おぐち自給農園、2反百姓の日記

-都市の貧困と農村の貧しさをつなぐ、「生き方」としての有機農業を目指して-

9月21日、22日作業メモ。

2012年09月23日 05時55分14秒 | 
 秋冬野菜のおそらく最後の種まきをしようと思い、帰省しました。2週間ぶりです。最近は、あまり良くないことですが、忙しさに追われてしまい、研究室でパソコンに向き合う日々。
 秋学期は恵泉女学園大学で「有機農業学」という授業の非常勤を頼まれ、26日から週1で通います。14コマあり、なるべく早めに準備をしようと思い、学会発表の準備やや論文執筆もおろそかに、関心をもってもらえるようなレジュメをつくっています。
 27日は国際基督教大学(ICU)の平和研究2で「生命系と有機農業」というタイトルの特別講義です。こんな若造を呼んでくれるだけで幸せですし、こういう場があると、考える機会を与えられ、レジュメ準備の段階ですでに色々と学びがありました。

 さて、20日、21日は久々に雨が降りました。今の時期だとコタツを出す年もありますが、まだ残暑が厳しいので、葉物類3回目の種まきです。ホウレンソウ、チンゲン菜、京水菜です。

 21日は、間引き作業に追われ、徐々に地力が低下しているのが今年感じていたので、積んでいた枯れ草を空いている畑に敷きました。ミミズや幼虫がたくさんいる黒褐色の良い堆肥(のようなもの)。

 発芽率が悪かったので、2回目の種まきに挑戦した人参。

      

 こぼれ種のコマツナが育ってしまい、隠れている部分もありますが、人参の芽が出揃っています。ここは、3寸と丸型の小さい人参。このまま、育ってくれるかな。

 コカブ、コマツナ、水菜などもほぼ順調です。

      
 
 ただ、雨が降らなかったせいか、葉が縮れています。隣もそうだと言っていました。周囲では、芽が出るまで、何度も水をあげたという話も聞きます。雨が降らなくても、水は一度もやらずに種とその生命力を信じ、ここまでの育ってくれたので、一安心です。
      
      

 こちらは大根。今年は間引きをあまりしないように、3粒まきでした。次回、畑に出るとき、間引けばちょうどいい頃です。

      

 オカノリ。1回目は発芽率がとても悪く、前回2回目をまき直し、この2日間の雨で一気に芽を出しました。見る限り、厚まきしすぎです。

      

 ただ、もう一枚裏の畑でついこの前まで育てていたオカノリが種を落とし、また一面発芽しています。人間の手でまかなくてもよかったな。。。
      
 紅菜苔。初めて種をまきました。よく育っています。花が咲き、菜花を食べるので、収穫はまだ先です。
  
      

 タアサイ。こちらも徐々に間引いて、株を大きくしたいものです。だけど、間引き作業って、なかなか勇気のいるもので、多く収穫したいので躊躇してしまいますが、それを怠ると株が大きく育たず、間引けばよかったと後悔します。

      

 ホウレンソウ。一番苦戦しています。2回まきましたが、前回まではまったく発芽していませんでした。雨降らずのせいです。おそらく3週間も前にまいた1回目のものがようやく発芽。2週間前にまいたものも、この雨で発芽。

       

 種は生きてますね。これでどこまで芽を出してくれるか。まき直すかどうかで悩んでいましたが、他の葉物を多くまいたので、ここは待ちたいと思います。祈るのみです。

 なぜか、大きく背を伸ばしているキクイモ。黄色の綺麗な花を咲かせ、倒れました。ボケてますが、ミツバチが寄ってきています。これだけでも貢献。

             
       
 車で出かけ、畑を眺めていると、結構、どの畑でもキクイモが畑の端に育っています。収穫し忘れたのが、綺麗な花を咲かせているんですね。キクイモ自体も直売所でも売っていませんので、自給の楽しみといったところでしょうか。

 大豆ももうじき枝豆です。これはアヤミドリ。どんな味なのか楽しみ。枝豆用よりも房や実も大きい。

      
 
 昨日は、お墓参り。地区のお祭りもあり、10~20発少々の花火も上がりました。ちょうど、僕の家の真上に上がったので、外に出て鑑賞。打ちあがった後のゴミも落ちてきました。夜はとても涼しくなり、夏の最後を告げる花火のようでした。
 

種子に関する主権と農家の役割(9月29日)

2012年09月21日 19時44分01秒 | 有機農業
 日本有機農業学会では下記のとおり、種子を考えるフォーラムを開催します。このようなテーマはこれまで積極的に扱われてこなかったので、貴重な機会になるはずです。ご参加をお待ちしております。

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日本有機農業学会、立教大学経済研究所共催
公開フォーラム「種子に関する主権と農家の役割」                                          
<開催趣旨>
 1992年の国連環境開発会議(地球サミット)を受けて発効した生物多様性条約には、その重要な目的として、生物多様性の持続可能な利用とそこから得られる利益の公正かつ衡平な配分ということがある。また生物多様性を構成する遺伝資源に対する主権を国家に与えている。生物多様性の中でもとりわけ農作物や家畜の遺伝資源と種子をめぐっては、人々の生活と安全保障に関わる直接的かつ極めて重要な問題となっている。
 フォーラムでは、グローバルな枠組みとローカルな視点によって、遺伝資源と種子は誰が、どこで、どのように保全し、利用し得るのか、そのための制度はどうあるべきかを考える。また上映会では、山形県における在来作物の伝承を追ったドキュメンタリー映画を通して、「種子」の社会的、文化的意義について考える機会としたい。

<日時>
2012年9月29日(土) 13:30~18:30

<会場>
立教大学 池袋キャンパス 14号館2階 D201教室
                                            
* 大学へのアクセスおよび構内地図はつぎをご覧ください。
http://www.rikkyo.ac.jp/access/pmap/ikebukuro.html
http://www.rikkyo.ac.jp/access/ikebukuro/campusmap/
(池袋駅「地下道C3出口」を利用すると便利です)

<スケジュール>
13:30-16:30
第1部 公開フォーラム(資料代:1000円 *学生無料 学生証の提示をお願いします)

「種子に関する主権と農家の取り組みの可能性」
西川 芳昭 氏(名古屋大学大学院国際開発研究科教授)

「フードシステム・アグリビジネスからみた種子」
久野 秀二 氏(京都大学大学院経済学研究科教授)

「食料農業植物遺伝資源条約を中心とした国際的枠組みとわが国の種子システムの今後のあり方」
大川 雅央 氏(独立行政法人 種苗管理センター)

「有機農業者が取り組むべきこと」
林 重孝 氏(有機農業者)

17:00-18:30
第2部 映画上映会(無料)

『よみがえりのレシピ』(監督:渡辺智史、2011年)

<問い合わせ>
立教大学経済研究所・森本 TEL:03-3985-4121 Email:morimoto_m(アット)rikkyo.ac.jp

有機・自然共生農業を考えるつどい(10月17日、18日)

2012年09月21日 19時35分27秒 | 有機農業
 山梨で、「有機・自然共生農業を考えるつどい」が開かれます。ゲストはオールスターという感じです。僕は非常勤があるので参加できません。残念。以下、詳細になります。

 スケジュールはこちら。
http://www.pref.yamanashi.jp/nougyo-gjt/yuuki/documents/kaisaiyouryou.pdf

 申込書はこちら。
http://www.pref.yamanashi.jp/nougyo-gjt/yuuki/documents/sannkamousikomi.pdf

有機・自然共生農業を考えるつどい(やまなし発・有機の郷推進交流大会)

1 趣 旨
食の安全・安心や自然環境の保全に対する関心の高まりを背景に、化学肥料や化学合成農薬の使用を低減する環境に配慮した農業の取組みが求められている。こうした中で、本県のすぐれた自然条件を活かして、県内全域の農家が化学肥料や化学合成農薬の使用を低減するなど、環境にやさしい農業に取組み、こうした農業が県民や消費者に支持される「やまなし有機の郷づくり」の実現に向け、全国の有機農業、自然共生農業、環境保全型農業などの実践者や研究者等を参集し、有機農業等に関する情報共有・意見交換を行う「有機・自然共生農業を考えるつどい(やまなし発・有機の郷推進交流大会)」を開催する。

2 主 催
山梨県、有機・自然共生農業を考えるつどい実行委員会

3 開催日時、場所及び参集者
日 時: 平成24年10月17日(水) 13:00~17:40
10月18日(木) 8:30~12:30
場 所: 甲府富士屋ホテルグランドホール・会議室等(10 月17 日)
山梨県甲府市湯村3-2-30
現地視察 (10 月18 日)
山梨県北杜市内有機栽培ほ場,(有)梶原農場 (代表 梶原雅巳氏),NPO 法人八ヶ岳有機農業者協会 (理事 瀬戸義和氏)
参集者: 生産者、就農希望者、流通関係者、消費者、研究者、関係団体、行政関係者等

4 内 容
(1)10月17日(水)
①セレモニー(13:00~13:10)
・挨拶(山梨県知事、農林水産省)
②全 体 会(13:10~14:40)
・講 演:「なぜ 自然栽培なのか!」 木村秋則氏
「共生農業について」 太田保夫氏
「農業への思い・歌を添えて」 スペシャルゲスト さだまさし氏
③分 科 会(15:00~16:20)
・第一教室(テーマ:多様な農法を考える)
○アドバイザー:木村秋則氏(青森県・実践者)、根本久氏(埼玉県・研究者)
明峰哲夫氏(埼玉県・研究者)
<進行役>澤登早苗氏(県内生産者・研究者)
○内 容:有機栽培、自然栽培など様々な農法の特徴や、実践する上で
の課題など、参加者が自らの方向を考える契機とする。
・第二教室(テーマ:流通・販売を考える)
○アドバイザー:魚住道郎氏(茨城県・実践者)、本田廣一氏(北海道・実践者)
<進行役>瀬戸義和氏、小沢博氏(県内生産者)
○内 容:生産された農畜産物の出荷体制や販路など、流通、販売面の
課題等について会場の消費者や流通関係者も交え、意見交換
を行う。
・第三教室(テーマ:土づくりを考える)
○アドバイザー:太田保夫氏(長野県・実践者)、横山和成氏(茨城県・研究者)
<進行役>向山茂徳氏(県内生産者)
○内 容:生産する上で最も重要な要素である土づくりや微生物の効用
ほかについて、参加者との意見交換を通じ、理解の促進と意
識の醸成を図る。
・第四教室(テーマ:担い手づくりを考える)
○アドバイザー:金子美登氏(埼玉県・実践者)、西村和雄氏(京都府・研究者)
<進行役>梶原雅己氏(県内生産者)
○内 容:有機農業等の担い手育成に向けて、課題や必要な方策(技術
の習得、研修体制など)について意見交換し、就農希望の参
加者の就農相談なども受ける。
④交 流 会(16:40~17:40)
・参加希望者による意見交換会

(2)10月18日(木)
・県内の有機栽培ほ場の視察(希望者)2箇所(8:30~12:30)
8:30 甲府富士屋ホテル発(バスで移動)
9:30~10:10 (有)梶原農場(代表 梶原雅巳氏)
10:30~11:10 NPO 法人八ヶ岳有機農業者協会(理事 瀬戸義和氏)
11:20 JR 小淵沢駅
12:20 甲府富士屋ホテル着
12:30 JR 甲府駅

秋の「平勤休農のすすめ」フォーラム(9月23日)

2012年09月13日 07時04分48秒 | 原発
 1つ、イベントのお知らせです。コモンズから『農力検定テキスト』が出ました。その第2弾シンポジウムです。農力、平勤休農、これからのキーワードになりそうな言葉ですね。この日は僕も参加します。


***********重投失礼・転送歓迎*************

*催名:秋の「平勤休農のすすめ」フォーラム(休みの日は農を楽しもう!)
*日時:2012年9月23日(日)13:15開場/13:30開演~16:45終了
*場所:ちよだプラットフォームスクエア504/505会議室
 (地下鉄竹橋駅下車10分:千代田区神田錦町3‐21TEL:03-3233-1511)
*主催:一般社団法人 都市生活者の農力向上委員会
*参加費:1000円(交流会は別途希望者のみに変更)
*申込:http://www.blog-headline.jp/agriability/2012/08/post_82.html
*詳細:http://reculti.org/?page_id=750

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*各セッションの構成
-セッション1:都市農村交流で紡ぐ新しい地縁(13:35~14:30)
・大和田順子さん(一般社団法人ロハス・ビジネス・アライアンス 共同代表)
・渡邊智恵子さん(株式会社アバンティ代表取締役)
・竹本亮太郎さん(株式会社キュアリンク)

-セッション2:有機自給生活こそ持続可能社会の鍵(14:35~15:30)
・島田忠重さん(株式会社たねまき舎:野菜だより編集)
・澤登早苗さん(恵泉女学園大学/大学院教授)
・福田俊さん(家庭菜園の達人)

-セッション3:経済成長に頼らない共生社会のあり方(15:45~16:40)

・大江正章さん(コモンズ代表/アジア太平洋資料センター〔PARC〕代表理事)
・黒田かをりさん(一般社団法人CSOネットワーク事務局長・理事)
・坂勝さん(たまにはTSUKIでも眺めましょ店主)

9月8日(土)、作業メモ。

2012年09月08日 23時52分59秒 | 
 本日は、葉物類2回目の種まきです。まだまだ暑い日が続くので、1回目のものは結構、虫に食われています。いつものことなので、あまり気にしませんが、この2回目はどうでしょうか。
 
 直まきしたのは、コマツナ、春菊、ホウレンソウ、チンゲン菜です。この暑さだと再来週くらいまで、種をまけそうな気がします。3回目に挑戦しましょう。

 ラッキョウも芽を出し始めました。

      

 草に覆われてましたが、取り除いてあげると、成長の様子がうかがえます。