12月28日が2009年最後の忘年会だった。出版社コモンズ代表の大江正章さん主催の忘年会。こんな若造を忘年会に誘っていただけるので、なんともうれしい限りだ。
場所は、東京23区、練馬区で農業を営む白石農園に隣接するLa毛利。僕はここで食べるのは2回目。土日は予約しないと食べることができない知る人ぞ知るレストランだ。
ちなみに白石農園は東京の農家では、おそらく最も有名な農家かもしれない。農業体験農園の活動が評価されて、日本農業大賞も受賞した。大江さんの著書『地域の力』(岩波新書)、『本来農業宣言』(コモンズ)などでも紹介されている。地産地消率が100%、とても地域を大事にしている農家だ。しかもここ東京で。白石農園の実践はとても意義があることだと感じている。
白石さんとお話していて、彼の持つ農業ビジョンに共感できた。僕は有機農業の産消提携について勉強し、少しではあるが有機農業(ほぼ自然農法に近いが)をやっている。白石さんのところは、農薬の使用は最低限にとどめてはいるものの、有機農業ではない。だが、有機農業も一般的な慣行農業もお互いが共感し合って、地域コミュニティを一緒に創り上げていくことが今後、農業・農家のビジョンとして大切だということだ。
確かに、有機農業はその自己主張故、出る杭は打たれる、あるいは無視される風潮が強いムラでは、その実践がムラ社会にある種の亀裂を生んだり、有機農家は村八分にされたりということがあった。それは現在でも研究者などから報告されている。
そうではなく、お互いが歩み寄り、お互いの良い部分を認め合い、地域を創っていくこと、そう農業は私たちが暮らす地域社会、農村をどうするかという問題に行き着く。
有機農業をやっているのは、周りでは僕だけだ。周りの農家は当然のことながら、自給的な農業で農薬の使用は非常に少ないが、それを使っている。別に僕はそれをやめて有機農業でやりましょうとは言わない。むしろ、じいちゃん・ばあちゃんたちが畑に出て、農業をやっている姿に感動をしてしまう。
地域の人たちが守り続けてきたこういう営みを守っていくことこそ、大事なのではないだろうか。こういう自給をベースにした農業を守り、人間が安心して暮らすことができる地域を守る。そのために、有機農業の思想や理念、実践は大きく貢献できると思う。
もっと有機農業を広義に捉えて、「人と人がつながる農業」を実践し、それは生産者同士、消費者同士、もちろん生産者と消費者もつながっていくこと。産消提携が新たな段階に達しているという指摘がある中で、地域コミュニティを創ることに産消提携の新たな可能性を見出したい。
白石さんが言ったことも、師匠・金子美登さん、友子さんの霜里農場の実践もそれは地域を自らの農業ビジョンに置いているところに、未来を見つめる素晴らしい視点がある。
僕自身、これまでは有機農業を推進しなければと思い勉強してきたが、実際に畑に出て、耕しているうちに、ラディカルな考えから、もう少し柔らかく、このように考えの変化があった。今や自然食やオーガニックブームは凄まじい勢いがある。そうした消費者の考え、行動は素晴らしいのだが、「有機農産物じゃなきゃダメ」「自然農で育てたものがいい」とか言う言葉を聞いてしまうとちょっと気がひけてしまう。
結構、おじいちゃん・おばあちゃんが農業、家庭菜園やっているという家がある。まずは、自分の親類、親戚に農業やっている人がいないかどうか確かめて、いなければ自分の住む地域を歩いて直売所や八百屋さんを見つけて、訪ねてみてはどうだろうか。地域の中で、有機的人間関係を築いてはどうだろうか。
場所は、東京23区、練馬区で農業を営む白石農園に隣接するLa毛利。僕はここで食べるのは2回目。土日は予約しないと食べることができない知る人ぞ知るレストランだ。
ちなみに白石農園は東京の農家では、おそらく最も有名な農家かもしれない。農業体験農園の活動が評価されて、日本農業大賞も受賞した。大江さんの著書『地域の力』(岩波新書)、『本来農業宣言』(コモンズ)などでも紹介されている。地産地消率が100%、とても地域を大事にしている農家だ。しかもここ東京で。白石農園の実践はとても意義があることだと感じている。
白石さんとお話していて、彼の持つ農業ビジョンに共感できた。僕は有機農業の産消提携について勉強し、少しではあるが有機農業(ほぼ自然農法に近いが)をやっている。白石さんのところは、農薬の使用は最低限にとどめてはいるものの、有機農業ではない。だが、有機農業も一般的な慣行農業もお互いが共感し合って、地域コミュニティを一緒に創り上げていくことが今後、農業・農家のビジョンとして大切だということだ。
確かに、有機農業はその自己主張故、出る杭は打たれる、あるいは無視される風潮が強いムラでは、その実践がムラ社会にある種の亀裂を生んだり、有機農家は村八分にされたりということがあった。それは現在でも研究者などから報告されている。
そうではなく、お互いが歩み寄り、お互いの良い部分を認め合い、地域を創っていくこと、そう農業は私たちが暮らす地域社会、農村をどうするかという問題に行き着く。
有機農業をやっているのは、周りでは僕だけだ。周りの農家は当然のことながら、自給的な農業で農薬の使用は非常に少ないが、それを使っている。別に僕はそれをやめて有機農業でやりましょうとは言わない。むしろ、じいちゃん・ばあちゃんたちが畑に出て、農業をやっている姿に感動をしてしまう。
地域の人たちが守り続けてきたこういう営みを守っていくことこそ、大事なのではないだろうか。こういう自給をベースにした農業を守り、人間が安心して暮らすことができる地域を守る。そのために、有機農業の思想や理念、実践は大きく貢献できると思う。
もっと有機農業を広義に捉えて、「人と人がつながる農業」を実践し、それは生産者同士、消費者同士、もちろん生産者と消費者もつながっていくこと。産消提携が新たな段階に達しているという指摘がある中で、地域コミュニティを創ることに産消提携の新たな可能性を見出したい。
白石さんが言ったことも、師匠・金子美登さん、友子さんの霜里農場の実践もそれは地域を自らの農業ビジョンに置いているところに、未来を見つめる素晴らしい視点がある。
僕自身、これまでは有機農業を推進しなければと思い勉強してきたが、実際に畑に出て、耕しているうちに、ラディカルな考えから、もう少し柔らかく、このように考えの変化があった。今や自然食やオーガニックブームは凄まじい勢いがある。そうした消費者の考え、行動は素晴らしいのだが、「有機農産物じゃなきゃダメ」「自然農で育てたものがいい」とか言う言葉を聞いてしまうとちょっと気がひけてしまう。
結構、おじいちゃん・おばあちゃんが農業、家庭菜園やっているという家がある。まずは、自分の親類、親戚に農業やっている人がいないかどうか確かめて、いなければ自分の住む地域を歩いて直売所や八百屋さんを見つけて、訪ねてみてはどうだろうか。地域の中で、有機的人間関係を築いてはどうだろうか。