おぐち自給農園、2反百姓の日記

-都市の貧困と農村の貧しさをつなぐ、「生き方」としての有機農業を目指して-

PARC自由学校アクションツアー喜多方 VOL.2

2012年06月27日 20時03分24秒 | イベント
 7月は出費が重みそうです。今週末は結婚式で秋田です。PARCでお世話になっていたときの上司のような方。友人たちと参加です。楽しみ。PARCつながりで、アクションツアーのご案内です。5月には僕も参加してきました。浅見さんは霜里農場の大先輩です。ご関心のある方はぜひ。
 参加したかったのですが、7日は予定が入ってました。この用事も有機農業関係ですが、なんだかんだ有機農業関連の予定が多く入っているなと。

以下転送歓迎
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■PARC自由学校アクションツアー喜多方 VOL.2
脱原発後の未来とコミュニティを山間農村から考える~(夏)
2012年7月7日(土)~8(日)

【~新規就農者が過疎の山村を元気にする~】
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 2011 年3 月11 日の東日本大震災と福島第一原発事故は、私たちの暮らしと価値観を根底から揺さぶりました。
 脱原発をめざす取り組みは、原発のある地域・立地予定地だけの問題ではありません。
原発事故によって今も被害と不安の中に生きる福島県内の生産者たちと、私たちはどう向き合い、ともに原発をなくし安心して農業に取り組める環境をつくっていけるのか、季節を変えて福島喜多方山都町を訪れるツアーの第2回目です。
 今回はUターン、Iターンで有機農業や自然農に取り組む新規就農者や移住者のみなさんと出会い、地域の未来を考え、共に身体を動かし、語り合います。

詳細・お申込みはこちらから→http://www.parc-jp.org/freeschool/2012/kouza/actiontour120707.html

■日程:2012年7月7日(土)~8(日)
■参加費:15,000円(宿泊、夕朝食、温泉入浴代、保険代込)
※2日目の昼食代は別途かかります。
■申込み締切2012年6月29日(金)
締切後の申込みにつきましてはお問合せください。

■ツアープログラム
★7月7日(土)
13:40 JR磐越西線山都駅 集合
ひぐらし農園へ移動。簡単なオリエンテーションののち、水路を見学、
農作業をお手伝いします。このとき、その日の夕ごはんでいただくお野菜も収穫!
農作業後は温泉(喜多方市高郷町ふれあいランド高郷)入浴。
とれたてのお野菜、浅見さんがつくってらっしゃる美味しい玉子やソーセージ、お米などで夕飯づくり。
お夕飯のあとは山都の新規就農者、研修生との交流会。
就寝(黒森山荘にて。)

★7月8日(日)
8:00  起床。朝食の準備、朝食、片付け。
9:00  福島の農業の現状について、お話を伺う。
(福島県有機農業ネットワーク理事・長谷川浩さんを予定)
10:00 山都町相川にて夏の間、定期的に浅見さんの仲間たちが開催している、
ファーマーズマーケット「百姓市」を見学、参加。
※道中、独自のやり方で新規就農者への支援をおこない、多くの若い人を
惹きつけているチャルジョウ農場も見学予定。昼食(昼食代は別途かかります)。
14:30 茶房千(山都駅近く)にて浅見さんを囲んで2日間のシェアリング。
15:00 解散

※当日の天候、先方のご都合により、スケジュールが変更することもありますことをご了承ください。

※訪問先の福島県喜多方市山都町は福島第一原子力発電所から直線距離で約110キロほど離れています。この地域の放射線量については文部科学省放射線モニタリング情報ウェブサイトをご参照ください。
http://radioactivity.mext.go.jp/map/ja/area.html

●2012年04月10日時点の近隣施設における測定値(同ウェブサイトより)
山都公民館:0.078μSv/h
いいでのゆ:0.164μSv/h

★参加ご希望の方はメールにて件名「7月アクションツアー参加希望」とご記入の上、下記の情報とともに、PARC事務局までお知らせください。

お問合せもお気軽に!
mail:office@parc-jp.org

お電話、FAXでも承ります。
追って詳細などを記したしおりをお送りいたします。

●お名前:
●ご住所:
●お電話:
●メールアドレス:
●PARC自由学校を受講したことがありますか?
はい(  )いいえ(  )
●PARC会員ですか?
はい(  )いいえ(  )

★締切2012年6月29日(金)

★注意点
○このツアーはPARC自由学校2012年「どうする食と農」クラスとの合同開催となります。
○宿泊は男女別の相部屋となります。
○酒代、おやつ、飲み物代などは別途各自でご用意ください。

■浅見彰宏さんから「アクションツアー喜多方」へのメッセージ
 福島県の農業は震災、さらに原発事故によって大きなダメージを受けました。いま福島は復興に向けこの状況を乗り越えようとしています。しかし今までの価値観、技術は残念ながら通用しません。
 震災は経済成長 やグローバル化という名目で隠し続けてきた社会の矛盾をあらわにしたのです。もはやこれは日本全体の問題です。一方でこの震災がきっかけとなって、目指すべき新たな形も見えてきました。
 本当の豊かさとは、自然と共に生きるとはどういうことなのか。人間が疎外されない仕組みとは何なのか。そのヒントは農業に、自然に根差した暮らしにあります。ダメージを受けてしまったからこそ福島から発信していく。
多くの人に見てもらう。一緒に未来を考えていく。このツアーがそんな機会になることを願っています。

◆参考HP:「ひぐらし農園のその日暮らし通信」
http://white.ap.teacup.com/higurasi

■案内人:浅見 彰宏さんプロフィール
1969年千葉県生まれ。4年間のサラリーマン生活、霜里農場で農業研修を経て、1996年に福島県喜多方市山都町に移住し、ひぐらし農園を始め、有機農業、地域作りに長年取り組む。

■訪問先について
 福島県喜多方市山都町本木、および早稲谷地区は、町の中心部から北に位置する併せて100軒足らずの小さな集落です。周囲は飯豊山前衛の山々に囲まれ、濃緑の森の中に民家や田畑が点在する静かな山村です。Iターン、Uターンで有機農業、自然農に取り組む若者や移住者も多く、夏にはファーマーズマーケット「百姓市」が開催され、地域に根差したコミュニティが生まれています。

■アクションツアー喜多方は全4回のツアーです。
ぜひ秋以降のツアーにもご参加ください。詳細は決まり次第webにアップいたします。
秋:10月(日程調整中)「収穫祭!稲刈りと新蕎麦祭りーファーマーズマーケット百姓市を訪問」
冬:2月(日程調整中)「しんしんと雪降りつむ冬の喜多方を訪ねる」

【お申込み・お問合せ】
特定非営利活動法人アジア太平洋資料センター
〒101-0063 千代田区神田淡路町1-7-11 東洋ビル
電話:03-5209-3455 FAX 03-5209-3453
メール:office@parc-jp.org
WEB: http://www.parc-jp.org 

農力向上委員会出版披露交流会@ちよプラ(7月11日)

2012年06月26日 19時49分08秒 | イベント
 一週間ぶりの帰省です。昨日は久々にPARCへ行き、次回PARCビデオの打ち合わせでした。とても内容盛りだくさんのビデオになりそうで今から楽しみ。

 さて、イベントの連投で恐縮ですが、僕も少し関わった「農力検定」(コモンズ)という本の出版記念シンポジウムのご案内です。僕は、執筆したということではないですが、編集に少々関わっています。豪華な面々が勢ぞろいという感じです。

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農力向上委員会出版披露交流会@ちよプラ(受付開始)

このたび出版社コモンズから、都市生活者の農力向上委員会の監修で『農力検定テキスト』が発刊されることになりました。つきましては、以下の内容で出版披露企画を開催します。参加申込は指定の入力フォームからお願いします。

>申込:http://www.blog-headline.jp/agriability/2012/06/post_55.html

1.主旨
 思い直せば「安い原材料を輸入し、卓越した技術で加工して、有利な条件で輸出する」という日本のビジネスモデルは、20年も前に崩壊していました。にもかかわらず、更なる経済成長を夢見て公金を注ぎ込んできたツケが、社会保障や国家財政の破綻状況に現れているのです。しかも、追い打ちを掛けるように、サブプライム問題やリーマンショックがたて続けに起き、そして今、ユーロ危機が世界経済を呑みこもうと目前に迫っています。都市生活者に、その難から逃れる術はあるのでしょうか。

 私たちの暮らしはグローバルな経済の発展とともに、より豊かになっています。もちろん「見掛け上は、」です。お金があれば何でも手に入る消費者は、その上流で何が起きているか気にもせずに、「より良く、より安く、より便利に」を求めてきました。代金さえ払えば、「正当な消費行動」と疑いもしなかったのです。しかし、私たちの大量生産、大量消費、その挙句の大量廃棄という大都市での営みは、地球規模で起きている環境破壊の元凶に他なりません。そして「成長の限界」が、現実みを帯びて感じられる兆候も頻発しています。

 そんな状況においては、心の平穏までお金で得ることはできません。エコカー減税に促されて新車を衝動買いしても、固定価格買取制度に喜び勇んで太陽光パネルを新設しても、です。なぜなら、水やエネルギー、食料の供給が途絶えたら、大都市はひとたまりもないからです。そうです。都市生活者に欠けているのは「農力=自給共生力」なのです。

2.企画概要
□催名:『農力検定テキスト』出版披露企画
□主催:一般社団法人 都市生活者の農力向上委員会
□日時:7月11日(水)17:15~21:00
□場所:ちよだプラットフォームスクエア(メトロ竹橋駅下車10分)
(東京都千代田区神田錦町3‐21 TEL:03-3233-1511)地図
□備考:イベントの模様はUSTREAMによる動画配信と記録写真のアップロードを予定しています。

1)特設講座:『なぜいま、都市生活者に農力向上が必要か』
*時間:17:15開場 17:30開演~18:45終了予定
*会場:5階505会議室
*定員:申し込み先着40名(交流会参加者に限ります)
*参加費:1000円
*プログラム:
①監修の挨拶:『都市生活者には、もっと農力が必要だ』
・西村ユタカ(一般社団法人 都市生活者の農力向上委員会)
②レクチャー:『都市生活者に必要な農力とは?』
・金子美登 氏(小川町霜里農場主/全国有機農業推進協議会理事長)
・塩見直紀 氏(京都府綾部市在住/半農半X研究所代表)

2)出版披露交流会:
*時間:19:00~21:00
*場所:1階デリカフフェ&ロビー
*定員:申し込み先着70名
*参加費:3000円(料金と引き換えに『農力検定テキスト』プレゼント)
*備考:
・新規就農者有機農場の野菜もご紹介する立食パーティです。
・関係者を集めた交流会なので、名刺を多めに持参ください。
①刊行の挨拶:
・大江正章 氏(コモンズ代表/アジア太平洋資料センター〔PARC〕代表理事)
②来賓挨拶:
・石田三示 氏(元鴨川自然王国代表理事/新党きづな衆議院議員)

③招待者賛同表明:
>ネット公開用にビデオ収録をさせて頂きます。
*農力検定関係招待者
・木内孝 氏(株式会社イースクエア会長)
・大塚洋一郎 氏(特定非営利活動法人 農商工連携サポートセンター代表)
・大和田順子 氏(アグリ・コミュニティビジネス研究所)
・吉田太郎 氏(キューバ農業研究家)
・竹本亮太郎 氏(株式会社キュアリンク)
・小口広太 氏(おぐち自給農園)
・諸田三比呂 氏(株式会社新しい村)

*農力向上大作戦!賛同招待者
・古沢広祐 氏 (國學院大学教授)
・糸長浩司 氏 (日本大学生物資源科学部教授)
・高野孟 氏(株式会社インサイダー代表)
・森摂 氏(雑誌「オルタナ」編集長)
・河口真理子 氏(株式会社大和総研環境・CSR調査部部長)
・高安和夫 氏(銀座ミツバチプロジェクト)
・ハッタケンタロー 氏(種まき大作戦実行委員会)

④活動団体アピール:
・塩島由依子 氏(しごと塾さいはら〔山梨県上野原市〕)
・長岡親一郎 氏(えんちゃん農場〔横浜市旭区〕)
・大橋二郎 氏(つちの里〔横浜市青葉区〕)
・藤永貴幸 氏(ティーズファーム〔町田市上小山田町〕)


スモールマーケット:日本における取り組みと課題(7月5日)

2012年06月26日 19時38分38秒 | イベント
 下記、勉強会でお話させていただきます。有機農業者とか書かれてしまい、恐縮ですが、フィールドワークとか研究の話をする予定です。お恥ずかしい限り。コモンズの大江さんとご一緒するというのも緊張。大江さんの話を聞きにくるだけでも価値はあると思いますし、なかなか日本農業について共有できる場は少ないので、貴重だと思います。

 しかも、僕もお世話になっている国際協力系のNGOの共催ですので、こういった異種格闘技の場を与えてもらいありがたいです。地域づくりの現場は国境を越えて共通する成果と課題があると思いますので、色々と教えていただければと楽しみにしています。

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AJF・JVC・HFW・明治学院大学国際平和研究所共催

連続公開セミナー「食べものの危機を考える」 2012年度 第2回
スモールマーケット:日本における取り組みと課題
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日時:2012年7月5日(木)18時30分~20時30分(開場18:15)
会場:明治学院大学白金校舎本館2階 1253教室
http://www.meijigakuin.ac.jp/access/shirokane/
最寄駅は、JR品川駅・目黒駅よりバスで約10分、東京メトロ白金高輪駅、白
金台駅、高輪台駅より各徒歩約7分

資料代:一般 500円(共催団体会員、明治学院大学在籍者は無料)


  東日本大震災の影響を受けた人々の中でも、ケア・サポートが届かなくなった高齢者や障害者が買い物にも行けず食べることに困っていることを伝えるニュースが届いています。また、福島第一原子力発電所事故による放射線量の増加により、販売できない、生産できない農作物が出てくる一方で、食べることに不安を覚えざるを得ない日々が続いています。必要な人、特に社会的弱者に安心して食べることのできるものを届ける仕組みを考えることは、私たち自身の食べものへの安心を取り戻すことにもつながります。

 安全な食べものを安心して食べるためには、食べものがどう生産されたかだけではなく、どのように流通しているのかを考えることも重要です。地域の中で「もの」を循環させていく場所であり、文化的なつながりをつくっていく場所でもあるマーケット。連続公開セミナーの第1回では、つながりが見えるマーケットの課題と可能性について、南アフリカを例に考えました。
 
 第2回の今回は、日本の農業をテーマに考えます。前半はコモンズの大江正章さんに、日本の食と農業の現状や、既に行われている地方自治体の取り組みについて、紹介していただきます。後半は、長野県塩尻市で有機農業を実践している小口広太さんに、農産物直売所、有機農業、むらづくりの3つについて、具体的な事例を紹介してもらいます。日本の農山村や地域社会を守るという文脈の中で、スモールマーケットがどう位置づくのか。現状と課題について一緒に考えます。皆さまふるってご参加ください。

講師プロフィール
●大江正章さん(コモンズ代表)
コモンズ代表。ジャーナリスト。NPO法人アジア太平洋資料センター(PARC)
代表理事、NPO法人全国有機農業推進協議会理事。主著=『農業という仕事
―食と環境を守る』(岩波ジュニア新書)、『地域の力―食・農・まちづく
り』(岩波新書)。

●小口広太さん(明治大学大学院・有機農業者)
1983年生まれ。2006年、明治学院大学国際学部卒業。
2009年、同大学院国際学研究科修士課程修了。2010年より明治大学大学院
農学研究科博士課程在籍。専門は農村社会学、有機農業研究。研究の傍ら、
長野県塩尻市で有機農業を実践している(2008年4月~)。


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お申込み・お問合せ:
(特活)ハンガー・フリー・ワールド
担当:儘田(ママダ)  hfwoffice@hungerfree.net
※事前申し込みをお願いします。

「7月5日セミナー参加」とタイトルして、以下をお知らせ下さい。
1)参加者名:
2)ご連絡先:
3)共催団体の関係:AJF会員、HFW会員、JVC会員、
明治学院大学在籍(学生・院生・教職員)、その他
4)質問など:



共催: (特活)アフリカ日本協議会(AJF)
〒110-0015 東京都台東区東上野1-20-6 丸幸ビル2F
URL: http://www.ajf.gr.jp/
(特活)ハンガー・フリー・ワールド(HFW)
〒102-0072 千代田区飯田橋4-8-13 山商ビル7F
URL: http://www.hungerfree.net
(特活)日本国際ボランティアセンター(JVC)
〒110-0015 東京都台東区東上野1-20-6 丸幸ビル6F
URL: http://www.ngo-jvc.net/
明治学院大学国際平和研究所(PRIME)
URL: http://www.meijigakuin.ac.jp/~prime
〒108-8636 港区白金台1-2-37


原田正純さんの本を読む。

2012年06月20日 08時33分31秒 | 雑感
 昨日は、すごい雨と風でした。あんなのは久々です。ゼミを終えて、研究室でラジオを聴いていると、台風のピークは深夜と言っていたので、それを信じて、勉強会の資料づくりを始めました。。。が、それに夢中になってしまい、ふと外を見ると強風に横殴りの雨。

 校内放送も入り、まだ、21時なのにと傘をさしたらすぐ壊れました。その壊れかかった傘を盾にバックだけは死守しようとびしょ濡れの帰宅です。家にいても、音がすごいこと。
 
 と、ふと、原田正純さんの本を読み始めました。先週、実家に帰省している際、母親から「原田さん亡くなったってよ」と知らされ、体調が回復しているもんだとばかり思っていたので、驚きました。

 明治学院大学にいたころは、まわりに水俣病のことについて研究、関心を寄せている先生方が多くいらっしゃったので、色々と話を聞き、僕なりに本を読んだりしていました。師匠の勝俣先生からも研究の姿勢として、原田先生のことをよく仰っていたのを記憶しています。

 石黒雅史(2008)『原田正純聞き書き「マイネカルテ」』西日本新聞社
  http://shop.nishinippon.co.jp/asp/ItemFile/10000224.html

 ほんと、遺言書のような本です。聞き書きですので、とても読みやすいです。直接お会いしたことはありませんが、テレビや写真を見る限り、本当にやさしい顔をされていて、笑顔が印象的です。
 
 昨年、僕も想思社の資料館を訪問させていただきました。その想想社のHPにも原田さんのインタビューが掲載されています。 

原田正純さんと相思社職員弘津の思い出
http://www.soshisha.org/jp/archives/853

原田正純さんインタビュー「水俣病患者とは誰か」(聞き手・永野三智)
http://www.soshisha.org/jp/archives/866

本当の豊かさと自立の生き方とは(6月30日)

2012年06月20日 08時25分56秒 | イベント
 以下、イベントのご案内です。筧さんのお話は聞いてみたいと思いながら、なかなかチャンスに恵まれません。今回も用事があって断念。ご関心のある方はぜひ。 


懐かしい未来のサロン     6月30日(土) 午後1:30~4:30

    本当の豊かさと自立の生き方とは
      ――百姓暮らしからみえてきたこと
      ――自立社会への道 収奪の五〇〇年を超えて

昨年2月以来となりますが、筧次郎さんにお話しいただきます。この間、東日本大震災があり、原発爆発およびそれに伴う放射能汚染が、すべての人の生活を根底からくつがえしてしまい、農家、特に自然とともに生業を続けてきた有機農家にとっては大打撃となり、筧さんもその対応に追われた一年でした。

現代文明の「罪」を追及してきた筧さんですが、この原発事故に対して「深い憤りを感じている」と述べ、これを機会に浮上してきた太陽光などにも「代替エネルギーという考え方そのものが間違っている」と、今年3月に出した新著『自立社会への道 収奪の五〇〇年を超えて』(新泉社)で述べています

「工業社会の豊かさとは麻薬にたとえられよう。五〇〇年間も続いている収奪経済を抜け出すことは容易ではないが、どうにかして近代を超克しなければならないと私は思う」(同書より)

工業社会の見せかけの豊かさではなく、自給自足的な生活の豊かさ、搾取のない生活を求めて、できる限り機械に頼らない「昔の百姓暮らし」を目指し、それを実践してこられた筧次郎さん。四半世紀以上にわたる筑波山麓でのその暮らしなかで、日々さまざまに思考し、百姓暮らしの中から見えてきた本当の豊かさと自立した生き方について筧さんに語っていただきます。

 忙しい農作業の合間をぬって、この講演のために東京にきていただけることになりました。東京で筧さんのお話を聞ける、めったにない機会です。この機会にぜひ、筧さんの実践に裏付けられた言葉と思想に触れてみてください。



■お話ししてくれる人: 筧 次郎(かけい じろう)さん

 1947年水戸市に生まれる。京都大学で言語哲学を学び、仏国留学、花園大学教員を経て1983年に茨城県の八郷町にて帰農、提携販売の会「スワデシの会」を主宰する。「スワデシ」はガンジーの使った「国産品愛用」という意味の言葉。この会では、野菜の代金としてではなく、生産者の労働行為に対する対価として会員は毎月の代金を払い、野菜の多いときも少ないときも定額を払うという、生産者と消費者の間の深い信頼関係を基盤にしてこそ成り立つユニークな方法をとっている。
 2002年には「スワラジ学園」を設立し、自給自足の技術と自立の精神の普及につとめた。スワラジとはマハトマ・ガンジーの説いた自治・自立の思想を意味する。学園閉鎖後は「スワラジ・セミナーハウス」農業実習指導責任者。
 【参考】スワラジ・セミナーハウス「百姓の家」
    http://swaraj.sakura.ne.jp/?page_id=13

【著書】 『反科学宣言』(1983、私家版)、『ことばの無明』(1979)、
『百姓の思想』(1989年)、『ことばのニルヴァーナ』(2004)(以上、邯鄲アートサービス)、『百姓入門-奪ワズ 汚サズ 争ワズ』(1996、邯鄲アートサービス、新装版:新泉社)、『オーガニック自給菜園12ヵ月』(2008、山と渓谷社)、『百姓暮らしの思想』(2010、新泉社)など。            

■日 時:6月30日(土) 午後1:30~4:30

■会 場:男女共同参画センター“らぷらす”11階 研修室3
      世田谷区北沢2-8-18 北沢タウンホール11階
      TEL 03-5478-8021
     http://www.city.setagaya.tokyo.jp/030/images/5031_1.GIF     
     http://www.city.setagaya.tokyo.jp/030/d00005031.html 
■交 通:小田急線・井の頭線「下北沢」駅南口徒歩5分
     小田急バス「北沢タウンホール」下車すぐ
   
■参加費:1000円 

■共 催 : NPO法人懐かしい未来    http://afutures.net/       
      非暴力平和隊・日本(NPJ)http://np-japan.org/

■申し込み/問合せ:  
http://kokucheese.com/event/index/36080/