嘘の吐き方(うそのつきかた)

人はみんな嘘をついていると思います。僕もそうです。このページが嘘を吐き突き続ける人達のヒントになれば幸いです。

俺が僕に近付く、そして僕は死に近付く。

2005年10月02日 16時42分53秒 | 駄文(詩とは呼べない)
どうやったら自分を騙す事ができるのだろう。
自分を変えられない自分が居て
自分を好きな自分が居て
彼女が好きな自分も居て
それが嘘だと言う自分も居て

結局のところ僕は、アルエの声が聴きたくて仕方ないんだ
ただ聞けるだけでもいいのかもしれないけど
たぶん、遠くにいて、決して届かないアルエの声が聴きたいんだ
触れられる距離にあれば僕が壊してしまうに決まってる
僕の持つブラックホールの引力は強い
勝手に相手をねじまげる。
たぶん、相手は近付くだけで方位磁石がぐるぐる回り出す
だから僕はもう、近付く事はできない。

彼女は必ず、僕に近付く時に嘘を吐くだろう。
それが僕にはわかる。
それでも僕は、その方位磁針が何を刺すのか、
どんな風に迷うのか、
どんな風に回るのか、
それを見たくなる。

僕は…
本物の僕が嫌いだ
だけど、誰かのために嘘を吐く自分が好きなんだ
だけど僕は、そうして誰かのために作られた嘘は
決して長続きしないって知ってる
なのに僕は
それでも僕は、
僕の吐く嘘にすがろうとする。

何故なんだろう
自分を見つめるのが嫌なんだろうか
少し違う。
僕は、外から見た自分を見つめるのが嫌いなんだ。

鏡を見るたびに吐き気がする
今は自分の声でさえも、
あまりにも強い日本語の意味が
僕を苦しめる

僕は僕の声が好きだろうか
好きだった時もある
だけど今は違う
僕の声は、誰かを騙そうとする時だけ透き通る
僕の声は、誰かに何かを届けようとする時だけ、輝きを放つ

全てが嘘なんだ
僕が言ってる事は
いつも人の前では嘘なんだ

僕の声が僕を許そうとした事なんて一度もない
だから外に助けを求める
だけど他者には届かない
そして他人は嘘を吐く

ダメなんだ
全てが嘘なんだ
長くは続かない
長くは続けられない
僕はもう、全てを失ってでも本当の事が言いたい

壊れそうなんだ
一分、一秒、その1秒が惜しくて
その1秒のために
全てを犠牲にして
僕は僕を騙して
いつだって僕は僕を騙して

身体が勝手に叫ぶんだ
すごい強い音で

「死ね!」
「お前は死ね!」
ってすごい強い音で
耳を塞いでも聞こえる
ずっと中で響いてる
この声は、誰にも届かない
この声は、誰にも聞こえない
僕だけに響くんだ

怖い
僕は怖い
僕は僕が怖い

助けて!

怖い
ここに居たらダメなんだ
ここに居たら死んじまうんだ

怖い
ここから逃げたい

だけど、
僕は絶対に僕を、
許してはくれないだろう。

どうしようもない冷たい雪の中で
震える白さだけが僕を磨く
誰も僕に触れるな。
触れればお前を殺す。

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