。



  しかし投手のリズムというものは伝染するものなのでしょうか。ここまで打率二位、本塁打数二位、打点一位の四番山田選手を前にし、最も走者をためてはいけない場面で薮田投手も四球を連発。無死二塁・一塁で迎えた山田選手の打球は、センターフライかと思われましたが、狭い神宮球場の右中間フェンスを越える第32号の3ランホームラン。

  たまたま両軍の拙攻に助けられていただけで、無駄な四球が得点に結びつくという典型的なパターン。この日の広島打線の調子から考えると致命的な追加点でした。これで0vs5。



  広島ようやくの反撃は七回表。打線の関係があったとはいえ、病み上がりの由規投手になぜ120球も投げさせたのかという疑問は残るのですが、この回から登板した二番手成瀬投手から、菊池選手が内野安打、そしてルナ選手がタイムリーヒットを放ち、ようやく1点を返します。



  そして九回表。先頭の菊池選手がヤクルトの五番手秋吉投手からレフトへのホームランを放ちますが、反撃もここまで。

  由規投手は6回で120球、7四球とお世辞にも良いとは言い難い内容でしたが、結果的には被安打3、無失点。前回に続く2勝目で、神宮球場では実に1,797日ぶりに勝ち星を挙げました。

  裏を返せば、敗れた首位広島は乱調のヤクルト投手陣を捉えられず、また敵失で得た再三の好機も活かせず。単純に先発投手の不調というだけでは片づけられない内容でした。最大11あった2位とのゲーム差はこれで6.5。2位巨人は目下五連勝中と調子を上げているだけに、5日からの直接対決が今後を占う大きな山場となりそうです。

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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暑い甲府の夜は冷たいビールで!-甲府地ビールフェスト2016

2016年08月03日 | ワイン・日本酒・ビール


  7月29日、昨年に続いて今年も甲府駅北口よっちゃばれ広場で行われた「甲府地ビールフェスト」に行ってきました。

  山梨といえばワインですが、実はビール醸造の歴史も古く、同イベントHPによると横浜で日本初のビール醸造が開始されてからわずか4年後に日本人の手による地ビールが作られたのだそうです。



  会場には山梨だけでなく所沢や箕面など各地の地ビールがブースを出店。合わせて40種類もの地ビールが楽しめます。また気に入ったグラスやジョッキは記念に持ち帰ることもできます(ブースに返却した場合は、その分の返金あり)。

  上の写真は最初の一杯、「マレッツ・ブロンド」。ベルギーのマレッツ修道院に由来するビールだそうです。



  フードワゴンもピザやB級グルメで有名になった鶏もつ煮など、たくさん出ていました。



  変わり種としては「リーフマンズ オンザロック」。チェリーを18か月漬け込み熟成させたというフルーツ・ビール。もはやビールとは言い難いですが、爽やかな飲み口でチェリーコークやドクターペッパーがお好きな人には特におすすめ。背の高い細身のサワーグラスに鮮やかなワインレッドが映え、見た目も楽しめます。



  「ヴァルシュタイナー プレミアムドゥンケル」。独特の苦み、後に残る雨上りの野原を思わせる香りがユニーク。



  「ケーニッヒ・ルードヴィッヒ ヴァイスビア・ヘル」。重いビールの後は、爽やかなビールを。



  「ヴェデット エクストラホワイト」。乳酸飲料のようなニュアンスの、爽やかなベルギー・ホワイトビール。



  甲斐ドラフトビールのピルスナー。横浜でもよく飲まれているすっきりとしたチェコのビール。



  箕面ビールの「おさるIPA(インディア・ペール・エール)」。しっかりとした苦みとキレは蒸し暑い夏の夜によく合います。



  飲み疲れたら最後は富士桜高原麦酒の「ピーチヴァイツェン」。ヴァイツェンとピーチのビアカクテルで、フレーバーだけでなくしっかりとした桃の味を感じることができます。ビールが苦手という方でも楽しめる人気の一杯です。

  やっぱり夏はビール!

甲府駅北口よっちゃばれ広場



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2016年7月アクセスランキング

2016年08月02日 | 人気記事ランキング


  今年の夏は例年よりかなり遅い梅雨明けとなりましたが、明けてもここ横浜は不安定な天気が続いています。いよいよ、リオ・オリンピックも開幕。みなさま、寝不足など体調管理には気をつけて楽しい夏をお過ごしください。

  さて、2016年7月にアクセスの多かった記事トップ10です。

  終始1位の座を譲らなかったのは、河野史明さんを講師にお迎えした第73回YMS。デザインやアートというのはそれ自体メタファーとしての働きをして人の心に響くからなのでしょうか、こういうテーマの時は特に参加者の反応が良いようにいつも感じます。

  第3位は弊社の社内イベントでしたが、「ボーナンザ」とてもお勧めです。5位、弊社社員がFM YOKOHAMAでお話させていただきましたが、各方面より「放送を聴いた」とのご連絡をいただきました。ありがとうございました。

  4位「Le Bar a Vin 52 AZABU TOKYO」、やはり人気のお店なのか、たくさんのアクセスがありました。10位「手打うどんくうかい」も山口県徳山市の行列店です。

  ランクインの常連ですが夏になると特にアクセスが増える傾向にあるのが6位の「エコノミーとエコロジーの語源」。7位「「上田和男さんバーテンダー歴50年を祝う会」に参加してきました」も常に安定したアクセスがあります。

1 あらゆるビジネスに通じる「デザイン思考」とは?-第73回YMS
2 トップページ
3 交渉でパイは増やせるのか?-キックオフミーティング2016
4 手軽なワインと旬の料理-Le Bar a Vin 52 AZABU TOKYO 関内店
5 ラジオ放送予定のお知らせ
6 エコノミーとエコロジーの語源
7 「上田和男さんバーテンダー歴50年を祝う会」に参加してきました
8 広島の勢い止められず-日本プロ野球2016 横浜vs広島14回戦
9 ch344730 食事制限なしでダイエット2015 (一枚ずつ)
10 徳山 手打うどんくうかい?食うよ!/夜はラーメン

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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