おぐち自給農園、2反百姓の日記

-都市の貧困と農村の貧しさをつなぐ、「生き方」としての有機農業を目指して-

夏休みの前半の前半が終わる。

2010年08月11日 08時41分51秒 | 雑感
 久々のブログ更新です。それにしてもまだまだ暑いですね。31日に学生を連れて小川町に行ってから、怒涛の1週間でした。

 8月2日~5日までゼミの調査実習に同行して、栃木県茂木町に行ってきました。僕は、別行動で有機農業の動向についての調査です。茂木町は、新規参入者が中心になって有機農業に取り組んでいます。有機農家2軒、役場の方へのヒアリングなど、獲得目標であった現状把握ができました。ここでは、可能性と課題の両方が見えたと思います。

 きちんとまとめて、今年はもう1回茂木に行きたいと考えています。

 茂木町では、有機農業への取り組みのほかにも、棚田オーナー制度やブルーベリー摘み取りなど、各集落ごとにムラづくりが活発に行われています。こうした活動についても話が聞けました。なにしろ役場の存在とそれに応える集落の方々の気持ちが大きいですね。

 5日に戻り、そのまま長野に帰省しようと思いましたが、荷物が多かったため、アパートに戻り、翌日6日に始発の次の電車で塩尻へ帰省しました。青春18切符でとことこ、5時間近く電車に揺られ、本を読み、人間観察をし、ぼーっとしながら揺られてました。

 登山客が多いですね。今はやりの山ガールたちです。かっこいい服装、バックを身に付け、準備万端という感じ。

 6日~8日までは、畑です。ジャガイモの収穫です。親父も帰ってきていたので、トラクターで耕してもらっている間、せっせとジャガイモを掘りました。後ほど、詳しく書きますが、今年は5月の中旬に植え付け、8月上旬に収穫なので、いつもよりも1ヶ月ほど遅らせました、というかそうせざるを得ませんでした。

 だいぶ心配でしたが、昨年よりも収穫量や大きさが良く、この地域はこの時期が合っているのかもしれません。周りの人たちからも、「うちのよりもよく獲れているわ」と褒められました。ジャガイモの収穫のほか、人参の種まきです。3寸人参と筑摩野5寸人参。 

 そして8日にまたまた青春18切符を使い、川崎に帰省し、翌9日は小川町への調査です。今回は、地元NPOの方と農家の方にじっくりインタビューです。農家の方は、慣行農業から有機農業へ転換した方、NPOの方は、この取り組みを支え、様々な仕掛けをしている方です。この忙しい時期に、時間を割いてくださって本当に感謝です。良いお話が聞けました。

 ここで改めて思いましたが、研究者の仕事は、自分の研究目的、知りたいことだけを証明するために現場に行くのではなく、じっくりその人の人生、生活史の中から、現在の出来事を分析していくことなのだと思いました。時間がかかるので、相手の方にとっては迷惑かもしれませんが、伝えること、そして僕らのようにそれを聞いて、またそれを伝えることも大事なのではないかと。

 午前中の地元NPOの方へのインタビューでは、「私はこの年齢になって伝える側なっている」。午後の農家のインタビューでは、こちらが勉強になりましたと伝えると、「こっちも人生を振り返ってみて、改めて勉強させられた」と仰っていただきました。2人とも、インタビュー中の表情が素晴らしかったです。

 僕のような有機農業への取り組みを支えたいと微力ながら運動や学問に関わっている身として、改めて、こうした人たちの取り組みと歴史の上に、僕の活動もあると感じ、これをきちんと未来に残さなければと気合が入りました。

 インタビューをした農家からは、栽培している椎茸をビニール袋いっぱい頂き、また、レストランは霜里農場の担当だったので、友子さんからは野菜をたくさん頂きました。自分で育てた野菜、椎茸、霜里の野菜と昨日今日と豪華な食事をしています。幸せです。焼き椎茸がめちゃくちゃおいしい。

 とても濃い夏休みの前半の前半でした。明日から実家に帰省します。ほとんど畑作業ですが、15~16日は、蓼科へ行き、19日ごろ戻るという感じでしょうか。

 23日は山梨県北杜市の有機農家へ、9月は今、新潟に行くか山形に行くか迷っています。まだまだ後半も忙しくなりそうです。 


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