おぐち自給農園、2反百姓の日記

-都市の貧困と農村の貧しさをつなぐ、「生き方」としての有機農業を目指して-

サティシュ・クマールさん2月に来日。

2012年01月24日 07時07分02秒 | イベント
 シューマッハー・カレッジを創設者であり、雑誌「リサージェンス」の編集長でもあるサティシュ・クマールさんが2月に来日します。関連イベントが多く開かれるようです。

 こちらは、明学時代にもお世話になった辻先生とのツアースケジュール。もちろん、明学でもやります。
http://www.sloth.gr.jp/movements/satish2012_release/

 以下は、懐かしい未来によるイベントです。

サティシュ・クマール講演会

われらの内なるトランジション

2011年3月11日の東日本大震災による津波被害とそれに続く福島第一原子力発電所の、今もなお続いている事故を通して、私たちはさまざまな経験をしてきました。

コミュニティの大切さを肌身で実感し、人と人の絆の重要性を再認識しました。「経済」という錦の御旗のもとに、エネルギーを消耗し、人々の生活を脅かすいまの社会システムには、もううんざりしている反面、その社会システムの中でしか生きられないのではないかという不安も、残念ながら存在します。

しかし、現在のような膨大なエネルギーに依存する持続不可能な社会から、自然と折り合いをつける持続可能な社会への移行は不可避です。であるならば、できる限り私たち、そして私たちの子どもや孫たちが住みやすい世界に変えていく責任があるはずです。ひとり一人が、その責任を負い、リーダーとなって、もっと生活しやすい世界を作っていく。

2007、2009年と来日し、「土」と「心」と「社会」とのつながりを取り戻すことの意味を教えてくれたサティシュ・クマールさんの講演会を今年も開催することができました。2009年の来日時に作られた『サティシュ・クマールの 今、ここにある未来』の上映会の後の限られた時間ではありますが、変化を起こす勇気、社会システムの移行に先立つスピリチュアルな変化(内なるトランジション)についてお話しいただこうと思っています。

■■イベント詳細■■

■日時:2012年2月27日(月曜日) 午後6時~8時30分(受け付け開始5時30分) 

■場所:聖心女子大学宮代ホール
(お願い:講演会に関する問い合わせは、決して聖心女子大学にはしないでください。)

■参加費:1500円(事前予約 当日2000円)

■プログラム:6時開演
      6時10分~7時20分『サティシュ・クマールの 今、ここにある未来』上映
      7時30分~8時30分 サティシュ・クマール氏講演

■参加申し込み

告知's

http://kokucheese.com/event/index/26005/

■問い合わせ先:lipton.kato☆gmail.com
☆の部分を「@」に変えて送信ください

■主催:NPO法人懐かしい未来

「原発危機下の分断を越えて―〈私〉とフクシマをつなぐ」(1月28、29日)

2012年01月24日 06時54分07秒 | 原発
 明治学院大学国際平和研究所で、下記のシンポジウムを開くそうです。福島からもゲストがいらっしゃいますし、29日は社会学者の栗原彬さんも来られるようです。29日は参加できればと思います。

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明治学院大学国際平和研究所(PRIME)国際シンポジウム
「原発危機下の分断を越えて―〈私〉とフクシマをつなぐ」
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日時:2012年1月28(土)、29日(日)

言語:日本語、英語(同時通訳あり)
参加費:無料(事前申込歓迎)

福島第一原子力発電所の事故は、一年近くを経過した現在、その深刻さがますます明らかになってきました。周辺地域の被害はもとより、放射能大量放出の将来にわたる地球社会への影響は甚大です。
原子力エネルギーを組み込んできた社会構造のもとで、今あらゆる人がこの災害の当事者でありながら、しかし同時にその被害によって分断を余儀なくされています。それぞれがどのようにつながり、共同性を創出し得るか、大学はそれにどのように関与できるのか、さまざまな視点から考えてゆきます。

【プログラム】
1月28日(土)13:00‐18:15(受付開始 12:30) 会場:アートホール
オープニングイベント 13:00-13:30

セッション1:原発災害をめぐる情報の共有と政府・市民の役割 13:30-16:00
原発事故に伴う放射能汚染問題に日本がどのように対処するのか、いま国際的に注目されています。「情報の公開・共有」という視点から事故後をふりかえり、今後を展望します。

「低線量長期被曝都市と住民」 後藤宣代氏(福島県立医科大学)

「内外への情報公開・共有についての課題―福島事故の教訓から」鈴木達治郎氏(原子力委員会)

「いっそうの情報開示を―国境を超えた情報共有の意義」ローレンス・レペタ氏(明治大学)

コメンテーター 武者小路公秀氏(大阪経済法科大学・国際平和研究所客員所員)

司会 高原孝生(国際平和研究所所員)

カフェ形式でのセッション 16:15-18:15
福島からの当事者の方々を交えてのグループ討論

1月29日 (日)10:00-17:45(受付開始 9:45) 会場:本館10階大会議場
セッション2:原発災害を生きるための思想を創り出す 10:00-12:30

福島原発での事故によって生じた災害はただちに終わるものではありません。これまでの災害を生み出した社会をふまえて、現在、そしてこれからの社会を生きていくための思想について討議します。

「足尾から福島へ―『デンキ開ケテ、世見暗夜トナレリ』」菅井益郎氏(國學院大學)

「原発危機の政治学│福島と水俣をつなぐ」栗原 彬氏(日本ボランティア学会代表)

「フクシマ後に築く分かち合いの社会」マルク・アンベール氏(フランス・レンヌ大学)

コメンテーター 五十嵐暁郎氏(立教大学)

司会 浪岡新太郎(国際平和研究所所員)

セッション3:原発危機と大学―〈知の拠点〉は存在しうるか 14:00-16:30

原発危機は、これまでの研究や教育の在り方を問い直すべき契機です。原発事故後に大学で展開されている研究・教育・社会貢献活動を振り返り、これからの知の在り方を探ります。

「3・11後の福島大学の取り組み」塩谷弘康氏(福島大学)

「放射能汚染をめぐる研究の組織化」小山良太氏(福島大学)

「3・11後の大学とボランティア―何をみようとしなかったのか」仁平典宏氏(法政大学)

司会 猪瀬浩平(国際平和研究所主任)

全体総括の討論 16:45-17:45
コーディネーター 竹尾茂樹(国際平和研究所所長)

プログラムは変更の可能性もございます。予めご了承下さい。

【お申込み・お問合せ】
準備のため、できるだけ事前にお申込み下さい。当日参加も可能です。
メールまたはFAXにて、件名に「PRIME国際シンポ申込み」とご記入の上、
お名前、ご所属(または学籍番号)、連絡先をお伝え下さい。
明治学院大学国際平和研究所(PRIME)
E-mail: prime@prime.meijigakuin.ac.jp
TEL:03-5421-5652 FAX: 03-5421-5653


久々の更新。2012年になりました。

2012年01月23日 17時55分39秒 | 雑感
 ブログを更新しようと思いつつも、なかなかできず、もう1月も下旬にさしかかる頃になってしまいました。ゼミの新年会や友人の結婚式など、1月に入り、明学時代の友人や後輩に会う機会が結構ありました。楽しい思い出を語りつつ、懐かしい。もう入学してから10年経ったみたいです。早いもんです。

 昨年は、3.11以降、色々と考える年でもありました。この農的暮らしの重要性を改めて感じつつ、農村にどっぷりつからなくても、①都市と農村を往復すること、②その往復生活の中で小さな農業を確実に実践し、食料ではなく、食べものを自給すること、③より豊かに食べものを自給できるような技術(わざ)を身に付けること、④自給+αのαを少しでも定期的にお裾分けすること、この4つを引き続き今年の目標としたいと思います。

 自然と共生できる社会を未来につなげていかなければならないという時代の転換点に生きていることを深く認識して、今の時代に生きる意味を改めて考えたいと思います。

 というのも、昨年、何かに引き寄せられるように、哲学者、内山節さんの「文明の災禍」(新潮新書)atプラス09(太田出版)を同時に読みました。atプラスは毎回、購入していますが、その中でも大澤真幸さんが「未来世代との連帯」という論考を寄せ、内山さんは「文明の災禍」の中で、「人間は過去の時間と未来の時間をつないでいく役割を果たしてきた」と述べ、2人ともシンプルではありますが、今の時代に僕らが生きる方向性を示していると思います。

 昨年は、専門家や研究者という言葉も毎日のように、ひっきりなしに聞いた年でもありました。そして、そのようなカテゴリーにいる人たちが、あまりにも現実離れしていること、そして何もできないこともメディアを通じて露呈されました。ただ、少数の草の根で地道な活動をしてこられた研究者や社会運動を担ってきた人たちに光が当てられたことは良かったことです。

 改めて、研究者はこの時代、転換期にある中で、よりよい未来を創るという視点から研究と教育を再度、見直さなければならないと自分に言い聞かせています。
 
 卒業してからも、「私たちはどんな世界に生きたのか」という大きな問いに対し、ああでもない、こうでもないと考えることができる道具箱を提供することが大学の役割だと師匠、勝俣先生がよく仰っています。大切な言葉だと実感しています。学際的な国際学部で学べたことに感謝です。

 とにかく今年もよろしくお願いします。

 今日は、久々に実家に帰省しました。庭や駐車場の雪かきを母親から頼まれ、急遽帰ってきました。

    

 そんなに雪が降る地域ではありませんが、これまでの雪がかたくなって積もっています。明日、1日、雪かきです。

 オマケで、年越しは帰省せず、東京で過ごしましたが、反原発運動で、経産省前でテントをはって、座り込んでいる方々と時間と空間を共有しました。炊き出しがいないようだったので、カフェを開き、NGOの方々とうちの野菜を使用したカレーなどを提供。

    

     

    
 
 
 社民党の福島瑞穂さんも来られ、カレーを食べていただきました。野菜も美味しいとほめていただき、ありがたい。僕は、野菜を提供しただけですが、100人以上の方々が集まり、歌合戦や夜まで生テレビのような企画もあり、楽しめました。

    

 少しでも協力ができ、よかったです。