おぐち自給農園、2反百姓の日記

-都市の貧困と農村の貧しさをつなぐ、「生き方」としての有機農業を目指して-

「有機農業で生きる」「コミュニティの力」2作品上映&ゲストトーク

2013年01月29日 13時16分23秒 | 有機農業

「有機農業で生きる」「コミュニティの力」2作品上映&ゲストトーク

【上映作品】
『有機農業で生きる――わたしたちの選択』(日本/2012/日本語/カラー/36分)
『コミュニティの力』(アメリカ/2006/英語(字幕あり)/カラー/55分)

【ゲスト】金子美登(霜里農場)×大江正章(コモンズ代表・PARC共同代表)

【日時】2月2日(土)17:30開場/17:45より上映開始(19:30よりトークショー)
【場所】UPLINK 
【アクセス】JR渋谷駅ハチ公口から北西へ徒歩10分
【地図】http://www.uplink.co.jp/info/map/
【料金】¥1800
【予約】UPLINK 03-6825-5503
【イベントURL】http://www.uplink.co.jp/event/2013/6856

農薬・化学肥料への依存、放射能汚染、環境破壊。こうした問題を解決する鍵を「有機農業という生き方」に見出したPARC最新ドキュメント『有機農業で生きる――わたしたちの選択』。土を作り、作物を言葉にして語る先駆者たちの言葉には深い響きがあります。また、ソ連崩壊後、石油輸入量が半減し食料の輸入が8割減ったキューバがどのように危機を乗り越えたのかを追った『コミュニティの力』の2作品を上映します。

石油の生産量がピークを迎え、やがて減少していくという「ピークオイル」はすぐそこまで来ていると言われています。キューバはソ連崩壊によって輸入が大幅に減少し、一足先にピークオイル後の社会を経験しました。一方、日本では3.11後の復興を考える中で、脱原発の道、自然エネルギーへの転換を模索しています。

食べ物の生産にはエネルギーが大きく関係しています。特に農薬と化学肥料と農薬に依存する近代的農業は石油なしには成り立ちません。

有機農業は、人と人、自然、地域とのつながりと循環に基礎に置いた農業です。有機農業をテーマに、日本の、そして世界の危機を乗り越える方法を見出してみましょう。

ゲストは40年以上に渡って有機農業という生き方を貫いてきた埼玉県小川町霜里農場の金子美登さんと農・食・環境・アジアなどをテーマに多数の本創りに携わってきた編集者・ジャーナリスト・PARC共同代表の大江正章さんです。

また『有機農業で生きる』監督の岩崎充利さんからもコメントをいただけることになっています。

みなさんのご参加をお待ちしています!

【上映作品紹介】
有機農業で生きる―わたしたちの選択
作品詳細:36分 DVD(日本語) 2012年
制作:アジア太平洋資料センター(PARC)
監修:大江正章 (PARC共同代表、コモンズ代表)
監督:岩崎充利 
http://www.parc-jp.org/video/sakuhin/organicfarming.html

コミュニティの力
原題:The Power of Community
    How Cuba Survived Peak Oil
監督:Faith Morgan
制作:Arther Morgan Institute of
       Community Solutions
日本語字幕版制作
     :日本有機農業研究会科学部
作品詳細:55分 DVD 2006年 英語 アメリカ カラー
http://www.joaa.net/tutiken/11-10-01.html


PARCビデオ『有機農業で生きる――わたしたちの選択』

2012年11月24日 01時08分02秒 | 有機農業
 PARCビデオ『有機農業で生きる――わたしたちの選択』がリリースされました。
 http://www.parc-jp.org/video/sakuhin/organicfarming.html

 僕も少し制作に参加しました。非常勤をやっている恵泉女学園大学も登場します。

 教材用として、勉強会の材料として使用していただければ幸いです。

 DVD/36分 本体8,000円+税(図書館価格:本体16,000円+税)

●主な登場人物(登場順)
金子美登さん(埼玉県小川町、霜里農場、全国有機農業推進協議会理事長)
浅見彰宏さん(福島県喜多方市、ひぐらし農園)
菅野正寿さん(福島県二本松市、あぶくま高原遊雲の里ファーム、福島県有機農業ネットワーク代表)
関元弘さん(福島県二本松市、ななくさ農園)
大内信一さん(福島県二本松市、二本松有機農業研究会)
飯塚里恵子さん(浜木綿農園、千葉農村地域研究所)
澤登早苗さん(恵泉女学園大学教授、日本有機農業学会会長)
涌井義郎さん(元鯉渕学園農業栄養専門学校教授、あしたを拓く有機農業塾代表理事)
中島紀一さん(総合農学研究所代表、茨城大学名誉教授、日本有機農業学会前会長)

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制作
特定非営利活動法人 アジア太平洋資料センター(PARC)2012年
監修
大江正章(PARC共同代表・コモンズ代表)
監督
岩崎充利
取材・撮影
岩崎充利/大江正章/小口広太/安川直佑
ナレーション
森田樹優
音楽
松島美毅子
図表デザイン
菅原祥子
ジャケットデザイン
生駒浩平
写真提供
岩崎映像工房/千葉農村地域文化研究所/生活工房つばさ・游
映像提供
岩崎映像工房
協力
あぶくま高原 遊雲の里ファーム/古代米浦部農園/オアシス21オーガニックファーマーズ朝市村/大内信一/大山利男/OKUTA/黒森山荘/恵泉女学園大学/鯉渕学園農業栄養専門学校/霜里農場/全国有機農業推進協議会/総合農学研究所/千葉農村地域文化研究所/生活工房つばさ・游/とうふ工房わたなべ/ななくさ農園/二本松有機農業研究会/日本有機農業研究会/浜木綿農園/ひぐらし農園/道の駅 ふくしま東和 あぶくま館/ゆうきの里東和ふるさとづくり協議会/ロハス・ビジネス・アライアンス(LBA)/和ごころ農園

日本有機農業学会東京大会@東京農工大学

2012年11月24日 00時52分33秒 | 有機農業
 日本有機農業学会大会が12月8日、9日、農工大で行われます。僕も微力ながら1日目、地元セッションの座長をつとめさせていただきます。現在、その資料づくりをしていますが、面白くなりそうです。東京の農の現場をお伝えできたらと思います。もちろん地元セッション以外も魅力的です。全体のスケジュールは以下のとおりです。詳細はこちらをご覧ください。↓
http://www.yuki-gakkai.com/

 非会員の方でももちろん参加できます。よろしくお願いします。

第13回 日本有機農業学会(東京)大会・総会

【1日目 12月8日(土)】

9:50-     開会挨拶
10:00-12:30  全体セッション(1)
「有機農業推進法成立からの6年を振り返る」
 有機農業推進法が成立して6年が経過し、2012年3月に「有機農業の推進に関する基本的な方針」(第1期)が終了した。推進法の下、国レベルでは有機農業モデルタウン事業や新規就農支援事業など新たな政策が実施され、都道府県レベルでは「有機農業推進計画」が全国で制定され、農家・行政・試験場・市民団体などの連携によるさまざまな取り組みが広がっている。もちろん、このような有機農業の多様な地域的展開は法律制定の効果だけでなく、地域で積み上げられてきた民間の取り組みの成果という両面を持つものであることはいうまでもない。
 このように「有機農業推進の条件整備」を目標とした推進法第1期はモデルタウン事業を中心に大きな成果を上げたといえるが、2009年の「事業仕分け」によってモデルタウン事業が廃止され、「収益力向上」や「有機JASとの連携」など新たな政策目標が導入された。これは有機農業を「強い農業」育成政策に組み込もうというものであり、推進法の基本理念とは相容れないものと言わざるを得ない。
 推進法成立過程には私たち有機農業学会も大きく関わってきたことから、本セッションでは推進法成立以来の6年間を振り返り、成果と課題を総括したい。

コーディネーター:谷口吉光氏(秋田県立大学)、大江正章氏(コモンズ)
報告
1.「有機農業推進法制定から6年間の政策過程の検証」 本城 昇氏(埼玉大学)
2.「東北地方における有機農業の展開」  長谷川浩氏(福島有機農業ネットワーク)・谷口吉光氏
3.「九州地方における有機農業の展開」  岩元 泉氏(鹿児島大学)
4.「有機農業推進行政の現場から:6年間を振り返って」 栗原 眞氏(農研機構・生研センター)
ディスカッション:有機農業推進法成立からの6年をどう総括するか
コメンテーター:有機農業推進議員連盟(予定)、農水省担当官、中島紀一氏

13:20-16:20  全体セッション(2)
「有機農業現場における新技術利用の可能性-農業現場と研究機関のコラボレーション」
 生産がおこなわれる自然生態系をよく理解し,状況に合わせて技術を適用していくことが,有機農業の成功のカギと考えられる。本セッションでは,最近の研究で明らかになってきている自然生態系の機能,新技術を紹介し,農業現場における利用の可能性について議論を深めることを目的としている。

コーディネーター:嶺田拓也氏((独)農研機構 農村工学研究所)・木村園子ドロテア氏(東京農工大学)
報告
1.「耕すことと耕さないことで農耕地はどうかわるのか?」小松崎将一氏(茨城大学)
2.「日本と東南アジアにおけるバイオ肥料の開発研究の実際とその農業普及への問題点」横山正氏(東京農工大学)
3.「生物多様性は本当に害虫制圧に機能するのか?-有機農業での現場の取り組みを振り返る-」日鷹一雅氏(愛媛大学)
4.「アレロパシーを利用した有機農業、特にヘアリーベッチとハッショウマメの今後の利用について」藤井義晴氏(東京農工大学)
コメンテーター:松沢政満氏(有機農家)・新美洋氏(農研機構・九州沖縄農業研究センター)

16:30-18:15  全体セッション(3)
「耕す市民を育てる現場から」
 近年,都市生活者の間で,“農” や“自給”への関心が高まっています。地元セッションでは,耕す市民を育てる仕組みづくりとこれからの生き方を提案している“仕掛け人”たちの実践に学び,東京から食と農の再生を発信します。

コーディネーター:小口広太氏(明治大学大学院博士課程)
報告
石坂昌子氏(石坂ファームハウス・日野市)
金子晃氏(三鷹オーガニック農園・三鷹市)
高坂勝氏(たまにはTSUKIでも眺めましょ・池袋)

18:30-20:30  懇親会

【2日目 12月9日(日)】

9:00-10:00  総会

10:00-12:00  個別報告

12:30-13:30  ポスター報告

13:30-16:00  個別報告


種子に関する主権と農家の役割(9月29日)

2012年09月21日 19時44分01秒 | 有機農業
 日本有機農業学会では下記のとおり、種子を考えるフォーラムを開催します。このようなテーマはこれまで積極的に扱われてこなかったので、貴重な機会になるはずです。ご参加をお待ちしております。

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日本有機農業学会、立教大学経済研究所共催
公開フォーラム「種子に関する主権と農家の役割」                                          
<開催趣旨>
 1992年の国連環境開発会議(地球サミット)を受けて発効した生物多様性条約には、その重要な目的として、生物多様性の持続可能な利用とそこから得られる利益の公正かつ衡平な配分ということがある。また生物多様性を構成する遺伝資源に対する主権を国家に与えている。生物多様性の中でもとりわけ農作物や家畜の遺伝資源と種子をめぐっては、人々の生活と安全保障に関わる直接的かつ極めて重要な問題となっている。
 フォーラムでは、グローバルな枠組みとローカルな視点によって、遺伝資源と種子は誰が、どこで、どのように保全し、利用し得るのか、そのための制度はどうあるべきかを考える。また上映会では、山形県における在来作物の伝承を追ったドキュメンタリー映画を通して、「種子」の社会的、文化的意義について考える機会としたい。

<日時>
2012年9月29日(土) 13:30~18:30

<会場>
立教大学 池袋キャンパス 14号館2階 D201教室
                                            
* 大学へのアクセスおよび構内地図はつぎをご覧ください。
http://www.rikkyo.ac.jp/access/pmap/ikebukuro.html
http://www.rikkyo.ac.jp/access/ikebukuro/campusmap/
(池袋駅「地下道C3出口」を利用すると便利です)

<スケジュール>
13:30-16:30
第1部 公開フォーラム(資料代:1000円 *学生無料 学生証の提示をお願いします)

「種子に関する主権と農家の取り組みの可能性」
西川 芳昭 氏(名古屋大学大学院国際開発研究科教授)

「フードシステム・アグリビジネスからみた種子」
久野 秀二 氏(京都大学大学院経済学研究科教授)

「食料農業植物遺伝資源条約を中心とした国際的枠組みとわが国の種子システムの今後のあり方」
大川 雅央 氏(独立行政法人 種苗管理センター)

「有機農業者が取り組むべきこと」
林 重孝 氏(有機農業者)

17:00-18:30
第2部 映画上映会(無料)

『よみがえりのレシピ』(監督:渡辺智史、2011年)

<問い合わせ>
立教大学経済研究所・森本 TEL:03-3985-4121 Email:morimoto_m(アット)rikkyo.ac.jp

有機・自然共生農業を考えるつどい(10月17日、18日)

2012年09月21日 19時35分27秒 | 有機農業
 山梨で、「有機・自然共生農業を考えるつどい」が開かれます。ゲストはオールスターという感じです。僕は非常勤があるので参加できません。残念。以下、詳細になります。

 スケジュールはこちら。
http://www.pref.yamanashi.jp/nougyo-gjt/yuuki/documents/kaisaiyouryou.pdf

 申込書はこちら。
http://www.pref.yamanashi.jp/nougyo-gjt/yuuki/documents/sannkamousikomi.pdf

有機・自然共生農業を考えるつどい(やまなし発・有機の郷推進交流大会)

1 趣 旨
食の安全・安心や自然環境の保全に対する関心の高まりを背景に、化学肥料や化学合成農薬の使用を低減する環境に配慮した農業の取組みが求められている。こうした中で、本県のすぐれた自然条件を活かして、県内全域の農家が化学肥料や化学合成農薬の使用を低減するなど、環境にやさしい農業に取組み、こうした農業が県民や消費者に支持される「やまなし有機の郷づくり」の実現に向け、全国の有機農業、自然共生農業、環境保全型農業などの実践者や研究者等を参集し、有機農業等に関する情報共有・意見交換を行う「有機・自然共生農業を考えるつどい(やまなし発・有機の郷推進交流大会)」を開催する。

2 主 催
山梨県、有機・自然共生農業を考えるつどい実行委員会

3 開催日時、場所及び参集者
日 時: 平成24年10月17日(水) 13:00~17:40
10月18日(木) 8:30~12:30
場 所: 甲府富士屋ホテルグランドホール・会議室等(10 月17 日)
山梨県甲府市湯村3-2-30
現地視察 (10 月18 日)
山梨県北杜市内有機栽培ほ場,(有)梶原農場 (代表 梶原雅巳氏),NPO 法人八ヶ岳有機農業者協会 (理事 瀬戸義和氏)
参集者: 生産者、就農希望者、流通関係者、消費者、研究者、関係団体、行政関係者等

4 内 容
(1)10月17日(水)
①セレモニー(13:00~13:10)
・挨拶(山梨県知事、農林水産省)
②全 体 会(13:10~14:40)
・講 演:「なぜ 自然栽培なのか!」 木村秋則氏
「共生農業について」 太田保夫氏
「農業への思い・歌を添えて」 スペシャルゲスト さだまさし氏
③分 科 会(15:00~16:20)
・第一教室(テーマ:多様な農法を考える)
○アドバイザー:木村秋則氏(青森県・実践者)、根本久氏(埼玉県・研究者)
明峰哲夫氏(埼玉県・研究者)
<進行役>澤登早苗氏(県内生産者・研究者)
○内 容:有機栽培、自然栽培など様々な農法の特徴や、実践する上で
の課題など、参加者が自らの方向を考える契機とする。
・第二教室(テーマ:流通・販売を考える)
○アドバイザー:魚住道郎氏(茨城県・実践者)、本田廣一氏(北海道・実践者)
<進行役>瀬戸義和氏、小沢博氏(県内生産者)
○内 容:生産された農畜産物の出荷体制や販路など、流通、販売面の
課題等について会場の消費者や流通関係者も交え、意見交換
を行う。
・第三教室(テーマ:土づくりを考える)
○アドバイザー:太田保夫氏(長野県・実践者)、横山和成氏(茨城県・研究者)
<進行役>向山茂徳氏(県内生産者)
○内 容:生産する上で最も重要な要素である土づくりや微生物の効用
ほかについて、参加者との意見交換を通じ、理解の促進と意
識の醸成を図る。
・第四教室(テーマ:担い手づくりを考える)
○アドバイザー:金子美登氏(埼玉県・実践者)、西村和雄氏(京都府・研究者)
<進行役>梶原雅己氏(県内生産者)
○内 容:有機農業等の担い手育成に向けて、課題や必要な方策(技術
の習得、研修体制など)について意見交換し、就農希望の参
加者の就農相談なども受ける。
④交 流 会(16:40~17:40)
・参加希望者による意見交換会

(2)10月18日(木)
・県内の有機栽培ほ場の視察(希望者)2箇所(8:30~12:30)
8:30 甲府富士屋ホテル発(バスで移動)
9:30~10:10 (有)梶原農場(代表 梶原雅巳氏)
10:30~11:10 NPO 法人八ヶ岳有機農業者協会(理事 瀬戸義和氏)
11:20 JR 小淵沢駅
12:20 甲府富士屋ホテル着
12:30 JR 甲府駅