おぐち自給農園、2反百姓の日記

-都市の貧困と農村の貧しさをつなぐ、「生き方」としての有機農業を目指して-

ミツバチ大量失踪緊急報告DVD制作協力へのお願い

2010年06月30日 08時07分13秒 | 雑感
 ぜひ協力してください。小川町でお世話になっている方々が立ち上がりました。
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ミツバチを救え!プロジェクト
ミツバチ大量失踪緊急報告DVD制作協力へのお願い

「ミツバチを救え!」(仮題)

このDVDは、自然生態系の破壊に猛威を振るい始めた新しい農薬=ネオニコチノイド系農薬散布後にミツバチの大量失踪が起きた現場からの緊急報告映像です。
ネオニコチノイド系農薬とは、タバコなどに含まれているニコチンに似せた化学合成の農薬です。昆虫の神経系に影響を与えて殺してしまう農薬です。
1990年代の初め頃から、遅効性・低農薬・殺虫効果抜群という新しい農薬として使用され始めました。同じ時期に、世界各地の養蜂家からミツバチの大量失踪が報告され始めました。ミツバチの大量失踪の原因は、ウィルス説やストレス・温暖化、ダニや生物の雌化などが原因と言われていますが、この農薬使用と失踪報告との関連性を重視したヨーロッパの国々では、ネオニコチノイド系農薬の使用を禁止にした国もあります。
日本各地でもミツバチの大量失踪が報告されています。長崎県佐世保市在住のニホンミツバチ養蜂家・久志冨士男氏、岩手県盛岡市で養蜂業を営んでいるニホンミツバチ研究者・藤原誠太氏は、ネオニコチノイド系農薬散布後、ミツバチの大量失踪や大量死が起きていることを報告しています。
そして、ネオニコチノイド系農薬がミツバチや昆虫だけでなく人にも被害が及んでいるという報告があります。群馬県前橋市にある青山内科小児科医院の青山美子医師は、ネオニコチノイド系農薬散布直後にアレルギー症状を訴える患者が年齢層をこえて増えることを報告しています。
ネオニコチノイド系農薬は、森林の松枯れ病対策や水稲の害虫対策だけでなく、家庭菜園の殺虫剤やシロアリ駆除、犬猫のダニや蚤よけの薬にも含まれていて、一般家庭の中でも知らないうちに使用されています。
ミツバチが大量に失踪している事に対して、農水省などは、ウィルス説、環境変化説、ストレス説などに対する研究に対しては助成していますが、ネオニコチノイド系農薬との関連性を研究する事に対しては積極的に助成をしていません。しかし、上記の地域を初め、日本各地で、ネオニコチノイド系農薬が散布された直後、ミツバチや昆虫が死んでいる報告があります。そして、その死骸からネオニコチノイド系農薬が検出され、近隣住民にアレルギー疾患が多発しているという報告が相次いでいます。
私たちは、日本各地から報告されているネオニコチノイド系農薬散布後に起きたミツバチ大量失踪の現場やアレルギー疾患の様子を訪ね、「実際に、農薬散布後、生き物たちがどのような状況になっているか」を知りたいと思い、それらを報告するDVDを制作することに致しました。是非、製作にご協力をお願いいたします。 ブログ=http://blog.goo.ne.jp/mitubachisukue/

呼び掛け人(アイウエオ順)
魚住 道郎(有機農家 NPO法人日本有機農業研究会副理事長 茨城県在住)
金子 美登(NPO法人全国有機農業推進協議会理事長 埼玉県小川町在住)
鎌仲 ひとみ(ドキュメンタリー映画監督 「六ヶ所村ラプソディ」などを監督 東京都在住)
田中 優(未来バンク事業組合理事長 apバンク監事 東京都在住)
久志 冨士男(養蜂家 長崎県在住)
藤原 誠太(養蜂家 日本在来種みつばちの会会長 岩手県在住)
藤村 靖之(非電化工房代表 栃木県在住)
水野 玲子(NPO法人ダイオキシン・環境ホルモン対策国民会議常任幹事 茨城県在住)
DVD頒布価格(制作協力金として) 
一枚 ¥2,000円(送料込み)+カンパ (10月:DVD頒布開始予定)
ミツバチを救えDVD制作プロジェクト実行委員会
実行委員長  御園 孝(造園家 埼玉県所沢市在住) 
事務局    高橋 優子(NPO法人生活工房つばさ・游理事長 埼玉県小川町在住)
事務局    岩崎 充利(有機農家・映像作家 埼玉県小川町在住)

ネオニコチノイド緊急報告DVD制作協力申込書
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「ミツバチを救え」DVD制作にご協力頂きありがとうございます。
下記の協力申し込み欄に内容をご記入の上、FAX・郵便・メール等で委員会にお送り下さい。
入金確認後、DVD完成(10月を予定)次第、速やかに送付いたします。
FAX番号  送金関係     0493-73-2011
       その他問合せ   0493-74-6134
メールアドレス: mamkr732011@yahoo.co.jp

*ゆうちょ銀行からの送金方法
お近くのゆうちょ銀行または郵便局の貯金窓口で、払込用紙に送金額と料金を添えてお申込みください。手続きの際は、受け取る方の口座の記号・番号をご指定いただきます。
送金先:
355-0316
埼玉県比企郡小川町角山894-2
ミツバチを救え!DVD製作プロジェクト実行委員会   森田 緑
記号 10330   番号 99898811
a.. 窓口扱い
払込金額3万円未満=120円(110円)
b. ATM扱い
払込金額3万円未満=80円(70円)
c. ATMで、通常貯金からの払込み(通帳:キャッシュカード付またはキャッシュカードが必要,)。
 払込金額=0円 平成22年9月30日までの料金です。

*他の銀行からもゆうちょ銀行へ送金可能です。その場合、以下の項目をご確認ください。
【店名】〇三八(読み ゼロサンハチ)  【店番】038
【預金種目】普通預金         【口座番号】9989881 (*口座番号が一桁少なくなっています)

大変申し訳ありませんが手数料はご負担くださいませ。


住所
フリガナ
氏名:
電話:
枚数:
メールアドレス:
一言:

畑の様子。

2010年06月23日 06時52分22秒 | 
 明日も雨でしょうか。今週末、来週末と帰省できそうになく、雑草がすごいという連絡もあり、雨が降ったので、草丈が短い今のうちに除草しておかないと、大変なことになるだろうと思いつつ。。。

 天気がよければ、明日帰省し、金曜日に再び上京するという強行スケジュールを組もうかと思案中です。

     

 これは、だだちゃ豆でしょうか。「しょうか」と推測なのは、タイトルもなく写真が送られてきたので、おそらくそうではないかと。だだちゃ豆は、茎が、黒・紫っぽいんですね。

     

 枝豆も順調そうです。ぶれてるからよくわかりませんが。大学へ向かう途中、線路わきでせっせと農作業に勤しむおばあちゃんがいますが、そこの枝豆がきれいに成長していて、すごいな~と感動していましたが、うちのも負けてないですかね。雑草に覆われているので、賑やかです。

    

 これはつるなしインゲンです。アーロンは毎年毎年うまく育ちますね~。この前、中耕したので、雑草は生えてませんね。

    

 時々、発芽と間違えて、雑草の写真が送られてきますが、これはトウモロコシでしょう。

    

 これはエンサイです。直まき軍団がぞくぞく発芽しています。手間をあまりかけず、直まきでどこまでできるのか、挑戦の日々です。ていうか、スベリヒユがすごいな。縦に伸びない分いいし、除草しやすいのでいいんですが、発芽したばかりのものには、少し邪魔かも。

    

 ブログでも話題にでるふだん草です。2年前にまいたふだん草は、刈ってしまったので、今年また蒔きました。これを長く持たせます。こいつの生命力はすごい。
 
    
 
 玉ねぎも倒れてきました。雨降ってるから収穫できないかな。今年は、どこも小さいらしいですが(僕が聞いた範囲です)、うちのは、例年通り小さいです。。。

 ラッキョウやエシャロットは、昨年は7月入ってからの収穫だったので、今年も同じくらいの時期ですかね。ラッキョウやエシャロットは、手間がかからないでいいです。今年は、もっと植えつけて、保存します。


映画「祝の島」

2010年06月20日 16時20分31秒 | 映画
 研究室に引き込もっていますが、目が痛くなってきたので、ブログ更新します。決してサボっているわけではなく、一休みです。

 暑い日が続きます。今朝、電話をして、畑の状況を確認したところ、雑草地獄だそうです。今週は帰れませんでしたが、実は来週末もその次の週末も用事があり、帰れません。どうしましょうか、この時期に雑草をどうにかしなければ、やっかいなことになります。

 さて、話は変わって、先月末に映画「祝の島」の試写会に、ポレポレ東中野へ行ってきました。この試写会には、前の大学の師匠を含め、たくさんの知り合いがいました。世間狭し。悪いことはできません。

 「祝の島」と書いて、「ほうりのしま」と読みます。ご存じの方は多いはず。今、といっても何十年も上関原発の建設をめぐって、反対運動が繰り広げられている祝島のことです。この島、ハート型なんです。名前といい、島の形といい、なんとも幸せな島なんですが、原発をめぐっては、この島は大きく揺れ動いています。

 僕自身、原発の存在には、昔からなぜか異常なまでの関心を抱いていまして、大学院1年の時は、原発反対を中心にNGO活動を、勉強をおろそかにして取り組んでいました。フリーペーパーを出したり、イベント活動がメインでした。

 2006年4月。このときはちょうど、六ケ所村再処理工場のアクティブ試験が始まり、そしてチェルノブイリ原発事故からちょうど20年目の年でした。んで、僕の地元のすぐお隣、松本市には、チェルノブイリ医療支援をやっている団体があり、そこに縁あって関わることになりました。

 ポレポレ東中野のオーナーでもあり、「アレクセイと泉」「ナージャの村」など、最近では「バオバブの記憶」の監督で、写真家の本橋成一さんの写真展を1か月間くらい、松本市でやったんです。週末は、長野に帰り、この手伝いをしていました。本橋さんとはいつ出会ったのか定かではありませんが、長野つながりで色々と可愛がってもらっています。そして、本橋さんの撮る写真がたまらないほど大好きです。

 修士1年の時は、NGOの活動がメインで、その後、小川町へと行ってしまいました。今、考えてみれば、大学院時代何やっていたんだろうという感じです。学生という時期をうまく利用したといえばそうなんですが、フリーペーパーの企画やら原稿依頼やら、営業やらで、色んな方にお世話になり、寄付してくださる方もいたりで、やりがいはありました。当時は、前いた大学の校舎が1つの六ヶ所村反対の拠点のような感じでしたので、反対集会開いたり、先生がたに賛同を得たりと、ほとんど勉強していなかったですね。

 話は、身の上話になってしまいましたが、試写会に行ってきた「祝の島」も、これまでの話と十分つながる話で、本橋成一さんのお弟子さんであります纐纈(はなぶさ)あやさんが監督の映画なのです。以前、このブログでも紹介した「水になった村」の監督も本橋さんのお弟子さん、ということで、この2作品は本橋さんのプロデュースです。やはり、本橋組の映画は、とてもとても、人間を撮るのが上手だなと改めて感動した次第です。

■祝の島(ほうりのしま)■
1000年前、沖で難破した船を助けたことから農耕がもたらされ、
子孫が栄え、現在に至るまでいのちをつないできた小さな島がある。

     

監督 : 纐纈(はなぶさ)あや

製作総指揮 : 本橋成一
撮影 : 大久保千津奈(KBC映像)
編集 : 四宮鉄男
整音 : 菊池信之
音楽 : 温井亮

ナレーション : 斉藤とも子
宣伝美術 : 西村繁男
グラフィックデザイン : 森デザイン室
パンフレット編集 : 近藤志乃
製作デスク : 中植きさら
製作統括 : 大槻貴宏
制作 : 石川翔平
協力 : 祝島のみなさん、KBC映像、
      祝島島民の会、映画「祝の島」を応援する会
製作 : ポレポレタイムス社

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山口県上関町祝島。
瀬戸内海に浮かぶこの島は、台風が直撃することも多く、岩だらけの土地には確保できる真水も限られ、人が暮らしやすい環境とは決していえない。その中で人々は、海からもたらされる豊穣な恵みに支えられ、岩山を開墾し、暮らしを営んできた。そして互いに助け合い、分かちあう共同体としての結びつきが育まれた。人間の営みが自然の循環の一部であることが、祝島でははっきりと見える。

「海は私たちのいのち」と島の人は言う。
1982年、島の対岸4kmに原子力発電所の建設計画が持ち上がった。
「海と山さえあれば生きていける。だからわしらの代で海は売れん」という祝島の人々は、以来28年間反対を続けている。

効率と利益を追い求める社会が生み出した原発。
大きな時間の流れと共にある島の生活。
原発予定地と祝島の集落は、海を挟んで向かい合っている。

1000年先の未来が
今の暮らしの続きにあると思うとき、
私たちは何を選ぶのか。

いのちをつなぐ暮らし。
祝島にはそのヒントがたくさん詰まっている。
(映画紹介より転載)
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 この紹介文章を読んだだけでも、見たくなったと思います。島民の生活がたんたんと描かれています。時には、声をあげて笑ってしまう場面もあり、時には棚田おじさんの横顔のかっこよさに惹かれてしまう時もあります。

 この棚田おじさんが山小屋で語っているシーンが心に残ります。詳しくは言いませんが、「子や孫に育てたお米を食べてもらえる、これで十分なんだ」と。農業ってそうやって続いていくもんなんですね。改めて農業はつながっていくものなんだと思っちゃいます。そしてこれが「身の丈にあった生活」で「都会の人とかは身の丈以上のことをしている」という言葉に重みを感じます。そう、農業とは暮らしそのものなんだと。

 この映画は、反対運動の様子も出てきますが、「原発はこんなに恐ろしいもの、怖いでしょ」というようなメッセージや原発反対を訴え、それを投げかける映画では決してありません。

 僕には、「島にはこういう暮らしがあるんだよ、うまいもんもある、笑いあり、涙ありの楽しい暮らしもある、幸せでしょ」という暖かいメッセージを受け取りました。だから、原発は必要ないんです。そう考えさせられます。暮らしの論理からくる、こんなにも、強烈なメッセージは他にはないでしょう。そんな映画です。

 昨日からポレポレ東中野で公開が始まっています。HPをチェック→http://www.mmjp.or.jp/pole2/

 本橋さんには、ふるさとを大事にしなよといつも言われます。というか、いつまでも勉強してないで、早く実家帰って、腰を据えて農業やりなさいと。僕が尊敬する農家からも、この前会ったときに、「まだ勉強するの?早く、長野戻って、うちに研修に来い」言われ、「いやいや、研修ですか(笑)」と、つっこんでしまいましたが、そう言われるたびに、研究って何だろうと深く考えます。現場が社会を変えていくことは、有機農業に少しでも携わっている者として十分わかるし、研究者は何が貢献できるんだろう、否そもそも何も貢献できないのではないかとも思ってしまいます。

 なので、無理してでも、土と触れ、野菜を育てる喜びや苦しみを現場の人と共有したいと思い、長野に帰って、畑を耕しています。

 話はずれましたが、試写会の後も、本橋さんと一緒に酒を飲んで、早く長野に帰って・・・とそう言われましたが、本橋さんも、僕が今のように行ったり来たりでないと農業ができないという事情をよく知っています。

 農業を暖かく見守ってくれているので、そういう言葉は、励みになります。

 

 
 


 

明日のこと。

2010年06月18日 19時55分50秒 | 有機農業
 明日は、今年の3月までアルバイトをしていたPARC自由学校「エコを仕事にする」クラスで茨城県石岡市八郷の魚住道郎さんの農園を訪ねます。

 魚住さんと言えば、有機農業の草分け的な方、そして、魚住さんのカリスマ性もあって、石岡市は、有機農業のメッカでもあります。僕にとって初めての石岡市八郷です。

 僕はこのクラスを受講しているわけではありませんが、臨時のスタッフで引率です。初めて会う方ばかりなので、緊張しますが、みなさん、農的生活に関心のある方が多いので、都会の方々がどのような考えを持っているのか、話を聞けるので楽しみです。

 が、雨です。今も東京は雨が降り続いています。雨天決行ですが、午前中だけでもやんでくれないだろうか。逆に言えば、野菜たちとそれを育てる農家にとっては恵みの雨かもしれません。僕の農園もこの間まいた大量の種が、この雨で活気付いてくれると思うと、うれしいです。

 雨の日に訪問するのも、申し訳ないと思いつつも、楽しみです。明日は、5時起きです。研修中を思い出し、寝坊しないようにします。



6月19日(土)、20日(日):日本平和学会春季研究大会

2010年06月17日 23時56分25秒 | イベント
 有機農業とは直接関係ありませんが、僕には関係あることなので、お知らせです。今週末、6月19日、20日の週末に日本平和学会春季研究大会があります。

 前にいた明治学院大学にある国際平和研究所が受け入れになって、2006年なんで、僕が大学院修士の1年の時に、平和学会の全国大会を開催しました。研究所でアルバイトをしていたこともあり、準備になんやらで大学内を走り回っていたのを思い出します。

 開催校は特別企画を行うのですが、この時は「農業と平和はどうつながるのか」という挑戦的なシンポジウムを僕の師匠が企画して行いました。なぜ挑戦的かというと、この平和学会で農業を真正面から扱うことが珍しいからです。環境の分野は毎回分科会にあるのですが、農業はほとんど扱われていません。

 この時は、韓国の有機農業運動の動きをメインに据えたため、大会の前に視察ということで、韓国に2泊3日の強行スケジュールで、運動のリーダーや新規参入者、生協の動きを見てきました。お酒もたくさん飲みました。そして、企画が出来上がったという思い出があります。シンポジウムはこのリーダーとコモンズの大江さんと農業ジャーナリストの大野和興さんという豪華メンバー。懐かしいです。別会場で、鶴見俊輔さんを初めて見て、話を聞けたのにも感動しました。

 という僕は、学会に入会したら?と勧められていたのですが、いつかしますとずっとあやふやにしていました。そして、先日授業をしに、母校へ行った時に、ちょうど今週末の学会の準備をしていて、そこにつかまり、入会しました。いつかしようと思っていたので、ちょうどよかったのですが、理事2名の署名が必要で、僕の師匠も含め2名からすぐにサインをもらえました。前いた学部は、平和学会を支えてきた、僕からしたら重鎮の先生方がたくさんいましたし、今も学会関係者が多くいます。おもしろいです。僕のテーマではあまり貢献できそうにないですが、いつかこういう場で異種格闘技戦を挑んでみたいです。

 ということで、長くなりましたが、今週末の春季大会はお茶の水大学です。大会のテーマと分科会の内容を貼り付けますのです。この学会はもちろん研究者が多いですが、それ以外にもNGO関係者やジャーナリスト、活動家など幅広い人が参加しています。ぜひご参加を。会員でなくても、一般でも確かお金を払えば参加できます。確か、500円。前いた学部の先生方も多く出ます。


統一テーマ「核なき世界-抵抗としての記憶と想像力-」
2010年6月19日(土)、20日(日)
お茶の水女子大学 http://www.ocha.ac.jp/access/index.html

6月19日(土)
分科会:①平和教育、非暴力(合同開催)
責任者:竹内久顕(平和教育、東京女子大学)、松本孚(非暴力、相模女子大)
テーマ:平和の文化をつくる方法の検討 
報告①:滝口優(白梅学園短大、平和の文化をきずく会事務局長)
「『平和の文化をめざす「国際10年」自治体アンケート』の取り組みと調査結果」
報告②:名嘉憲夫(東洋英和女学院大学)
「紛争の原因と解決方法について学ぶ―東洋英和女学院大学における紛争解決教育の紹介」
討論:伊藤武彦(和光大学)
司会:竹内久顕(東京女子大学)

分科会②:環境・平和
責任者:平井 朗・鴫原敦子
テーマ①:脱成長の経済~成長がなければ雇用と生活は守れないのか?~
報告:白川真澄(『ピープルズ・プラン』編集長)
討論:ラウンドテーブル形式
(鶴田雅英、平井朗、他に依頼中)
司会:調整中

分科会③:発展と人間安全保障
責任者:原田太津男・佐藤元彦
テーマ:人間安全保障と外交問題
報告①:那須川敏之(創価大学)
「日本外交における『人間の安全保障』概念の有用性」
討論:調整中
報告②:加治宏基(愛知大学)
「中国の発展観とその外交インパクト」
討論:調整中
司会:原田太津男(中部大学)

分科会④:難民・強制移動民研究
責任者:小泉康一
報告:佐竹眞明(名古屋学院大学)
「東海地域の外国籍住民と多文化共生論」
討論:若月章(新潟県立大学)
司会:小泉康一(大東文化大学)

分科会⑤:公共性と平和
責任者:庄司真理子
テーマ:国連グローバル・コンパクトと公共性
報告①:Mariko Shoji, Keiai University
タイトル:The Report of United Nations Global Compact, Business & Peace Workshop, Japan “How Business Can Contribute to Peace and Development through Multistakeholder Collaboration”
報告②:Dylan Scudder, University of Tokyo,
タイトル:Corporate Peacebuilding and Social Innovation, the case of Yamanashi Hitachi
司会および討論: Makiko Nishitani,
Kobe University

分科会⑥:ジェノサイド研究
責任者:石田勇治
報告:クロス京子(神戸大学大学院)
「東ティモールとルワンダにおける混合型移行期正義システム―構成的ローカライゼーションによる比較分析」
討論(コメンテーター):渡部真由美
(東京大学大学院)
司会:石田勇治(東京大学)

分科会⑦:琉球・沖縄・島嶼国及び地域の平和
責任者:松島泰勝
報告①:尾立要子(神戸大学)
「『海外県』」エメ・セゼール─島嶼の脱植民地化をめぐる考察から─」(※資料:地図)
討論:勝俣誠(明治学院大学)
報告②:松島泰勝(龍谷大学)
「琉球・太平洋諸島における開発と平和」
討論:竹峰誠一郎(三重大学協力研究員)
司会:竹尾茂樹(明治学院大学)

分科会⑮:平和運動
テーマ:「日米安保の再検証-普天間基地問題との関連で」
責任者:木村 朗(鹿児島大学)
報告:池尾靖志(立命館大学非常勤講師)
討論:木村 朗(鹿児島大学)
司会:石川捷治(久留米大学)


6月20日(日)
分科会⑧:憲法と平和
責任者:君島東彦(立命館大学)
テーマ:日米安保改定50年の平和学的課題
報告①:三輪隆(埼玉大)
「米国の軍事戦略と日米安保─2010QDRを手がかりとして」
報告②:小澤隆一(慈恵医大)
「日米安保体制と財政統制」
報告③:君島東彦(立命館大)
「日米安保体制をどのように克服するか─共同体形成と脱軍事化への道筋─」
司会: 麻生多聞(鳴門教育大)

分科会⑨:東南アジア
責任者:堀 芳枝
報告①:木村真希子(明治学院大学国際平和研究所助手、市民外交センター)
「民族紛争と森林破壊:インド・アッサム州ボド先住民族の事例より」
報告②:日下部尚徳(大阪大学大学院人間科学研
究科博士後期課程 日本学術振興会特別研究員)
「バングラデシュにおけるテロリズムとクーデター─国境警備隊(BDR)による国軍兵士虐殺事件を事例に─」
報告 ③:小川玲子(九州大学) 
「グローバル化するケア労働
―経済連携協定による東南アジアからの看護師・介護福祉士の国際移動を中心に」
討論:アガスティン・サリ(上智大学)
司会:大橋正明(恵泉女学園大学)

分科会⑩:市民と平和
責任者:越田清和
テーマ:米軍再編とグアム
報告①:山口響(ピープルズ・プラン研究所)
「海兵隊のグアム移転―誰のための負担軽減なのか」
報告②:越田清和(さっぽろ自由学校「遊」)
「グアム島の軍事化と先住チャモロ民族の声」
討論:湯浅一郎(ピース・デポ)
司会:藤岡美恵子(法政大学)

分科会⑪:環境・平和
責任者:平井 朗・鴫原敦子
テーマ②:「地位協定の環境条項をめぐる韓米の動き─主に返還米軍基地の汚染除去問題について─」
報告:林 公則(日本学術振興会特別研究員)
討論:蓮井誠一郎(茨城大学)
司会:調整中

分科会⑫:平和と芸術
責任者:奥本京子
報告:岡村幸宣(原爆の図丸木美術館・学芸員)
「《原爆の図》のある空間から―丸木美術館で考える芸術と平和」
討論:杉浦幸子(京都造形芸術大学・世界アーティストサミットコーディネーター)
司会:宿谷晃弘(東京学芸大学)

分科会⑬:戦争と空爆問題研究会
責任者:荒井信一
報告:内藤光博(専修大学)
「空襲被害と平和的生存権-戦争被害に対する憲法的補償の法理について」
司会:一瀬敬一郎(弁護士)

分科会⑭:グローバルヒバクシャ
責任者:高橋博子・竹峰誠一郎
テーマ:ヒロシマ・ナガサキの探求
報告①:濱谷正晴(『原爆体験』の著者)
「原爆体験―その全体像をもとめて」
報告②:西岡由香(漫画家、長崎大学等非常勤)
「漫画による被爆体験の継承―『8月9日のサンタクロース』を出版して」
討論:桐谷多恵子(広島市立大学広島平和研究所)
司会:田部知江子(弁護士)