窪田恭史のリサイクルライフ

古着を扱う横浜の襤褸(ぼろ)屋さんのブログ。日記、繊維リサイクルの歴史、ウエスものがたり、リサイクル軍手、趣味の話など。

横浜市民酒場って何だ?-第87回YMS

2017年09月14日 | YMS情報


  9月13日、mass×mass関内フューチャーセンターにおいて、第87回YMS(ヨコハマ・マネージャーズ・セミナー)を開催しました。



  今回は「『横濱市民酒場』とはなにか?」と題し、星羊社の星山健太郎様 成田希様に横浜にしかないレトロ酒場「市民酒場」の歴史とその楽しみ方についてお話しいただきました。



  セミナー開始にあたり、惜しくも2015年に閉店してしまった野毛の市民酒場「武蔵屋」で供されていた「櫻正宗」が振る舞われました。

  そも「市民酒場」とは何か?そのルーツは、今からおよそ90年前の昭和13年(1938年)まで遡るそうです。僕の生家であり、現在は弊社の事業本部となっている南区新川町から歩いて500mほど、中村橋近くに今も残る、ふぐとすっぽんで有名な「忠勇」の店主永島四郎氏によって創設された「横浜市民酒場組合」が始まりです。

  前年の昭和12年(1937年)に盧溝橋事件が発生すると、そこから戦局は日支事変に拡大。次第に食糧事情が厳しくなっていった時代でした。その様な情勢の中、飲食業のつながりと団結が必要と考え作られたのが横浜市民酒場組合。やがて、酒も統制される時代に入り昭和19年(1944年)に東京で国民酒場制度が始まると、全国に「国民酒場」や「勤労酒場」と呼ばれる配給組合が設立され、横浜市民酒場組合もその配給組合の一つとし活動していくことになります。戦後、全国の配給組合はその役割を終え消滅していきましたが、横浜市民酒場組合は元々民間組合だったことから、そのまま存続しました。このような経緯で、横浜には唯一「市民酒場」と呼ばれる居酒屋が今も数十軒残っているそうです。



  星羊社さんから出版されている「横濱市民酒場グルリと」には、現存する(前述の武蔵屋のみ廃業)横浜市民酒場18店舗が紹介されています。貴重な昔の写真や当時を知る人たちの様々なエピソードなども盛りだくさんですので、ぜひご一読ください。

<同書に掲載されている店舗所在地>(地図をクリックすると拡大します)


  そもそも星羊社さんは、この横浜市民酒場を取材し紹介する地域に根差した出版社として設立された星山さんと成田さんの会社です。お二人は元々出版とは無関係の業界を志望しており、野毛や都橋など横浜の下町に集まる居酒屋に通うごく普通のお客さんだったそうです。その下町の雰囲気に刺激を受けていたある時、戸部の「常盤木」というお店で「横浜市民酒場」について知ることになります。そこから市民酒場について取材を重ねていくうちに酒場を通じた横浜の歴史を世に伝えるべく、2013年に星羊社を設立しました。会社の所在地も、大正14年(1926年)に関東大震災の復興助成で建てられた伊勢佐木ビルディング(通称イセビル)という由緒ある建物の中にあります。

  2009年に京阪神エルマガジン社より、「横浜本」という開港150周年に合わせた下町グルメを詳しく紹介する本が出版されました。大変優れた本だったそうですが、残念なことに出したのは大阪の出版社。やはり地元から地域の情報を発信すべく、先の市民酒場を話題の軸に2015年、手作り感あふれる「はま太郎」第1号が創刊されました。

はま太郎 13号―横濱で呑みたい人の読む肴
クリエーター情報なし
星羊社


  1冊60ページ前後の本を企画から納品までお二人だけで手掛け、居酒屋でつながった様々なご縁などもありながら、第10号を区切りに新聞などにも取り上げられるようになりました。そうして出されたのが先にご紹介した「横濱市民酒場グルリと」です。

横濱市民酒場グルリと―はま太郎の横濱下町散策バイブル
クリエーター情報なし
星羊社


  「酒場」をキーワードとして広がるお話は、あまり語られることのない下町の歴史、まさに横浜の商人と労働者の歴史でした。そして僕にとっては7歳まで生まれ育った故郷(会社もここにあります)の歴史でもあります。



  例えば横浜の下町には前述の「忠勇」を始め、今でも「ふぐ」を供するお店が数多くあります。忠勇さんのお話によれば、お店の前を流れる掘割川という運河から船を出すと本牧沖では正才ふぐやうなぎが沢山獲れたそうです。今や高級魚のふぐですが、当時とらふぐより安い正才ふぐは庶民に親しまれた安価な魚だったそうです。今は埋め立てが進み、ちょっとイメージがしにくいですが、当時は掘割川から2㎞ほど下ると八幡橋の向こうはもう海でした(下の地図をクリックすると拡大します)。





  忠勇からほど近い、睦橋の袂には、今でもうなぎで有名な川魚問屋「江戸家」があります。ここは大岡川の支流である中村川と掘割川がちょうど合流する所にあります。弊社の創業地である伊勢佐木町7丁目に「愛知屋」という有名なかに屋があるのですが、そこは獲れすぎたワタリガニを運んで川を上がってくる舟からカニを買い付けたのが始まりだそうです。今は埋め立てられていますが、当時、掘割川は中村川と交差し、新吉田川(現在の大通公園)、新富士見川となって、大岡川につながっていました。因みに近くには永真遊郭街(1958年廃止)がありましたから、当然飲食店も集まる立地だったわけです。

  町は今やその面影すらありません。しかし、市民酒場の中には豊かな漁場だった海と、川と運河による水運で栄えた、かつての横浜の下町文化が今も息づいています。そんな消えつつある歴史と文化を伝えるべく、コンセプトとターゲットを極限に絞り、人の縁によって活動を続ける星羊社さんには、何かYMSと相通ずるものを感じました。それと共に、物事を突き詰めることの大切さを改めて学んだ気がします。

 最後に、お二人から締めくくりにいただいたこの言葉を。

「酒場には人の素顔が出る、良き酒場に良き客あり」



過去のセミナーレポートはこちら。

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした

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酷暑の中でさっぱり飲めるワインー第86回YMS

2017年08月10日 | YMS情報


  8月9日、第86回YMS(ヨコハマ・マネージャーズ・セミナー)を開催しました。

  毎年8月は恒例のワインセミナー。馬車道十番館様、株式会社横濱屋様、そして今年は新たにヴィレッジ・セラーズ株式会社様のご厚意の下、今年も一人あたり二本近くの飲めるのではないかと思われるほどの圧倒的にパフォーマンスの良いセミナーを開催することができました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。

過去のワインセミナーの模様はこちら

2016年:世界が認める勝沼甲州ワインを軸にした日本ワインとフレンチのマリアージュ
2015年:夏に合うワインと料理のマリアージュを楽しむ
2014年:注目のジャパニーズ・ワインを楽しむ
2013年:手ごろなワインと料理のマリアージュを楽しむ

馬車道十番館ワインセミナー




  今年のテーマは「酷暑の中でさっぱり飲めるワイン特集」。東京で最高気温37度を記録したこの日、フランス、スペイン、オーストラリア、ニュージーランド等からまさにこの暑さにピッタリ、しかも手ごろなワイン、スパークリングが揃いました。



  馬車道十番館のソムリエ片桐様とヴィレッジ・セラーズ株式会社の稲葉様よりワインの解説。気楽なワイン会でも体としては勉強会です。しかし、知識を得ることによりワインの楽しみが一味もふた味も違ってきます。



  ワインに合わせたお料理も勉強の一部です。



  ワインばかりでなく、「なかなか行けない馬車道十番館に来られた」というお声も毎年頂戴しています。人・場・ワインの三拍子を揃えたYMSワイン会、これからもできる限り続けていきたいと思います。

過去のセミナーレポートはこちら。

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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身近にある精神科疾患による影響ー第85回YMS

2017年07月14日 | YMS情報


  7月12日、mass×mass関内フューチャーセンターにおいて、第85回YMS(ヨコハマ・マネージャーズ・セミナー)を開催しました。

  僕が出席できなかったため、今回は他のYMS理事からのセミナー・レポートになります。

<以下本文>

  今回は心療内科医・精神科医でもあり、シバタ・コーチング・オフィス、C&Sメンタルヘルスパートナーズ株式会社・代表 芝田 英生様より、「日常の中に於ける、精神科疾患による影響」と題してお話しいただきました。

  経営者、マネージャーの立場の人にとっては、身近な課題でもあることから、みなさん最初から真剣な眼差しで参加されていました。

  セミナーの前段、芝田先生から、人間は、集団生活する生き物である。ということを教えていただきました。確かに、現在社会の中で、人は完全に孤立無援で生きていくことは難しく、ほとんどの人はなんらかの集団に属して生きています。集団生活の中で必要なスキルとしては、コミュニケーションスキル、協業スキル、相手を理解するスキルなどがあげられますが、なんらかの要因でこれらスキルが欠如している人もいるでしょう。

  私たちは千差万別、誰も「普通」はいないはずなのに、自分や周囲の同類タイプの人間間で培われる「一般的な常識」と型にはめた基準を、知らず知らずに相手に強要していることもあるかもしれません。それは、頭の中では理解しても、実際には一つの会社組織の中で、集団で同じゴールを目指し、高いパフォーマンスを追求しなければならない状況下にあるとき、明らかに周囲の人と「違い」を持った部下を育成したり、マネージメントしたりしなければならないのは非常に困難であることが、セミナー参加者のみなさんとの意見交換であらためて認識しました。
そういった人とうまく処しきれないまま悩んでいたり、結果的にその人と決別せざるをえなかったりした苦い経験談は多く聞かれましたが、成功した、うまく課題解決したという方はありませんでした。それだけ、一筋縄では解決できない課題なのだろうと思いました。

  芝田先生には、そういった「違い」が顕著で、うまく集団生活になじめない人にも十人十色、それぞれ別の方法でサポートしていけば、改善は可能ということを教えていただきました。果てしなく根気強く相手を向き合う覚悟が求められると感じ、私には、日常職場でもその他でも、全然それができていないな、許容性が低いんだなと反省させられました。

  大人の発達障害には、最近よく聞かれる、「アスペルガー症候群」「自閉症スペクトラム障害」「ADHD:注意欠陥多動症」などがあります。障害と日本語でいうと、ハンディキャップ(handicap)という英語訳を連想しますが、海外では、ディスオーダー(disorder)という言葉が使われるそうです。あくまでも、違いであって、ハンディキャップではない、ということを頭に刻んでおきたいと思いました。

  みなさんもご存知のとおり、大人の発達障害もつ人の中には、並はずれた集中力や好奇心を持ち、優れた能力を発揮する芸術家、技術者、 スポーツマンが多いです。


 スティーブジョブズ ビルゲイツ、エジソン、アインシュタイン、黒柳徹子、スピルバーグ、ディズニー、トムクルーズ、ケネディ・・・等。


  大切なことはその人も持ち味を生かし、その人らしく生きるサポートを身近な人ができるかどうか、また自分自身もそのことを自覚し、許容し、適切に医師の診断や処方に従って治療を受けることは肝心であることを学びました。

  さらに、躁うつ病、双極性感情障害など、自分の感情がコントロールできないタイプの人もいます。そういった人も、うまくその症状と付き合って、芸能活動や創作活動にあたる著名人はいます。
明石家さんま、北杜夫、志村けん、香取慎吾、ゴッホ、夏目漱石・・・等

  愛着障害・不安障害という症状を持つ人には、自分のことを大事に思うことができず、自尊心が低い、他者への想像力が働かない等の傾向がみられ、基本的な社会性が育ちにくいとされています。残念ながら、1歳半までの期間に養育者との間に愛着の絆がないと、安定した愛着形成は困難になりやすそうです。

  幼児虐待や、育児放棄など、子育てに関する大きな社会問題が深刻になってきている今、すぐに、自分自身が解決することができなくても、こういった事前知識を持っておくということはとても大切だなと思いました。

  ノーベル文学賞をとった川端康成は不安障害を持っていたそうです。三島由紀夫はアスペルガー、北杜夫は躁のときには「ドクトルマンボウ航海記」、うつ状態のときには「夜と霧の間」とまったく違う作風を書き上げました。

ゴッホ、ムンク、ピカソ、山下清、フランコ・マニヤーニ 、モーツアルト、シュベルト、ショパン、シューマン、チャイコフスキー ・・・・。

  世の中に残されたすばらしい芸術や作品は、多くのdisorderの特性をもった人から生まれていることを考えると、多少集団生活が得意でなくても、そういった方の秘めた才能を、他の人が補完したり、もっと上手に引き出したりする術をもっていれば、ハッピーになれるような気がしました。

  私たちは、精神障害をもつ人とどう関わっていけばよいのか。芝田先生曰く、変われないところと、変われるところもあるため、疾患性と、事例性を分けて考えて欲しいとのことです。もし、職場でいつもの部下の様子に以下のような変化が現れてきたら、産業医・保健師に相談したり、専門家のアドバイスを求めるように促したりすることが重要だそうです。

・指示を聞いても覚えられない
・ケアレス・ミスが多い
・平行業務ができない
・判断・決断ができない
・忘れ物・失くし物が多い
・約束を忘れる・遅刻する
・片付けができない
・同じミスを繰り返す
・説明しても正しく伝わらない

  個人的な感想ではありますが、私たちは専門家ではないため、その人の症状に適切な診断と治療方法を提供することはできません。専門的な知識はなくとも、どういったタイプの障害があって、その人にはどんな特徴があるのかを理解しておけば、よき相談相手になれるかもしれません。

  その人となんらかの障壁や問題がある場合、その原因を無理解のまま切り捨てることで処理するのでなく、向き合って一緒に改善できるような働きかけが必要なんだと思いました。

  相手に対して、忍耐強く、「愛」と「寛容」と「尊厳」をもって付き合えなければ。とてもハードルの高い管理職としての要件を突き付けられた気がいたしました。
とにかく無関心であってはいけないと・・・・。

  まだまだ勉強する課題は多いな、とおもった今回のYMSセミナーでした。



<その他の参加者からの感想もご紹介いたします>

  職場のメンタルヘルスに関与する産業医として、比較的よくある人間関係のトラブルについて、発達障害やうつ病といった精神科疾患としての見方・対処の仕方を教えていただいた。職場では、具体的な行動に関する「事例性」が重要ということで、参加者の経験や感想に丁寧に答えながら、著名な芸術家や俳優の事例を織り交ぜて、身近なトラブルを「白黒」つけずに観る見方を勉強した。本人自身にも「出来ること」と「出来ないこと」があり、職場の上司としてはあまり無理をせずに、産業医などの第3者のサポートをうまく活用することが望ましい。生きにくい時代なので、せめて仕事(と、お疲れさま呑み会)を楽しみたいと思った。

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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久し振りに堅いテーマで-第84回YMS

2017年06月16日 | YMS情報


  6月14日、mass×mass関内フューチャーセンターにおいて、第84回YMS(ヨコハマ・マネージャーズ・セミナー)を開催しました。

  今回は有限会社コンセプト・代表取締役本間弘一様より、「家族信託等を活用した自社株対策ほか」と題してお話しいただきました。久し振りに経営の勉強会らしいテーマです。



  お恥ずかしい話、僕はこの方面の話題に全く疎いのため、今回のセミナーレポートで上手くお伝えできるか心許ないのですが、自分なりに理解した限りでお伝えしたいと思います。

  銀行口座の名義人が死亡した場合、その口座が凍結され法定後見人以外はお金を引き出せないことは一般に知られたことだと思いますが、実は本人が死亡ではなく認知症となった場合でも同様に口座が凍結される。一般社団法人家族信託普及委員会が2016年に行った調査によると、60歳以上の方々の実に半数近く(49%)がそのことを知らかなったという結果が出ているそうです。

  日本は世界有数の長寿国であり、超高齢化社会であることもあって、認知症大国でもあります。2014年時点で、高齢者の15%が認知症であると言われており、『厚生労働省平成27年版高齢社会白書』によると世界の認知症患者の実に12%を日本が占めていそうです。したがって、認知症によって銀行口座が凍結されることを半数近くの高齢者が知らないという事実は、我々にとっても極めて身近で重要な問題と言えると思います。

  銀行口座が凍結された場合、基本的に家庭裁判所が決める法定後見人以外は、口座からお金をおろすことができなくなります。法定後見人は相続の際のトラブルを避けるため、口座に残された預金を保持しようとするインセンティブが働きます。しかし、名義人死亡と異なり、認知症の場合はまだ名義人が存命です。その場合、例えば様々な理由でお金を動かさなければならないことが起こり得ます。そこで、高齢者や障害者の生活を支援する福祉型信託において、幅広い観点から検討を行うことを目的として、平成16年に信託業法が改正され、受託者が、委託者(財産を有する者)から移転された財産について、一定の目的に従って管理・運用・処分などをする民事信託制度が発足しました。

  

  大正12年からある従来の「商事信託」との大きな違いは、営利目的ではないことであり、その限りにおいて信託業免許を持たない法人や個人間においても、受託者になれるようになりました。「家族信託」というのは、民事信託の中で家族や親族を受託者として財産を託す仕組みのことです。

  ところがこの民事信託制度、法改正から既に10年以上経過しているにもかかわらず、つい近年まであまり機能していなかったそうです。現在でも民事信託で口座開設できるのは一部信用金庫と銀行にとどまっているようです。それはさておき、一般社団法人家族信託普及委員会の会員でもある本間さんは、悩んでいる家族にこの家族信託制度という第二の道を知ってもらうことが、心の支えになると考えておられるそうです。

  さてこれが我々中小企業経営者とどう関係があるのかということですが、多くの中小企業は親族によって経営・継承されており、土地や建物など個人と不可分の財産も多くあるという特徴があります。上記の通り、民事信託制度は信託業免許を持たない個人間でも受託者になることができるため、例えば元経営者と後継者(親子である場合が多い)間で信託を行うことにより、事業承継をスムーズに行う一助とすることができるようです。

  その他まだ色々とお話はあったのですが、正直私の手に余ります。申し訳ありませんが、レポートはここまでにしたいと思います。

過去のセミナーレポートはこちら。

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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関係の質が組織の質を高める-第83回YMS

2017年05月11日 | YMS情報


  5月10日、mass×mass関内フューチャーセンターにおいて、第83回YMS(ヨコハマ・マネージャーズ・セミナー)を開催しました。おかげさまで、今回で累計参加者数が1,500名を超えました(1,516名)!

  テーマは『「組織の関係性の質を上げて成果をだす」にアプローチするシステムコーチング® 』、講師として株式会社キャリアプロデュースの俵嘉彦様にお越しいただきました。



  システムコーチングとは、アメリカのCRR Global社によって開発された、新しいコーチングの手法で、一言で言えば、従来のコーチングが「個」を対象にするものであったのに対し、組織におけるチームの関係性を明らかにするため、「二人以上のパートナーシップやクライアントと行うコーチングの手法」を言うそうです。ここでの「システム」とは「複数人による共通目的や相互依存」を指します。

 

  さて、第77回YMSの中でも、D.キム教授の「組織の成功循環モデル」が紹介されました。簡単に言えば、「組織としての「結果の質」を高めるためには、まず組織に所属するメンバー相互の「関係の質」を高めるべきである」ということですが、「関係の質」とは組織内における相互理解や心理的安全性が向上することを言います。心理的安全性とは、遠慮なく発言や行動できるような、心理的不安のない状態のことです。直感的にも分かることですが、実際、グーグルが行った生産性向上への取り組みの中で、心理的安全性と生産性との相関関係が確認されたとのことです。

  尤も、関係性の重要性は古くから言われており、有名なところではリーダーシップ論の古典で、1966年に三隅二不二博士が提唱した「PM理論」があります。即ち、P(目標達成機能)とM(集団維持機能)が共に高いことが理想的なリーダーシップのあり方だというものです。言うなればシステムコーチングは、このPMに働きかける手法です。

  システムコーチングは研修やコンサルティングの基底を成すもので、「導入」→「継続」→「完了」の3つのフェーズを回しながら行われます。組織のメンバーが自ら答えを出すことを重視し、場合によってはチームが崩壊することもあるとか。

  1時間半という短い時間の中、前半では「関係性」を体感する紐と本を使ったワークを行いました。そのステップは以下の通りです。

前提:言葉を発してはいけない

①一人で紐の両端を持ち、引っ張る…一人なので意のままになる
②二人組で互いのひもを絡め、引っ張る…相手との関係が生じる
③数名(今回は5名)で全員の紐を絡め、引っ張る…多人数との関係が生じる
④引き合った紐の上に乗せられた本を落とさずに所定の場所まで運ぶ。その際、コーチにタッチされたメンバーは直ちに紐を放さなければならない。…多人数の共同作業が生じる

  このワークを通じてメンバーが感じたことを共有します。「本」や「紐」や「引き合う行為」が何を象徴しているのか?メンバーそれぞれで様々な感じ方がありました。

 

  最初のワークは、「言葉を使わずに協同作業を行う」という点が重要だったように思います。言葉が使えないので、各メンバーは自らの身体感覚や互いの感情を察する心理的感覚に頼らざるを得ません。この感覚が上の図における「ドリーミングレベル」を疑似的に体感するということなのではないかと思いました。

 「言ってもやらない」という現実がある一方で、先のワークのように「いわなくてもできる」という現実もある。人間の行動の誘因は言語による約束だけではなく、その基底にある感情や使命感といったものが深くかかわっています。ここで思い出されるのが、第35回YMSでご紹介した「三人のレンガ職人の話」です。

  ある人が、建物の壁を作っている3人のレンガ職人に出会いました。彼は3人に近づき、「何をしているのですか?」尋ねました。最初のレンガ職人は、「何をしているかって?私はレンガを積み重ねているのです。一日中、モルタルを塗り、レンガを積み重ねています。」と答えました。二番目のレンガ職人は、「私はこの建物の壁を作るためにレンガを積み重ねているのです。」と答えました。三番目のレンガ職人は興奮した様子で、「私は偉大な神の栄光のために建てられるこの聖堂の壁を作るためレンガを積み重ねているのです。このような仕事ができるなんて光栄なことです!」と答えました。

 

  後半は逆に、「関係性を壊す四毒素」についてのお話でした。これはカップルの研究からジョン・ゴッドマン博士が導き出したもので、関係性を壊すネガティブ発言は、

①非難…相手の人格に対する批判
②侮辱…優位な立場から相手を軽蔑する
③自己防衛…防衛的な態度をとる
④逃避…拒否的態度ないし対話から感情的に引きこもる

の4つに分類されるそうです。第70回YMSの「表情分析」も関連しますが、ゴッドマン博士によると、夫婦喧嘩の際に「軽蔑」(男性に多い)と「嫌悪」(女性に多い)の表情が現れた夫婦の実に90%が4年後には離婚していたということです。

  なお、上の図はゴッドマン博士が導き出した、「人間関係を維持するために必要なポジティブ発言とネガティブ発言の比率」(ゴッドマン率)です。これを見ると友人関係が意外と脆いことに驚かされます。「刎頸の交わり」や「水魚の交わり」も今は昔ということでしょうか?

  さて二番目のワークは、この四毒素を感じるというものでした。床に四毒素を書いた四象限を作り、各々気になる象限の中に入りそれを感じてもらいます。ここでも「何を感じたか」が重要になります。

結婚生活を成功させる七つの原則
クリエーター情報なし
第三文明社


  最後は「ポジティブアプローチ」について。ある自動車修理工場が行った顧客満足度調査では、ポジティブな回答が74%、ネガティブな回答が21%あったそうです。とかく我々はポジティブな要素を所与としてネガティブな要素の改善ばかりに目が行きがちですが、この工場ではポジティブな要素を伸ばすことで、サービスの質が向上したそうです。最近ではスポーツの世界でも、短所の克服より長所を伸ばすアプローチをしばしば耳にします。

  しかし、従来のネガティブ側面に目を向ける「問題解決アプローチ」が悪いという訳ではありません。大事なのは捉え方で、ネガティブとは視点を変えれば「願望」の裏返しだと理解することができます。近年の幸福ブームによりとかく悪者扱いされがちなネガティブ側面ですが、ネガティブも重要であることに変わりはありません。そう言えば、以前に読んだポジティブ心理学者、トッド・カシュダン博士とロバート・ビスワス・ディーナー博士による『ネガティブな感情が成功を呼ぶ』でも、ポジティブ感情に偏るのではなく、ネガティブ感情にも重要な役割があり、両者のバランス(ホールネス)が大事であると書かれていたように記憶しています。

ネガティブな感情が成功を呼ぶ
クリエーター情報なし
草思社


  短い時間でしたが、自分の身の回りに起こっていることも含め、考えさせられることの多かった第83回YMSでした。

  次回第84回YMSは6月14日(水)開催の予定です。

過去のセミナーレポートはこちら。

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ボディ・ランゲージの科学-第82回YMS

2017年04月13日 | YMS情報


  4月14日、mass×mass関内フューチャーセンターにて、第82回YMS(ヨコハマ・マネージャーズ・セミナー)を開催しました。



  講師は第70回YMSでも講師をしていただいた、株式会社空気を読むを科学する研究所、代表取締役の清水建二様。前回は「微表情」と呼ばれる、顔にわずかに表れる抑制された感情の表れについて映像を交えながらお話しいただきました。

  今回は「ビジネスマンのための「空気を読む」を見える化する技術―微動作からも察する相手のホンネ」と題し、抑制された感情や思いが無意識のうちに提示範囲外に断片的に表れる身体動作、「微動作」についてお話しいただきました。前回の「微表情」による感情の読み取りを補完する判断材料と言えるかもしれません。

  実は表情やしぐさなど、いわゆる「非言語コミュニケーション」と呼ばれる分野で最も歴史が長く、かつ科学的研究が進んでいるのは顔の表情です。今回はその表情を除いた一般に「ボディ・ランゲージ」と呼ばれる分類の中で、科学的に検証の進んでいるものがテーマです。

  さて、ボディ・ランゲージを大別すると、「しぐさ」・「姿勢」・「身体接触」に分けられます。さらに「しぐさ」は「エンブレム」と「イラストレーター」に、「身体接触」は「他者接触」と「マニピュレーター」に分けることができます。



  まずは「エンブレム」について。エンブレムと言うのは、簡単に言えば単語やフレーズを代表する動作のことです。例えば、「あっちへ行け」という時に手で箒を掃くような動作をすると、された方は言葉を介さなくてもその意味を理解します。ただ、これには万国共通のものと文化特有のものとがあるので、それを理解していないと異文化の人間同士で思わぬ誤解が生じる可能性もあります。



  現在科学的に万国共通とされているエンブレムとしては、「止まれ」・「あっちへ行け」・「こっちへ来い」・「はい」・「いいえ」(ごく一部の地域に例外あり)などがあるそうです。一方文化特有とされるエンブレムとしては、首をかしげる(日本:疑問)、中指を立てる(アメリカ:侮辱)などがあります。ただし、エンブレムは後天的に習得されるものであり、マスメディアなどを通じた影響もあるとされます。



  次に姿勢について。万国共通な姿勢の研究として2004年アテネ・パラリンピックの柔道の試合における、生まれつき全盲の選手の勝敗時の姿勢が健常者のそれと同じであったというものがあります。つまり、こちらはエンブレムと違い先天的な動作と考えられます。

  三番目にイラストレーターとマニピュレーターについて。イラストレーターとは、会話をはっきりさせるための動作。マニピュレーターは身体の一部を自分の他の身体の一部や身の回りのモノなどに触れる動作を言います。例えば「すごく大きな」と発言しながら、その大きさを表現するために両手を大きく広げて見せたりするのがイラストレーターです。つまり、イラストレーターは頭の中のイメージと連動しているため、嘘をついていたりして頭のイメージが鮮明でない時などは減る傾向があります。



  マニピュレーターで良く知られているものとしては「腕を組む」動作があるでしょうか。マニピュレーターの起源は我々がまだ四足だった原始に遡るとされます。つまり四足動物は四肢が地面についている状態が心理的に安定した状態であり、そうでない場合が「不安」状態であると言えます。したがって、現代人もその名残で心理的に不安を感じると無意識に手を何かに触れ「四つん這い」の状態を作ることで心理的に安定を取り戻そうとするのだそうです。つまりマニピュレーターは感情のブレの表れと考えることができます。

  ただし、その感情のブレが必ずしもネガティブなものとは限りませんし、単なる癖である場合もあります。まして「嘘をついている証拠」などではないということには注意が必要です。



  「微動作」は上に挙げたイラストレーターやマニピュレーターが通常表れるはずのないところで、しかも注意していなければ分からない位、極わずかに表れる動作です。それは「微表情」と同じく抑制された何らかの感情があるために起こります。そうした「微動作」を察し、相手の感情に対する洞察を逞しくすることにより、我々の日常生活の様々な場面でより良いコミュニケーションが期待できるというわけです。



  そこで最後は、タイトルに「ビジネスマンのための」とあるように、生活の中で微動作を活かすヒントとして、販売と交渉の二つが紹介されました。

  まず販売についてです。良く言われる購買心理の7段階(1.注意→2.興味→3.連想→4.欲望→5.比較→6.確信→7.決断)の中で、第5段階の比較。これは購買者が迷っている段階なので、マニピュレーターが増加すると考えられます。一方、第6段階の確信に入ってしまうと、もう意思を固めているので逆にマニピュレーターは減少すると考えられるそうです。

  次に交渉について。交渉中、相手が掌を下に向けたり、下に押すようなしぐさを見せることがあります。これは「考え中」であると予測することができますので、こういう時は話を畳み掛けたりしない方が良さそうです。また、突然足が後ろに後退し、腕が組まれ、全体的に閉じた姿勢になった時は、何らかのネガティブな感情が起こっている可能性があります。そういう時は先にネガティブな要素をポジティブな要素と共に開示してあげるのが良いということです。

  今回も非常に興味深いお話の数々でした。

過去のセミナーレポートはこちら。

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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おいしい焼酎に巡り会うために-第81回YMS

2017年03月09日 | YMS情報


  3月8日、うず潮屋・関内店にて第81回YMS(ヨコハマ・マネージャーズ・セミナー)を開催しました。この度の開催にあたり、うず潮屋様には多大なるご協力を賜りました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。

  今回のテーマは「焼酎を愉しむための焼酎講座」、その名の通り幅広い銘柄の焼酎を揃え、焼酎文化の奥深さの一端に触れようという勉強会です。



  講師は横浜焼酎委員会理事の井出正樹様。公認会計士というお仕事を通じて各地の蒸留所を巡り焼酎を研究、横浜焼酎委員会の創設メンバーでもいらっしゃいます。



  あくまで趣旨は勉強会。焼酎の製造工程や各銘柄が拘っているポイントを学ぶことで、焼酎をより一層美味しく楽しもうという試みです。焼酎の蒸留所については、このブログでも8年ほど前に「霧島町蒸留所」をご紹介しました。製造工程については、そちらもご覧いただければと思います。



  ある程度の基礎知識は持っているつもりでしたが、麹の違い、麹室での作業の違い、原料である芋(芋焼酎の場合)の違い、常圧蒸留と減圧蒸留の違い、熟成方法の違いなど、各工程における様々なこだわりの差が、焼酎というお酒の中に凝縮されて現れるのだということに、改めて感動と興奮を覚えました。特にウィスキーでは聞いたことのない、木樽や蒸篭の蒸留器には驚きました。



  さて、試飲の始まりです。配布された資料のチャートを見ながら、各銘柄の飲み比べポイントを意識しつつ、香り・舌触り・味わいなどの違いを楽しみます。用意された焼酎は以下の通りです。

・佐藤(白):鹿児島・佐藤酒造・芋・25度
・佐藤(黒):鹿児島・佐藤酒造・芋・25度
・紅櫻井:鹿児島・櫻井酒造・芋・25度
・㐂六(無濾過):宮崎・黒木本店・芋・25度
・球:宮崎・黒木本店・芋・14度
・球磨の泉:熊本・那須酒造場・米・25度
・萬緑:熊本・松本酒造場・25度
・麦麦万年:宮崎・渡邊酒造場・麦・25度
・六鼓:長崎・壱岐の蔵酒造・麦・25度
・百年の孤独:宮崎・黒木本店・麦・40度
・らんびき角:福岡・ゑびす酒造・麦・40度
・爆弾ハナタレ:宮崎・黒木本店・芋・44度
・らんかん:鹿児島・富田酒造場・黒糖・43度
・長雲:鹿児島・山田酒造・黒糖・30度



  上の写真は、黒木本店の球(Q)。前割りと言って、出荷前に14度まで度数を下げてあります。アルコールはもとより水溶性ですが、それでも度数の高い焼酎をその場で水で割るのと、あらかじめ割ってあるのとでは、水とアルコールのなじみ方が全く違うのだということがはっきりと分かりました。

うず潮屋・関内店

神奈川県横浜市中区中区真砂町3-33 セルテ 12階



次回、第82回YMSは、4月12日(水)開催予定です。

過去のセミナーレポートはこちら。

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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言葉とは、魔法である-第80回YMS

2017年02月09日 | YMS情報


  2010年10月から原則毎月第二水曜日に開催してきたYMS(ヨコハマ・マネージャーズ・セミナー)、皆さんのご紹介によるリレーで繋いできたYMSは節目となる第80回を迎えました。その記念の第80回は、人気講師ふくだ友子様にお越しいただき、「一瞬で社員の心を掴む表現力」と題してお話しいただきました。節目の回にふさわしく、会場も満席となる大勢の皆様にご参加いただきました。

  以下にお話の要点をまとめます。しかし初めにお断りしますと、今回のセミナーを皆様にどのようにすれば上手くお伝えできるのか、僕の力量を超えた作業ではないかというのが率直な思いです。というのも、今回のセミナーの真価が、福田さんの立て板に水の如く流れるお話、言語・非言語を介して伝えられる文脈にこそあったのだと思われるからです。したがって、ここでお伝えできることあくまでそこから抽出された文言に過ぎず、結果ごく当たり前なことの羅列になってしまうのではないかという懸念があります。




1.目は口ほどにものを言う


・表現の中でも表情は大事、特に目。
・非言語行動はまず意識する、気づいたことを即実践する、身体ごと相手に向ける。
・人は相手の胸から上を見て、7秒で第一印象を判断する。
・視線は胸より上で止めることが大事。目が上下し、相手の身体を見回すようだと不快感を与える。
・相手の目を見る(男性の方が目を反らす傾向)。
・柔らかい視線で相手の鼻の頭の上あたりを見る。
・瞬きの増加は、相手が言っていることを理解できていない可能性。察する「思いやり」を。

2.身体

・関心があると人は前傾姿勢になる。
・座っていたら立ち上がる、笑顔を向ける(口角を上げる)、相手は認められたと感じる。
・身体が伸びると心も伸びる。
・姿勢は正しく、顎を引く(下を見るのではない)。
・上を向くと口が開く。間抜けな上、口呼吸は身体にも悪い。

3.その他

・会話はキャッチボール、相手は自分の投げた球を投げ返してくる。つまり、元気を投げれば元気が返ってくる。
・会話によって相手との距離が近くなる、言葉には思いを込めて。
・答えを与えるのではなく、相手に考えさせる。お互いを高め合う。
・アンテナを張り続ける(問い続ける)ことが答えにつながる。
・頑張りすぎず、自分を許すことも大事。



  「言葉とは魔法である」、「言葉には思いを込めて」。まさに福田さんの話し方がその実践でした。上記のように、お話の内容自体は特別目新しいものではないかもしれません。しかし、その言葉に乗り、波動となって我々に共鳴する福田さんの情熱、さらにその源である人生の蓄積。それらが当たり前のように思える言葉に特別の意味を、参加された皆さんそれぞれに違う特別の意味を与えるのだと思います。前に立って話すのではなく、参加者一人一人のところまで赴き、それぞれに直接語りかけられたことも、それらを一層特別なものにしたことでしょう。最初は皆さん戸惑ったかもしれませんが。

  心に響くものはあくまで心である、当たり前のようで意外と見落とされがちなことなのではないかと思いました。



ここが違う!できる人、できない人―その「うっかり」を「しっかり」に
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時事通信出版局


  さて、今回は節目の第80回ですので、これまで開催してきたYMSのメニューをご紹介したいと思います。

第1回 就業規則を経営に活かす!(あなたの会社を守る就業規則!)
第2回 良い人材を採用するポイントとは?
第3回 忘年会
第4回 ハイパフォーマンスな組織・チームに変革するリーダーシップ~自身のバリューを明らかにする
第5回 銀行業界の現状と融資や決算書に関するお話
第6回 横浜みなとみらい経営者スクールとの交流会
第7回 地域企業・店舗のソーシャルメディア活用セミナー
第8回 政府の緊急中小企業対策(人・カネ)のアウトラインを学ぼう
第9回 facebook活用法
第10回 町興しとビジネスについてのフリートーク
第11回 納涼会
第12回 現状のブライダル産業におけるBtoCアプローチの変遷と今後
第13回 労務リスクと次代の企業成長を担うワーク・ライフバランス
第14回 成果創出のための仮説検証型マネジメント~ものごとをいかに推進・管理していくか~
第15回 忘年会
第16回 多摩・幕張・横浜コミュニティ・ビジネス情報交換会  
第17回 ベトナムの現状と今後  
第18回 女性の起業の理想と現実-人生を無駄にしない起業のはなし  
第19回 広がる公共サービス市場ー『民活』から公民連携へ 
第20回 ビジネス・パーソンのための「姿勢塾」 
第21回 横浜の農業事情と食  
第22回 ようこそ!コミュニケーションセミナー~明日から使える気付きを~  
第23回 10年後になくなってしまう70%の会社にならないために  
第24回 納涼会  
第25回 銀行対応の実務~経営者として最低限必要な銀行対応の実務~  
第26回 東京スカイツリーエレベーターデザイン-地域の歴史を未来へ繋ぐデザイン-ものづくりを創造する 
第27回 登山に学ぶ意思決定論 -何故、遭難事項は起きたのか-  
第28回 忘年会
第29回 事業機会発見ワークショップ
第30回 パーソナルブランディングと人前力
第31回 富裕層マーケティング発想法
第32回 mass×mass関内フューチャーセンターとの交流会
第33回 ドラマチックコミュニケーション~今、求められるコミュニケーションスキルとは?~
第34回 手ごろなワインと料理のマリアージュを楽しむ
第35回 CSM 社会的意味の創造
第36回 旅にでたい!~観光地の選好と記憶の心理学~
第37回 納涼会
第38回 ~理想の食事~その理由と実践
第39回 意外と知らない…借入金の真実(ホント)のこと
第40回 教えないのに育つチームのつくり方
第41回 忘年会
第42回 父親育児×ビジネス~イクメンは少子化ニッポンを救うヒーロー
第43回 ビッグデータブームの本質と動向~ビッグデータで世の中が変わるか?
第44回 「ドラマチックコミュニケーション」で非言語スキルアップ!!
第45回 これからの10年企業が勝ち残る条件
第46回 「中小企業のウェブサイトの見直し方・作り方」~ウェブサイトで顧客との関係性を高めるためには~
第47回 注目のジャパニーズ・ワインを楽しむ
第48回 一緒に考えてみませんか、日本の食と未来について
第49回 たった1枚で信頼を上げるキメ☆フォト
第50回 筆跡で分かるあなたの心理~筆跡心理学のアウトライン~
第51回 夢を叶える文章スクール~願望達成マシンのスイッチを押す方法
第52回 横濱の歴史を知ろう!
第53回 忘年会(勝烈庵)
第54回 変えられる明日に賭ける
第55回 コミュニケーションを楽しもう!!エンジョイカード「ワイワイ」で話し上手・聞き上手
第56回 経営者のための社会保険料適正化セミナー
第57回 筆跡でわかるあなたの心理~採用にも使える筆跡心理学入門
第58回 刑事塾:ビジネスで役立つウソや人間心理の見抜き方
第59回 一生使える!ビジネスファッションのコツ
第60回 営業のタイムマネジメント、目的と目標、カウンセリング・スキルについて
第61回 夏に合うワインと料理のマリアージュを楽しむ
第62回 これからの教育のゆくえ~2020年大学入試改革後の<学び>とは~
第63回 激増する弁護士 弁護士の探し方・選び方のコツ
第64回 コミュニケーションギャップを解決しよう!
第65回 忘年会(菜香新館)
第66回 インプロ(即興)で会話力を磨け!! 体感「ドラマチック・コミュニケーション
第67回 沖縄和僑会との交流会
第68回 人材育成の現状とあるべき姿
第69回 東大卒マジシャンに学ぶ、あなたの魅力を引き出すタネ-欧州チャンピオンが語る、マジシャンの本当の秘密
第70回 ビジネスのための「空気を読む」を見える化する技術-微表情から察する相手の本音
第71回 自分の思考特性を知る
第72回 Mt.Gox事件の陰で...... 只今、Shade3D社は事業再生中
第73回 「ダメマシンクリニック」でダメ出しされてしまったマシンから、作り手として抑えておきたいデザイン思考を学ぶ
第74回 世界が認める勝沼甲州ワインを軸にした日本ワインとフレンチのマリアージュ
第75回 美しくなれるネイルアートやネイルケアの基本
第76回 スマホカメラで学ぶ印象に残る写真とは?
第77回 「インプロ」で楽しい時間を過ごしませんか?感度を磨いて創造しましょう!
第78回 忘年会(たん右衛門)
第79回 初笑い!ビブリオバトル講習会~ビジネス交流編~
第80回 一瞬で社員の心を掴む表現力

  おかげさまで、これまでのべ1,456名の方にご参加いただきました。これからもジャンルを問わない様々な講座をお届けしてまいりたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

過去のセミナーレポートはこちら。

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体験!ビブリオバトル-第79回YMS

2017年01月12日 | YMS情報


  1月11日、mass×mass関内フューチャーセンターにて、2017年初となる第79回YMS(ヨコハマ・マネージャーズ・セミナー)を開催しました。

  今回の講師は株式会社有隣堂の市川紀子様。「初笑い!ビブリオバトル講習会~ビジネス交流編~」と題し、ビブリオバトルの体験講座を行いました。



  ビブリオバトルとは、立命館大学準教授の谷口忠大氏が考案した、「好きな本の紹介を通して、コミュニケーションを楽しむゲーム」の事で、「ビブリオバトル普及委員会」というものがあり、日本のみならず海外にも広がりを見せつつあるそうです。

  ルールはシンプルで、参加者が読んで面白かった本を持ち寄り、それぞれを5分間で発表。2~3分のディスカッションを経て、一番読みたいと思う本(プレゼンの巧拙ではなく)を投票で「チャンプ本」として選出するというゲームです。今回はYMS理事の中から代表として5名の皆さんに発表していただきました。

  発表のテーマは、お正月に因み「初」です。



  トップバッターは、山口さん。

推薦図書:『もっとも美しい数学-ゲーム理論』

  ノーベル経済学賞受賞の数学者で映画『ビューティフル・マインド』の主人公でもあるジョン・ナッシュの物語。ゲーム理論を発展させたナッシュですが、理論の創始者であるフォン・ノイマンとの天才同士の裏表が上手く描かれている作品だそうです。タイトルだけ見ると数学の本かと思ってしまうのですが、本文中に数式は一切出てこないとのこと。

  著者であるトム・ジークフリートは「サイエンス・ライター」と呼ばれる、科学を素人にも分かるように書き下す作家だそうです。日本でもこういう作家がもっと増えてほしいと山口さんはおっしゃっていました。テーマの「初」ということについて言えば、山口さんは今年新しい仕事に挑戦する予定とのことで、それもあってこの本を手に取ったとのことです。

もっとも美しい数学 ゲーム理論 (文春文庫)
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文藝春秋


ビューティフル・マインド [DVD]
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  二番目は茂野さん。

推薦図書:『エクサスケールの衝撃』

  まずテーマの「初」ということについて言えば、茂野さんにとってこの本は初めて読んだ「未来本」とのこと。即ち、同書はスーパーコンピュータの発達によって我々の未来がどう変わるかを描いた、未来予測本だということです。非常に分厚い一冊。

  その未来ですが、一言でいえば極めて楽観的な予測を立てているとのことです。例えば、コンピュータの発達により、エネルギーコストが下がる。エネルギーコストが下がることにより植物プラントのコストが下がり、食糧問題が解決、さらには藻の石油化により様々な製品コストが下がる。最終的には大半の労働が不要になるほか、「死」さえも乗り越えることができるのではないか、等々。

  茂野さん曰く、全面的に賛成はできないものの、テクノロジーが我々の生活を一変させる時代は、想像より近い未来なのではないかと感じたということです。

エクサスケールの衝撃
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PHP研究所




  三番手は竹田さん。

推薦図書:『大人の時間はなぜ短いのか』

  感覚的に我々の世代であれば恐らく誰もが感じているであろうテーマを実験心理学に基づく様々な検証を通じ、素人にも分かりやすく説明した本だそうです。新書なので読みやすそうです。「新年にはあれもやろう、これもやろうと思いを巡らすのに、つい目の前のことに忙殺されているうちに1年があっという間に過ぎてしまう。何故なんだろう?」という毎年訪れる年初の疑問が、竹田さんにとっての「初」ということです。

  さて、本当に大人の時間はなぜ短いのでしょう?同書によれば、人の時間感覚というのは、心理的な時計と物理的な時計の進み方のギャップ、つまりその人の感情状態や知覚に影響されているとのことです。例えば、ポジティブ感情の時、人は時間を早く感じ、ネガティブ感情の時、時間をゆっくりと感じるというように。これを実験的に説明しているところが興味深いですね。

  では、何故子供より大人がより時間を短く感じるのかということですが、これは加齢による代謝の低下が関係しているそうです。代謝が落ちると人は時間をゆっくりと知覚する、しかし実際の時間はそれよりも速く過ぎているので、結果として感覚としては「時間が早く過ぎた」ということになるようです。

  実は今回のビブリオバトルで「チャンプ本」に選ばれたのが、この本でした。それだけ皆さん共感するテーマだったのではないでしょうか?

大人の時間はなぜ短いのか (集英社新書)
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集英社




  四番手は渡邉さん。

推薦図書:『初秋』

  ロバート・パーカーによる小説。渡邉さんにとって、中学の時に読んだ初めての翻訳本だそうです(他にもいろいろな「初」がありました)。

  新しい価値観に揺れる1970年代に生きる昔気質の不器用な探偵が、ひょんなことから自閉症の子供を預かることになる。その子供と過ごす中で様々な葛藤に悩みながら、自身も成長し、時代を受け入れていく。そんなお話だそうです。

  渡邉さんはこの本を何度も読み、ご家族も読まれているそうです。渡邉家にとって大切な一冊なのかもしれません。変化しつつも「ありたい自分」も忘れずに生きること、そこに渡邉さんが大切にする価値観があるように感じました。

初秋 (ハヤカワ・ミステリ文庫―スペンサー・シリーズ)
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早川書房




  最後は、僕からの発表です。

推薦図書:『プロ野球の男たち-野村克也の目』

  選んだのは子供でも読める野球本(事実、僕の友人はこれを小学校二年生の時に読んだと言っていました)。36年も前の本なので既に絶版ですが、テーマの「初」は、1983年にプロ野球中継「初」の試みとして導入され、後に「野村スコープ」として有名になった、ストライクゾーンを9分割した配球解説。その原型が同書に掲載されています。

  内容については、以前このブログでご紹介していますので、そちらをご覧ください。

プロ野球の男たち―野村克也の目 (1982年)
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朝日新聞社




  やってみて感じたのは、5分という短い時間の中で本を読んだことのない人たちにも分かるように伝えることの難しさです。小学生の頃苦労した読書感想文を思い出しました。また、人それぞれ異なる興味・関心がある中で、新たな本との出会いばかりでなく、発表者の人柄や価値観が短時間で共有できる、優れたコミュニケーションツールだと感じました。



  節目となる第80回YMSは、2月8日(水)開催予定です。

過去のセミナーレポートはこちら。

繻るに衣袽あり、ぼろ屋の窪田でした
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横浜牛たんの名店、たん右衛門-第78回YMS

2016年12月15日 | YMS情報


  今年で7回目を迎える、YMS(ヨコハマ・マネージャーズ・セミナー)の忘年会は12月14日、若葉町の「たん右衛門」さんで行いました。創業37年、俳優の故・勝新太郎さんもここの牛たんのためだけによく訪れたのだそうです。



  牛たん焼き、もつ鍋のお店ですが、重厚感ある古風な店構え。仙人か武道の達人のような井出達の大将も特別な雰囲気を醸し出していました。お通しは山盛りのキャベツ、レタス、きゅうり。それに豚の酢モツ。



  焼き物三種。



  しょうゆベースのもつ鍋は、臭みがなく驚くほどあっさりしていて、箸が進みました。塩分も控え目なので、締めのちゃんぽんまで飽きのこない鍋です。



  そしてこちらが冒頭ご紹介した牛たん焼き。ミディアム・レアで柔らかくジューシー。なるほど、評判なわけです。



  7年目のシーズンに入ったYMS。これまでの参加のべ総数は1,400名を超えました。来年には90回を迎える予定です。来年も幅広い分野から興味深い講師をお招きしての講座を企画しておりますので、どうぞよろしくお願いいたします!

過去のセミナーレポートはこちら。

たん右衛門



神奈川県横浜市中区若葉町1丁目7



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