毎日毎日、飽きもせず・・・

韓国のドラマ・映画・音楽を楽しんでいます。
そんな小さな楽しみを綴っていきたいと思います!(完全ネタバレしています)

『アメノナカノ青空』

2007-02-27 00:29:55 | MOVIE
出演:イム・スジョン、キム・レウォン
   イ・ミスク、キム・インムン、キム・ジヨン
監督:イ・オニ
2003年 「・・・ing」

 幼い頃から病弱のために入退院を繰り返していたミナは
高校生活になじめずにいた。
ある日彼女のマンションの下の階に引っ越してきたカメラマンの
ヨンジェ。
ヨンジェが話しかけてきても初めは素っ気なかったミナだったが
次第に心を開いていく。
でも実はこの出会いは偶然のものではなかった・・・


 主人公の設定としては、病気で余命幾ばくもない少女、
そんな娘に残りの人生を幸せに生きて欲しいと願う母の思いと、
彼女に素敵な思い出を残してあげる彼。
これだけ読めば、「あ、またか」と
思うかもしれませんが、そうじゃないんです!!

 まずもってイム・スジョンちゃん、可愛いです。
高校生役に全く違和感なし。
ミナと母親との関係も母一人子一人の生活なんだけど
母はすごく彼女の事を愛していることが感じられるし、
母の苦悩も時々出てくるんだけど(彼女が自分の友達と話しをして
心情を吐露する)彼女の気持ちも十分判るし、
それよりミナはもっと辛い事もすごく判る。
お互いをいたわりあっている姿にもとてもぐっときます。

キム・レウォンもちょっと軽い感じのああいう役はよく似合いますね。
「屋根部屋のねこ」の時っぽい感じ。

 あと彼女の通う高校で伝説となっている横断歩道で交通整理をする
「旗手」のお話がすごくインパクトがありました。
めちゃめちゃグッときましたもん
でも本当の話かどうかは判らないですよ、語り継がれているだけであって。
でも素敵な話じゃないですか。
その話を聞いてそんな恋愛に憧れるミナ。

 韓国のドラマはジェットコースター的なストーリー展開が多くて
笑って泣いてケンカしてまた泣いて・・・みたいなある意味
“こってこて”なものが多いのですが、映画の作品には
この作品のように病気を扱っていたり死を扱っていたりしても
淡々とした日常が描かれた作品もあるので、私はこういう感じの
作品が好きですね。

 


それにしてもイム・スジョンちゃんの細い事、細い事。


原題は「・・・ing」というのですが、これは監督さんが
すでに過去の思い出となってしまった瞬間も、誰かの心の中に
刻まれている限り、輝かしい現在でありうる、それが心に残れば
という思いでつけられたそうです。

 
 誰かの心の中で生き続けている限り、全ては現在進行形いうことですね。